レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第3弾ゾンビ「キミカVSネネ」

2012-09-30 23:39:28 | 小説

新第3弾ゾンビ「キミカVSネネ」

 

 黒いタンクトップ姿のキミカと白いタンクトップ姿のネネが睨み合った。
 「お二人とも冷静に」
 ひさめが笑いながら言う。
 「そうだよ。ムキにならないで!
 二人とも、
 らしくないよ」
 永久は真面目な顔で言う。
 「ごめんなさい」
 「私は別に」
 キミカとネネは、
 ひさめと永久の方を見る。
 「では、
 私がネネが指摘したことに反論します」
 キミカは造り笑顔で、
 また、
 上着を着ると、
 「くどいですが、
 私たちは、
 今認定されているカミサン伝説の中で何を残すべきか
という観点から検討してきたんです。
 まず、
 これを確認させてください。
 例えば、、
 悪いことをしたらバチがあたる。
 それと同レベルではないかとのネネの指摘ですが、
 はっきり言って次元が違います。
 私たちは、

 カミサンをバカにしたらバチがあたる。

 カミサンの恐怖は、
 そこにあると言いたいのです。
 善悪とかそういう目に見えないものではなく、

 カミサンをバカにするとバチがあたるのです。

 カミサンをバカにするとですよ!」
 キミカは、
 今度はネネをバカにするような笑いを浮かべてそう話す。
 「キミカの言ってることは、
 私にはまったく理解できませんが」
 今度は、
 逆にネネがキミカを睨みつけた。
(続く)


本編リメイク「エイタの決断」

2012-09-30 23:33:06 | 小説

本編リメイク「エイタの決断」


 仮に、
 真のミカエルが木太郎といつきを倒し、
 他の電話では出ないエイタを騙すために、
 ミカエルが倒した木太郎の携帯電話
を使って電話をかけてきた可能性があるにしても、
 一分でも、
 その電話が木太郎からの電話である可能性があるなら、
 電話に出るという決断をとるのが、通常ならエイタが取るべき選択であるのだが、
 エイタの頭には、
 例の、

 「死人は生き返らないんだよ。
 さあ、もう諦めて、そこら中彷徨え!
 いずれ、警察を呼んでやるからさ。
 殺人鬼がいますとな。
 フォフォフォ!」

という言葉が頭から離れずに残っていたので、
 もし、仮にその電話が木太郎からのものでなかったとしたら、
自分は絶望の上、辺りを彷徨うどころか自殺したい衝動にかられるかもしれない
と怖れたので、
 エイタはそのまま携帯の電源を切ったのだった。
(続く)


レイジーブラザース「スケスケ黒女王と裏の白女王の?」

2012-09-30 23:01:55 | 小説

レイジーブラザース「スケスケ黒女王と裏の白女王の?」



 一方、
 ジュウロウたちは表のスケスケ黒女王こと、もとこに連れられて、
奥の扉に入っていった。
 「3つの廊下がございます。
 左が私とさっきの妹二人の部屋で、
 右がさっきの小汚いガキたちの部屋。
  真っ直ぐが父と妹ウメナの部屋でございます。
 さあ、行きましょう」
 もとこは丁寧な言葉でそう説明した後、
  双子たちの声には気づかず、そのまま廊下を直進したのだった。
 そして、
 薄暗い廊下を途中まで歩くと急に明るくなると、
 何故か、
 その辺りから急に床、壁、天井全体が白くなっていたのだった。
 「びっくりされましたでしょう。
 ここから先の左右はしばらく妹ウメナの部屋でございます」
 その空間の明るさの中で、
 もとこの黒いスケスケドレスの下に来ている透けたランジェリー姿が
余計に目立ったので、
 ジュウロウも、
 マスターも、
 内心びっくりしたのは、
 もとこのその姿の方だった。
 マスターはそれをごまかすように、
 「なんかここにきたら、
 爽やかーなニオイがしますねえ」
と言ったのだった。
 「あら、
 お付きの方は、
 お口がお上手なだけじゃなく、
 お鼻もききますのねえ。
 よーく、
 天井を見ていただけるかしら。
 ほーら、若干ですが、色が変わっているでしょう。
 この白い廊下の天井は、
 すべて空気清浄機が備えつけられているのでございます。
 汚いガキどもが父の部屋に遊びに来るので、
 妹のウメナが備え付けましたのでございますが、
この白い景観を壊さないようにするには、
やはりこれが限界ですの。
 腕のいい職人さんでしたけど」
 もとこは
 そんなことには実はまったく興味がない二人に、
 何故か自慢げに、
 そして、若干だがチグハグな言葉遣いで話したのだった。
 「ほー、わしにはただの天井としか見えないですのう。
 腕のいい職人さんですなあ」
 ジュウロウは内心どうでもよかったが、
もとこの機嫌をとるようにわざと褒めてみせたのだった。
 そして、
 その空間を3人が歩いていくと、
 「見えましたわよ。
 正面が父の部屋でございます。
 ただ、あまり驚かないでくださいね」と言って、
 何故かもとこは妖しい笑みを浮かべたのだった。



 「永久くんだったなあ。
 スケスケ黒パンツだけは勘弁してくれないかなあ。
 他にできることなら、
 おじさん、
 何でもやるから」
 カイミヤマがそう言うと、
 「永久、このおじさん、何でもやるって言ってるだすよ」
 あおむが永久と木太郎の方を見てにやりと笑った。
 「じゃあ、おっさん、もとネエの部屋に入らないで例の本を見つけだしてくれ」
 木太郎がカイミヤマの方を見て、
 にたにたしながら言う。
 「そうだすよ!
 何でもする
って言っただすよな」
 「おっさん、
 もとネエに言いつけないから、
 そうしてくれ!」
 あおむと永久もにたにた笑いながら、カイミヤマの方を見る。
 すると、
 「本当かい? 例の本を見つければいいのかい?
 見つけたら、さっきのこと内緒にしてくれるかい?」
 カイミヤマはそう言って、
 木太郎たちの顔を見たのだった。
(続く)


本家「見てください?」24

2012-09-30 21:53:35 | 小説

本家「見てください?」24


  「クレジットカードがあれば、
 考えてもいいけどねえ」
 また、口調変えて。
 今の態度で、
 カッペ見破られたな...
 「...」
 沈黙は金。
 「何だ。カードもないの?
 なら、しょうがないわねえ」
 ここが我慢のしどころだ!
 カッペ卒業だ!
 大逆転で沈黙。
 「...」
 よし! 
 「見てくれてありがとうね。
 名刺の方もよろしくね」
 「...」
 あれ、いっちゃうの?
 なんか、これはこれで寂しいな。
 でも、カッペ卒業だ! ピース!



 「あのー、すいません。
 ちょっとよろしいですか?」
 えー、カッペ卒業したのに、
 また違うの寄ってきたのか?
 「はあ?」
 「あのー、
 ちょっとだけで結構ですので、
 見ていただけませんか?」
 また、同じパターン?
 くんくん...
 カッペ臭がまだ抜けてないのか?



4度目のインチキループ!セリフサービスリメイク(以下、セリフサービス)「今なら?」

2012-09-30 20:50:27 | 小説

4度目のインチキ!セリフサービスリメイク(以下、セリフサービス)「今なら?」



 「本日限り、
 時間無制限、
 お好みメニューで食い放題、
 飲み放題だってさあ。
 でも、980円」
 「おおー!
 絶対安い!
 それに、
 くいてえー!
 1000円貸してくれー」
 「いやだ。
 おまえ、絶対、返さないから」
 「じゃあ、500円でいいぞー」
 「いやだ!」
 「じゃあ、
 俺金ないから一人で入れ」
 「いやだ! 付き合え!」
 「じゃあ、
 300円でいいからくれー」
 「うーん。でもなあ!
 そうだ!
 おまえいくら持ってるんだあ?」
 「ちょっと待つんだぞー。
 えーと、
 えーと、
 えーと、
 これに、
 うーん、
 多分、
 573円だー!」
 「うーん?
 だいたい?
 ざーっと?
 うーん。
 500円くらい、
 足りないじゃないかあ?」
 「だからさっき頼んだろー」
 「おー、そこの二人、
 サービスするから入ってきなよ!」 
 「俺たちかあ?」
 「そう、
 そこの大きな兄ちゃんと
 小さなお子ちゃま」
 「あのー、
 僕はもう高校生なんですけど」
 「俺もまだ高校生なんだぞー」
 「歳なんてどうでもいいから、
 今ならタダにしてやるぞ!
 その代わり、
 ここは
 
 セリフサービス
 
 だよ」
 「お、おじさん、違うよ!

 セルフサービスでしょ!

 僕はこう見えても頭いいんだよ」
 「俺だって、
 そのくらいはわかるぞー」
 「はははあー。
 やっぱり、ひっかかったなあ。
 どうする?
 
 セ・リ・フ・サービス!
 
 今なら、
 タダにしてやるぞ」
 店長みたいな少し威張った感じのチョビ髭オヤジが笑った。


偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」138

2012-09-30 09:09:00 | 小説

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」138


 「やっぱり、愛田も気づいたか?
 コビタだけだな。
 あの像がカミサンの像だと思い込んでいるのは。
 正直、
 像を貰っていった男の話を聴くまでは、
 例の像が悪女よけの像ではないことは理解できたが、
 まさか、
 カミサンの像ではないという発想すらなかったから、
 俺は運命の像だという見解をとったんだけど、
 世間では、
 例の像が、
 いまだにコビタの主張する悪女よけの像だというのが多数だからな。
 まあ、
 豆野が二股かけて悪女と噂される女に殺されたことが一番だけどな。
 豆野には邪心があったから、
 悪女がよってきた。
 で、
 教授と消えた山下のことは、
 カミサンのバチの効果、
 ある意味、
 コビタの見解は素人受けする単純な見解だ。
 今回の例の男の話も、
 コビタのレポートどおり、
 例の像を前にしてカミサンに祈れば、
 まさに悪女よけの像の効果で、
 悪女から逃げられたと説明ができるからな。
 だが、
 よくよく考えれば、
 それは変な話しだよな」
 近田は愛田も自分と同じ見解を持っているのではないか
と思い、
 早口で持論を展開し始めた。
(続く)




カミサン伝説20「ハッピー編」294

2012-09-30 00:43:01 | 小説

カミサン伝説20「ハッピー編」294



 寿司屋がにやけながら、
 龍之介に、
 見た目は普通の赤いマグロを勧めると、
 「その前に奥様の大トロから食べてみた方がいいんじゃないかなあ」
と、
 春美が小声で言ったので、
 「おー、そうだな」
と言って、
 龍之介はマジメの前にある皿から大トロをその大きな手で掴むと、
 同じように醤油もつけずに、
 口に放り投げた。
 「うーん...
 みかけはいいんだけどなあ」
 「あなたは味音痴じゃないの?
 私もいただきます」
 龍之介のあまりおいしそうでない表情を見て、
 マジメは同じく大トロを口に入れた。
 「脂が凄くのっていておいしいことはおいしいんですが、ちょっと...」
 マジメも、
 何か味に不満を感じたのか、
 そこまで言って、
 黙り込んだ。
 「だから、こっちだって言っただろ」
 寿司屋がにやけながら言うと、
 「じゃあ」
と言って、
 龍之介は、
 一見してただのマグロの赤身に見える寿司
を大きな手で掴むと口に放り込んだ。
 「うめえ。
 こっちの方が全然うめえ。
 何故だ?」
 「そう? では、私もいただきます」
 マジメも同じように残った1貫を口に入れた。
 「わー。赤身なのにおいしいです」
 「だろ! うちのは、冷凍じゃなく、
 生のクロマグロ。しかも、場所もな」
 「あなた」
 「じゃあ、こっちはどうですか?」
 チンタが似たような赤身の寿司2貫を持ってくる。
 そして、
 寿司屋が入れ代わるように、
 店の奥に行く。
 「こっちの方が厚いんだな。
 もっと、うめえんだろ」
 龍之介はそれだけ言って、
 チンタの持ってきた赤身の寿司を同じように口に放り込む。
 「あれっ? 同じか」
 「私もいいですか?」
 マジメも同じように、口に入れる。
 「うーん...」
 マジメはそれだけ言って、黙り込んでしまうと、
 春美とハルカが後で笑っている。
 すると、
 寿司屋が戻ってきて、
 「ほら、同じ大トロ、喰ってみな」
と言って、
 にやりと笑ったのだった。
(続く)


続エスカレーター改「借金地獄の連中に嗤う資格なし?シャトーブリアン?何て知るか!」

2012-09-30 00:30:28 | 小説

続エスカレーター改「借金地獄の連中に嗤う資格なし?シャトーブリアン?何て知るか!」


 「子どもたちにワインなんて、
 いけませんよ」
 そうだろ!
 みんな何笑ってんだ?
 「にいちゃーん、
 まさか、シャトーブリアン食べたことないの?」
 ケチガキ! 何? うーん...
 食べたこと?
 何で借金地獄の連中まで笑ってる?
 「ふーん、
 なんとなく、
 貧乏くさいニオイがします」
 貧乏臭い?
 タベちゃんまで、笑ってる。
 「あのー、おぼっちゃま方、
 シャトーブリアンのステーキの出前やテイクアウトはないかと...」
 うーん? ステーキ?
 あー?
 まさか、ワインじゃなかったのか?
 「店長、肉を買って、
 お店で焼いたらいかがでしょう?」
 ううん? 何だあ、ただの肉かあ!
 肉のクセに生意気な名前だな!
 「おー、それでもいいだすなあ。
 だば上手に焼けるだすかなあ?」
 「まあ、そのくらいは」
 「じゃあ、
 シャトーブリアンが売ってるかどうかわかりませんが、 
 探して来ましょう。
 なかったら、
 それに近い、
 高級なフィレステーキでしょうがないですよね?」
 うん?
 フィレ?
 「なきゃ、
 しょうがないだすな」
 「うん。
 でも、
 にいちゃーん、どうしたの?
 何考えてんの?
 まだ、
 ワインだと思ってんの?
 なワケないじゃない。
 僕たち子どもだよ。
 お酒なんか飲めないよ」
 このクソガキ!
 恥かかせやがって!
 「いや、さっきのは冗談だって!」
 畜生! また、みんなで嗤って!
 借金地獄のクセに人を嗤うな!
 もう、
 俺は破産でチャラ作戦やってやらないからな!
 「シャトーだから、
 ワインだと思っただすな」
 うっせえ!
 しつこいぞ! タマガキ!
 普通はそう思うだろ!
 「うふふ...」
 サツコまで。 
 クソー!
 もう呼びつけでいい
 借金地獄のクセに人をバカにして、
 生意気だぞ!
 もう助けないからな!



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新第3弾ゾンビ「たまお、キミカVSふうた、ネネ28」

2012-09-29 23:46:20 | 小説

新第3弾ゾンビ「たまお、キミカVSふうた、ネネ28」



 「キミカとたまおくんが話したカミサンとの関係での恐怖って、
 要するに、
 
 カミサンをバカにしたものには、
 とんでもないバチがあたる

という恐怖のことでしょう?」
 ネネの言葉にキミカもたまおも頷く。
 「でも、
 うちの祖母から私が小さい頃よく言われていたんだけど、
 お金を粗末にするとバチがあたるよって、
 みんなも一度くらいは聞いたことあるでしょう!
 今回のカミサンをバカにしたものには、
 とんでもないバチがあたるということはそれと同じじゃないかしら?」
 「それは凄く極端な例じゃない?」
 ネネの言葉にキミカが反論する。
 「極端だから、
 私は例にだしたのよ。
 わかりやすくするために。
 例えば、
 悪いことをしたら、
 バチがあたるよでもいいのよ。
 カミサンをバカにしたらバチがあたるということは
 そういうことと同レベルじゃないのかなあ?
 たまおくん、どーう?」
 ネネが、
 たまおの方を見ながら、
 上着を脱ぎタンクトップ姿になる。
 「出たー、去年のミスオンシラ!
 着やせするんだな!スゲー」
 「ケンタくん、
 今いいところなんだから」
 喜ぶケンタを、
 もとめが小声で注意する。
 「僕はだすなあ」
 たまおがそう言いかけると、
 横から、
 キミカが同じように上着を脱ぎタンクトップ姿になる。
 「うわー、スゲー予想どおりだ!」
 「ケンタくん!」
 もとめがまたケンタを注意する。
 「私がまだ回答中ですから、
 いきなり、
 たまおくんにふらないでくれる」
 キミカがネネを凄い目で睨んだのだった。
(続く)


本編リメイク「木太郎の携帯電話?」

2012-09-29 23:23:49 | 小説

本編リメイク「木太郎の携帯電話?」

 
 木太郎は、
 着信音が鳴り続ける携帯電話を恐怖の余り、
一度は放り投げたが、
 依然として、
 鳴り続ける携帯電話を見て
 思い直して拾い上げると、
 その携帯電話が本当に自分のものか、
確認することにした。
 本当にその携帯電話が自分のものなら、
発信先を木太郎と表示させるには、この屋敷に来てから、
 誰かがこっそりと違う番号を木太郎の名で登録した
としか考えられなかったからだった。
 そこで、
 木太郎は、拾い上げた携帯電話を確認したが、
 本体はもとより、ストラップなどから、
それが間違いなく自分のものだと確信した。
 しかし、
 何故、黒幕がそんな手の込んだことをやったのか
木太郎にはまったく理解できなかったので、
 鳴り続ける電話を持ったまま、
電話に出ようか迷っていたのだった。
(続く)



レイジーブラザース「脅迫状とスケスケ黒パンツの刑」

2012-09-29 23:03:50 | 小説

レイジーブラザース「脅迫状とスケスケ黒パンツの刑」


 「ちょっと例の手紙を見せていただけますか?」
 ジュウロウはもとこのその言葉に従い、例の手紙を彼女に見せた。
 「あら、イヤだ!
 漢字がない。
 それにテンバチだって...
 えー、
 つづく?
 うーん?
 でも、なんかわざとらしいわねー」 
 もとこは例の便箋を見ながら、ぶつぶつ呟いた後、
 「ジュウロウ先生、
 この手紙はどうやって父の所に届いたんですか?」
と訊いたのだった。
 「あー、
 それを確認してなかった...
 わしらとしたことが...」
 ジュウロウがしまったというような表情でそう言った後、
 横から、
 「封筒がないですし、
 コワコワ先生の口ぶりからすると、
 多分、
 コワコワ先生のデスクの上にでもおいてあったんでしょうねえ」
と、
 マスターが横から口を出した。
 「そうねえ。
 そこのお付きの方の言うとおりかもしれないわねえ」
 もとこは首をやや右に傾けて何か考えていた。
 そして、
 「つづく
とあるから、
 もしかしたら、
 また、
 こういう手紙が父の部屋のデスクにのっているかもしれませんわよねえ?
 先生方、
 これから父の部屋に一緒に行ってみませんか?
 また、
 手紙があれば、
 犯人がこの家にいることが確実になりますし、
 余計、
 推理しやすくなりから」
と、 
 もとこが言うと、
 「さすが、お嬢さん!
 わしらはそこまで気づかなかったなあ。
 じゃあ、早速行くかのう」
と、
 ジュウロウがもとこをおだてるように言った。



 「処刑用のパンツ?」
 カイミヤマが驚いたように、
そのスケスケ黒パンツを見た。
 「そうだすよ!
 そのパンツ一枚だけで1週間も過ごすんだすから凄い刑だすよ!
 僕たちはもう懲り懲りだすよ。
 おじさんもそうなるだすよ」
 「この私が?」
 「そうだぞ!
 嘘ばかりついてるからな!
 俺が、
 このおじさんが俺たちを騙して、
 もとネエの部屋に入ろうとしたことを言いつければ、
 確実にスケスケ黒パンツの刑だな!」
 永久はカイミヤマの顔を見ながらにたりと笑った。
(続く)


ダミー「見せてください」22改 

2012-09-29 21:55:33 | 小説

ダミー「見せてください」22改 


  「1秒でもダメです。
 もう失礼します」
 「そんなあ。
 ここまで私が努力したのに...」
 また、泣いてるよ。
 まいったなあ。
 周りがじろじろ見ているぞ。
 「泣かないでくださいよ。
 こんなとこで」
 「あなたが意地悪するからです」
 意地悪って。
 「意地悪じゃなくて、
 普通、こんなところで背中は出せませんから」
 「でも、あの人は」
 あー...
 あれはああいう背中が見える服じゃないか。
 変だ! この女は!
 頭がおかしいのかもしれない。
 もう、逃げるしかない。
 「すいません。時間がないので」
 「待ってください。
 逃げるんですか!」
 そんな大声だすなよ。
 みんな見てるじゃないか!
 「こんなとこで、
 大声ださないでくださいよ」
 「じゃあ、
 見せてくれるんですね」 
 もーう、違うって...
 まいったなあ...



本家「見てください?」23

2012-09-29 21:04:08 | 小説

本家「見てください?」23


 「あのー」
 しつこかった割には、
 やけにあっさり終わって気になるなあ?
 「あらー、何?
 けっこうあなたもアレなのねえ。
 だから、
 その名刺渡したでしょう。
 それとも。
 すぐアレ以上見たいの?」
 しまったあ。
 これが手口かあ?
 でもなあ...
 「今、お金ないんでしょう?」
 やっぱり、
 金がないとわかって見切られたのか!
 って、完全なカッペだ...