レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第11弾「哲人政治と選民」

2010-05-31 23:59:38 | 小説
第11弾「哲人政治と選民」

 「哲人様!ありがとございます」
 「哲人様!」
 「哲人様!」
 「哲人様!」
 「哲人様のおかげです」


 「ふー、どうにか残りましたね」
 「残った彼女に哲人に選ばられた民だと
それとなく噂を流せ」
 「はあ」

(続く)


新第14弾(?改)「恐怖のコワコワ御殿、不思議小屋17」

2010-05-31 23:57:21 | 小説
新第14弾(?改)「恐怖のコワコワ御殿、不思議小屋17」

第一話は下記から始まります。
 新第14弾(丁稚改)「プロローグ」

 「二人が下に行って、
 この小屋が降りきったところで、
 すばやく、
 向こう側に渡れば、
 多分、手がかりが見つかるはずじゃ。
 とにかく、下に降りるんだぞ」
 ジュウロウが双子に命令するように言うと、
 「何で、僕たちが」
 「そうだぞ。このおっさん偉そうに」と
 双子はふてくされたように言ったが、
 「あほ!」

 ウメナが指を下に向けたので、
 双子はジュウロウの言うとおりにするしかなかった。
 そして、
 あおむが、
 ウメナとカイミヤマのマネをすると、
 小屋は揺れだしたか
と思うと、下に降りて行った。
 「マスター、今だ、向こうに渡れ」
 ジュウロウが命令すると、
 「また、私ですか?」

 マスターはイヤそうに行ったが、
 「私も行きますよ」

 カイミヤマも言ったので、
 二人揃って、走って、
小屋が降りたところを超えるようにして、
向こう側に走った。
(続く)

本家「見せてください」改36

2010-05-31 23:54:38 | 小説
本家「見せてください」改36


第一話は下記から始まります。
本家「見せてください」改

 
 「詰めが甘かったんじゃないの?
 毎日、手紙が来るのよ。
 もう、どうしてくれるの?」
 「うーん。
 まさか、そこまでとは。
 想定外だ」
 「とにかく、どうにかしてよ」
 ある男はある女から責められて、
頭を抱えていた。
(続く)

新サクラナ外伝「散歩とウメナの宝物」

2010-05-31 23:46:32 | 小説
新サクラナ外伝「散歩とウメナの宝物」

 第一話は下記から始まります。
 
 新「サクラナ外伝」「プロローグ」

グーさん以外ですが、
 以下に最初の方があります。
 
 新「サクラナ外伝」「プロローグ」


 あれから、
 あおむとウメナは
朝の散歩コースを土手の上に変え、
 下を見ながら、
 変わった色の石を探しながら、
 のんびり歩いた。
 しかし、
 ウメナが持っているような変わった色の石は
見つからなかった。
 あおむは、
 「今、どんなの持ってるだすか?」
と言って、
 ウメナから宝物の石を見せて貰ったが、
 石は全部で6つあり、
それぞれが違った色をしていた。
 「あと一つ揃えば虹色になるだすな」

 あおむが言うと、
 「あほ!」

 ウメナは頷いて笑った。
 「まあ、
 宝物の石だから、
 そう簡単には見つからないだすよ。
 それに、
すぐ、見つかったらつまらないだすしな」

 あおむが笑いながら言うと、
 ウメナは黙って頷き、
 また、下を向きながら、
変わった色の石を探しながら、
帰路についた。
(続く)

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「木太郎地下へ行く2」

2010-05-31 23:41:34 | 小説
新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「木太郎地下へ行く2」

第一話は下記から始まります。
 
 新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「後継者」


 木太郎たちが、
 階段を降りたところには、
 また、
 重い回転式の取っ手が付いたドアがあった。
 「ずいぶん厳重だな、
核シェルターとして作ったのかな?」
 木太郎はぶつぶつというと同じ要領で、
扉を開けた。
 「ここにもダンボールを置きましょう」

 木太郎が言うと、
 キタジマが段ボールを置く。
 中に入ると、
やや薄暗い照明の中冷たく爽やかな空気が流れている。
 そこは、
スイートルームのような作りの部屋だった。
 「これだけ見ると、立派なホテルじゃの」
 キタジマも驚く。
 何の対策のためか、
部屋は広いが、
多くがピンク色の透明な硬質ガラスで
各部屋は仕切られている。
 ところどころ、
 鉄の扉があるが、
広くかつ明るく見せるよう設計されている。
 周りを見回すと、アスカの姿はない。
 「モニター室のような部屋がありますね。
 まず、あそこへ言ってみましょう」
 木太郎はそう言うと、
 右方の隣の部屋にあたる操縦室のよう部屋に向かった。
 ドアには鍵はかかってなく、
二人はすんなり、その部屋に入れた。
 そこには大きなデスクと、
 正面には、
 7つのディスプレイが置いてある。
 ディスプレイには画像が移っているが、
ほとんどが見た景色だ。
 そう、門、玄関、屋敷の裏など、
屋敷の周辺を監視するために設置されているようだ。
 永久が死んだ隠し扉の前には、
 ヒトミ、アユメ、チウメの三人がいるが
タヨウは見あたらない。
 ディスプレイの下にはボタンがある。
 また、
 テーブルの左にはリビング、
101などの番号の下にボタンがある。
 試しにリビングのボタンを押すと、
 「おかしいな。
 誰もいないじゃないか。
 キタジマさん、木太郎くん」

 タヨウの声がする。
 「ここで、
部屋の中を盗聴できるというわけじゃな」
 キタジマの言葉に、
 「先生、早くここに来てください」

 木太郎が大声を出すが、聞こえるはずもない。
 「それより、アスカさんじゃろ」
 キタジマの言葉に
 「アスカちゃん、アスカちゃん」

 木太郎が大声で叫ぶが返事はなかった。
(続く)

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」26

2010-05-31 23:32:24 | 小説
偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」26

第一話は下記から始まります。
偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」

 そして、
 タクオは約束どおり、
 リエカと夕食を共にした。
 リエカはもう恋人気取りだった。
 タクオも
もちろん悪い気はしなかったのだが、
 リエカは来週の土曜日も会いたい
と言いだした。
 タクオはハルキと約束していたので、
 その週は土曜日だが仕事があると嘘をついたが、
 「夜ならいいでしょう」

 リエカは譲らなかった。
 タクオはそこで断ると、
 何か怪しまれるかもしれないと思い、
 午後8時からなら大丈夫だ
と答えてしまったのだった。
 リエカはもっと一緒にいたいようだったが、
 今日が初めてのディナーだから
とタクオは言って、
 リエカとは夕食をしただけで別れた。
 そして、
 タクオは、
 早速、ハルキにメールを書いて、
 急に、
 来週の土曜日に夜に客の接待が入ったので、
 申し訳ないがランチにしてくれないか、
 ディナーは
その次にという内容のメールをすぐ送ったのだった。
 ハルキからは、
 仕事が忙しくて大変ね
というメールがすぐ戻ってきて、
 ひとまず、安心したところに、
 部屋のベルが鳴った。
(続く)

新作ディープ(?改)BADEND「困っていた生徒とマヌケだがずる賢い木太郎」 

2010-05-31 23:25:50 | 小説
新作ディープ(?改)BADEND「困っていた生徒とマヌケだがずる賢い木太郎」 

 
 新作ディープ(?改)「女の意地」に続きます


 困ったのは生徒だった。
 もとめの言うとおり、しりとりでそれをやるのはインチキくさいと生徒は誰もが思っていたが、下手にもとこの機嫌を損なうと怖いし、一応、言葉にはなっているので、理由を聞かれるとつらいと思った。こういうときに木太郎がいたら、うまく引き分けに持っていけたのにと生徒たちはみんな思っていた。
 そう思っていた矢先にマヌケなことに木太郎が戻ってきた。
 木太郎が戻るなり、
 もとこは木太郎が自分の味方だと思っているので、
 「ねえ、木太郎くん、いなかったから訊くけど、今回のしりとりでねこのみみってありだと思う」

 もとこらしくない訊き方をした。
 普通だったら、
 「今回のしりとりでねこのみみってありよね」

 木太郎に意図がわかる訊き方をするところを余程自信があったのか、
 何か魂胆があったのか、 
 もとこはそう訊いた。
 木太郎は、
 もとめの顔付きと周りの生徒たちの困りきった顔を見て、
 これは自分の一言で決まると思い込んで、
 考え込んだ。
 すると、
 もとめがいらいらしていたのか
 「簡単でしょう」

 もとめらしくない、
 いらいらした言い方をしたので、
 「そう言われても、
 あんたが、
 鬼のような顔で睨んでいれば、
 そう簡単には答えられないわよね。
 木太郎くん」

 もとこは木太郎の機嫌をとるような優しい言い方をした。
 そこで、
 マヌケだがずる賢い木太郎は、
 今のもとこの言葉に同意するつもりで 「もとこ先生のおっしゃったとおりです」

 回答した。
 さすがに、
 この回答には生徒たちも木太郎のずる賢さには感心した。
 木太郎の予測どおり、
 「ほら、もとめ、木太郎くんも、ねこのみみはOKって言ったじゃない」

 もとこは勝ち誇ったように言った後、 「みんなもそうよね」
と言ったので、
 もとこの勢いに押されて、
 つい全員頷いてしまった。
 すると、
 もとめは
 「木太郎くんは、その前、いなかったんだから、そっちをOKと言ったんじゃないわよ。
 そう簡単には答えられないというあんたの言葉に同意しただけでしょう。
 このインチキ女。
 でも、
 それより、
 呆れるのは他の生徒よね。
 このインチキ女に威圧されて頷くなんて」と言うと、
 どこに隠し持っていたのか、ナイフを振り回し始めた。

 
 結局、
 みんなでもとめを取り押さえたので、 木太郎以外の数人の生徒ともとことが軽いケガをしただけで済んだが、
 もとめは結局殺人未遂で逮捕されることになった。
(終)

真カミサン伝説?ホラの像編改49

2010-05-31 23:18:27 | 小説
真カミサン伝説?ホラの像編改49

最初は以下からどうぞ!

真カミサン伝説?ホラの像編改1

フケタが覚悟を決めて、
太郎が提案したとおりに祈ろう
とすると、
 「ちょっと待て。
 それだと、像の効果が出たら危険だし、
俺たちが仕返しされるかもしれない」
 「えっ?どういうこと?」
 「知っている人間だ
と範囲が広すぎるよ。
 だから、
 この部屋の中にいる人間は、
 変な顔になるようにと祈ればいい」
 「なるほど」
 フケタは太郎の言うことがもっともだ
と思い込み、
そのとおり祈ったのだった。
(続く)

新作ディープ(?改)「生徒固まる」

2010-05-31 23:05:41 | 小説
新作ディープ(?改)「生徒固まる」 
 
 新作ディープ(?改)「女の意地」に続きます

*尚、今後は何度も一話完結のBADENDが同日UP
されますが、タイトルで表示してありますので、
ただでさえ長編ですので読み飛ばしてください。
 それから、
 必ずしも、BADENDがヒントにはなりませんので。

 第一話は下記から始まります。
 
 新作ディープ(?改)「プロローグ1」

グーさん以外に最初の方は保管済みです。

 「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」




 困ったのは生徒だった。
 もとめの言うとおり、
 5文字でそれをやるのはインチキくさい
と生徒は誰もが思っていたが、
 下手にもとこの機嫌を損なうと怖いし、
 一応、言葉にはなっているので、
 理由を聞かれるとつらいと思った。
 こういうときに木太郎がいたら、
うまく引き分けに持っていけたのにと
生徒たちはみんな思っていた。
 しかし、
 木太郎は戻って来なかった。
 「いてて、腹が痛い」

 永久が逃げようとしたが、
 仮病だとすぐわかるクサイ演技だったため、
 全員の視線が冷たかったので、
 永久は
 「うーん、まだ、大丈夫です」
と言い直した。
 「じゃあ、ねこのみみでもOKだという人」

 もとこが訊くと、
 ホウセイ、永久、アスカ、アユメが手を挙げた。
 もとこの顔が急にひきつり、
 もとめはにやりと笑うと、
 「じゃあ、ねこのみみはダメだと思う人手を挙げて」

 もとめが自信満々で言うと
 くそた、おちた、レイカ、チウメが手を挙げた。
 とたん、
 もとこの顔が笑顔に変わり、
 もとめの顔が引きつった。
 そして、
 ヒトメが真面目な顔で
 「私、
 こういうことはバカだからわかりません」

 言うと、生徒たちは安心した。
 もとこは実はインチキだと思っていたのか、
 急に機嫌がよくなり、
 「もとめ、
 これだけ意見が別れたんだから、
インチキだと言ったことは謝りなさい。
 私もねこのみみはやめて、
 ねじまわしに代えてあげるから、
 OKにしてた方があんたも楽だったのにね」

 イヤミたらしくにやりと笑って言った。
 生徒がここは謝った方がいい
と感じでもとめに視線を送ったので、
 もとめは悔し涙を堪えながら、
 「ごめんなさい。
 姉さん、私が悪かったわ。
 それから、ちょっと、
 疲れたので休憩させてください
 みんな本当にごめんね」
と言って、
 自分の部屋に帰ってしまった。
 「あの子、いつもああなのよ。
 すごく自分勝手で。
 ごめんなさいね。
 それに、まだすごく子供なの。
 本当にバカでどうしようもない
 妹だけど許してね」

 もとこは謝る気もないのに、
 もとめの悪口の意味でそう言った。
 しかし、
 今のやりとりで生徒の多くが、
 もとこの性格が極悪で、
 かつ、嘘つきであることを確信し、
 もとめが、
 元デブで、
 整形した
と言うのも、
 もとこの嘘ではないか
と思うようになってしまったことに、
 もとこは気づかなかった。
(続く)

宣伝です。カミサン伝説18,旧本編リメイク、UP済みです。

2010-05-31 22:59:31 | 小説
こんばんわー!

いつもありがとうございます。

どうやら、当初こちらが完敗気味の
アホー箱ですが、最近不調で休止の方向で
考えてるみたいです。

という自慢話は嫌われますので、

カミサン伝説18三部作改「幸福の像編」





旧本編リメイク


をUP済みです。


では、失礼します。

新「ミケーレの蒼き仮面」27

2010-05-31 18:08:08 | 小説
新「ミケーレの蒼き仮面」27


第一話は下記から始まります。
 
 新「ミケーレの蒼き仮面」


 「ははあ」
 「たしか、ケイブだったな」
 「はあ」
 「じゃあ、まず、最初に確認するぞ。
 ケイブ、おまえは、
我々がどういう素性か本当に知っていて、
 今までのような態度をとってきたのかな?」
 サギーは、
 今までよりは少しやさしく訊く。
 「そ、そのつもりでしたが、
 失礼な態度であったことは
私からお詫び申しあげます」
 ケイブはまた頭を深く下げる。
 「謝るのはあとだ!
 質問にまず、答えるのだ」
 「はあ」
 「我々を本当に知っているのだな?」
 「た、多分」
 「多分だと!」
 サギーが睨むとケイブは俯く。
 「えー、
 まず間違いないと思いますが、
 万一のことがありますので...」
 ケイブはそこで口ごもる。
 「とにかく、
 正直に思ってることを話せばよいのだ!
 我々は嘘が嫌いでなあ」
 「はあ」
 「じゃあ、話せ」
 「はい。その伝説の...」
 「伝説?」
 サギーは自信なさそうに話すケイブの目をじっと見た。
(続く)
人気ブログランキングへ

元祖サクラナ「卒業前の日帰り旅行?」

2010-05-31 13:02:09 | 小説
元祖サクラナ「卒業前の日帰り旅行?」

第一話は下記から始まります。
 
 元祖サクラナ


 そうするうちに、
入試シーズンも終わり、
吉野をはじめとする六人のメンバーの進学先が
決まった。
 吉野は某私立大学の付属高校に、
 サクラナと康夫と健児は中堅の都立高校に、
 弘子と好美は同じ私立の女子高校に、
それぞれ決まった。
 ランクこそ違ったが、
 それぞれ第一希望の高校だった。
 あとは卒業を待つのみである。
 卒業式を前に、
 クラス全員で日帰りで
旅行することになった。
 場所は某スケート場のある遊園地である。
 吉野は本当ならサクラナと一緒に行けるので
嬉しい筈であったが、
 その旅行だけは気がすすまなかった。
 理由は簡単なことだ。
 予定では、
一時間程スケートをすることになっていたが、
 吉野は一度もスケートをしたことがなく、
 そのため、
 ぶざまに転ぶことは目に見えていて、
 そんな姿をサクラナに見せたくなかったからだ。
 しかし、
 一人だけ行かないわけにもいかず、
 いやいやながらも吉野は出かけた。
 バスの車内では、
 みなおしゃべりなどをして楽しんだが、
 吉野は今一つ気分がのらなかった。
人気ブログランキングへ

新第3弾ゾンビ「サヤの信じる真カミサン伝説6「人首酒」編」

2010-05-31 10:00:00 | 小説
新第3弾ゾンビ「サヤの信じる真カミサン伝説6「人首酒」編」

下記までは新第三弾丁稚作と同じですので、
 さすがにくどすぎますので、
 思い切って省略します。
 同じところの最後は下記です。
 新第三弾丁稚作「キモ男三人衆の企みと永久2」

 ちなみに、
 以下、グーさん以外に保管してます。
 新第3弾ゾンビ「キモ男三人衆、イケメン、美少女、秀才、そして?残るのは誰?」


 みんなが揃うと、
早速、先にきていたサヤが話しを続ける。
 「有名ホラー作家コワコワクエーと
ジュウロウが意気投合して酒を飲んだところからの続きね。
 ジュウロウはこの機会にと
例の糞痔女の原稿をコワコワクエーに見せたの」
 「何で、糞痔女のとこだけ、
声が小さくなるんだよ」

 ふうたがからかうが、
 サヤは無視して話しをすすめる。
 「えー、そうしたら、
 こりゃ、怖い話しだなあ。
 オタク、読解力だけじゃなく、
筆力もあるんだなあと、
 コワコワクエーは感心したのでした。
 ジュウロウは、
 コワコワクエーの言葉に
 「そう言ってくれるのは、
先生だけですよ。
 みんなはこれを腹を抱えて読むんですから、
ああー、情けない」
と愚痴を言うと、
 コワコワクエーは
 「それを言うなら、
自分なんて、
そういう読者に迎合して怖くもない小説を書いて
金儲けしてるんだから、
オタクのようなちゃんとしたお方には
本当なら目も合わせられないよ」
と悲しげに言ったのです。
 「辛いねえ、凡人を相手にするのは」
と二人はほぼ同時に言って、
笑いあったのでした。
 すると、
 小さな隠れ家のようなバーだが、
二人の話しを聞いていたのか、
そこのマスターが
 「お二人は本当はコメデイ作家とホラー作家だけど、
 世間的には逆の評価で、嘆きあってるのですか?
 実は、
 私にも悩みがあるんで、
よかったら私が作った特製の酒を
飲んでくれないですかねえ」
と、
 二人に頼み込むように言ったのでした。
 「もちろん、お代はいらないですよ。
 感想だけ聞かせてくれればありがたいんだあ」

 40代くらいのマスターは言ったのでした。
 「いいよ、俺は」
 「俺だって、付き合うさ」

 二人は言ったのでした。
 出された酒はウイスキーのようだが、
やや濁った酒でした。
 「チビっとでも、
 グイとでも言ってください」
 マスターが言うと、
 ジュウロウはチビっと舐めるように飲み、
 コワコワクエーはグイと一気に飲み干したのでした」
ここでサヤは一息ついた。
(続く)
人気ブログランキングへ

続エスカレーター(?改)「分け前協議と借金地獄とネコババ疑惑」

2010-05-31 06:02:50 | 小説
続エスカレーター(?改)「分け前協議と借金地獄とネコババ疑惑」

 
続エスカレータの一話は以下から始まります。
 続エスカレータ「弟モドキ」 

 ホウレン様のためにネコババした分が...。
うーん、チョビ髭の思い込みにかけるか?でも、なあ...
 「えー、全部で250万あるだすな。
 100万の封筒が二つ、
50万の封筒がひとつだすなあ」
 タマガキ!
 100万の封筒を貰う気だな!
 だがー、どっちかは95万だけ...
 「僕たちは、
 さっきお待たせ代、
 現金で貰ったよねえ。
 にいちゃんはゼロだったから、
 50万じゃかわいそうだよねえ」
 ケチガキ?何か魂胆があるな?
 その目は?
 「そうだすなあ。
 だば、僕は50万でいいだすよ。
 メロンのお土産もあるだすしな」
 50万でも大儲けだろ。
 でも、それなら。
 「じゃあ、僕はその封筒で、
 そこから少し二人に分けるよ」
 「その封筒って、
 どっちも同じだすよ」
 しまった。余計なことを。
 ケチガキの目が...
 「僕もその封筒がかわいくていいな」
 どこがだよ。気がついたな。
 チョビ髭、顔青い!
 ポーカーフェイスでいけ!
 「あらっ?
 店長さん、顔が真っ青だすよ」
 「まさか、店長さんとにいちゃん、
 ネコババしたんじゃないのかな」
 勘がいいな!さすがケチガキ!
 「そうなんだすか?」
 「いえ、僕は」
 ここはシラをきるしかない。
 ホウレン様のいる前で恥はかけない。
 「店長さんは反論しないんだすか?」
 「タマちゃん、数えてみようよ」
 あー...
 「す、すいません」
 チョビ髭...悪いな。
 「横領だすな」
 「タマちゃん、数えてよ」
 「そうだすな」 
 「申し訳有りません。
 これには事情がありまして。
 ホウレンくん、
 足りない分は、
 サラ金の方から引いてくれ」
 「店長がネコババ?」
 「みんなあ、
 店長がネコババしたのー」
 やばあー、
 店の女の子全員にバレるぞ。
 「うそー」
 「あの真面目そうな店長が...」
 「あらっ!
 たった、95万だすよ。
 5万もネコババしたんだすか!」
 「ひ、ひどい!そんなに...」
 「鼻毛おばさん以上の悪かもね」
 「店長!信じてたのに...」
 ホウレン様、実は...
 「いえ、これには事情が...。
 君、説明してくれないか。
 頼む。出来心だってことを」
 まいったなあ...
 完全犯罪だと思ったんだが...
にほんブログ村 小説ブログ コメディー小説へ
にほんブログ村 

カミサン伝説22「人首酒編」165 

2010-05-31 03:17:22 | 小説
カミサン伝説22「人首酒編」165 

 第一話は下記から始まります。

カミサン伝説22「人首酒編」(ほ!改)1
 

 「私は今発想を変えてみたんです。
 例のタクシーの運転手の証言と、
 岸壁にあった血液から、
 死亡日時が推定されたわけですよね。
 しかし、
 もし、
 死亡日時が例のタクシーの運転手の証言とは
違っていたら、
 マスターの奥さんのアリバイも崩れますし、
 コワコワクエー先生が
わざと銀行預金から現金を降ろした理由も
説明できると思うんです」
 カイミヤマは
自分では理解していたつもりでしたが、
 そこにいた二人の刑事と
ジュウロウは首を傾げたままでした。
 「カイミヤマ先生は
頭がキレるから自分ではわかっているのだろうが、
 私にはなんのことだがさっぱりわからない。
 さっきの話しといい」

 ジュウロウが刑事たちが言うまえに、
カイミヤマの方を見て言ったのでした。
 「うーん。
 そうですか?
 えーとですねえ。
 まず、死亡推定日時が違うんです」
 カイミヤマは自信を持って言ったが、
 ジュウロウが、
 「だったら、
 何故、
 タクシーの運転手が変な証言をするんだ?
 カイミヤマ先生の論理だと、
 タクシーの運転手は、
 例の現場ではなく、
 その近辺に行っただけなんだろう。
 それなのに、
 何故、例の現場が特定できるんだ!
 カイミヤマ先生の論理のとおりなら、
 彼には不可能なことじゃないかな?」
 ジュウロウが刑事たちが思っていることと
同じ疑問をすぐ口に出して言ったのでした。
 「だから、発想の逆転なんですよ。
 マスターが殺されたと思われる日時に近いときに、
 犯人はそのタクシーに乗車していたんですよ。
 それで、
 犯人は、マスターを殺した後に、
 その運転手に偽証を頼んだんですよ。
 自分のアリバイを作るために」
 カイミヤマは、
 そう熱弁したのでしたが、
 ジュウロウたちは相変わらず
首を傾げたままだったのです。
(続く)