「木太郎さん、
とにかく転がるだすよ」
「いててー!」
マヌケな木太郎は転がって逃げる。
「ミカエル、こっちだすよ」
と、
あおむが言っても、
ミカエルは木太郎を狙う。
あおむが、
後からミカエルを一撃しようと剣をふったが、
ミカエルは素早くかわす。
「木太郎さん、邪魔だす」
「いてえんだよー」
木太郎はただ悲鳴なような声を出すだけで、地面を転がっていた。
ミカエルが、
木太郎を狙ったところで、
あおむが、
ミカエルの剣をはじこうとするが、
失敗した。
「いてえぞー」
木太郎は、
最初のミカエルの攻撃を転がって、
どうにかその件えをかわした。
「木太郎邪魔だ!
何そんなとこでコケてるんだ!」
そこへ、
いつきが応援に駆けつけた。
「結構、
このミカエル素早いだすよ」
「了解」
ミカエルは、
いつきを見て少しとまどう。
その隙を見て、
あおむが、
ミカエルの右手を一撃しようとしたが、
寸前に交わされる。
「いてててーーー」
木太郎は、
転がりながらわめき続ける。
「木太郎はやられたのか?」
「木太郎さんは無視するだす。
たいしたことないだすから」
「いてえよーーー!」
ミカエルがまた木太郎を狙う。
その瞬間、
いつきがミカエルの持っていた剣
をはじき飛ばした。
剣は、
木太郎の目の前に落ちる。
「うわーーーーー!」
木太郎はさらに転がる。
「チャンスだす」
「おお」
あおむといつきが、
ほぼ同時に攻撃したが、
ミカエルはうまくかわす。
そして、
そのまま、
来た方と逆の屋敷に向かって逃げていいてしまった。
「追うか?」
「この人数じゃ、
やめた方がいいだす」
「そうだな」
いつきとあおむは
逃げていくミカエルを見ながら、
木太郎を抱き起こす。
「何だ。 このバカ。
そういうことか」
いつきが思いっきり、
チャックを降ろす。
「いっ...」
木太郎は余りの痛みにその場で失神した。
(続く)