レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

真END「チウメとアユメとカミサンアヤメ」

2009-03-31 22:04:56 | 小説
真END「チウメとアユメとカミサンアヤメ」

 「まあ、永久の遺書の内容を要約すると
そういうことになるかあ」と
エイタが言う。
 「まず、例の惨劇の時間は
やはり午前7時の可能性が高い。
時計をいじったのは惨劇の時間を午前11時と思わせて、
オチタやヒラメの妹もその時間に殺されたと思わせるためだ。
 しかし、そう考えると、チウメとアユメの話しが真実で、
永久の遺書も本物ならば、
ババアとタヨウを殺せた可能性があるのは
太郎とヒラメに扮した女の悪魔だけだが、
問題は女の悪魔が
どうやって午前7時に1階に来られたのかだ」
 「太郎が手引きしたんじゃないのか」
 「いや、それはおかしい。
太郎もその後か前に殺されているんだ。」
 「しかし、太郎と女の悪魔しか考えられない。
女の悪魔と太郎が惨劇後に話しをしているのは、
チウメ、アユメ、そしてあおむが確認している。
 だから、太郎は惨劇後に殺されているわけだ。
 そうすると、残る女はアスカしか考えられない。
 女の悪魔が木太郎とアスカの名を呼んでいたのも
故意に自分の正体を隠すためかもしれない、
あと、カミサン・アヤメも気になる」
 「もしかして、アユメにはアヤメという双子がいたりして」
 「また、ダミーもどき?」
 「それよりもだすな。
もし、チウメちゃんか
アユメちゃんが嘘をついていたとしたらどうなるだす」
 「また、フリダシの話しか」
 「どちらかが嘘をついていたのなら、
辻褄はあうだすよ」
 「もう一つの可能性もある」
 「もう一つだすか」
 「あおむには悪いが、
あおむとチウメ又はアユメが
太郎と女の悪魔になりすましていた場合だ」
 エイタの言葉にしばらく沈黙が続いた。
(続く)

改作「変わったしりとり開始」

2009-03-31 19:52:39 | 小説
改作「変わったしりとり開始」

 「では、僕木太郎から行きます。アメリカ」
 「いきなりリかよ。えーと、リス」
 「おちたくんだって」アスカが考える。
 「リカ」
 「ず、ずるい、アスカ自分まで」と
アユメがうろたえる。
 「じゃあ。リシ」
 「ず、ずるい。恐怖のリ責め」と
ヒトメがうろたえると
 「言っておくけど、
一回のターンで同じ言葉を言っても負けよ」と
もとこが口を挟むと
 「もちろんです。リね。リレキショ」と
ヒトメが渋いことを言う。
 「リシ、リレキショとやるわね」と
もとこが笑って言う。
 「シでよかった。シリトリ」と
レイカがすぐ言う。
 「トンネル」と
チウメがあっさり言う。
 「ネコ」と
もとこが言う。
 「また、ネ。えーと」
もとめが考えだすと、
 もとこが
 「7,6,5,4」と
生徒には優しいクセに急にカウントをしだす。
 「ネンガジョウ」と
慌ててもとめが言うと、
 「ブー」ともとこが言うと、
 「あー、そうだった」と
もとめが頭を抱える。
 木太郎がホウセイに
「同じ姉妹でも腹違いだと頭も顔も違うんだなあ」と
言ったので、ホウセイが思わず笑いそうになる。
 「そこの二人、何こそこそやってんのよ。
1回ミスったくらいでもとめをバカにするんじゃないの」と
 もとこに怒られたが、
その言葉が余計もとめにプレッシャーを与えた。
(続く)

第?弾「発表前の静けさともとめとの再開を待ちこがれるもとえ」

2009-03-31 18:39:19 | 小説
第?弾「発表前の静けさともとめとの再開を待ちこがれるもとえ」

 今回の問題は日頃の学力より
性格や潜在的思考力を試してみたので、
ある程度学力が反映しないことは予想していたが、
こうまで差がでるとは意外に思っていた。
そして意外な生徒がトップだったことに驚いていた。
 
また、もとえは久々に
姉のもとめに会えることを楽しみにしていた。

 食堂ではあおむが完全に酔っていた。
 しかし、酒癖が悪いというより、
陽気すぎるくらいだった。
一人酒というのににやけて
ビールをぐいぐい飲んではトイレと食堂を往復していた。

 生徒達は食堂に臭いあおむがいるので
準備を終えると時間まで部屋で待機していた。
 
 もとこが時間より先に現れると、
あおむに飲み過ぎると明日に差し支えるからと優しく言って、
千鳥足のあおむを部屋まで送っていくと、
食堂で生徒が来るのを待っていた。
(続く)

レイジー編「明日は何やってもいいってさ」

2009-03-31 18:23:05 | 小説
レイジー編「明日は何やってもいいってさ」

松波「明日は何やってもいいって」
デルホイ「椅子クソおちょくり返すか」
ゴッホ「ルシファー復活させるか」
松波「ミカエル・カミサン呼ぶか」
デルホイ「先手必勝か、後出しか」
ゴッホ「でも、たくさん出ると
読んでもらえない可能性が」
松波「なら先手必勝か」
デルホイ「うーん」
ゴッホ「よーし」
(続く)

本編リメイク「木太郎の処分と消えたいつき」

2009-03-31 17:41:19 | 小説
本編リメイク「木太郎の処分と消えたいつき」

 チウメがとにかく
 「きれいにしてあげて、
それから、木太郎さんの話しを聞いてあげてください」
 ヒトミに懇願する。
 「あーた、こんなの好きなの」
 ヒトミが冷たい目でチウメを見ると、
 アユメが
 「そういうんじゃないみたいなんですよ。
チウメちゃんが可愛がっている猫にそっくりなんですって。
猫だと思って、お母様、ここは」と
 チウメを援護する。
 「猫?ずいぶん小汚い猫ね。
でも、あーたたちが、そういうなら、
まず、きれいにしてあげましょう。
それから、木太郎の話を聞いてあげるわ。
それにしてもおなかがすいたわね。
木太郎のおかげでせっかくのお風呂も台無しだわ。
キタジマ悪いけど夕食の準備してくれる。
今日は何でもいいから」
 ヒトミはキタジマにそう命令する。
 「かしこまりましたこれから、準備にとりかかります。
なるべく早く作りたいと思いますので、
本日は軽いもので、ご勘弁ください」
 キタジマは頭を下げる。
 「私たちも手伝います」
 アユメの言葉に、他の3人もうなづく。
 「じゃあ、お願いしましょうか」
 キタジマが頭を下げる。
 エイタたちを指さし
 「あーたたちは
この小汚い木太郎を風呂に入れて見張ってなさい」
 ヒトミは、エイタ、タヨウ、永久に命令する。
 「あのー、生米が生きていたってどういうことなんですか」
 木太郎がこそっと質問するが、
 「あーたは、今はまだ容疑者なんだから、
とにかく風呂に入ってエイタたちの言うことを聞いて
おとなしくしてなさい。今度逃げたら頭かち割るわよ」
ヒトミは恫喝する。
 木太郎は黙ってうなづく。
 「そういえばでかいのはどこ行ったの」
 ヒトミの問いに
「あの騒ぎの際、変な音が聞こえるとか言って
屋敷の裏側に行ったまま、
まだ、戻ってきてないようです。
呼んできましょうか」
 永久の言葉に、
 「夕食ができるまでほっときなさい」
ヒトミが即答する。
 「了解しました。木太郎を風呂に入れたら、
夕食に遅れないように呼びにいってきます。」
(続く)

第11弾「第一殺人ウイルス完成」

2009-03-31 16:55:10 | 小説
第11弾「第一殺人ウイルス完成」

 「第一ウイルス完成、
但し、発症後致死率ほぼ100%、
生存時間5時間、感染後3日以内に発症。
発症前に抗ウイルス剤投与でほぼ100%発症せず。
ウイルスの致死率は高いものの、
空気に触れると約1時間でウイルス死滅。
よって、広域感染には不適当と思われる」
 「兵器としてしか使えないなあ」
 「大都市では効果あると思われます」
 「海外への持ち込みは」
 「100MLでほぼ数千万人に感染可能。
見た目は透明。無味無臭のため、充分可能と思われます」
 「よし、それキープ」
 「了解」
 「ただし、もう少し、発症までの時間が長く、
ウイルス死滅までの時間が長いものを開発せよ」
 「了解、改良致します」
(続く)


改作「変わったしりとり2」

2009-03-31 15:49:59 | 小説
改作「変わったしりとり2」

 もとこはもとめや女子が食堂に戻ると
 「今日はみっちり勉強したから、
楽しくしりとりしましょう。優勝はなし。
3回負けた人が明日、207号室に泊まるのよ。
いいわね。
それで、変わったしりとりってさっき言ったけど、
結構簡単よ。
「普通は、テストって言ったら、
次の人はトンネルとか答えるでしょう。
でも、このしりとりは最後の文字を無視するの。
テストならトを無視して、スから始まる言葉、
例えばスイカと答えるの。
そして、次はイから、イカでもいいの。
そして、また、イから始まる言葉を言うのでも、
この後、インクとかイチョウとか
その言葉から始められない言葉や
一般のしりとりと同じでインカンとか最後にンが付いたら、負け。
また、7数えて言葉が出なくても負け。いい。簡単でしょう」と
変わったしりとりのルールを説明する。
 「あの人の名前はいいんですか。
例えば、木太郎とか」とホウセイが質問する。
 「それは基本的駄目よ。
人の名前は結構いい加減だから。
とにかく物よ。みんなが知ってる地名や国はいいわよ。
でも、ニッポンは負けよ。
じゃあ、まず輪になって座って」
もとこが言うとみんな従いテーブルをどけて椅子だけにして、
輪のようにして座る。
 もとこのとなりにもとめ、くそた、永久、
ホウセイ、木太郎、おちた、アスカ、
アユメ、ヒトメ、レイカ、チウメの順に輪になる。
 「では、誰から行く。早ければいいというものじゃないわよ」と
もとこが言うと、
 木太郎が
 「僕から行きます」
 言うと、
 「ずるいなあ」
 とおちたが言うと、
もとこがおちたを睨みつけると、 
 「いえ、木太郎でいいです」と
おちたは写真のことを話した負い目があるので俯いた。
 「じゃあ、木太郎くんからでいいわね」と
もとこは言う。
(続く)


レイジー編「椅子クソさらにおちょくる」

2009-03-31 15:02:36 | 小説
レイジー編「椅子クソさらにおちょくる」

ブエナビスタ「椅子クソの奴、
先手を打ってまたおちょくったな」
観月「同一人物なら、もう玉切れでしょう。
最初から優勝する気はないということは
ズバリ今度こそオタクでしょう」
ブエナビスタ「フォフォフォ、
果たして弟は同日人物かな」
観月「うーん、じゃあ、
私もおちょくろうかなあ」
ブエナビスタ「やれやれ、明日は何やってもいいぞ」
観月「本当?」
ブエナビスタ「明日はな、
山手線編おちょくるのは今日でもいいぞ」
観月「山手線編はいじりやすいですね」
(続く)

本編リメイク「木太郎の処分」

2009-03-31 13:39:17 | 小説
本編リメイク「木太郎の処分」

 「木太郎、あーた、何やってんの!オバカ」
 バスローブ姿のヒトミが玄関から
リビングに連れてこられた木太郎を見るなり、
怒鳴りつける。
 木太郎はその場で土下座をしながら、
 「ご迷惑をおかけしすいません。
でも、僕は本当に生米を殺していないんです。
でも、あの時、逃げないと犯人にされてしまいそうで
怖くて逃げてしまったんです。本当です。信じてください」
 ヒトミは「じゃあ、証拠をみせなさい」と
 木太郎に意地悪する。
 木太郎は
 「残念ながら、証拠なんてありません。」と弁解する。
 「アリバイは」
 「アリバイと言っても
いつ生米が殺されたのかわからないので、わかりません。
でも、僕は無実です」
 「じゃあ、何で逃げたの?
他に悪いことしてるんじゃないの」
 ヒトミはさらに追いつめる。
 「いや、それは」
 木太郎が何て答えたらよいのか迷っているところに、
 女性陣がリビングにやってきて、
 「お母様、生米さんが生きていたんですから
そこまでいつめなくても」と
 チウメが控えめに木太郎を助ける。
 「ヒューヒュー、可愛い木太郎くんをかばちゃって」
 アスカがチウメを冷やかす。
 こんなのんきな二人に対し、
自分も被害者だといいたげに
 「何、おしゃってるのよ。
チウメちゃんたち、甘いわよ。
木太郎は覗きが目的だったんですよ。
逃走したフリして覗きをするなんて変態よ。
直ちに処刑してください。それに、私は...」
 ヒラメが怒りながらわめいたが、
バスタオルがとれたことを知られたくないので
そこで口を閉ざした。
(続く)
 


4月1日企画、カミサン伝説「山手線編」椅子クソ弟作

2009-03-31 12:47:47 | 小説
4月1日企画、カミサン伝説「山手線編」椅子クソ弟作

 山手線を「やまてせん」と読むのは田舎ものである。
江戸っ子ならその呼び名は決まっている。
 実は、わが大学にはいかにも嘘くさい話しだが、
この山手線には
カミサンという天使だか悪魔だかわからない
不思議な生き物?が潜んでいて、
時に人間の姿で現れて何かをするとの噂話が流れている。
 天使か悪魔かわからないというのは
いいこともするし、悪さもするということだ。
山手線と言っても一日に数え切れないくらい
運行しているのだから、
そのカミサンとやらに巡り会うのは、
仮に不幸になったとしても
それだけで幸運ことだと思わないといけないと
トンペイは思っていた。
 ある春休みの日、
トンペイがカミサンにでも会ってみるかと
山手線にぼけっと座っていると、
幸運にもそれらしい女が隣に座った。
 何故、それらしいかと言うと、
半周してもその女は居眠りもしていないのに、
電車を降りないで隣に座って
周りをきょろきょろするでもなく、
まるで声をかけて欲しいかのように
黙って座っていたからである。
 母校に伝わる話ではカミサンに会ったら、
とにかく無視することが必要だと言う。
 特によいことを望むならそれは必須だという。
 そして、カミサンから声をかけられて
上手く対応すれば良いことが起きるとのことである。
 逆に、自分から心の中だけでもカミサンに願い事をしたり、
邪心をいだいたりしてはいけないという。
 最悪なのは話しかけて
あなたはカミサンですかと訊くことだという。
 これらの場合、最悪死ぬこともあるという。
 そういうことだから、
トンペイはずっと無心で座っていた。
 すると、その女が座ってから
1周近くなる頃に女は男に
 「ここから広島駅に行くのはどうしたら良いですか」と
ありえない質問をしてきた。
 トンペイは広島に何度も遊びに行ったことがあるので、
迷わず
 「次の次が東京駅です。
そこで新幹線に乗り換えて広島まで行き、
そこから歩いて行けば広島駅に着きますよ」と即答した。
 しかし、その女は
 「ここから広島駅に着くまで
どのくらい時間かかります」と訊いてきた。
そこで、トンペイは
 「乗る新幹線の種類にもよりますが、
4時間以上はかかるでしょう」とまた正直に答えた。
 すると「お金はどのくらいかかります」と
また訊いてきた。
 このとき、トンペイはここの回答が
ポイントではないかと考えて、
正直欲張って次のように回答してしまった。
 「うーん、よく覚えてませんね、
でも、そうですねえ。
まあ、1000万円はかからないですよ」と
わざと笑って答えた。
すると、女は笑い返すこともなく
少し考え込んでしまった。
 この答えはまずかったと
トンペイが思っているうちに、東京駅が近づいてきた。
 トンペイは「次は東京駅ですよ」と教えるべきか否か
迷っていたが、
 女は
 「あっ、次は東京駅ですね。ありがとうございました」と言って
席を立ち頭をぺこりと下げると、
早々と扉に向かい駅に着いて扉が開くと
同時に山手線を降りてしまった。
 
 トンペイは今日隣に座った女は
カミサンに違いないと確信した。
 そこで、パチンコでもやって
大儲けしようとも思ったが、
 さっきの回答で欲張ったことを反省し、
300円の宝くじを
たった1枚だけ買って帰ることにした。

 そうしたら、
なんと2等の1000万円が当たったのだった。
 実はトンペイはカミサンであるその女に金額を訊かれたときに
欲張らず、
3万円はかからないでしょうと真面目に答えれば良かったと
内心後悔していたのだったが、
今改めて考えると、
どうせなら3億円はかからないでしょうと答えれば良かったと
少しだけ後悔していた。
(終)

第三弾「もとめと真カミサン伝説7」

2009-03-31 12:05:33 | 小説
第三弾「もとめと真カミサン伝説7」

 「ニタロウは考えました。
もし、仮にこの話しが嘘であっても、
少女には傷がつかない。
ネネもそういうことをすれば、
自分のことを嫌いになって
彼女をいじめることもなくなるかもしれない。
ネネがそれでも自分のことを好きだというのなら、
自分が我慢して付き合えばいいと。
 そこで、ニタロウは決意し、頭を丸坊主にしました。
 翌日、ニタロウが登校するとみんなびっくりしました。
 しかし、ニタロウは気にせず、堂々としていました。
 そして、ニタロウの姿に驚いている
ネネに向かって
「身分違いとは思って今まで黙って我慢してましたが、
昨日、決意してこうして頭を丸めました。
お願いですから、僕と付き合ってください」と
少女たちが見ている前でネネに告白したのでした。
 ネネは驚き
  「考えておきます」とだけ言って、
自分の席についたのでした。」
 もとめはまたここで一息入れた。
(続く)


改作「変わったしりとり」

2009-03-31 09:19:38 | 小説
改作「変わったしりとり」

 その日は、普通に昼食をとり、
午後も普通に授業が行われた。
試験は行われなかった。
もとめは夕食の準備もして、
教室に今日は来なかった。
もとめはおちたに接触しようとしたが、
そのチャンスは来なかった。

 もとこは授業の終わりに、
 「今日は明日の207号室行きを決めるために、
夕食後すぐに変わったしりとりのゲームをします。
この後、一旦部屋に戻って、
6時30分から夕食をとって、
みんなの食事が終わり次第、ゲームをします。
ルールはその時説明します」
と言うと、
 「先生、今日はコンテストやらないんですか」
 「コンテストねえ。
今日はもとめのことがあるからやめておきましょう。
まあ、ゲームでもやって仲良くしましょう。
もとめもしりとりは好きなので元気になるでしょう」と
もとこはにっこり笑ってそう言うと教室を先に出ていった。
 「どういうしりとりかなあ」と木太郎が言うと、
「多分、もとこ先生が得意なやつだろう」とずばり永久が言う。
 「もとめ先生の話ばらしたの誰なの」と
ヒトメが言うと、
 「ヒトメ、もうその話しはやめ、いーい」と
レイカが言うと、みんな頷く。
 「はい、ちょっと気になるけど、わかりました」

 夕食が終わると、
 もとこが
 「これから変わったしりとりをするから、
女子たちは洗い物して、もとめはお疲れだから、
一回部屋に戻って、着替えて
もっと楽な格好に着替えてらっしゃい。」と
もとこはそう言って、
一旦、女子ともとめを食堂から追い払った。
 女子ともとめがいなくなると、
 「おちたくんから聞いた話を女子にしたのは誰?」と
男子たちに訊く。
 「ホウセイです」と木太郎が言うと、
 「オタクもいただろう」とホウセイが言い返すと、
 「でも、話したのはホウセイです」と
木太郎が股間を掻きながら言う。
 「おちたくんから訊いたのは」
 「永久と僕とホウセイです」と
木太郎が言う。
 「きたねえ。オタクらが
僕と永久を話しを盗み聞きしたんだろう」と
おちたが言うと、
 「そう、まあ、そういう事情ならしょうがないわね。
今度からは秘密よ。いい。
じゃあ、みんながきたら
もう忘れてゲームを楽しみましょう」と
もとこは意外に怒らなかったので、
おちたはほっとした。
(続く)

本編リメイク「木太郎と対面」

2009-03-31 07:07:17 | 小説
本編リメイク「木太郎と対面」

 「いてて、左足がつって、
右手が痺れているんだ。助けてくれよ。エイタ」
木太郎はうつぶせのまま、情けない声を出す。
 エイタは木太郎のそばにより、
木太郎を抱き起こす。
 タヨウはまだスコップを振り上げたままだ。
 「何だ、その顔は」
 エイタにじゃりだらけの顔を指摘されて、
木太郎は左手で猫のように顔のじゃりを払う。
 「苦しかった。本当に。それから、先生、
そのスコップをおろしてくださいよ。
俺は絶対に生米を殺していません。
信じてくださいよ。
それに、あの時のことはお詫びすますから
お金もきちんと返します」と言いかけて、
 木太郎は左手で口に手をあてる。
 「お詫び、お金、オタク先生に何かやったのか?」
 エイタが木太郎に尋ねようとすると、
 タヨウが
 「たいしたことじゃないよな、木太郎」と
 木太郎にウインクする。
 「は、はい、先生、たいしたことありませんでした」
 木太郎は急に低姿勢になる。
 二人の立場が逆転してしまったようだ。
 「あーたたち、そんなとこで話しをしてないで、
早く戻りなさい、私、のぼせそうよ」
 ヒトミは大声で命令する。
 「わかりました。とにかく、木太郎を連行します」
 エイタが答える。
 「エイタ信じてくれ、俺は生米を殺してないんだよ。本当だよ。」
 木太郎は泣きそうな顔でエイタとタヨウに懇願する。
 そのとき、やっと永久がその場にたどりついた。
 「不審者って木太郎だったのか。
オタクなんで逃げないでこんなところにいたんだ」
 永久の質問に
「オタクらが門の外にいたんでこっちにきてしまったら、
じゃりがうるさくて」
 木太郎が話し出したが
 「話しは中で聞くからついて来い」
 エイタが木太郎の左腕を自分の右肩にかけて歩きだす。
 「いたた、ゆっくり歩いてくれよ」
 また、木太郎が偉そうに話す。
 「じゃあ、一人で歩け」
 エイタの言葉に
 「ごめん。一人にしないでくれ」
 木太郎はまた低姿勢になる。
 「世話のやける奴だな」
エイタはつぶやく。
(続く)