レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「この中に依頼人がいる?3」

2011-01-01 23:41:00 | 小説
新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「この中に依頼人がいる?3」

「王子の話題をしたのは、
俺たちが地下で合流したときじゃなかったか。
あおむは知らないはずだぞ」
木太郎がいうと、
エイタといつきも、
そのような気がしてきた。
すると、
「あー、てめえ、あおむ。
実は俺を本当は疑っていたんだろう」と、
あおむの頭を叩く。
「うー、バレただすか」
あおむはあっさり白状する。
「木太郎さんがハナクソ王子と聞いて、
ピンときたんだすよ。
だすが、
どうも違うようだすし、
そのことは、
エイタさんといつきさんも知ってるだすから、
もしかしたらと思っただす。
それにだすな」
と言いかけて、
あおむは、
エイタといつきにも睨まれて黙り込む。
「それに、何だ」
木太郎があおむの頭を叩く。
「悪かっただすよ。
少し疑って、
あそこの二人も怪しいだすから、
余計なことを話して、
万一のとき、
消されるのがイヤだったんだすよ」
「万一?」
「木太郎、
俺たちに犯人がいた場合で、
しかも、
チウメかアユメが共犯だった場合、
あおむが余計なことをしゃべることにより、
自分が犯人だと、
他の誰かにバレることを怖れた犯人が、
あおむを殺すんじゃないか
ということだろう」

エイタがあおむの言いたいことを説明する。
「いずれにしろ、
あおむは俺たちを完全には信用していない
ということだな」
いつきが、
しょうがないという顔で言う。
「いいか、あおむ。
全部、話せ。
あおむは強いんだから、
俺たちの中に誰か犯人が万一いても、
全員じゃないんだから、
大丈夫さ」

エイタが言うと、
「それもそうだすがな...」
と途中まで言って
あおむは黙り込んだ。
(続く)

新「ミケーレの蒼き仮面」239

2011-01-01 23:32:05 | 小説
新「ミケーレの蒼き仮面」239

第一話は下記から始まります。
新「ミケーレの蒼き仮面」


アニーとパティは、
ラーメンの背中に乗って、
砂浜の奥にある平原のようなところに向かった。
チャーシューメンは、
ラーメンが空を飛んだのでびっくりしていた。


「多分、
ここにタコチュと陸王がいるよ」
パティがそう言うと、
「それがアニーだったら、
どういうことになるんだろうなあ?」
「俺がいるのか?
なら、パー柿食べる準備をしておいた方がいいかもな」
「でもさあ?
二人ともパー柿食べていたら、どうなるのかなあ?」
「うーん。引き分けか、
早く攻撃したもん勝ちかどっちかだろうな」
「なら、僕らも味方すれば、どうにかなるよ。
タコチュはたいしたことないからさ」
「まあ、そうだな」
アニーたちは、
そんなことを話しながら、
空を飛んでいると石で
できた宮殿のようなものを見つけたのだった。
(続く)

新第3弾ゾンビ「大目玉編4」

2011-01-01 23:18:46 | 小説
新第3弾ゾンビ「大目玉編4」

「そして、
何より重要なのは、
カミサンのバチもまやかしなのである。
だから、
目さえなければ、
そのまやかしにごまかされることはない。
そう、
カミサンのバチ
を避ける唯一の方法は見えなくなることなのである。
目さえなければ、
カミサンのバチがあたることはない」
「あー、そういうことか?
わかったか、みはる?」
「まだ、続きがあるんだけど、
ケンタ、どういうことなんだ?」
「大目玉編は、
カミサンのバチ
を避ける方法が書かれた伝説なんだよ!」
「ああ?」
みはるは、
まだ訳がわかってないらしく、
ケンタの方を見た。
(続く)

セリフサービス「真の黒幕」

2011-01-01 23:05:33 | 小説
セリフサービス「真の黒幕」

直哉が封筒を開けようとしたとき、
龍之介が、
「おお、まだいたー!」
と大声をあげて、
先ほどの男が一礼した方を見た。
直哉が、
先ほどの男がいた側と反対側を見ると、
今度、
どこかでみたような女が
にやにやしながら立っていた。
「しつこい店だなあ」
龍之介が、
女を指差して大声をあげた
とほぼ同時くらいに、
「くそー、
真の黒幕は女だったのか?」
直哉はその女の顔を思い出したのか、
そう呟いたのだった。
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第11弾「マラリア」

2011-01-01 22:50:13 | 小説
第11弾「マラリア」

「戦闘準備どころじゃないぞ。
この暑さで隊員の多くがマラリアにやられてなあ。
幸い、
今のところ、例の薬のおかげで重症には至ってないが、
この暑さが続くとさすがになあ」
「カエルでも飼って蚊を退治してもらえ」
「いや、もう飼うまでもないよ。
ゲロゲロうるさくてたまらんよ」
「とにかく、
この猛暑がおさまらないことにはな。
例の計画どころじゃないかもしれないなあ」
「自然淘汰かあ」
「まあ、
そうなればイヤなこともしないですむがな」
「まあ、がんばってくれ」
「了解」
(続く)

新第?弾もとこもとめ伝説「昨日の問題の解答発表」

2011-01-01 22:30:12 | 小説
新第?弾もとこもとめ伝説「昨日の問題の解答発表」


最初の夜は何事もなく、平穏に朝を迎えた。
昨日、
酔っぱらっていたあおむも元気に食堂に現れ、
くだらないダジャレを生徒相手に言って朝食を済ませた。


授業は午前9時から開始した。
教室に悪臭が漂い始めると、
あおむに続いて
いつものようにピンクのドレスを着たもとえが現れた。
「今日は最初に昨日の問題の解答を発表します。
それだけだと面白くないので、
問題毎にあおむ先生に回答してもらって、
私がその回答が正しいか、
誤っているかコメントすることにします」
「えー、
そんなこと聞いてないだすよ。
間違ったらどうなるんだすかな」
とあおむは動揺する。
「先生なら大丈夫。
それに、万一、
間違ってもペナルティはありませんから、ご安心ね」
もとえがにっこり笑うと、
「それなら安心だすが、
間違えるとかっこわるいのでがんばるだすよ」

あおむが答えると、
直哉があおむには聞こえないように小声で
「それ以上格好悪くならないよな」
と囁くと、
生徒達は俯きながら、笑いを堪えたのだった。
(続く)
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新カミサン伝説?ホラの像編改27

2011-01-01 20:54:12 | 小説
新カミサン伝説?ホラの像編改27

教頭は、
サンノスケの死因を生徒達には伝えなかったが、
サンノスケの近所の人間たちから、
その死因が自殺だったことが
あっと言う間に生徒たちにも広がったのだった。
サンノスケは自殺したのは、
彼が学校をやめる
と教頭が発表した日の翌日のできことで、
親族だけの密葬が済んでから、
学校に報告されたというのが真実だった。


サンノスケの自殺の事実
を知った生徒たちは急に騒ぎ出し始めた。
そして、
サンノスケに、
どんなバチあたったかへの関心だけでなく、
例の像が、
本当は、
へそまがりの像ではなく、
まったく違う別の像で、
それが何であったのかに、
その関心が高まっていったのだった。


例の像を持っていた少女は、
サンノスケの自殺の話しを聴いて、
凄く怖ろしくなったのだが、
下手に処分すると、
とんでもないバチがあたりそうな気がして、
この後、
その像をどうしようか悩んでいたのだった。
(続く)
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正月企画試作晒し「獅子唐女」「獅子唐男?は別にいる?」

2011-01-01 14:04:04 | 小説
正月企画試作晒し「獅子唐女」「獅子唐男?は別にいる?」


「おい、全然違うってさ?」
「なんなの? あんた? 
何が違うのさ?」
「あっ、すいません。
電話間違えました」
ソウセキは、
電話に出たのがタコゾウではなく、
オカマっぽい言葉の男だったので、
何かそこであったのだろうとすぐ察して、
電話を切った。
電話を奪いとった男は、
「間違い電話みたいね。
さて、
盗撮された画像を消そうかしら」
と言って、
タコゾウの携帯電話の画像フォルダを見て、
大笑いした。
「あんた、盗撮のど素人ねえ。
まあ、今回だけは許してあげる。
その代わり、
もう、2度と、
エビちゃんに近づいちゃだめよ」
と言って、
タコゾウに携帯電話を投げるように返すと、
「行きましょう」
と言って、
とりまきと一緒にエビちゃんと呼ばれる獅子唐男
と思っていた男の方にさっさと行ってしまった。
タコゾウは、
それでもまだ恐かったので、
「すいませんでした」
と大声を出して、
深く頭を下げると、
逃げるように、
そのスポーツクラブのジム部屋
を走って出ていったのだった。
(続く)
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新年ループ作は続エスカレーター改「弟モドキ」

2011-01-01 10:24:32 | 小説
新年ループ作は続エスカレーター改「弟モドキ」

*痛恨の強制終了から早くも再起か!
また、強制終了か?
新年早々ショボネタ復活!


「兄ちゃーん」
「あー! このガキ!
かあちゃんはどうした?」
「兄ちゃーん」
「相変わらず、
このガキとぼけてるなあ?」
「とぼけてるって、なーに?」
「ガキのことだよ!」
「あー? 僕の名前は違うよ!」
「おっ、少しは成長したな!」
「成長ってなーに!」
「うーん、松本くんの名前だよ!」
「松本くんって誰?」
「俺の友達、
まつもとせいちょうだよ!」
「ふーん」
友達って何ってくるかと思ったが、
その目は? 臭い洒落がばれたな。
危ないガキだ! とっと逃げよう!
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かえってきたモップおとこ「あけましておめでとう」

2011-01-01 05:37:10 | 小説
かえってきたモップおとこ「あけましておめでとう」

あけましておめでとう!
キョウはさすがにいない
とオモっただろう?
まさか、
ガンタンそうそうから、
アラワれるとは、
オモいもしなかっただろう!
なっ!
うん?
いるとオモったから、きた!
なーるほどな!
えれえー!
さすが、オレのファンだな!
さあ、トオれ!
えっ?
オレがいなくてもとおれた?
なーるほどな!
じゃあ、なんだ?
えっ?
また、ホンショクのはなしか!
キノウはカンコドリだが、
きょうはこうしてきてくれたんだからな!
うーん?
えっ?
まよわないで、おしえろ?
まあ、そうもおもったけど、
マツのとれないアイダはなあ?
えっ!
じゃあ、そのあと、おしえるのか?
うーん?
そうとはいってねえ。
まあ、ショウガツだ!
めでたいめでたい!
カタいことイわずに、
コトシもよろしくな!
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「そして3人しかいなくなった?」32

2011-01-01 05:19:04 | 小説
「そして3人しかいなくなった?」32

「消えた」
「ワープだ」
「こうやって、
みんな消えちゃたんだ」
3人はそれぞれ口にした後、
急に黙り込んだ。


そして、
「あたしたちは大丈夫なのかなあ?」

マルナが心配そうに言うと、
「多分な」
としか、
たけるは言えなかった。
みつるは何も言えなかった。
そして、
「こうなったら、
なるべく一緒にいよう。
もしも消えたら探せなくなるからな...」
みつるがそう言ってしまってから、
急にその場の空気が重くなった。


しばらく沈黙が続いた後、
「そうだ! こうしよう!
ずーっといっしょって、
ワケにもいかないから、
門限を決めて、
日が暮れたら、
このみつるのマンションに戻ることに。
で、
万一...」
たけるも明るくしようと思って口走ったものの、
そこで黙り込んでしまったのだった。

突然現れて、
突然消えたカシーの存在が
3人の不安を大きなものにしていたのだった。
(続く)
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節約レイジー編「お年玉だけは節約してはいけません!たかれるときにたかれ!」

2011-01-01 02:32:47 | 小説

節約レイジー編「お年玉だけは節約してはいけません!たかれるときにたかれ!」

ゴッホ「いきなり、
年始から節約ネタ。
不景気というか、ケチな話しだな。
で、
早速ランキング」



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トンチンケ「ほー!
1位は節約しない!
やっぱり、
年末年始くらいはねえ!
他人は使え!
使えーーー!
でも、
俺は貰うだけ!」
オッハ虫「だけど、
チンケのように、
全部節約が2位!
差はあるが、
総合的には
節約派が上位だな」
ゴッホ「9位の
子どもにあげるお年玉の金額を
節約とはけしからん!
これからの日本は俺たちが!
去年の3割増しで行こう!
半値にしたら、
カミサンに祈って、
どケチ親にバチを!」
トンチンケ「藁人形の方が効くぞ!
賢い子どもは風説を流布するのだ!

お年玉をケチるとその年は不幸になる!

いいかな!もう一度!

お年玉をケチるとその年は不幸になる!」
オッハ虫「風説の流布が、
ガキにわかるか?
噂をまき散らせでいいんだ!
でも、もう遅すぎたよな。
新札にもう替えてるよな」
ゴッホ「古札でもいいので、
お年玉プラスください!」
トンチンケ「なんで、
お年玉は
新札なんだ?」
オッハ虫「祝い事は
新札が決まりなのだ!
目標最低5万!」
トンチンケ「学生の身で、
親戚からも貰う気か!
じいちゃん、
ばあちゃんと、
バカ親に
絞れ!」
ゴッホ「お年玉貰って置いて、
バカ親とは人間失格。
骨皮、
性格極悪、
頭悪い、
文才なし、
臭い、
パラサイト、
どケチ!
はっきり言って、
人間のクズだな。
働けるのに、
その骨皮ルックスを使って、
生活保護を受けて、
優雅に暮らす気だろう」
オッハ虫「そうか?
そこまで考えて、
骨皮なのか?
モップとそなこたから変態性格を
分けてもらって、
精神もいかれているように
見せれば、
20代で生活保護も可能だな!
この詐欺野郎!」
トンチンケ「俺を糾弾する場じゃないだろう!
節約話!
お年玉以外は節約だけは見逃しますが、
やはり、正月くらい大人は金使えー!
すき焼きが豚だったら怒るからな!
金のない親だけは節約した金でお年玉!
金持ちは使い、
貧乏人はお年玉に全財産を!
これでいいだろ!」
ゴッホ「へえー、
骨皮でもすき焼きが楽しみなんだ。
でも、
クソまずいおせちはいりません!
で、最後ですが、
みなさんはいくらお年玉を?
後で教えてください。
とにかく、
正月は大人にたかろうではないか!」
オッハ虫「たかれるうちに、
たかれ!が正解!
正月特訓なんてしないで、
受験生もたかるのだ!
で、
自分だけは節約!
ということで、
新年早々、
ショボネタでした!
では、
今年もよろしくお願いします」



本編リメイク「あおむの見解とミカエルの仮面」

2011-01-01 01:43:19 | 小説
本編リメイク「あおむの見解とミカエルの仮面」

「汚ねえな! あおむ!」
あおむが指ではじいた鼻くそが
木太郎のおでこについたので、
木太郎がそれを振り払った後、
あおむのおでこをその手で叩く。
「脚まで響いて、痛いんだすよ。
おたがい、
もうこういうことはやめるだすよ」
あおむが右足を痛そうにさすりながら言うと、
「あおむ。
いいから、今の話しの続きをしろ」

エイタが言う。
「わかっただすよ。
僕が今言いたかったのは、
爆発は、
ミカエルの仮面を生首からはずしたから
起きたわけではないということだすよ」
「それが、
何でミカエルの罠なんだよ!」
あおむの話しに、
木太郎が横から口を出す。
「最後まで聞いてくれだすよ。
元々、
ミカエルは生首から仮面をはずしても、
爆破するような仕掛けはしていなかったんだすよ。
ミカエルが生首を爆破したのは、
僕たちがミカエルの仮面の下の生首
を確認しなかったからなんだすよ。
逆なんだす」
「うーん?
よくわからないな」
あおむの話しに木太郎が首を傾げると、
「そうか!
ミカエルは、
俺たちにあの生首が実はおばさんのものではないこと
を確認させる予定だったということか。
だが、
俺たちはそれをしなかったから、
その生首を仮面ごと破壊するために爆破した
というわけだな」
エイタが自分なりに理解したことを話すと、
あおむは、
「そうだと僕は思っているだす。
ミカエルは、
あの生首が被ったミカエルの仮面の下の顔が
おばさんではないことを僕たちに確認させることで、
今回の真犯人をおばさんだと思わせようとしたんだすよ。
それがミカエルの罠なんだすよ。
多分、あの生首は他の誰かのものだったんだすが、
それがすぐ僕らにわからないように、
ミカエルは生首ごと爆破したんだすよ」
あおむがそこまで話すと、
「そうか。
ミカエルが女だといつきが勘づいていること
をミカエルは気づいているからな」

エイタはそう言った後、
「今の作戦が失敗した以上、
ミカエルはまた新たな作戦
を仕掛けてくるかもしれないな」
と呟くように言ったのだった。
(続く)

第3弾リメイク「カミサン?伝説ループ屋敷編?2」

2011-01-01 01:24:37 | 小説
第3弾リメイク「カミサン?伝説ループ屋敷編?2」

「話すと長いんだけど、
簡単にまとめると、
ある不思議な屋敷の中にある
というカミサンの箱を探すことになった10人の男女の話がいたの。
その10人の男女は、
ようやくカミサンの箱を見つけ、
それを開けたんだけど、
その中には、
とんでもない恐ろしいものが入っていて、
10人の男女がその箱を閉じたあと、
その箱をどうするかで意見が別れてしまうわけ。
そして、
結局、
その10人のうち4人が、
その箱のそばにいるのは危険だ
と言いだして、その箱を放置したまま、
6人を屋敷に残したまま、
逃げ出してしまうんだけど、
そのうちの4人のうち、
2人が死んでしまうわけ。
で、
逃げた4人のうち、
生き残った2人が死んだ2人の遺体と共に、
屋敷に戻るわけ。
残った6人のうち、
あるひとりが、
さっきのカミサンの箱に祈れば、
死んだ2人も生き返るという話しをし、
結局、
残った8人で、
そのひとりが話したとおりの儀式をするわけ。
ところが、
儀式が終わると、
死んだ2人は生き返ったんだけど、
別の2人が消えてしまうの。
そこからがややこしくて、
私もよく覚えていなんだけど、
結局、
屋敷を出たり入ったりしている間に、
消えた人間が現れたり、
生きていた人間が突如意識をなくしたり、
死んだり、
屋敷を出入りする間にころころ変わるのよ。
それで、
結局、
その10人のうちの誰かが、
例のカミサンの箱を燃やせば、
元に戻るのではないか
と言いだして、
そのとおりに実行したら、
全員無事に生き返ったわけ。
要領悪いけど、
まあ、そんな話しを読んだんだけど、
例の観月のホームページからは
すぐ消されてしまったの。
なんか、
今回のことに凄く似ていない。
その棺をカミサンの箱だと思えば、
ぴったりなんじゃないかな?」
キミカが長々と話した割には要領の得ない話しをした。
「うーん?
僕にはよくわからないけど、
その棺を燃やせば全員助かるのか?」
みはるが結論だけ言うと、
  「多分、
今回がその話しと同じだったら」

キミカは相当昔のことまで記憶を取り戻したのか、
ただ、その話しを思いだしただけなのかはわからないが、
意外に自信を持ってそう話した。
しかし、
ネネは、
相変わらず暗い表情のまま、
黙り込んでいた。
たまおは、
「キミカちゃんの話しはなんとなくわかっただすが、
なんで、
その10人は、
最初からそのカミサンの箱というの
を燃やさなかったんだすかな?」

首を傾げた。
すると、
「もしかしたら、ふうたもそのことに気づいて、
屋敷に入ってその棺を燃やしに行ったんじゃないか?」

  みはるは少し明るい表情で言ったが、
ネネは相変わらず、黙り込んだままで、
  たまおを首を傾げたままだった。
(続く)