「そうだな。
あおむの言うとおりだ。
とにかく、
ここは危険だから、
逃げよう」
エイタがそう言うと、
一行は、
屋敷の外へ出ると、
アユメ、チウメ、
そして、
木太郎をリヤカーの荷台にのせ、
キタジマといつきで引っ張りながら、
門を抜け、
また、
さっきの道へ戻り始める。
「木太郎さん、大丈夫だすかなあ?」
「木太郎のことだ。
そのうち、ケロッとして目を覚ますさ」
いつきはそう言うと、
荷台の上の木太郎の顔を見た。
(続く)
第11弾「カエルを食べろ」
「蚊が増えてカエルが増えて
猫が進化しただと?」
「ちまたでは、この噂で一杯です。
あと、
変なニオイの香水バカ売れです」
「ああ、猫よけのか。
あれは効くらしいな」
「あと、
今カエル料理が流行しているみたいだ」
「食べたが、
元を見なければ、
はっきり言ってバカウマだ。
唐辛子を効かせて炒めると、
この暑さの中でも元気になるような気がする」
「何でも、
猫の餌にもなってるらしく、
猫がカエルを食べて進化したらしいから、
猫減らしのためにも、
あちこちでカエル料理が流行しているらしいぞ」
「兵糧攻めか」
「猫が人を喰うのをやめた
のと関係あるのか?」
「その辺はわからん」
「あと、人類が滅亡して、
猫が天下を取る
というあほな噂も流れてるな」
「この異常気象じゃ、
頭がいかれるのもしょうがないだろう」
「まあ、
我々一般市民には本当の情報は入らんということか」
(続く)
下着姿でタダレイジー編「行け!エロ男も露出狂も大喜び!下着姿でタダ運動展開希望!」
ゴッホ「スペインは凄い!
服なしで来店すれば服の上下がタダだってさ!
で、
どうするよ!ランキング」
トンチンケ「嘘つけー!
ダントツの1位が絶対にいやだ、
だと!
真っ裸じゃないんだぞ!
しかも、
上下の服が割り引きではなく、
タダなんだぞ!
俺は断られるまで何度も行く!
それに他の女子の下着姿も
見れるしな!」
ゴッホ「エロ男、露出狂も大喜びだな。
一人なら...ちょい恥だが、
だが仲間なら絶対行くはわかるが、
でも、2位も行くかもだってさ」
オッハ虫「俺にはそんな野心はありません。
で、3位、えーどうしよう。
ってことは行くんだな。
だいたい、こういう言葉は、
もったいぶってるんだよな。
4位好きな店なら行く。
贅沢な!
服だぞ。
ユニクロでも俺は行くぞ!
部屋着でもいいじゃん。
エコだ。エコ!」
ゴッホ「それ、ユニクロに失礼!
5位、
これももったいぶってる。
かなりの確率で行くだって。
かなりって、
99.99%だろ」
トンチンケ「6位も、
知人がいない街ならだって。
家を出るときに下着だろ。
どいつもこいつも、
もったいぶって、
誰も気にしていないよ」
ゴッホ「そこまではいわないが、
日本人は意外にそうかもな。
見栄っ張り。
で、
気弱。
本音を隠す。
だから、舐められる。
最後、
春や夏なら?
秋は?
寒いのはイヤか?」
ゴッホ「このランキングを見ると、
まだまだ、
日本は貧困ではないな。
もったいぶる、
余裕しゃくしゃくだからな」
オッハ虫「じゃあ、
絶対行く、行きなさい、行くべきでOKかな。
では、失礼します」
そなこた「ご用心!
タダほど高いものはないぞ!
この服屋は、
大金持ちの
エロ男か、
エロ女かもしれないぞ!
それだけなら、
まだいいが、
もっと凄い魂胆があるかもしれない。
ただにはそれなりの理由があるはず!
慎重になるのは悪くない!
ただで浮かれる
バカは上の3匹だけ!
ほな、さいなら!」
あおむ「女心がわからぬ3バカども
だすな。だすからモテないんだすよ!
アルベデルチー!」