レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」第二章61

2015-01-31 09:08:03 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第二章61



 「じゃあ、
 そっちの方がおいしいのかなあ」
 アニーは、ねずみ虫がびびって震えているのを見て、
わざと口びるを舐めながらその奇妙な全身をゆっくりと見た。
 「えー、私が身代わりにですかあ?
 私も多分まずいと思いますので、
 もう勘弁してください」
 ねずみ虫は、その場で土下座のような変な格好をしたまま
ブルブル震えながら言った。
 「アニー、
 もうからかうのはやめなよ。
 どっちもサギーの子分なんでしょう」と言って、
 ウトーがアニーの方に歩いてきた。
 「えー...」
 ねずみ虫はウトーの名を出して、
 礼を言おうとしたが、その名を忘れてしまったので、
余計震えだした。
 「こいつはウトーだよ。
 俺がアニー。
 よく俺たちの話を聞いて、
 覚えておけよ。
 いいか!
 許して欲しければ、
 おまえもペーを見習って、
 なんかうまいもん探して来いよ」
 アニーが偉そうに言うと、
 「ははあ!
 お許しいただけるのですね。
 えーと、
 ウトー様に、
 アニー様ですね?
 それからペー様はどちらで」
 ねずみ虫は、
 少しだけほっとしたように、そう言いながら周りを見回した。
 「ペーがいないから、
 おいしいものを探して来て欲しいんだよ!
 結構、頭が悪いな!」
 アニーが大声を出すと、
 「はあ、
 どちらもごもっともなことで...
 すいません」
と、
 ねずみ虫は言いつつも、
どこへ行っていいのかわからない様子だったので、
 ずっと黙っていたラーメンが、
 「おい、ねずみ野郎!
 俺について来い!」
と言うと、
 「あのねずみ野郎ではなく、
 ねずみ虫ですが」
と、
 ねずみ虫が言い返したので、
 「口答えでもする気か!
 どっちでも似たようなもんだろう」
と、
 ラーメンが怒鳴った。
 「ねずみ虫さん、ラーメンは僕らより強いし凶暴だから
余計なこと言わない方がいいよ。
 きっと、食べられる前に凄く痛めつけられちゃうよ」
と、
 ウトーがからかうように言うと、
 「でも、ただの海王ですよね」
と、
 ねずみ虫が呼びつけで言ったので、
 「てっめえ!
 俺様をただの海王だとー!」
と、
 ラーメンが怒り出したのだった。

(続く)


謎のズラヅラ仮面?「最弱ズラヅラ仮面の汚名?無敵の?」

2015-01-31 07:11:58 | 小説

謎のズラヅラ仮面?「最弱ズラヅラ仮面の汚名?無敵の?」


 あっ...
 卑怯なり...
 俺の出番はこれだけか...

 ...
 ...
 ...

 危なかったな!
 最弱の無番ズラヅラ仮面に行かせて助かった...
 敵は強いぞ!
 無敵のキャンチョ...
 ...
 ...
 頼みます! 
 私は欠番で!
 私の手には...
 どうか...
 最凶のズラヅラ仮面重死様!


「そして3人しかいなくなった?」696

2015-01-31 06:46:02 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」696


 解読作業の方は最初に白猫が開いたページにあるある文字のことで、
 早くもジョンとマイケルの記憶が食い違い、
どちらも自分が正しいと言い張ったので、
 タケルとジョリーがいなければ喧嘩になるところだった。
 白猫も熊の親子もこうなるとまでは予想していなかったのか、
黙って、タケルとジョリーが二人を叱りつけているのを見ているだけだったが、
 みつるが、
 「ジョンくん、
 マイケルくん、 
 単に見る角度の違いかもしれないから、
どっちも正しいかもしれない。
 俺がそれぞれメモっておくから、次行こう」
と、
 子供だましみたいなことを言ったが、
 「そうかもな。いくらマイケルでもみんな嘘は言わないだろうからな」
 「俺は嘘は言ってないぞ。
 でも、みつるおにいさんの言うとおり、見ている角度が違うから、
別の答えになったのかもしらないなあ」
 「あんたたち、言葉遣い気をつけなさいよ。
 じゃあ、玉様、そういうことで、次、お願いします」
と、
 ジョン、マイケル、ジョリーが順に言ったので、
 「わかりました。
 みつるさんのおっしゃるとおりかもしれませんね。では、次を」
 賢い白猫はみつるの今の対応を見て、
二人の正確を本当にわかったのか、そう言って次の文字列を指さした。
 

 「こういうところは、さすが、みつるおにいさんだね。
 タケルおにいさんやジョリーさんだと真面目過ぎるから、
こうはいかないからねえ」
 「うん。あの二人は少しくらい嘘を言っても、怒るだけでなく、
褒めたりもしないとうまくコントロールできないもんなあ。
 ネネおねえさんには悪いけど、これで良かったんだよ。
 意見が別れたところは後で、みんなで調整すればいいからね」
 秀吉と信長がこそこそ囁き合っているうちに、
 似たようなことがまた次の文字列の解読作業で起きたが、
 今度は、みつるが言ったようなことを白猫が言ったので、
すんなりと次の解読作業に進めるようになったのだった。

(続く)






サクラナ外伝フォー「待つ二人」

2015-01-31 06:21:28 | 小説

サクラナ外伝フォー「待つ二人」


 「はー、はー、はー...
 まだ、だすよな」
 アパートの階段の途中で何かを引いて腰掛けては
ちらちらと百合の部屋を見ながら待っているウメナのもとに、
 あおむコンビニの袋を持って走って戻ってきた。
 「あほ!」
 「はー、
 いつ起きるか、わからんだすからな。 ちゃちゃっと買って来ただすよ。
 カレーまんとブラックだすよ。
 熱いだすから気をつけるだすよ。
 塩分が気になるからブラックにしただすからな」
 「あほ」
 ウメナはあおむがそう言っている間に差し出されたコンビニ袋から
カレーまんひとつを先に右手で取ると、それだけ言って早速ぱくついた。
 「はー。
 おなかがすいてたんだすな。
 ここのは結構いけるだすからな。
 二つづつ買ってきただすよ。
 僕は走ったんで、冷たいコーヒーにしたんだす」
 あおむはコンビニ袋ではなく、ポケットから大きめのボトル状の缶コーヒを取り出すと、
そのまま何も敷かずウメナのひとつ下の段に腰掛け、半分くらい一気に飲んだ。 
 「ちょっと冷えるだすな。
 半分くらいにしておいて、カレーまん食べるだすかな」
 「あほ」
 二人ははたから見ると、
仕事もなくただ朝から時間を潰しているだけのような感じで、
カレーマンとコーヒーを飲んで、
百合が部屋から出てくるのを待っていた。
 そして、
 それから数十分くらいすると、
 「もう少し買ってくれば良かっただすなあ。 
 だすが、あまり飲むとおしっこがしたくなるだすから、
ちょうどいいだすかな」
と、
 あおむはそんなことを言うと、ひとり立ち上がり、
百合の部屋の様子をうかがいに行こうとしたので、
 ウメナも一緒に立ち上がろうとしたので、
 「まだ早いと思うだすから、ウメナはここで待ってるだす。
 誰か来ないか見張っていてくれだすよ」
などと小声で言って、
まるで、こそ泥のようにゆっくりと階段を上がっていったのだった。
 そのとき。

(続く)




女優タブスエハナコの天敵!レイジー編「もうちゃんと読めるようになったかな!復習問題BY布袋」

2015-01-31 02:11:16 | 小説

女優タブスエハナコの天敵!レイジー編「もうちゃんと読めるようになったかな!復習問題BY布袋」

某一貫性のないアホ「タブスエハナコだろ、
コオリシツキョウスケだろ、
ヌノブクロトラヤスだろ!」

問題は以上3名を漢字で書きなさい!
タブスエさんはこっちの読み方の方が売れると思うけどなあ?

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大人ガキ判別法第?レイジー編「これが大好物だと人前で言うようなら要注意!隠れた好物ならやや注意」

2015-01-31 02:07:41 | 小説

大人ガキ判別法第?レイジー編「これが大好物だと人前で言うようなら要注意!隠れた好物ならやや注意」

某アホ「何故?
俺の大好物ばかりだけど!」

と思っている諸君はアホかつ大人ガキ!

理由はわかるかな?
えっ?貧民食ばかり?
ヒントはまさにそこにある!

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1視聴率1桁の壁で責任のなすりあい?レイジー編「クソコラにも負けるクソ番組になった戦犯は誰だ?」

2015-01-31 02:04:46 | 小説

1視聴率1桁の壁で責任のなすりあい?レイジー編「クソコラにも負けるクソ番組になった戦犯は誰だ?」

とにかく、今期はつまらん!
今週の相棒も視聴率の割には内容は悲惨...

BY いまトピ

 


絶頂期!男子版、レイジー編「妄想行動力は男子が上?女子は占いにはしり、男子は策にはまる!」

2015-01-31 02:01:06 | 小説

絶頂期!男子版、レイジー編「妄想行動力は男子が上?女子は占いにはしり、男子は策にはまる!」

女と男の大きな違いはタイトル「」部分!


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絶頂期!女子版、レイジー編「一番幸せなのはこういう時!妄想力満々」

2015-01-31 01:56:48 | 小説

絶頂期!女子版、レイジー編「一番幸せなのはこういう時!妄想力満々」

まずは女子版!
ルンルンルン!

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読めません人間増殖中?レイジー編「まずは書けない人間が増殖する罠」

2015-01-31 01:53:44 | 小説

読めません人間増殖中?レイジー編「まずは書けない人間が増殖する罠」

新聞大健闘!
今のジジババはこの段階で往生す?

10年後のランキングは?

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カミサン伝説18改「幸福の像編第二部61」

2015-01-31 01:42:30 | 小説

カミサン伝説18改「幸福の像編第二部61」


 かおむはその部屋に入ってテーブルの上の像を見たが、
その中には知っている像は並べれていなかった。
 そして、
 そばにあるポーチを覗くと、あの幸福の像だけがその中にあったのだった。
 実は、
 幸福の像をポーチに入れたのはあおむだったが、
かおむはそのことを知らなかったので、
幸福の像がポーチの中にひとつだけ入っていることから、
例の謎の像が幸福の像が変化したものではないか
という誤った考えを抱くと、
 「もう一度壊してみるか...」
と何かの覚悟を決めたようにぼそっと言うと、
 あおむに相談にいくこともなく、ポーチから幸福の像を取りだして、
床に叩きつけてしまったのだった。

(続く)


新作ディープ(?改)レイカ編B55「囮がオチタ?」

2015-01-31 01:29:48 | 小説

新作ディープ(?改)レイカ編B55「囮がオチタ?」


 新作ディープ(?改)レイカ編46「もとめの選択」に続くB編です。

 「そうだぞ!
 スーツなんてな、脱げばいいだけだ!
 何年刑事やってんだ!
 とりあえず、
 顔で探すよう指示を出せ!
 服装は伝えるな!
 同じ色のスーツを着ている奴はまずオチタじゃないからな。
 それから、
 オチタも多分囮だ」
 木太郎がまたくそたの言葉を聞いてヒントを得たのか、
偉そうに言うと、
 右下警部が何かを言う前に、
 「やっぱり、ブルーにしては目立つ色で、
真っ赤なネクタイしてたのよ。
 あたしも怪しいとは思ったんだけどね」
と、
 ヒトメまでそう言ったので、
 「申し訳ございません。
 それでしたら、かえって指示は出さない方がよろしいかと...」
と、
 右下警部が自信なさげに小声で言うと、
 「そうだな。
 裏の裏という手もあるから、
オチタの顔は捜査に当たっている人間は頭に入っているから、
現地にいたということも敢えて伝えない方がいいな。
 木太郎のいうとおり、
オチタは囮だったら、来るのはもとこの方かもしれないからな」
と、
 くそたが同意したので、右下警部がほっとしたような表情をしてから、
とりあえず、指示を出せと命令調で言った木太郎の方をちらっと見ると、 
 木太郎は
 「どっちの言うことをきくか、任せるぞ」
と本気なのか、意地悪なのか、わからないような感じで、
鼻をほじりながら言ったので、
 ホウセイが、
 「右下警部、ご自分の判断を信じなくてよろしいんですか?」
と、
 暗にくそたの意見を聞いてから小声で言ったとおりにすればいい
という感じで右下警部の方を見ると、
 「木太郎様、申し訳ございませんが、
先程の意見どおりに今は特に指示は出さないでおきます」
と、
 右下警部はよほど木太郎にびびっているのか、
その顔色をうかがいながら同じように小声で言うと、
 「まあ、責任を取るのは俺じゃないからな」
と、
 木太郎はわざとか不機嫌そうな表情でそう言ったとき、
 右下警部の携帯電話が鳴ったのだった。

(続く)


 


新作ディープ(?改)「ナイフの移動順についての疑問」

2015-01-31 01:07:51 | 小説

新作ディープ(?改)「ナイフの移動順についての疑問」


 
 ホウセイがくそたの顔を見たとき、
 くそたが首を傾げていたので、
 「どこか今の俺の考えで違うところがあるのか?」
と、
 ホウセイがストレートに訊くと、
 「俺の考えではひとつな。
 それは、
 俺がホウセイに渡して、
 ホウセイが食堂に落とした
とか言っていたナイフについてだ。
 いいか。
 もし、
 ホウセイの話したとおりなら、
ナイフは食堂の床に落ちたままになる。
 しかし、
 食堂の床にあったナイフを拾えた人間が果たしていたか?
 よく思い出せよ。
 ホウセイが土下座して、
しばらくしてから、木太郎とオチタを除く8人の生徒は、もとこの部屋に行った。
 もとこは自分の部屋で縛られていて、
もとめ先生は207号室だった。
 まず、
 この時点で、ホウセイが落としたナイフを拾えた人間はいない。
 次に、アスカちゃんの提案で、
 俺と永久とアスカちゃんとアユメちゃんとヒトメちゃんはアユメちゃんの部屋に行き、
 ホウセイ、木太郎、オチタ、チウメちゃん、レイカちゃんは、もとこの部屋に残った。
 そして、
 アユメちゃんたちの部屋に行った俺たち5人は、
しばらくしてもとめ先生がいる207号室に行って、
すべてをもとめ先生に話し、
 その結果、
 オチタがもとこを刺すことになった。
  その後だよ。
 ホウセイ、木太郎、オチタを除く7人ともとめ先生が俺の部屋に来たのは。
 だから、
 ホウセイが食堂に落としたか置き忘れたナイフは
  俺の部屋に移動するわけはない。
 違うか?」
 くそたの言葉に、
 ホウセイも木太郎も考え込むと、
 まず、
 木太郎が鼻をひくひくさせながら、
 「ホウセイが土下座のとき、落としていなかったとしても...。
 ホウセイはくそたの部屋には行ってないから、
ホウセイがくそたの部屋にナイフを落とすことはありえない。
 うーん?
 たしかに変な話しだな」
と言うと、
 「うーん?
 そういえば、そうだな。
 だとすると、
 俺が土下座して、
 8人でもとこの部屋に行くときに
誰かが俺がくそたから預かったナイフをそっと拾って黙っていたのかな?」
と、
 ホウセイはそうは言ったものの自信はなさそうだった。

(続く)



本編リメイク「存在しないアスカと混乱するいつき」

2015-01-31 00:33:35 | 小説

本編リメイク「存在しないアスカと混乱するいつき」



 「いいか?
 あおむだけはアスカに会ってないけど、
彼女だけは何故か浮いていただろう?
 最初は美人を鼻にかけているのか、
と思ったけど違うんだ。
 彼女はフォン女の子ではなく、あおむと同じで、
 黒幕に頼まれた役者みたいなもんなんだ。
 だから、
 早い段階で永久と共に隠れたんだよ。
 この後、警察が調べても、アスカなんて生徒は
ファン女にはいないに決まってるよ」
 エイタはそう断言した。
 「うーん。
 それはわかったけど、
 どこにトリックがあるんだ?」
 いつきは、
 エイタの説明に首を傾げた。
 「アスカの顔を覚えているかい?」
 「えっ?」
 「美人だっただすな。
 だすが、よくいる顔だすよな」
 「そういうこと」
 木太郎が今度は横から口を出す。
 だが、
 いつきには3人が理解していることがまったくわからなかった。
 「だから、アスカという人間はもともとダミーなのさ」
 「それはわかってるけど、
そんなのトリックでもなんでもないだろう」
 「うーん...
 だば、
 真犯人は誰だと思うんだすか?」
 「えー、それはアスカ...」
 「あー」
 「そういうこと。
 俺たちがこのまま警察に見つかる。
 そして、
 これまでの話しをする。
 しかし、
 そんな話しを警察は信用しない」
 木太郎が、また、3人の話しに割り込んで鼻をほじりながら
偉そうにわかったような結論だけ言う。
 「それがトリック?」
 「だから、
 いつきの話しは信用されないんだよ。
 ここに集まった女はみな殺されているんだからな。
 死んだ人間が屋敷に火をつけたとでも言うのか?」
 木太郎が、また、偉そうに今度は股間を掻きながら言う。
 いつきは混乱したのか目をぎょろぎょろさせて考えていたが、
 「俺は頭が悪い。
 もう少しわかりやすく説明してくれ」と言って、
 3人に頭を下げたのだった。

(続く)


新「ミケーレの蒼き仮面」第二章60

2015-01-30 09:49:16 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第二章60

 
 アニーは、
 ねずみ虫めがけてぶっ飛んできた亀男
をねずみ虫に当たる寸前で左手をねずみ虫の前に差し出し、
 軽く受けとめたつもりだったが、
 「いたあー!」
 受けとめられた亀男は
情けない悲鳴を上げるとその場で失神した。
 あわやのところで
身体から刃物のようなモノが出ている亀男にぶつけられそうになった、
 ねずみ虫はブルブル震えていた。
 「お、お二人とも強すぎます」
 ねずみ虫はそれだけ言うのが精一杯だった。
 「どっちもたいしたことないねえ」
 ウトーが呆れたように言うと、
 「俺たちが強すぎるだけだよ」
と、
 アニーは、まだ震えているねずみ虫をちらっと見た。
 「あのー、亀男はこの後、どうなるんでしょうか?」
 ねずみ虫は、
 アニーがちらっと見たのを何か勘違いしたのか、
 そう訊いたので、
 「この甲羅の下にある肉はうまいのかなあ?」
と、
 アニーはわざとねずみ虫をからかうように言うと、
 「それだけはご勘弁ください」
と、
 ねずみ虫はまだ震えながらも、その場で土下座したのだった。

(続く)