同人戦記φ(・_・ 桜美林大学漫画ゲーム研究会

パソコンノベルゲーム、マンガを創作する同人サークル

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【懐古】「呪い仕掛けな女神たちVS」雑誌掲載

2014年03月21日 | PCゲーム制作
アサヒです。
今やサークルOBであります私の拙作であります「呪い仕掛けな女神たちVS」が雑誌掲載いたしました。
晋遊舎様発行のコンピュータ情報誌「Windows100%」に「呪い仕掛けな女神たち【第狂乱】バーサー's バーサス」が掲載されました。

Windows 100% 2012年 01月号



近況報告です。
地元の同級生たちが都会へ出稼ぎに行ってしまうのが気に入りません。
個人経営の家の息子たちも店を捨て稼げる都会の会社に就職して、一方で後継者のいない店は衰え、駅前はシャッター通りになってます。
そこで、町おこしの有志のボランティア活動に時間と資金を投資しています。
祭りを主催したり、ゴミ拾いをしたり、季節のイベントを企画したりして、若者が地元に誇りと希望を持ってもらえるような活動を行っています。
ゆくゆくは、このゲーム作りを通して得た技術や知恵で少しでも地域に貢献できればと考えています。
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【懐古】「呪い仕掛けな女神たち1」雑誌掲載

2014年03月21日 | イラスト
アサヒです。
今やサークルOBであります私の拙作であります「呪い仕掛けな女神たち1」が雑誌掲載いたしました。
三才ブックス様発行のコンピュータ情報誌「ゲームラボ」に「呪い仕掛けな女神たち【第一幕】」が掲載されました。

ゲームラボ 2012年 03月号




もう旧作の第一幕はもう5年前の作品かあ。
やめとこう、あの頃を思い出すと涙が止まらない。
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【懐古】「呪い仕掛けな女神たち3」雑誌掲載

2014年03月21日 | PCゲーム制作
アサヒです。
今やサークルOBであります私の拙作であります「呪い仕掛けな女神たち3」が雑誌掲載いたしました。
晋遊舎様発行のコンピュータ情報誌「Windows100%」に「呪い仕掛けな女神たち【第三幕】フィシスの安息日」が掲載されてました。

Windows 100% 2013年 04月号



大学卒業後の社会人になってからの第一作目のシリーズ三作目のシナリオ的に新作の「フィシスの安息日」です。
社会人になってから安息できなない作者です。
つらくなってくると思い出すのは大学時代の透き通る青空の下、スケッチブックを後輪付近にうまく挟んだ自転車を転がしながら、川沿いにアニソン口ずさみながら大学のデッサン棟に向かい、講義の終わりに町田の世界堂によって文具を買い、その足で東急ハンズで便利グッズを漁り、帰りにゲーセンちら見して、夜はマックスコーヒー飲みながらゲーム作ろう・・・毎日がゴミくずのように憂鬱で、しかし過ぎてしまえばあの頃は夢の中に遠く離れていくようで・・・

学生時代に戻りたい!!!!!!!!!!!!!!!

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【懐古】「呪い仕掛けな女神たち2」雑誌掲載

2014年03月21日 | PCゲーム制作
アサヒです。
今やサークルOBであります私の拙作であります「呪い仕掛けな女神たち」が雑誌掲載いたしました。
晋遊舎様発行のコンピュータ情報誌「Windows100%」に「呪い仕掛けな女神たち【第二幕】クレイジーラブの捕囚」が掲載されました。

[2014年3月13日発売] Windows 100% 2014年 04月号



思い返せば、第二幕は就職活動しながら制作してた時期の作品で、面接時間ぎりぎりまでアパート部屋でスーツ姿で時計横目にキーボード叩いてた頃でした。
面接終わっても結果うんぬんより、あのシーンのうまい言い回し他にないかな~とか頭の中はゲームのことばっかりでした(笑)
あのときは熱かった!あの時は若かった!
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「呪い仕掛けな女神たち1'」雑誌掲載

2014年03月21日 | イラスト
アサヒです。
今やサークルOBであります私の拙作であります「呪い仕掛けな女神たち1'」が雑誌掲載いたしました。


晋遊舎様発行のコンピュータ情報誌「Windows100%」に「呪い仕掛けな女神たち【第一幕】SecondVerginStyle2013」が掲載されております。全国の書店でご覧いただけます。

[2014年3月13日発売] Windows 100% 2014年 04月号



思い返せば大学一年生の時から作り始めた作品のシリーズ4作目です。
Aさんの神背景イラストが色あせず火を噴いているおかげで呪い仕掛けな女神たちの学園模様は成り立っています。
またみんなで飲みやりませう!!!!

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【謹賀信念】あいさつ

2014年01月07日 | イラスト
アサヒです。

サークルメンバーの皆様、アサヒです。
タケザサさん、憂菜さん、1966さん、Aさん、けると神さん、ひびきさん、律氏さん、舞夢さん、田中さん、寺西さんお疲れ様でした。
泥酔した私は元気ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
総勢11名での2014年新年会『サークルOB飲み会』楽しかったですね。
今回は誰も便器と合体せずに終えることができ、胸をなでおろしています。
かくいう私は横浜駅から地元に帰る順路がわからず憂菜さんに迷惑をかけてきました。(姉さんありがとうございます。)
次は私&けると神さんで総額15万くらい用意してきます。後輩に財布は出させん!
次回飲み会では、来れなかったGazさんをいじめぬきましょう!
いや~、やっぱりケンゴウ怒らせたらアカンってこと再認識した正月でした(笑)

では、よいお年を!
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『桜美林大学漫画ゲーム研究会 2013年度OB会』のお誘い

2013年10月27日 | メンバー連絡
アサヒです。

サークルメンバーの皆様、お久しぶりです、アサヒです。
約一年ぶりの投稿となりました。
私は元気ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

さて、2013年の大晦日、2014年の正月に『サークルOB飲み会』でもいかがでしょうか?


大学を卒業(戦略的かつ能動的な退学を含む)してからそれぞれが1~3年が経過しております。
社会に出た皆様の日ごろの有意義なご活躍の中で紳士的にふるまい情熱をもてあましくすぶっているオタク脳の久方ぶりのはけ口として、顔合わせを兼ねて集まりましょう。
場所は母校に近い町田か淵野辺、メンバーの交通の便を考え横浜、新宿、その他メンバーのご意見がまとまればそれに準じた場所にする予定です。
数人集まれば決行したいと存じますので、参加希望の方は下記メールアドレスにその旨お伝えください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

[日時] 2013年12月30日(月)~31日(火)
    2014年 1月 1日(水)~ 6日(日)

    (メンバーの都合のいい上記いずれかの日)

[時間] 一次会『居酒屋』 18:00~
    二次会『カラオケ、HUB』など 21:00~
    三次会『×○△♪』など 24:00~


[場所] 町田、新宿、横浜など
    (メンバーの集まりやすい都心近郊)


WEB上で出欠スケジュールをとれるツールのURLをお送りしますので、用事等により参加が微妙な方もふるって下記メールアドレスにお返事ください。

entame.obirin@gmail.com

 担当:アサヒ



追記:
私の過失により携帯のアドレスデータがロストしてしまい、一部メンバーと連絡がつきません。

憂菜さん、1966さん、けると神さん、二足歩行さん、田中さん、ひびきさん、TickeTさん、Gazさん、神風さん、sueさん、ご連絡お待ちしています。

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一年くらい前の小説を発掘【律氏】

2012年09月29日 | 短編小説



 ニートというものをやっていると、突然目の前が真っ暗になる時がやってくる。個人差にもよるが五年目か六年目。それはキリスト教というところのアセンション、つまり昇天というものだ。肉体は腐った生ゴミの匂いを放ち始めるが、精神は次のステージに上ることが出来る。それは性的快感からも、経済至上主義社会からも解き放たれ。
 そして、願いを一つ叶えることが出来る。


「――――君に訪れた有余涅槃の時。さぁ、願うがいい。消滅の時はすぐにやってくる」


 僕は、時間を戻して欲しいと言った。高校時代の初恋の時。
 春に戻してくれ。桜が舞い散っているあの時に。
 最初で最後の恋、と決めていたから。
 彼女を助けたい。
 ――僕は走っていた。学生服がはだけているのも気にせず、ただひたむきに走っていた。胸が苦しい。走るのが久しぶりすぎて腿の筋肉に電気を送る所作がわからないのだ。右左だったか、左右だったか。両方だったかな?
 でも、この頃の僕はすごかった。全力疾走してもあまり体にがたが来ていない。スーパーマンだ。僕はバレー部のエースで、頭は丸坊主で、体からは生ゴミの匂いなんて出してなかった。エロゲとか、ロリとか、下乳より横乳なんて言ってなかった頃なのだ。
 清潔感のある汗の臭い。すごい男性ホルモン。
 コールドスリープするならこの時の僕で。そんな清廉潔白な僕は、彼女に追いついた。
 まだ夕焼け空が沈んでない頃だった。どうにか間に合ったらしい。
「有村さん」
 それは一つ先輩の有村先輩。女子バレー部で部長だった。背ぇ小さいのにいつも強気で、でも誰よりも打たれ弱くて、ショートカットがめっちゃ似合ってる人。笑顔がとても輝いている人。
「焼津君? どうしたの?」
 有村先輩は市民体育館に向かおうとしていた。
「俺、先輩のことが好きでした!」
「……え?」
「先輩、俺に部長のこと相談してくれましたよね。めちゃくちゃ嬉しかったっす。んでもってめちゃくちゃ悔しかったっす」
「……ごめんなさい」
「いえ。でも、最後に俺、先輩を救いたいっす」
「え? 焼津君。どこに?」
「――先輩は何が起きてもそのままでいて下さい。そんな先輩にネバーフォーリンラブ!」
 走り出した俺は、ぽかんと立ち尽くす先輩を見て、僕はヨッシャとガッツポーズをした。十数年未練たらしく妄想していた決め言葉だ。絶対に言ってやる、いつか。ずっとそう思っていたのだ。
 ――言えた!
 有村先輩に。
そして僕は有村先輩を思い浮かべて涙を浮かべた。走るのをやめた。どっかの家の石塀を殴る。涙が溢れてきた。あの時もそうだった。先輩が死んだと聞いたあの日。先輩の笑顔が見れないと聞いたあの日。この世界をぶっ壊してやろうとか思った。できなくて教師に叱られ、親に叱られ。僕は大人が嫌いになった。ずっとこのままでいるんだ。先輩と同じ中学生のままで。
でも、そんなことは無理だった。
僕は体育館に着いた。中から光が漏れている。誰かいるのかキュッキュというシューズと床がこすれる音がしていた。
「部長!」
「ん、焼津じゃないか。どうしたんだ焼津? お、自主練か。よし、一緒にやるか」
「先輩」
「ん?」
 そのバレーボールを持った好青年、我が弱小男子バレー部を県北の優勝まで導いた稀代の主将は、爽やかな顔で笑っていた。この顔に騙された女の子はいくらほどいたのだろうか。
 僕はまず殴った。
「リア充は死ね! 爆発しろ!」
 は? と言う顔で床に尻餅をついた部長。
バレーボールがコロコロと転がっていく。
「そっか、ははは、そうだよな、この時代にはないよなそんな言葉」
 でも、構わなかった。いつの時代だってリア充は敵であり、憎むべき相手なのだから。
 俺は尻餅をついたままの部長を見下ろす。
「あんたさ、有村先輩のことどう思ってた?」
「有村って、女バスの? いや」
「別に何とも思ってなかったんだろ。……俺はあんたがわかんねえよ。学校では好青年でよお、裏では不良グループと連んでクスリとかレイプとかしまくりなんだろ!」
「……なんでお前がそれを。いや、違うんだ、有村」
 部長の手には携帯電話が握られていた。十数年前のまだPHSから切り替わったばかりの頃の折りたたみでもない携帯電話。どこかへ連絡しようとしてる。きっと不良グループだろう。
「ざけんなよ」
 蹴り飛ばす。すげえ、俺ってこんなこと出来たのか。感心。
「俺は童貞でよ、どうすりゃこの差埋まるんだよ。一回くらいおっぱい揉みしだきたかったぜ。……俺、有村先輩に言っちゃったんだよ、部長のことが好きなら告白してみればいいって」
「焼津。お前、クスリきめてんのか、なんかおかしいぞ」
「やってねえよ」
 俺は近所の中華料理屋のキッチンから拝借してきた良く切れる文化包丁を取りだした。
「お、お前、本気なのかよ」
「ずっと前から本気だよ。あんたが警察に捕まって無けりゃ、殺ろうと思ったさ。もう十数年前のことだけどな」
 
 ――そして、俺は硬直が始まってきた部長の体を、十数年前、有村先輩が身を投げた市民体育館の最上階ベランダから投げ落とした。部長はごつんと潰れた。……なんだか眠くなってきた。体が重い。

 目を覚ますと、そこは暗かった。
 俺には二つの記憶がある。中学生の時に捕まり少年刑務所送りにされた記憶と、ニートとして鬱屈な人生を歩んでいた記憶だ。どちらも真実である。だから、あの時「俺が殺しました」と自供した。
 ――でもこれで有村先輩を助けることが出来たんだ。
 俺はそれだけを胸に秘めて、これから暮らしていくだろう。
 社会の檻に閉じ込められるのと、刑務所に閉じ込められるのじゃあまり大差ないしな。
「八十五番」
 そう呼ばれて返事をすると、ガラスが挟まれた面会室に通される。
 生ゴミみたいな匂いは出ていないか、無精髭は無いか、そんなことは気にしなくても規則正しい生活を送っているから大丈夫だ。対人恐怖症でもなくなった。あの世界でのことは夢か何かではないかと最近では、そう思うようになった。
「また来たんですか」
「うん」
 にこりと笑ったその微笑みはどこか中学生時代の面影があって、とても輝いていた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ちょっと暇つぶしで、昔どんなものを書いていたのか探していたら見つけた掌編の小説です。更新が滞っていたので上げてみました。
この時に比べて今の自分が変化しているところと言えば、いよいよ追いこまれてきた、人生的に。ちょっと本気にならないといけないですね。
夏期から秋期の境目とあって、これから始まるアニメが楽しみということもありますが、それを語る場はどこかにあるでしょう。
最後に、ハヤテのごとく32巻で、とあるキャラが言っていた名言を載せたいと思います。僕は「漫画」と言う単語を「小説」と置き換えて読んでました。


「非常識な夢が常識的な方法で叶うと思うな
 怖れを抱いて夢を下方修正するな
 人の顔色を覗って漫画を描くな
 努力しろ。努力とは、迷い無く自分を信じるためにするものだ
 有象無象の言うことに耳を貸すな
 雑音にいちいち心を揺らすな
 孤独を恐れて光にすり寄るな
 他人の物差しで自分の大きさを測り直すな
 味方がいなくなっても気にするな
 ざわめく声が大きいならもっと大きな声で黙らせろ
 世界の中心はここだと教えてやれ
 
 ――ねじふせろ すべてを

 それがお前の目指している漫画家だよ」

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まどマギSS 《神名あすみという魔法少女が生まれるトキ》 【律氏】

2012年08月19日 | 短編小説
不幸と幸福は均衡が取れているはずだ。それがわたしに唯一残された希望だった。

 夜の風が 花嫁のベールを被った少女の頬を静かに撫でる。
 神名あすみ。
 自分の名前の由来について興味が無い彼女だったが、どんな漢字を当てるのか興味があった。
「明日見」だろうか「愛純」だろうか。
 ふっと笑ったあすみは、銀色のボブカットを揺らした。人気の無いレンガ道に立ち、無言で遠くを見つめている。
 レンガ道の歩道と車道を分ける白線は剥げていて、脇に立つ街灯はちかちかと弱い。
 そこは少なくとも、小学生の女の子が一人でいていい場所では無かった。
「わたしは不幸だ。だから、幸せだ」
 ぼそりと呟くと、ぼやけた空間の中に入っていく。
 そこは幻影の中とさえ比喩できる、魔女の世界だった。

「神名さん! ちょっと待って」
 あすみが振り返ると、担任の吉名先生が慌てたように駆けつけてきた。
 放課後になってすぐ教室を抜けたせいで、まだ誰も廊下に出ていない。
 ただ笑い声だけがうるさく響いていた。
「明日の三者面談。神名さんだけ出てなかったから。親御さんは何時くらいに来れるかしら」
 あすみはランドセルが重くなる気がした。
「……明日は無理です」
「じゃあ、明後日とかどうかしら? 一応、一週間は予備日で取ってあるの」
「……ごめんなさい」
 あすみが口ごもりながら答えると、口を閉ざしていた吉名先生はあすみの腕を掴んだ。チュニックの袖をまくり上げる。そこには包帯が巻かれていて。
 あすみは驚いて、飛び退いた。
「神名さん、それ」
「……なんでもないです」
 突発的にそう言い残して吉名先生に背を向けたあすみは、廊下を走って昇降口へと向かった。
 誰にも見つからないように、ただ走った。

 家の近くにある神社の境内に上がる石段に、あすみは座っていた。
 目の前の通りは夕暮れですっかり赤く染まっており、行き交う人々はあすみを気にしない。
 膝の上にランドセルを置いてその上にあごを乗せたあすみは、そんな町の景色に目を落としていた。
 このまま時が止まってしまえば良い。
 そんな幻想に取り憑かれていた。
「帰りたくないな……」
「その願い、叶えてあげようか」
 あすみがふと漏らした呟きに返事があった。
 石段の脇に映えた草むらからだ。
 あすみはギョッとして、体を強ばらせた。
 がさがさと茂みが揺れ、やがて小さな動物がぴょこんと跳ねて姿を現した。
 見たことも無い小動物だ。
 待てよ……言葉を喋っていた?
 あすみの脳裏に疑惑が迸ったとき、真っ白な小動物は真っ赤な目であすみを見上げたまま、二の句を継いでいた。
「ボクはキュウベエ。ボクと契約して魔法少女になってくれたら、その願い叶えてあげるよ」
 空耳では無かった。
 その頃になると、あすみも喋る小動物の存在を納得していた。自分の耳の中に響いているのは確実にこの小動物の声なのだ。
 小動物は自分を指して「キュウベエ」と言った。
「キュウベエ?」
 返事をする代わりにくしくしと頭を掻く姿は、ネコ大のハムスターだ。見ているだけで癒やされるような。
 あすみは驚嘆して弾んでいた気持ちを一度落ち着けると、キュウベエの言葉を反芻した。
「願いを叶えてくれるって」
「ボクと契約してくれたらね」
「どんな願いでも?」
「どんな願いでも」
 キュウベエの自信ありげな声に気圧されてしまったあすみは、くすくす笑った。久々に笑った気がする。
 まだ癒えていなかった口の中の傷が疼いた。
「そんなの嘘。どんな願いでも叶うなんて」
「嘘じゃ無い、キミにはその素質がある」
「素質」
 ずっと、あすみは願っていた。
 母と父が別れてしまったあの時。
 ――もう一度三人で笑えるようになることを。
 母が二度と目を覚まさないと知らされた時。
 ――白い布を取り払って、母が起き上がってくれることを。
 そして、今……。
 しかし。
「でも」
 あすみはいつからか願うことをしなくなった。
 未来を夢見ることも、過去を慈しむことも、現在を生きることさえ。
「ありがとう。ばいばい」
 暗くなっていく空を見つけたあすみは、そろそろ帰らないと怒られてしまうと思った。夕食を作らねば行けないのだ。義兄や義父の弁当の準備もしなくてはいけない。
 とにかく、帰らなくては。
 あすみは神社の階段を下り終わって振り返る。キュウベエはもういなくなっていた。
 本当はいなかったのかもしれない。

「熱――ッ」
 味噌汁が床にばらまかれた。
 義兄の叫び声が家中に響き渡った時、あすみの全身から血の気が引いた。
 一家団欒の食卓が一気に気色ばみ。咄嗟に四人掛けのダイニングテーブルから飛び退いたあすみは、壁際まで後ずさりしてぶるぶると震えていた。
「てめぇ! わざとだろッ! 嫌がらせのつもりか!」
 黒縁メガネが似合う真面目一辺倒な義兄は、いつものやる気が無いような顔から鬼のような顔に豹変しており。
 それを咎める父も母もこの家にはいなかった。
「違う……」
 あすみの声を聞いてくれる人なんて、この家にはいなかった。
「殺してやる」
 義兄は最近塾の試験で良い点が取れていないのだという。
 だから、そのはけ口が自分なのだ。
「止しなさい、輝彦。お前の経歴に傷が付く」
 義父のその言葉を聞いて、あすみは悔しくなった。
「なんだ、その顔はよぉ!」
 義兄が叫んだ瞬間、強い衝撃があすみの頭を揺さぶる。
 いつの間にか、床に這いつくばっていた。右頬が痛い。
 見上げると、義母の赤いマニキュアが見えた。吐き気が出るほど真っ赤だ。
 あすみはリビングの扉を見つけた。
駆けだしていた。

 どこに逃げればいい、というあすみの問いは暗闇にぶつかり反響して、やがて返ってくる。
「お父さんのところだ」
 街灯の光を浴びたあすみは藁にもすがるような気持ちで、何かあったら来なさいと言っていた元父のもとへと急いだ。
 集光性を持った蛾のように、ただ一途に走った。
 父の家は意外に近かった。隣町にあったのだ。女子小学生の足で歩いて一時間と少し。
「ここだ」
 何回も何回も復唱して記憶した世界で唯一の場所。
 そこは普通の一軒家だった。住宅街が並んでいる中で埋没してしまうような個性の無い洋式の家だ。
 安堵のため息を漏らしたあすみは、まるで自分の家に入るかのように、インターホンすら鳴らさずにドアノブに手を掛けた。

 ――もうすぐ、わたしは助かるんだ。

 その時、ドアが内側から押し開き、見知らぬ少年があすみの目の前に現れた。まだ小学生にもなっていないような年頃の少年。
 少年は、あすみを見て、きょとんとしていた。
「誰?」
 自分の口から出たと思ったその言葉は少年のものだった。あすみは驚きで声が出せなかったのだ。
 少年は振り返り、家の中に言葉を投げかける。「誰、この人―?」
「誰ってなんのこと?」
「おいおい、ちょっと待ってくれよ。まだ、どこに食べに行くのかも決めてないじゃないか」
 少年の後ろには二人の男女が立っていた。
 女性は知らない。
 男性は、あすみの父だった。
「あすみ……」
 男性はそう言って、立ちつくした。
「どうしたんだ、こんな時間に」
「お父さん……」
 あすみはもう何が何だか分からなかった

 どうして、どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうして……――。

「……お父さんは、もうわたしのお父さんじゃないの?」
「お前には家があるじゃないか。な、もう遅いんだ、送っていってあげよう」
 見上げると、穏やかな父の顔があった。
 けれどもその目の中には、わたしが映っていない。新しい家族との楽しい思い出しか映っていない。
 お父さんの中には、彼の中には、わたしがいない。
 ――助けてくれる人はもういない。
「嫌、もう嫌、嫌嫌嫌、嫌嫌いやいやいや嫌嫌――ッ」
「おい、あすみ! どうしたんだ」
 彼の手があすみの肩をしっかりと掴み、揺らした。
 あすみは自分でも気付かないくらい取り乱していたらしい。
「いやあ」と父の手を振りほどいたあすみは、「もういや」と首を振って一歩ずつ下がっていった。
「お父さんは幸せなんだね。……あすみは不幸だよ」
 そう言い残してあすみは踵を返し、その幸福な家族から逃げ出した。

 それから、どうやって、どこを歩いたか分からない。
 あすみはいつの間にか、あの神社の石段の下に立っていた。
 雨が髪を伝って落ちて、頬に流れた。
 一歩石段に足を掛ける。そして、ゆっくりと上がっていく。
「……わたしは不幸、なんだ」
 上がっていくにつれて、笑いがこみ上げてきた。
 口の傷が疼いて、腕の傷が疼いて、足の傷が疼いて、指先が震え。
 それでも、あすみは笑っていた。笑わずにはいられなかった。
 自分が不幸である事に。みんなが幸せである事に。
「決心は付いたかい。神名あすみ?」
「キュウベエ、願ったらなんでも叶うの?」
「キミが本気で願うなら、新しい家族を用意することだって、」
 キュウベエの声を遮るように、あすみは言葉を被せた。
「いらない。なにもいらない。だから、みんなを不幸にして。わたしの知ってる人をみんな不幸せにして、わたしよりも不幸にして、キュウベエ」
「それが君の願いかい、あすみ」
 何一つの翳りも無く、むしろ清々しいくらいに、あすみは頷いた。

 それから、どれだけの人が不幸になったのかは知らない。ただ知る限りでは、義父は半身不随になり退院の目処が付かない入院状態で、義兄は受験に失敗し行方をくらませた。義母はわからない。
「キュウベエ。聞いて。昔、お母さんに聞いたことがあるの。人を不幸にした人は自分も不幸になるって」
 月夜の下で、あすみはゴシック的なドレスに身を包み、モーニングスターを握りしめて、あの神社の鳥居の上に立っている。
 その傍らには白い小動物がちょこんと座っていた。
「その通りだったよ、お母さん」

 魔女の世界が開く。
 今日も彼女はそこに飛び込むのだった。


――――――――――――――――――――――――――――

 どうもお久しぶりです。律氏でございます。
 2chのVIPPER達によって生み出された偽魔法少女、神名あすみちゃんのSSです。作り込まれた設定がおもしろくて、ちょっとSSを作ってみました。
 ところで、設定で一番謎だったのが、あすみちゃんは不幸だと自負しているのになぜ絶望していないのか。
 本来ならすぐにでも絶望しているはずじゃ無いのか、ということでした。杏子ほど心が強そうなキャラにも見えなかったので。
 そこで考えたのが、「不幸と幸福の等価」です。
 不幸だからこそ自分は幸福だ、というある意味自傷的な考え方ですが、この矛盾こそがあすみちゃんを魔法少女として存在させているんだと思います。
 
 まぁ結局のところ、
 まったく、小学生は最高(ry
 ということで。
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メンバー連絡【アサヒ】

2012年07月25日 | イラスト
アサヒです。

「東京マンガラボ」様より他大漫研との交流会「ガクマンサミット」のお誘いをいただきました。

「ガクマンサミット」
<概要>
日時:2012年8月21日(火)
開場16:30 開始17:00
定員:50名
参加費:500円
場所:高円寺中央会議室
詳細→http://tokyomangalab.com/?p=1298

興味のあるメンバーの方はぜひ!
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速さが足りにぃ【糸おかし】

2012年05月31日 | イラスト
ご機嫌いかがでしょうか。糸です。
サークル勧誘のポスターを三回変えて遅れてしまったのは非常にまずいですね(困惑)
私如きが言うのもなんですが、サークルメンバーは随時募集しております。興味のある方はいつでも覗いていってくださいね>ω・)てへぺろ
イラストは廃案になったイラストでございます。
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呪い仕掛けな女神たち【第三幕】「フィシスの安息日」 【アサヒ】

2012年05月25日 | イラスト
呪い仕掛けな女神たち【第三幕】「フィシスの安息日」


新作「呪い仕掛けな女神たち3」です。張っておきます。張らせていただきます。
背景は神絵師Aさん作です。いつもありがとうございます。メイクマネーしたら諭吉さん渡します。

さて、コミティア100にて久々に顔を合わせた二足歩行さんと新企画を実行することに決まりました。
先日ファミレスで打ち合わせをして、2、3作を目標にファンタジーものの学園ADVバトルゲームを制作し始めております。
シナリオ担当が二足さん、グラフィックが私。プラスアルファで二足さんのご友人の協力を適宜あおっていく形です。
とりあえず有料版を目標にしたクオリティで、流行の乳袋、薄塗りなどでまずユーザーを釘づけにしつつ、二足さんシナリオで萌え仕留めるといった作戦形態です。
ということで私の使命はまずプレイしてもらえるよう媚に媚びた絵を描けるようになることを目指し、自身の絵柄の癖をぶち壊して頑張っています。




左:メインヒロイン(制服) 右:敵ヒロイン(戦闘時)

たぶん、左のキャラクターは二足歩行さんにOKもらえるかと思っておるのですが、右の前衛キャラがどうにも怪しいものです。
なんで目が黒いかって?悪党のアイコンですよ(笑)
シナリオ担当の二足さんに「・・・」と無言の叱責をいただくこと承知でやっているので悪質だと思います。
それにしても彼は天才ですね。
分析力がおかしい。
私の疑問に論理立ててわかりやすく説明してくれるし、なによりストイックです。
シナリオが楽しみで今晩は寝れない!
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おねえさんは心配です(´・ω・`)【憂菜】

2012年05月08日 | メンバー連絡
お久しぶりです、唯一のOG、うなです。
卒業してから2回ほどサークルに顔出しております。

昨年9月に卒業したのに、3月15日にけるとから「卒業おめでとうございます」メールがきました。何の嫌がらせかとシカトしました(´・ω・)。

近況報告としては、15万の高級マットレス買ったり、仕事がなくなったり、フランスに行ったり、京都に行ったりと、ニート生活を謳歌しております。

ニートというよりどちらかというと貴族のように…ふわふわと蝶よ花よで生活しております(*´q`*)ウフフ…


**********


ついったーで回ってきたこのサイトが文字書きさん達には面白いんじゃないかなーと思って来てみました。

http://logoon.org/

ちなみに私が以前書いたシナリオ乗っけてみたらこんな感じでした。


そんなに文章硬いですかね(´;ω;`)ウッ


**********


ところでツッコミたいことが多々あるのですが。


・アサヒさんは大爆死したとか書いてますが、それ自業自得やん…?
個人的に買った液タブとか計算に入れてるんじゃないわよ(´・ω・)つ)´д`)うりゃっ

・締切は早めに設定して確実に守りましょう。

・少部数=オンデマンド印刷とあれほど…

・Aさんから「払う払う」と結局印刷代2万いくらかほど頂いておりません。

・在庫管理はどうするのでしょうか?うちに既刊が眠っているので委託するならしましょうか。

・サイトの方の自己紹介の学年とか更新したってください。

・サークル活動は何日からとか告知しなくていいんですか(´・ω・)
…確か5月11日~夏休み前までは毎回18時から学而館A506でしたっけ?


新一年生困りますよっと。

今二年生の子達に色々と教えてから巣立ちたかったのが心残りでなりません(´・ω・`)

6年生()達はあてにならないので1、2年生達にも頑張ってもらいたいなぁと。
以上ご隠居の独り言でした。

たかってもいいから新歓呼んでほしいなー│・ω・)チラッ
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サーニャ可愛いよサーニャ13【1966】

2012年05月02日 | イラスト


お久しぶりです1966です
最後にここに上げたのが去年の11月とか…だいぶ離れてましたね;;;
絵自体はたくさん描いて余所で上げたりしていたんですけど…ここに上げるからにはそれなりのもの用意しないといけないなとかそういう理由もあってまぁぶっちゃけ上げるのが面倒くs
あともう桜美林生では無くなりましたしね… どうなんでしょうそんな立場で記事描いて良いんでしょうか…


近況を軽く報告致しますと最近は色々なイベントに顔出して本出してます
主に…っていうか10割ストライクウィッチーズのイベントなんですが足運んでもらえたら高い確率で出くわすと思います



それとあさひさんとAさんがどうやらコミティア出すみたいなので楽しみにしてます^^
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いつの間にか【二足歩行】

2012年04月29日 | ひとりごと

4月が終わってしまいますね。
時間が経つのは早いです。
所謂『春の花粉症』というヤツも、早く過ぎ去ってほしいものです。


さてさてテーマ『マイナスからのスタート』ということで。
なにやら律氏に先を越されてしまいましたが、
pixivさんに上げさせて頂きました。

同じく上げ方ミスってるかもですが、まぁまぁ御勘弁を。
よろしくお願いします。
あ、音読とかして頂けたらちょっと嬉しいかもです(はぁと

私も作中の女の子と同じく、高校時代は数学が苦手でした。
その代わり、現代文と、家庭科は得意でした。
それ以外はまぁどれもボチボチ。
懐かしいですね。


連休が続きますが、療養する方はゆっくりと。
あれこれ溜まっている方は……一緒にがんばりましょう。

一服。
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