新第3弾ゾンビ改「サヤの信じる真カミサン伝説」
翌日、約束の時間に、
もとめが教室に入ると、
もう生徒はすべて着席していた。
「みんな気合い入ってるわね。
では、前置きはこれだけで、
早速、
サヤさんに発表して貰おうかしら」
と、
もとめが言うと、
サヤがすぐに壇上にあがり、
もとめがサヤの座っていた席に着く。
「えーでは、お話します」
と、
サヤが言った瞬間パラッパラと拍手がおこる。
「私が信じる真カミサン伝説は、
22番の「人首酒編」
です」
と、
サヤが話したとたん、
「えー」
と驚きの声があがる。
もとめも驚いたようにサヤの顔を見る。
「みなさん、驚かれましたか?
そうですよね。
この伝説は一番新しく認定されたもので、
かつ、
いくつか亜種がありますが、
残酷なところが、
2番のユリ編に似ているところもあり、
そもそも新たなカミサン伝説に認定すべきではない
と言わたこともありましたし、
支持する学者の先生もいませんからね。
それに、
この話し自体、
あまりご存じじゃない方もいるかもしれませんね。
どうします?
一応、
先に話しをしましょうか」
「お願いするだすよ」
「そうそう」
たまおとふうたはその話しを知っているクセに昨日もとめと話した際、
これはないと言われて、
反論をまったく考えていなかったので、
時間稼ぎのためにそう言った。
「俺も」
「僕も」
ケンタもみはるも、
たまおたちの意図がわかったのか、
そう言う。
「キミカさん知ってるの、
この話し、
私知らないわ」
と、
ひさめがわざと言うと、
「私も知らない。
でも、
グロテスクなタイトルよね」
と、
キミカが答えた時点で、
「じゃあ、サヤさん、時間はあるからお話してね」
と、
もとめが言うと、
サヤは想定内という顔で、
不敵な笑みを浮かべたのだった。
(続く)
本編リメイク「真犯人?」
あおむがそのまま黙り込むと、
「まさか、
俺かいつきを疑って、
黙り込んだのか?
えっ?
俺かいつきが、
太郎のかあちゃん殺しの真犯人だった
とでも言うのか?
そして、
エイタのかあちゃんが、
どちらかが、
真犯人かを確かめるために、
こんなことをやったというのか」
と、
木太郎があおむを睨むと、
「うーん...
それはだすな」
とだけ、
あおむが言ったかと思うと、
左手で素早く近くにあった剣を取る
と両手で持つようにして、身構えたのだった。
「うん、何だ...
このニオイは...
あー...
夢じゃない。
何故だ?
何故、
おかあさんが...」
エイタが異臭で目覚めたのか、
鎮火してきたミカエルの死体の方を見て、
泣くのを堪えるようにそう言っ後に、
あおむの体勢を見て、
「あおむ!
木太郎に何する気だ!」
と、
大声を出したのだった。
すると、
今度は、
いつきが、
エイタの大声で目覚めたのか、
「あー...
そうだった...
こんなことが...
あっ!
あおむ!
木太郎に何する気だ!」
と、
怒鳴ったかと思うと、
すぐそばにあった剣を見つけ、
手に取ったので、
「違うんだすよ!
違うんだすー!」
あおむはエイタといつきに何かを訴えるかのように、
それだけ大声で言ったのだった。
(続く)
「トイレ女ショート2」「妖怪ペロペロ人喰い女?程良く腐りかけた男と極上ロース?ウマウマ?」
*とにかく、スルーおすすめ!
*真似厳禁!
*グロ注意!
続き!
ケツ肉がイチボのユッケで、
頬肉がツラミ。
焼肉通だから知っている?
で、
次は、
ド素人じゃないから、
カルビじゃなく、
腿あたりのランプの赤身か、
背から腰にかけての特上ロースか?
フィレだと死ぬからな?
うーん...
では、
ガブリと喰われた、
ご本人から一言どうぞ!
「はい。
自分でもあんなに旨いとは。
しかも、口移しで、でへへ...」
えっ?
おのれは牛か!
ド変態か!
な、ことあるか!
で、ショート!
実は...
何故、その経験者が...
そんな言葉を...
競馬で損して、
豚丼すら喰えなかった諸君は、
考えない方が...
というより、
誰もが考えない方が...
謎は...
バーイ!
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カミサン伝説14「へそまがりの像編32」
「マジメ!
どうしたの?
そんな顔して?」
母親が心配そうに訊くと、
「龍之介さんが...
龍之介さんが...」
「どうしたのよ?」
「私にさよならを言って、
幽霊みたいにすっと消えちゃったの」
マジメにしては迫真の演技だった。
「また、
そんな怖いことが起きたの?
あおむ先生とかおむさんに、
すぐ報告しないと、
えーと...」
マジメの母親は本気にして、
今にも泣きそうな表情をしているマジメを病室に残したまま、
飛び出していった。
残されたマジメは、
あまりにも母親の驚き方が異常だったので、
逆に不安になったのだった。
その頃、
龍之介は退屈なので、
像を磨いて遊んでいたのだったが、
何も知らなかったので、
「ああ、
幽霊になるのも疲れるなあ」
と、
ちょうどへそまがりの像を磨いているときに
つぶやいてしまったのだった。
(続く)
レイジーブラザース「奇襲?と鼻くそに怯える白スケ女王の秘密?」
「お嬢さん、
鼻くそはきれいだし、
おいしいんじゃから怖がることはない」
ジュウロウはそう言うと、
開いている方の左手で鼻をほじって、
鼻くそをウメナの方に見せると、
それを髪を引っ張られて今にもその痛みで泣きそうな直哉の口まで
持って行くと、
直哉の髪をさらに強く引っ張った。
「真似するだすか..。
おー、そうだす。
直哉、
指でいいだすからガブリといくだすよ。.」
あおむはそれを見て最初は動揺を見せたものの、
今度はそんな命令を直哉にした。
「ガブリとやってみるがいい。
鼻くそつきの指はうまいからのう。
ほら、早く食べるのじゃ」
ジュウロウは右手でさらに直哉の髪を引っ張ると、
直哉を嘲笑うかのようにそう言った。
「いたた...
汚くて... 気持ち悪くて...
喰えないよ...」
直哉が今にも泣きそうになって、
それだけ答える。
「なるほど!
ジュウロウ先生がホラー作家なのに、
コメディ作品としか売れない理由がわかりましたよ」
と、
マスターがそのやりとりを見て、
ピントはずれの理由を言うと、
「マスター、
それより、白スケお嬢様の怯えの理由が今わかりましたよ。
私が彼の指を食べに行きます!」
と、
両手がフリーのカイミヤマが
素早くあおむとウメナに向かっていったのだった。
(続く)
モドってきたモップおとこ「アンジ」
よし!
すこし、
セリフがぎこちないが、
どうせニセモノだから
そのくらいはユルしてやろう!
それに、
キネンロクガのためだからな!
カメラ、
バッテリー、
オーケー!
ポーズ、オーケー!
セリフ、オーケー!
さあ、サツエイといくか?
サイゴにチュウイだが、
このモップは、
おたからだから、
ダイジにしてくれよ!
そうだ!
まず、オガめ!
わかってるな!
よし!
そうだ!
もうひとつ、チュウイだ!
ナゼか、
このモップをモつと、
エラくなったようなキがする。
まあ、
いっしゅのアンジというもんだな。
みんな、
モップおとこにはアコガれて、
それまでクロウしてきたからな。
でも、
カンチガいしちゃいけねえ!
エラいのはモップだけ!
モップのおまけがおとこだ!
だから、モップおとこ!
モップがサキにくるってワケだ!
よし!
わかったな!
じゃあ、
モップをカしてやろう!
サクラナ外伝フォー「ユリカはお嬢様?」
タマキと違ってサクラナはあおむとの関係より、
ユリカの家族関係というか、
その素性が気になって仕方がなかったので、
翌日、
サクラナは、
ランチを口実に、
パスタがうまいと評判の店にあおむを呼びだした。
「おー、
サクラナさんと二人だけでランチするのはいつぶりだすかなあ?
ウメナが訊いたら怒るだすよな。
仲間はずれにされたって」
「ウメナがいたら、
また、
カレー屋でしょう。
あたしはここのパスタが食べたかったの。
夜は高いみたいだから」
サクラナが嘘をつくと、
「おー、
パスタならユリカのも結構いけるだすが、
やっぱり、
ここのがいいんだすかな」
あおむが本気にしていたので、
「たまにはね。
あと雰囲気よ。
でも、
ウメナにバレると大変だから誰にも内緒よ」
「もちろんだすよ。
ユリカにも怒られるかもしれないだすよ」
「それもそうね。
でも、ユリカさんって、毎日、夕食作りに来てくれるけど、
大丈夫なのかしら?」
「食費は、
ちゃんと割り勘にしてるだすからな。
だすから、
一人で食べるより、結構安上がりじゃないんだすかな。
それに、
ユリカもお金には困ってないだすからな」
あおむはお金のことだと思って、呑気そうに答える。
「そうじゃなくて、
時間とか、仕事とか、家族とかよ」
「仕事は趣味みたいだって、
話してただすし、
一人暮らしだすから、
本人が飽きるまでは、いいんじゃないだすか」
「仕事が趣味って?」
「おおー、話してなかっただすか?
ユリカは、
ウメナよりお金持ちかもしれないだすよ。
ご両親が早く亡くなって、
その遺産のマンションの収入で暮らしているんだすよ。
いくつも都内にマンションを持っているみたいだすよ」
「何だ。お嬢様だったんだ」
「なら、
ウメナもそうなるんだすかな」
「ウメナがお嬢様?
うーん。
そうかもしれないけど、
でも、
あおくんはそういうお嬢様には人気があるのね」
「そう言えば、
ユリカは同じ歳だすのに、失礼なことに、
僕のことをパパに似てると言ってただすな。
僕は年より、
老けて見えるんだすかな?
ウメナも多分そんな感じだすよ。
まあ、
だすが、
ユリカのおかげで、
こうして、
サクラナさんともランチが出来たんだすから、
パパと言われてもいいだすよ。
おー、上手そうなパスタだすな」
あおむは上機嫌で話すと、
出てきたパスタを見て、嬉しそうに笑った。
(続く)
カミサン伝説20真?ハッピー編「寿司屋の過去と」
トンペイは、
- 例の母親に寿司屋の過去を話す覚悟を決めて、
母親を店から遠い喫茶店に呼び出した。
トンペイは母親が遅れてきてから、注文を終えると、
すぐ頭を下げて、
「実はお話ししておかないことが。
本来は、あっしではなく、
親方が直に話さないといけねえもんですが、
それは...」
「トンちゃん、ありがとうね。
気を遣ってくれて。
でも、あたしは聴かないよ」
「はあ?」
「あたしは聴かない。
だから、トンちゃんも黙ってなさい」
「ということは、
親方とは一緒になってはいただけない
ということですか?」
「あっははは!
バカだねえ。
あたしはそんな女じゃないから。
それから、
娘は口が悪いし、
おしゃべりだから、
絶対に話しちゃダメよ。
いい!」
母親は笑顔でトンペイに言った。
「ということは?」
「あたしが、
どれくらいあそこにいたんだ
と思うんだよ。
親方のことはよくわかってるのよ。
それで充分。
過去は過去よね」
母親はやや不安そうな表情のトンペイとは対照的に、
そう言って笑ったあと、
でてきたばかりのアイスミルクティー
をおいしそうに飲んだのだった。
(続く)
続エスカレーター改「連れション」
「さあ、僕、連れションだ!」
「にいちゃーん!
連れションってなーに?」
来たぞ!
「うん、
一緒に来ればわかるよ」
「あー、
一緒にすること?」
わかってんだろ!
小便小僧!
「そうだよ!
僕、頭いいなあ!」
また、おだてておく!
「うん」
それだけかよ!
まあ、いいか。
「結構、近いだろ?」
「うん」
また、
それだけか!
まあ、いい。
おー、
例の黄色い看板だ。
「僕、字が書けるんだから、
何て書いてあるかもわかるんだろう?
頭いいからなあ」
さあ、
どうするクソガキ!
「にいちゃーん、
僕、読めないけどわかるよ」
そうきたか?
「ふーん、どういう風に」
「うん、お掃除中!」
なかなかやるな!
「そうか! 僕、偉いなあ!
でも、頼めば入れるんだよ!」
「だから、来たんでしょ!」
生意気な小便小僧だな!
「すいませーん!
すいませーん!」
おばさーん?
おじさーん?
おばあさーん?
おじいさーん?
どれも自信ないなあ?
「すいませーん!」
「かあちゃーーん!」
えっ!
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新第3弾ゾンビ改「たまおと16番の?」
「先生、何故、16番は「?」で編もつかないだすか。
実際、例のHPには話しも載ってないだすよ」
たまおの質問に対し、
「たまおくんも鋭いわね。
16番は山手線編みたいに設定が同じで内容が違う
ということではなく、
実は、
最初はある編で決まっていて、
17番が「復活の像」編になったんだけど、
結局、
カミサン伝説と認定することに異論が出て、
今は取り消しになってるの。
その後もいろんな意見が出たんだけど、
今もそれが果たしてカミサン伝説として認定していいか、
論争中なのよ。
どれが元の話しか亜種かもわからないくらい、
山手線編以上に、いろんな話しが多すぎるのよ。
場合によっては、
他に真カミサン伝説と呼べないまでも、
カミサン伝説と認定されるものが決まれば、
そうね、
例えば、
賢明くんの野郎伝説やニタロウ編やカタロウ編
もここに入れられる可能性あるのよ。
だから、
これを真カミサン伝説と論証することは内容が決まってない以上、無理だから、
これは心配しないでいいわ」
「もう一ついいだすか。
22番の人首酒編はどうだすか」
「これもタイトルは一見怖そうなんだけど、
結末がいろいろあって、
この編も真カミサン伝説として支持している学者は誰もいないから、
大丈夫じゃないかしら」
「ありがとうだす、
だば、
先生はどれで来ると思うだすか」
「うーん、それはねえ。
あっ、誰か入ってきたみたい。
後にしましょう」
「あー肝心なとこだすたのになあ」
「先生、
また、
イヤミ言われるからでようぜ」
「そうね」
「俺たちも声聞こえるみたいだから出ようぜ」
こうして、
もとめたちは話しが途中のまま露店風呂から出ることになった。
(続く)
本編リメイク「小細工には必ず理由がある」
「小細工するからには必ず理由があるはずだ」
木太郎が、悪臭の中、両手で鼻を抑えながら、
自分ではわかっているつもりのことわざのようなことを言った。
「違う、
ことわざのような気がするだすが、
要するに、
何か明確な目的があって、
おばさんを僕が来る前に、
途中で別人にすり替えて、
わざわざ、
ここで僕らにミカエルの顔を見せた
ということだすよなあ。
しかも、
エイタさんのおかあさんなのに、
エイタさんにまで
その素顔を見せる結果になる
とはどういうことなんだすかなあ」
あおむは、
ようやく、
鎮火してきたミカエルの死体の方を見ながら、
まだ左手で鼻を抑えたままそう言った。
「エイタのおかあさんが今回の真犯人というか、
真の黒幕なら、
こんなことはしないよな。
ということは...まさか、
これから、
本当の真犯人、
黒幕が来るとか...」
木太郎は相変わらず鼻を抑えたまま、辺りを見回したが、
その気配はまったくなかった。
「木太郎さん、
こういう推理はどうだすか?
僕らは、
あのミカエル、
エイタさんのおかあさんがエイタさんを殺しに来た
と思っただすが、
その逆だったんではないだすか?」
あおむが思いついたことを言うと、
「じゃあ、
エイタも共犯だったということか?」
「そうではないだすよ。
逆だす。
エイタさんを助けに来た...」
と、
あおむは言いかけて、
急に口籠もってしまったのだった。
(続く)
カミサン伝説18改「幸福の像編第二部30」
龍之介が指定先のホテルの部屋に入って
しばらくベッドの上で寝転がっていると、
その携帯電話が鳴ったのだった。
彼が、
「マジメかな」
とつぶやきながら電話に出ると、
「おい、おまえ、
どこにいるだすか?」
とのあおむの声がした。
「あー、うん...」
龍之介はマジメに内緒にしろと言われたので、
口籠る他なかった。
「おい、龍之介。
どこにいてもいいから、
今持っている像はいじるなよ」
と、
かおむがあおむの携帯を横から奪ってそう言うと、
「何故だあ?」
と、
龍之介が訊くと、
また、
あおむが携帯電話に出て、
「像の祟りがあるからだすよ。
実はだすな」
「ああ、いいから、
とにかく像はいじるなよ」
と、
かおむは、何故か、あおむの話しを遮って、
その携帯電話をまた横から奪って、
そう言ったのだった。
実は、
かおむは、
へそまがりの像だけを心配していたのだが、
あおむの方は、
その像よりも、
むしろ、
逆に復活の像が壊れたことと、
幸福の像のことの方を心配していたので、
そんなやりとりになったのだった。
(続く)
オルフェーヴル惨敗豚丼の刑レイジー編「おれたちの3000円返せ!キモゾエー!」
と、
3バカは怒鳴っていることだろう!
逆神!
禿げの髪(紙)禁止令と同じで、
予想なんか書くな!
で、
ワイドがつくぞ!
匿名くんでした!
逆神の予想ははずせ!
レイジーブラザース「鼻くその恐怖の謎と双子の疑問?」
「たしかに、
訛りのある方がハラ掻き男ですからね。
それに、
鼻くそで人が殺されますかね?
まさか、
鼻くそに毒でも入っているから、
鼻くそ男だ
と間違って食べるから、
ハラ掻き男が手につけているんでしょうかね?」
「鼻くそに毒?
そんな余裕はなかったはずですが、
あの白スケお嬢さんが震えてるのは、
間違いないですね」
「たしかに、
とても演技にはみえないのう?」
3人がまたこそこそ話すと、
「やっぱり、
こいつらは殺し屋だすよ!
ウメナを見殺しにするだすからな。
直哉!
髪は抜けてもまた生えてくるだすから、
その歯で、
まず、
ひとりの喉もとを噛み切るだすよ!」と、
あおむのドスの効いた声を出した。
「あ...ほ...」
「きみ!
言ってることと、
やってることが矛盾してるのう」
と、
ジュウロウはあおむを睨みながら、
直哉の髪をさらに強く引っ張って、
直哉があおむの命令どおりに動けないようにした。
「いた.....
あおニイ...
たすけ...」
あおむがあんな命令をだしたものの、
もともと気弱な直哉は
髪を引っ張られた痛さを我慢してまで
噛みつくだけの勇気はなかったので、
蚊の泣くような声をどうにか出した。
「だらしないだすな!
うーん....
いいだすか!
鼻くそをなめたらいかんだすよ。
ウメナを助けたければ、
直哉の髪から手を放すだす!」
今度は少し苛立ちを見せた、
あおむの言葉に、
「やはり、
あの鼻くそは毒入りみたいですね」
マスターは意味を勘違いして、
ジュウロウとカイミヤマにそう囁いた後、
直哉の髪を引く手を緩めかけたので、
「マスター、
なめるの意味が違うのう。
だが、
わしにはわかった!
鼻くそに怯える、
あの白スケお嬢さんの恐怖が!」
と、
ジュウロウが今度は大声を出して、
あおむを睨んだのだった。
(続く)