木太郎は、
誰も答えてくれなかったので、
自力でリアカーから立ち上がろうとしたが、
その瞬間、
再び、
ミカエルが現れた。
そして、
木太郎が気づいたときには、
既に目の前にミカエルが迫っていた。
「キタジマさーん!」
木太郎の叫び声に、
あおむたちが気づいたのは、
木太郎に向かって斬りつけてきたミカエル
をキタジマが庇った後だった。
キタジマはミカエルに斬られても、
必死でミカエルに組みついていた。
そこを、
ようやく間に合ったあおむが、
ミカエルを背中から斬りつけると、
ミカエルは剣をかわし、素早く逃走した。
「キタジマさーん!」
木太郎は叫んだが、
キタジマは既に息絶えているように見えた。
そうした時、
逃走したはずのミカエルがまたやってきて、
木太郎に向かって斬りつけてきたのだった。
木太郎は、
ミカエルが斬りつけてきた寸前で、
ミカエルの剣をかわした。
そこを、
今度はいつきが首の辺りを斬り付けたが、
ミカエルはその剣を素早くかわすと、
先程死んだ弱すぎたミカエルの首を、
素早く切り取り、
それを片手で持つと、
また、
どこかへ逃走した。
しかし、
それとは入れ違いに、
再び、
別のミカエルが現れたのだった。
(続く)