レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

真END「決断」

2009-04-30 22:09:09 | 小説
真END「決断」

真END「狙いは木太郎?」に続きます。

 「いや、放っておくだすよ」
 「そうだな、相手が強かったら、
扉を出たところで、一人づつやられる」
 また、また、外で音がする。
 「こんなに音を立てやがって敵の罠かもしれないな」と
 いつきが大声で言う。
 「そうだすかなあ。逆に怪しいだすよ。
もし、火でもつけられたら丸焼けだすよ」
 とフォフォフォあおむが言う。
 「そうだな、扉は手前に開くから、
木太郎だけが扉を開けて後ろに隠れて、
髪のあるあおむといつき、俺、永久、
フォフォフォあおむと輪になって
敵が入ってきたところを囲めばいいんじゃないか。」と
 エイタが小声で言う。
 「いいだすよ」と
 髪のあるあおむが言い、
 「僕もだす」と
 フォフォフォあおむも言う。
 永久といつきは少し考えたが、
 「せっかく敵がきたんだから、勝負に出るか」と
 永久が言うと、
 いつきがうなづく。
 木太郎が最後に
 「任せた。やっつけてくれ」
 と情けなさそうに言う。
 「よし、勝負だ」と
 エイタが言うと、
 髪のあるあおむが扉を開けた。
(続く)

改作「木太郎にひれ伏すもとめ」

2009-04-30 21:45:45 | 小説
改作「木太郎にひれ伏すもとめ」

 改作「もとめVS木太郎」に続きます。

 「もとめ、木太郎くんは相手が悪いわよ。
今のうち、謝っておきなさい」と
 もとこが言うと、
 おちたも、
 「もとめ先生は大人の女性なんですから、
こんなクソガキ相手にしちゃだめですよ」と言うと、
 木太郎は今度はおちたの頭を叩く。
 もとめはしばらく考えたが、
 「ごめんなさい。
木太郎くん、今まで言ったこと水に流して」と言って、
深く頭を下げた。
 全員が木太郎のことを見る。
 「いえ、僕の方もムキになって失礼なことを、
お詫びに先生の負け1回僕につけてください」と
木太郎も頭を下げる。
 「さすが、木太郎、それでいいんだ」と
くそたが偉そうに言う。
 「もとこ先生、いいですよね」と
 おちたが言うと、
 「私の忠告も聞いたことだし、
いいハンデだから、
もとめ、木太郎くん1回づつ負けたことにしましょう。
でも、木太郎くん、あんたは見かけより偉い。
見損なったわよ」と
 もとこが言うと、
 「先生、それ言うなら、
見直したでしょ」と
 ホウセイが言うと、
 「わざとよ、もとめのマネよ」と
 もとこが冗談か本気で笑いながら言ったので、
みんな大笑いした。
 「じゃあ、今度はもとめより
大人のおちたくんから始めましょう、
みんないいわね」と
 もとこが言うと、全員うなづく。
 「じゃあ、何か褒められたので、
メイヨ、
名誉とはまったく無縁のくそた行け」と
 おちたが笑って言う。
 「この野郎、ちょっと褒められたからって、
じゃあ、イルス、
居留守の得意そうな永久だ」と
 くそたが言った。
(続く)
 
 

第3弾リメイク「グループ分け後」

2009-04-30 21:30:29 | 小説
第3弾リメイク「グループ分け後」

 キモ男三人衆と永久は永久の部屋に入り、
扉を閉めるとみんな笑い出した。
 「みはるちゃんとサヤちゃんの言い方はきつかったが、
よしとしよう」と
 ふうたが言うと、
 「その話しはやめるだすよ」と
 たまおが人差し指を口に当てる。
 「オタク、みはるちゃんの言ったとおり、
その言葉で通す気か」
 「そうだすよ。
コンクールでもこの方うけるだすよ」と言って、
鼻をほじって、ハナクソをふうたのほっぺたにつける。
 「やめろよ。やるなら、言い出しっぺのみはるにやれ」と
 ふうたが慌てて汚いハンカチでほっぺたを拭く。
 「まあ、遊びはその辺で、
問題の発表会のネタはどうするんだよ」と
 永久が訊くと、
 「俺に任せろ」とケンタはにやりと笑った後、
たまおとふうたに耳元で何か囁いた。

 「やったわね」と
 ネネが笑って言うと、
 「うん、そうね」とサヤも
 凄く機嫌がいい。
 賢明がいるので、
二人とも昨日のキミカの話しにはふれない。
 「僕もこのグループに入れてよかったよ。
永久と二人だったら、この先どうしようか悩んでいたんだ」と
 賢明も機嫌がいい。
 「二人とも本命は賢明くんだったんだ」と
 キミカがそこまで言いかけて黙り込む。
 「まあ、いいじゃない。
コンクール出られれば、
別にコンクール出られなくてもキミカなら、
永久くんとうまくいくわよ」と
 ネネが調子よく言うと、
 「そうそう」と
 サヤも頷く。
 「じゃあ、絶対に勝ってね。
ひさめが永久くん狙ってると怖いから」と
 キミカが思わず、本音を言う。
 「大丈夫、話しの方は私と賢明くんでがんばるから、
はっきり言って、向こうは頭は...」と
サヤが言いかけたが、
 キミカの顔が険しくなったのやめた。
 「で、どうしようか。
真カミサン伝説の論証で行く、それとも」
 「真カミサン伝説の論証で行かない?
新しい話しはみはるとひさめが持っているから、
それに、向こうに論証はできないわ」
 「任せるわよ。二人に。ね、キミカ」
 とネネがにこにこして言うと、
 「うん」と
 キミカはややすねた感じで答えた。
(続く)


第11弾「カエルを食べろ」

2009-04-30 20:44:39 | 小説
第11弾「カエルを食べろ」

 「蚊が増えて、カエルが増えて、
猫が進化した?」
 「ちまたでは、この噂で一杯です。
あと、変なニオイの香水バカ売れです」
 「ああ、猫よけのね。
あれは効くらしいな」
 「あと、今カエル料理が流行しているみたいだ」
 「食べたが、元を見なければ、
はっきり言ってバカウマだ。
唐辛子を効かせて炒めると、
この暑さの中でも元気になるような気がする」
 「何でも、猫の餌にもなってるらしく、
猫がカエルを食べて進化したらしいから、
猫減らしのためにもあちこちでカエル料理が流行っているらしいぞ」
 「兵糧攻めか」
 「猫が人を喰うのをやめたのと関係あるのか?」
 「その辺はわからん」
 「あと、人類が滅亡して、
猫が天下を取るというあほな噂も流れてるな」
 「この異常気象じゃしょうがないだろう」
 「まあ、
我々一般市民には本当の情報は入らんということか」
(続く)



本編リメイク「隠し扉の発見と青虫とオチタ」

2009-04-30 20:00:56 | 小説
本編リメイク「隠し扉の発見と青虫とオチタ」

 青虫がトイレから戻りかけた時に、
 「こんな時に隠し扉がありました、
オチタくんの言葉で気がついたんです。
みなさん、こっちへきてください」と
 タヨウがみんなを呼ぶ。
 何が何だかわからないが、
青虫もそこへ行く。
 「キタジマさんと木太郎さんはここから、
地下に入ったのかしら」
 アユメの言葉に、
 「キタジマとキンタロウ?って何ですか」と
 青虫が訊く。
 アユメが笑いながら
 「青虫さんとオチタさんには
わからないでしょうけど、
キタジマさんというのは、
こちらのお母様の執事さんで、
金太郎ではなくキタロウさんというのは
青虫さんによく似た同じ高校生のことですよ」と
 アユメは自分ではまったく悪意がなく
優しく言葉をかけたつもりだが、
はたからみれば少し嫌みに聞こえる答えをした。
 「この子たちに今説明しても無理よ。アユメさん」と
 ヒトミが言うと、
 「でも、この下へ捜しに行くとなると、
この子たちの協力も必要だと思いますから、
事情を話してあげたらどうでしょう。」
 タヨウがいう。
 「そう言われれば、そうね。
あの木太郎も活躍したくらいですしね」
 ヒトミは考え直す。
 「私もそう思います。
それに、お二人とも、木太郎さんたちにはない力、
そうですね。
何かとんでもない勇気がありそうな気がします」と
 チウメが上手いことを言う。
 「じゃあ、タヨウさん、
リビングに戻って、説明してあげなさい」
 ヒトミはそういうと隠し扉を開けようとする。
 「お母様、開け放されたままにされたのには、
何か理由があるのでしょうから、
今はそのままの方がよろしいと思いますよ」と
 タヨウがアドバイスすると、
 「そうね、ヒラメみたいになったら、
困るわよね」と
 ヒトミは頷く。
(続く)

第3弾リメイク「グループ分け」

2009-04-30 19:00:47 | 小説
第3弾リメイク「グループ分け」

 「えー、第一グループは、
けんたくん、たまおくん、ふうたくん、そしてサヤちゃん、
第二グループは僕、キミカちゃん、ネネちゃん、
そして、永久、これがベストです」と
 賢明が自信を持って言うと、
 意外にも、みはるが、いきなり、
 「イヤだー、キモ男三人しか男いないの。
絶対イヤだ」と
 すぐ反対しようと
かまえていたキモ男三人衆も萎えるくらいの言い方をした。
 「あんた、男好きだったの?」と
 ひさめがきょとんとした顔で訊くと、
 「当たり前!女が好きなら、あんた今頃...」と
 みはるがいいかけて口を塞いだ。
 「ふーん、たしかに、けんたくんたちには悪いけど、
ちょっと男がキモすぎるわね」と
 サヤまできついことを言う。
 反対するはずだった、
キモ男たちはさすがに二人に言われて落ち込んでしまった。
 「じゃあ、こうしましょう。
第一グループは、けんたくん、たまおくん、ふうたくん、
そして永久くん、
第二グループは賢明くん、キミカちゃん、ネネちゃん、
そして、サヤちゃん。どうかしら」
 「あー、それなら僕はいいよ」と
 すぐみはるが言う。
 「あんた、永久くん好きなの?」と
 ひさめが言うと、
 「違う。わかってないね。
僕はコンクールで優勝することを考えてるんだ。
いいか、どっちのグループが勝っても、
いい男が残る。
賢明くんも永久くんと違って男らしくていい男よ。
あんたこそ、その言い方は永久くん好きなんでしょう」と
 みはるが言い返すと、
 ひさめの顔が少し赤くなる。
 「あれ、そうだったんだ」と
 みはるが言うと、
ひさめと永久以外は笑う。
 「私も今先生がお話したグループがいいと思います。
どっちが勝っても話題性ありますし、
みはるが言ったようにイケメンも残りますから」と
 サヤは実はキミカの案より、
勝つにはこの組み合わせの方がいいと考えていたので
強く主張する。
 「僕も同意見です」と
 賢明が言うと、
 「私も」と
 ネネも言う。
 キミカは内心永久と別れるので不満そうだったが、
そうは言えないので、
 「得に異論はありません」と
 答える。
 内心にんまりしていた残りの四人はわざと黙っていたが、
 「文句ないだろう」のみはるの一言に
四人とも頷いた。
 「そうだ、たまお、
どうせなら、だす語だけじゃなく、
腹も掻いて、ハナクソもほじくれ、
その方がおもろいぞ」と
 みはるが言うと、みんな大笑いした。
 「じゃあ、ひとまず解散。
今日の午後にまず発表会ね」と
 もとめはそう言うと、教室出ていく。
それにつられるように生徒もグループ毎に別れる。
(続く)



第12弾「遺言書」

2009-04-30 17:04:19 | 小説
第12弾「遺言書」

 「マツメさん、落ちつくだすよ」
 「申し訳ありません。
つい、カーっとなってしまい...」
 マツメはうなだれた。
 「サルエさん、状況的には不利だすな、
宝石箱を自分のマンションを持ち帰ったのは
致命的だっただすな」
 「はあ、でも、本当なんです」
 マツメは必死に怒りを堪えている。
 「マツメさん、今回の件は別にして、
あまり優秀とは思えないサルエさんを
今までクビにしなかった何故だすか」
 「そ、それは」
 「兄貴、もういじめるなよ」
 「はあ」
 「わかっただす。
マツメさんサルエさんをクビにしなかったんじゃなくて、
クビにできなかったんだすな」
 「はあ」
 「調査しましたよ。マツメさんとウメナさんは全姉妹、
そして、タケノさんは実はあなたのお父様の愛人の子、
そして、その妹がサルエさん。そうだすね」
 「さすが、先生わかっていらしたのですね」
 「僕が次を話すだす、
えー、何故か、
あなたのお父様はタケノさんとサルエさんに
有利な遺言書を作っていただすな。
だすから、この家もお父様の名義のままだすし、
サルエさんがお手伝いさんにもかかわらず、
あんな立派なマンションに住んでいられたわけだすな。
しかも、その名義もお父様のまま、そうだすな」
 「はい」
(続く)
  

改作BADEND14「頑固なもとめ」

2009-04-30 16:00:36 | 小説
改作BADEND14「頑固なもとめ」

 改作「もとめVS木太郎」に続きます。

 「もとめ、木太郎くんは相手が悪いわよ。
今のうち、謝っておきなさい」と
 もとこが言うと、
 「何でよ、絶対、このクソガキには謝らない。
姉さん、黙っていてよ」と
 もとめは完全に熱くなってしまった。
 「そう、じゃあ、また、木太郎くんから、
みんないいわね」と
 もとこが言うと、みんなうなづく。
 「クソガキの木太郎です。
ゲリラ、はい、整形美人のもとめ先生」と
 木太郎は言ってはいけないことを言うが、
もとめは本当は整形してないので、
その意味がわからないので自分に都合よく解釈して
 「あらあら、お褒めいただきありがとう、
キモ男さん、えー、リスト、これOKよね」と
 もとめはリセットされた前の同じ言葉を言う。
 「同じことになるのでそれはやめておけばいいのになあ」と
 おちたがつぶやく。
 「天下の三人衆の一人です。光栄です。
スリム、いつまでスリムが持つかな、もとめ先生」
 「そうね。リコウ、
オウム返しの木太郎くん」と
 もとめはまた挑発する。
 「さすが、少しは利口になったな。
もとめ先生、では、オウム返し行きます。
コリス、はい、
207号室行きでリストカットはやめましょう、
もとめ先生」と
 木太郎はおそろしいことを言う。
 「何、リストカットだと、
死ぬときは道連れだ。
えー、リクツ、
はい、理屈っぽい木太郎くん」
 「それを言うなら理論的って言ってくださいね。
はい、クリア、
頭もクリアだったら良かったもとめ先生」
 「だから、木太郎を相手にしない方がいいのに」と
 おちたはまたつぶやく。
 「10,9,8,7,6.5,4,3」
 「リリリリリ、このクソガキ」と
 もとめは負けた悔しさで木太郎をぶんなぐろうとしたが、
木太郎が寸前でかわしたので、
その勢いでもとめは床に後頭部から落ちた。

 ほぼ即死だった。

(終)

本編リメイク「青虫とオチタ」

2009-04-30 15:31:04 | 小説
本編リメイク「青虫とオチタ」

 青虫はソファーに腰をかけた後、
 「あのー、ずっと歩きまわっていたもんですから、
こいつ喉が乾いてみるみたいなんだすけど」と言いかけると、
 アユメが自分のもっているロールパンを
オチタに渡すと、
 「おなかもすいたでしょ、これ食べてて、
今、何か飲み物もってきますから」と言って、
キッチンへ向かった。
 青虫は「あ、ありがとうございます」と
頭を下げると、
 オチタがもらった、ロールパンを横取りすると、
パックをはがし、むしゃむしゃ食べ出した。
 「おい、ずるいぞ、俺の分も残しておいてくれよ」と
 オチタが言う。
 みかねたチウメが、
オチタにロールパンを渡し、
 「これ、食べなさい」
 と言う。
 「ありがとうございます。
早速いただきます」
 といって、オチタもパックをはがし、パクパクと食べ出す。
 「コーラでいいわよね」と言って、
 アユメは缶コーラ2本を持ってきて、
二人に渡す。
 「いただきます」と
 二人は声を揃えて、
コーラを受け取ると缶の蓋を開けて一気に飲み干す。
 すると、青虫が大きなげっぷをする。
 「おい、汚いな」と
 オチタが言ったとたん、
オチタもさらに大きなげっぷをする。
 アユメたちが大笑いすると、
青虫は右手で腹を掻くと、鼻をひくひくさせる。
 みんなは木太郎を思いだし、また大笑いする。
 何故、笑われているかわからないまま、
二人は一気に食べ終えた。
 「ごちそうさまでした。うっ」と
 青虫が声を上げたとき、
 「すいません。トイレ貸してください」と
 オチタが言う。
 タヨウが
 「こっちだ、もらすなよ」と言って、
露天風呂のそばのトイレにつれて行く。
 すると、青虫はオチタを押しのけて、
先に、トイレに入った。
 「オチタくんは我慢できるかい」
 タヨウが訊くと、
 「わかりません」と答えたので、
 「じゃあ、こっちだ、ちょっと遠いが我慢しろよ」と言って、
 タヨウは2階の自分の部屋のトイレに連れていった。
 「とんちんかんで、下品な二人が来たわね。
あれで、あーたたちと同じ年なのね」
 ヒトミが言うと、アユメとチウメは大笑いした。
 しばらくして、青虫が戻ってくると、
 ヒトミが
 「あーた、ちゃんと手を洗ったの?」と青虫に訊くと、
 青虫は自分の両手の臭いを嗅ぎ、
 「大丈夫です」と
 またとんちんかんなことを言ったので、
 「早く手を洗ってきなさい」と
 ヒトミが怒鳴りつけた。
 「すんません」
と言うと、
 青虫は慌ててトイレに逆戻りした。 
 ここで、また、アユメとチウメは大笑いした。
 オチタが2階から戻る時、タヨウに
 「この掛時計はなんで、
あんなところにおいてあるんですか?」と質問した。
 その時、タヨウは、半開きになったままの
隠し扉の存在に気が付いた。
(続く)


第?弾「迷宮を抜けた直哉」

2009-04-30 14:57:26 | 小説
第?弾「迷宮を抜けた直哉」

 直哉は運が良すぎるのか、
テーブルの上の鍵束を使い、
見事、サヤのいる寝室まで辿り着いた。
 「きゃあ」
 寝室の扉を開けると、
そこには素っ裸のサヤが寝ていたが、
扉を開ける音で目が覚めたらしい。
 「俺、直哉、後を見ているから、早く着替えて」
 「直哉くんなの、絶対に前を向かないでよ」

 ジャージに着替えたサヤは
懐かしそうに直哉を見ると、
 「何で、あんたが、そこから入ってきたの。
鍵は開かないはずよ。
もしかして、私を助けに来てくれたの」
 人恋しさのためか嬉しそうなサヤに
 「そうだよ」と答えようとも思ったが、
 今後のこともあるので、
正直に事情を話した。
 「何だ。マヌケね。ちょっと期待して損したけど、
でも、光明は見えたわ、
いーい、どうやら、
これから私が連れて行く部屋の音が
もとえ先生の部屋に聞こえるようになっているみたいなの、
だから、どうにか頭を使って、
やすおくんたちをもとめ先生の部屋に行かせて、
声をかければ助かるのよ」
 「でも、どうやって、
やすおたちをもとめ先生の部屋に行かせるの?」
 「それを考えるのよ。
ここには食料がたくさんあるから、慌てなくていいのよ。
とにかく、がんばりましょう、
あれどうしたの直哉くん」
 直哉は食料という言葉を聞いて、
もとえに殴られたときのことを思い出して固まっていた。
(続く)
 

カミサン伝説17「復活の像編9」

2009-04-30 13:23:55 | 小説
カミサン伝説17「復活の像編9」

 「よし、これからコイツの死体を
わしの家に運ぶぞ、
酔っぱらいを介護するような感じで
両脇を挟むようにしてやるぞ、
おぬしもそれまでがんばれ」
 「なんとか」

 老人とタケノは誰にも怪しまれず、
木太郎の死体を老人の家の2階まで運び、
ふとんの上に寝かせた。
 「あとはわしに任せろ。
さっきの格好に着替えて、
すぐノンタの所まで戻れ、
それから無事ノンタに会えても
後から強盗にやられたから、
犯人はわからないで通すんじゃぞ、よいな。
本当のことは言うな。じゃあ、成仏せよ」
 「ありがとうございます」

 ノンタが家の中を探し回って疲れて、
座り込んでいるところに、タケノが戻ってきた。
 「タケノ」
 ノンタは生き返ったのかと言おうととして、
黙り込んだ。
 「いきなり、誰かに後から殴られて気がついたら、
こんな格好で寝かされていて、
あなたもいないので、怖くなって探しに行ってきたけど、
あなた、ここにいたんだ」と
 タケノは嘘をついた。
 「誰に殴られたのか覚えていないのか」
 「ええ、いきなり後から凄い痛みがしたことしか」
 「家の鍵は何故開けていた?」
 「開いてましたか?」
 「ああ」
 「じゃあ、捨て忘れたゴミを捨てに行って戻ったときに。
そう、ゴミを捨てに戻ってすぐ殴られたんだわ」
 「ああ、そうだったのか」
(続く) 
 

第三弾「真カミサン伝説?ニタロウ編の解釈7」

2009-04-30 12:21:58 | 小説
第三弾「真カミサン伝説?ニタロウ編の解釈7」

 「そうよ」と
 もとめは平然とした顔で言う。
 「そして、
その少女が存在したという事実自体を消去した。
消去できなかったのはカミサンに祈ったニタロウだけよ」
 「うーん、正直、よくわかりません。
みんなはどうかな」と
 賢明が訊くと、
 「わかったようで、わからないようで」と
 ふうたがとんちんかんなことを言う。
 「じゃあ、多数決とろう」と
 あまり議論もしていないのに、
 ケンタがいきなり安易な方法を提案すると、
ほとんどの生徒が頷いた。
 おそらく、この論争に決着はつかないと考えたのだろう。
 「じゃあ、私は結構よ」
 「僕も」
 もとめも賢明も同意する。
 「じゃあ、もとめ先生が正しいと思う人」
 たまおとキミカが手を挙げる。
 この時点で賢明は勝ったと思い、
思わずにやけてしまう。
 「じゃあ、賢明だと思う人」
 サヤとネネが手を挙げる。
 「あれ、ふうたとひさめちゃんとみはるちゃんは?」
 「それより、オタクは」と
 ふうたがけんたに聞き返すと、
 「わからん」と
 けんたは答える。
 すると、ふうたとひさめとみはるも
 「同じく」と手を挙げる。
 「ということで引き分けでした」と
 ケンタが言うと、
パラパラと拍手の音が聞こえた。
(続く)

改作「もとめVS木太郎」

2009-04-30 09:54:51 | 小説
改作「もとめVS木太郎」 
 
 改作「最後のゲーム」に続きます。
 
 「じゃあ、もとめ、あんた弱いし、
さっきビリだから、ハンデのためにも、先にやりなさい」と
 もとこが命令するように言う。
 「ありがとう、姉さん」と
 もとめは一応礼を言う。
 「では、マネをしまして、
トマト、アスカさん」
 「じゃあ、私もマネ、マヌケ、木太郎くん」
 「俺がマヌケかよ」
 「バカ、そういう問題じゃない
だろうが」と
 おちたに頭を叩かれる。
 「へへへ、時間稼ぎだ、まいったか、
ヌリエ、もとめ先生」と
 木太郎得意のインチキだった。
 「また、リンゴ、あー、また、あー」と
 もとめは頭を抱える。
 「あんたねえ、本当に私の妹なの」と
 もとこは今のにはさすがに呆れた。
 「また、あんた、それともやめとく」
 「やめておきます。頼むから私を指名しないで」
 「やだよー」と
 木太郎がアッカンベーをするとみんな大笑いする。
 「死んだら、道連れにしてやる」と
 もとこは本気か冗談かわからない言い方をする。
 「冗談でーす」と
 木太郎はごまかすが、冗談か本気かはそのうちわかる。
 「じゃあ、木太郎くんから」
 もとこに指名されて
 「では、ゴリラ、もとめ先生」と
 木太郎は笑ってもとめをまた指名し、
 「鬼、本当に死んだら道連れよ」と
 もとめはいいながら、
 「リスト、木太郎くん、仕返しよ」
 と笑う。
 「僕とやる気ですか。
よし、スリムでスリムになったもとめ先生」と
 木太郎がまたもとめを指名すると、
 「スリム?それいいの?」と
 もとめが首を傾げると、
 全員が
 「セーフ」と言う。
 「また、リかこのハナクソ王子め」
 もとめもだんだん興奮してくる。
 「リコウ、ハナクソ小僧の木太郎くん」と
 もとめも挑発するように言う。
 「さすが、お利口なもとめ先生、
僕を怒らせましてね。
では、コリス、はい、リスより可愛いもとめ先生」
 「うーん、クソガキ、また、リ?うーん、リ」
 「10,9,8,7,6,5,4」
 「うわー、リース、あー」
 もとめはまた頭を抱える。
 「何が、クソガキだ。
クソガキ相手に負けるな、元おデブさん」と
 木太郎が言うと、くそたが木太郎のすねを蹴る。
 「元おデブ?あーそんなことより、あと1回」
 もとめはパニっくていたので、
元おデブでピンと来なかった。
(続く)

レイジー編「GW企画。いきなりきたなラブストーリー」

2009-04-30 09:52:59 | 小説
レイジー編「GW企画。いきなりきたなラブストーリー」

松波「一発目から、いきなりきたー」
デルホイ「共作禁止では?」
ゴッホ「一人だよ。わざと名前変えてんだよ。
自分視点から第三者視点にも変えてる」
デルホイ「オチでこけてくれそうな気がするから、
しばらく様子を見よう」
松波「何だもう完成してんだ」
デルホイ「連覇がかかってんので、
何て、実はアレかいたのはこの俺様なんてね」
ゴッホ「絶対、違うな。オタクの得意なコミカルさがないし、
テンポがまったく違うよ」
デルホイ「バレましたね」
松波「中編までは予想どおりの展開、
このまま読者の予想どおりにして優越感を持たせるか」
ゴッホ「書いた奴はこれでこけるの覚悟で
一発勝負に来たね」
松波「俺もその路線でやってみようかな、
警告もでてるけどね」
(続く)

GW企画「あおむのラブストーリー」中編かおむ作

2009-04-30 09:16:38 | 小説
GW企画「あおむのラブストーリー」中編かおむ作

 おばさんと少女とのすれ違いぎわのちょっとした会話は、
ほんのわずかな時間だけだが、
がんばって名門高校に入学したものの、
結果と現実との違いに失望していた
あおむにとっては唯一とても楽しい時間であった。

 しかし、あおむの小さな幸せは
長くは続かなかった。
 ある日、いつものようにいつもの時間
あおむが土手を歩いていると、
前から来たのは小さな少女だけだったのだ。
 「あほ」
 「おばさんどうしただすか」
 「おばさん知らない」
 「ごめんだす。お母さんは」
 「?」
 「ママは」
 「ママ、寝てる、ウメナ一人でもサンポできる」
 「ママ、寝てる?」
 「寝てる」
 「あほ」
 少女はそう言って、
いつものようににっこり笑って手を振ると、
一人きりで学校とは反対の方向に歩いていく。
 あおむはイヤな予感がして、あとをつける。
 駅へ曲がる道を越えて、
真っ直ぐ少女は歩いていく。
 そして、5分くらい歩くと左へ曲がった。
 そして、また、しばらく行くと
閑静な高級住宅街に変わる。
 あおむは二人がなんとなく安アパートに住んでいる
と思っていたが実際は違っていた。
 そして、少女は住宅街の途中で右折すると、
すぐ角にある大きな屋敷の門を
一人で開けて入っていく。
 階段を昇ると
鍵のかかってない玄関のドアを開けて中に入って行った。
 あおむは何の躊躇もなく、
ドアを開けて家の中に入る。
 少女は気づかないで、2階へ上がる。
 「ママ、朝だよ」
 少女の視線の先には
おばさんがベッドの上で眠っているように...。
(続く)