新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「ミカエルと黒幕」
「ミカエルの一味が
この先にいるのはほぼ間違いない!」
エイタは今さら気づいたと後悔するように言う。
「いいか、
3人目と4人目のミカエルは逃走した。
3人目の逃走先は不明だが、
4人目のミカエルが玄関の外へ逃走したのは
たしかだ。
しかし、
玄関の先には、
5人目のミカエルがいた。
そう永久の執事だ。
5人目のミカエルと4人目のミカエルは
明かに別人だ。
とすると、
5人目のミカエルが4人目のミカエルの逃走
を許したということになる。
ということは、
4人目と5人目のミカエルは
仲間だったわけだ。
また、
3人目のミカエルも逃走先としては、
4人目のミカエルと同じ場所の可能性が高い。
そして、
永久の執事が使っていた車はあるが、
キタジマさんが使っていた車はないということは、
3人目と4人目のミカエルが、
キタジマさんの乗っていた車を使って
この先に逃走した可能性が高い。
だから、
最初に話したように、
この先のどこかに、
ミカエルの一味が、
キタジマさんの乗っていた車と共に、
この先にいるのはほぼ間違いない!
ミカエルの一味が外へ逃げたということは、
黒幕も一緒にいる可能性が高いんだ」
エイタはそうまくしたてた。
「そういうことなのかな?」
木太郎は、
アユメとチウメが
まるでそのことを知っているかのように、
二人の方を見て言う。
「そうだったのだすか」
「オタクが言ってる場合か」
木太郎があおむのほっぺたをつねる。
「ああ、すまんだす」
「でも、
何人この先にいるんだろう?」
いつきがそう言うと、
「黒幕はこの先でも、
一味全員この先にいるとは限らないぞ」
と、
エイタが言うと、
「屋敷にもまだミカエルの仲間が
残っているというのか?」
いつきが訊く。
「確定ではないがな。
ただ、奴らの目的は裁きなんだな。
違うのか? チウメ、アユメ?」
エイタは笑って言うと、
二人はまた震えだした。
「時間の問題みたいだから、
正直に、
話しちゃえば、
ここには、
あおむ
という強いやつもいるんだから」
木太郎も何故か笑って、
チウメとアユメの方を見たのだった。
(続く)
「ミカエルの一味が
この先にいるのはほぼ間違いない!」
エイタは今さら気づいたと後悔するように言う。
「いいか、
3人目と4人目のミカエルは逃走した。
3人目の逃走先は不明だが、
4人目のミカエルが玄関の外へ逃走したのは
たしかだ。
しかし、
玄関の先には、
5人目のミカエルがいた。
そう永久の執事だ。
5人目のミカエルと4人目のミカエルは
明かに別人だ。
とすると、
5人目のミカエルが4人目のミカエルの逃走
を許したということになる。
ということは、
4人目と5人目のミカエルは
仲間だったわけだ。
また、
3人目のミカエルも逃走先としては、
4人目のミカエルと同じ場所の可能性が高い。
そして、
永久の執事が使っていた車はあるが、
キタジマさんが使っていた車はないということは、
3人目と4人目のミカエルが、
キタジマさんの乗っていた車を使って
この先に逃走した可能性が高い。
だから、
最初に話したように、
この先のどこかに、
ミカエルの一味が、
キタジマさんの乗っていた車と共に、
この先にいるのはほぼ間違いない!
ミカエルの一味が外へ逃げたということは、
黒幕も一緒にいる可能性が高いんだ」
エイタはそうまくしたてた。
「そういうことなのかな?」
木太郎は、
アユメとチウメが
まるでそのことを知っているかのように、
二人の方を見て言う。
「そうだったのだすか」
「オタクが言ってる場合か」
木太郎があおむのほっぺたをつねる。
「ああ、すまんだす」
「でも、
何人この先にいるんだろう?」
いつきがそう言うと、
「黒幕はこの先でも、
一味全員この先にいるとは限らないぞ」
と、
エイタが言うと、
「屋敷にもまだミカエルの仲間が
残っているというのか?」
いつきが訊く。
「確定ではないがな。
ただ、奴らの目的は裁きなんだな。
違うのか? チウメ、アユメ?」
エイタは笑って言うと、
二人はまた震えだした。
「時間の問題みたいだから、
正直に、
話しちゃえば、
ここには、
あおむ
という強いやつもいるんだから」
木太郎も何故か笑って、
チウメとアユメの方を見たのだった。
(続く)