レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

いつき編「死を覚悟」

2008-09-30 18:37:25 | シナリオ
いつき編「死を覚悟」

 いつきは鉄格子の向こうを見る。
どちらもがらんとして、大きな部屋の
一部のようだ。暗がりに、各鉄格子の
正面にドアがそれぞれ一つ見える。
どちらかが、例のソファーと入り口
につながっているのか?鉄格子をよく見ると。
右側の鉄格子に扉があり、鍵がかけられている。
 鉄格子に囲まれた部屋は少し寒いがよく見ると、
毛布が二枚おいてある。
これで、眠れということか。天井や周りを見る。
監視カメラのようなものはここにはないようだ。
いつきからさっきまでの恐怖感が薄れ、
ここから早く脱出したいという気持ちが強くなった。
混乱の後、自分の死を覚悟したのか、
何か最後にやれることがないかを考えた。
(続く)
 

レイジー編「冷凍カプセル」

2008-09-30 18:34:45 | シナリオ
レイジー編「冷凍カプセル」

O「いつき編の続編の原稿が龍之介様から送られてきましたよ」
S「本当だ」
O「短いけど、オカルト風になりましたね。」
S「どうやら、生米編も生かすおつもりか」
O「こうなると、キモ男三人衆VSイケメンという題名は完全に失敗のような」
S「イケメン屋敷の謎とか、キモ男三人殺しとかの方がいいような?」
O「それもダサイような、それに後、誰殺されるの?」
S「それはわかりません」
(続く) 

「露天風呂の覗き方」

2008-09-30 18:32:43 | シナリオ
「露天風呂の覗き方」

 タヨウ、永久そして木太郎を除いた
一同は露天風呂の外周へ向かった。
 「まず、覗けるとしたら、砂利道のところですね」
アスカが言う。「さあ、早く行きましょう。
懐中電灯を持ったキタジマの後に、
アスカ以下が続く。
 砂利道のところへ着くと、
背の高いアスカが鉄柵の中を覗き込む。
「背伸びしても無理ね。誰か台代わりになってくれない。
エイタが「僕がなります」という
と早速四つんばいになる。
「悪いわね。失礼するわ」
アスカはエイタの上に乗ってみたが、
「やっぱり、無理ね」と何故かがっかりする。
「木太郎が居た場所が怪しいんじゃないかしら」
ヒトミの言葉に一同頷く。
エイタが、木太郎のいた場所まで、
一同を案内する。
「このあたりで、あいつは這いつくばっていました」
エイタが説明する。
「上からじゃなくて、下からなのかしら」
アスカが今度ははいつくばる。
アスカがいろんな動作を試すが
「だめ、まったく中は見えない、
やっぱり、上からではないかしら」
と言うと、もうエイタがその場で
四つんばいになっている。
「ありがとう。エイタさん。失礼するわ。」
アスカは背伸びしたり、ややかがんだりするが、
「やっぱり、見えないわ」とがっかりする。
キタジマやアユメ、ヒラメもその場で
いろいろ試すが、いずれも覗きは成功しない。
「木があって、中に高い硝子があって、
しかも湯気が出ているから、かなり、
背が高くても無理よ」アユメが呟く。
キタジマがエイタに肩車してもらって、
中を見ようとするが、「硝子の天井が
結構奥まであって、湯煙で、中はまったくみえませんな。」
とキタジマが肩車の上から、報告する。
一同、また、いろいろ試すが、成功しない。
「何か、盲点があるはずよ」今度はヒラメが執着する。
「道具を使ったら、どうかしら」
アスカの思いつきに、エイタが
「残念ながら、あの時、木太郎は
何ももってませんでしたよ。」と答える。
「その上で動くと大きな音がする砂利
が敷いてあるということは、
覗き対策だと思ったんだけどな」
エイタが呟く。「それよ、木太郎も同じことを考えたのよ。
でも、実際はだめだった。
そして、ヒラメちゃんのお母様が入ってきて
びっくりして、這いつくばったままでいた。それが真実よ」
アスカが断言する。
 「木太郎はバカなことあるから、アスカさんの意見に賛成です。」
エイタも同調する。
「まあ、そんなところかもしれませんな」
キタジマも頷く。
「他の皆様はどう思いますか」アスカが尋ねると
「まあ、そんなところね」とヒトミが言い、
残ったヒラメ、アユメ、チウメも頷く。
結局、実験の結果、一同の意見は木太郎は
覗きに失敗したオオバカ者という結論になった。
「これで、木太郎の悪事も判明したことだし、
戻って、白状させましょうよ」ヒラメが
威勢良く言うと、チウメを除き、一同うなづく。
「チウメちゃん、しょうがないわよ。
猫だって、悪いことをしたら、叱らないと、
だめなの、躾が大事よ」アスカの言葉に、
チウメも頷く。
(続く) 


 「木太郎を裁く2」

2008-09-29 19:14:15 | シナリオ
「木太郎を裁く2」

 「あのー、本当に覗けるか、
実験してみませんか?」
アスカが発案する。
 「良い考えですね。」
チウメも同調する。
 「でも、木太郎はどうするの。」
ヒラメが木太郎の方を指さしながら、皆に質問する。
 「実験は人数が多い方が二人くらいで
ここに見張らせておけば、
いいんじゃないですか?」
アスカが答える。
 「じゃあ、誰に残っていただきましょうか」
チウメが質問する。
 「タヨウ先生と永久さんがよろしいわね」
ヒトミが答える。
 「残るのはもちろん男の方ですけど、
この中で、エイタは木太郎の友達だし、
キタジマは何かと機転が効くから実験に
参加してもらった方がいいから。
それにタヨウ先生は信頼できるし、
永久さんは、もし、覗けた場合、
その場に居づらいでしょうから」。
結局、残って木太郎を見張るのは、
タヨウと永久という、ヒトミの提案に、
一同、同意した。
 「さあ、それじゃ、行きましょう」
アスカが何故か張り切って、音頭をとる。
(続く)



いつき編「7つの棺」

2008-09-29 19:10:19 | シナリオ
いつき編「7つの棺」

 いつきは目を覚ました。やや薄暗い部屋に
7つの冷凍カプセルで出来た棺がある。
周りは2つの壁と2つの鉄格子に
囲まれた結構大きな部屋だ。
よく見ると、トイレもシャワーブースもある。
小さめな冷蔵庫もある。
棺は3,1、3の順に並んでいる。
手前の3つの棺は空だ。
次の真ん中の1つの棺を見て、
いつきは腰を抜かした。
「そんな」ぶるぶると震えが止まらない。
腕が2本、足が一本、人の形をした
黄色いケースのようなものに置かれていた。
いつきは奥の3つの棺の中を想像した。
おそらく...。吐き気も催したが、
空腹のため、何も出ない。天井の上から、
機械のような声がした。「キミハオオキスギル。
ナゼ、ココヘキタ。ツイテナイネ。
コノヘヤのモノハジユウニツカエタマヘ。
セイアルウチニクツロギタマエ。」と。
夢なのか。それとも、これは罰なのか。
いつきは混乱した。
(続く)

「木太郎を裁く」

2008-09-29 15:53:12 | Weblog
 「木太郎を裁く」
 
 「はっふぅー、おいしかった」
アユメが一番に食べ終えた。
見かけによらず、早食いだ。
それに比べ木太郎は慣れないためか
まだツナを食べている。
「ごちそうさまでした」次々と食べ終わる。
「コーヒにされますか、紅茶にしますか」
キタジマが声をかける。
「違うものだと手間がかかるから
コーヒーでよろしいわね」ヒトミの声に皆うなづく。
「キタジマさんがコーヒを準備しているうちに、
ファン女のみんなで荒いものしちゃいましょう」
アスカが提案し、他の三人がうなづく。
「あとは木太郎だけね」ヒラメが意地悪そうにいう。
「木太郎の分は僕が洗いますから」エイタが言うと、
「それより、食べ終えたら、木太郎の
その汚い顔を拭いてあげなさい。
なんか、キモいわ、あと、木太郎ゴミ
が出ないように、皿もきれいになめなさい」
ヒトミが意地悪を言う。木太郎はじっと我慢し、
目の前のツナに集中した。屈辱よりも、
空腹を満たす方が先決だった。
ファン女の4人が食器類を片づけ終わった頃には、
木太郎も食べ終えて、
顔もエイタがふいて、きれいになっていた。
 キタジマがコーヒーを配り終えると、
 「さあ、コーヒーでも飲みながら、
これから木太郎をどうするか決めましょう」
ヒトミが切り出した。
 「木太郎には逃走の容疑、
と覗きの容疑がありますが、
どちらからやりましょうか?」
エイタが皆に尋ねる。
 「覗きの容疑からがいいわ」ヒラメが言う。
「あーた、何故そうなるの」ヒトミの問いに、
「私の推理ですと、覗きを実行するために、
逃走に見せかけたと思うからですわ」
とヒラメが自信をもって言う。
「あーた、その理由は?」ヒトミの問いに
「生米さんとかいう人は殺されていなかったわけです。
ですから、木太郎には逃走する理由がないわけです。
それなのに、逃走したということは、
逃走の目的は他にあったということになります。
また、逃走する気があるのなら、
門の鍵は開いていたわけですから、
逃走できたわけですから、
そもそも木太郎には逃走する気も
なかったことになります。
ここまではよろしいですか」
ヒラメの推理に皆うなづく。
「そうすると、木太郎は最初から
逃走する気はなかったということになります。
他方、木太郎は露天風呂の後に隠れていたわけです。
実際に覗けるか、覗けないかは別にして、
そんな場所にこっそり隠れていたということは
覗く気で隠れていたとしか考えられません。」
ヒラメは一応論理的な推理を披露したが、
皆、どうもしっくりしていない顔をしている。
アユメが口を開く、
「ヒラメちゃんのおっしゃることには
一理あると思います。
ただ、何か私にはしっくりとこないのです。
皆様どう思われます。」
「覗きが目的というところが
私にはしっくりいきません、
永久さんの説明を聞いていなくても、
露天風呂の周りを一周すれば、
覗きができないことは小学生でも
わかると思います。私は木太郎が
そこまでバカだとは思いません」
アスカが鋭い指摘をし、皆も頷く。
「でも、木太郎って、オオバカなんじゃない」
ヒラメが反論する。アユメが
 「木太郎さんがバカかオオバカかでは
水掛け論で終わってしまいますわ。
もう少し、視点を変えてみたらどうでしょう。
例えば、木太郎さんには逃走する理由
があったんじゃないかっていうことです。
そして、逃走する気もあったけど、
逃走できなかった。という前提で考えたら、
どうでしょう?」アユメが鋭い指摘をする。
ヒトミが木太郎を指さし、「あーた、
別に何か悪いことやってたんでしょう。」
と問いつめる。木太郎は鼻をひくひくさせ、
「いえ、僕は何も悪いことなどしてません」
と力無く答える。木太郎の様子を
じっくり観察したヒトミが
「あーた、悪いことしてたでしょ。
正直に言わないと、覗きの罪で処刑するわよ」
と恫喝する。
木太郎は鼻をひくひくさせ、
「それだけは勘弁してください。
はい、お母様のおっしゃるとおり、
僕は悪いことをしてました。
でも、その内容は言えません。
ちゃんと、その罪は後でつぐないますから、
勘弁してください。」
木太郎は泣きそうな顔でヒトミに訴えた。
 「ごまかそうとしてもだめよ。
覗きが目的でないなら、その悪いことが
何かをここではっきり言って頂戴」
ヒラメが強い口調でいう。
「そうね。どういう悪いことをしていたかを
白状しない限り、この私も納得しないわ」
ヒトミもヒラメに同調する。
「木太郎さん、正直にお話ししたら、
そうしないと、多分、みんな納得しないと
思いますわよ」とチウメが優しくいう。
「そうだ、そうだ、どうせ悪いことしたんだから、
言っちゃえ、言っちぇえ。」アスカも同調する。
「あーたたちは、どう思うの?
永久さんはどうかしら?」ヒトミにいきなり質問され、
永久は動揺した。木太郎が隠しているのは、
あの70万のことに違いない、
そうすると、いずれ、自分が
その70万を受け取ったことがバレ、
木太郎どころではなくなる。永久は混乱したが、
「僕はヒラメちゃんの言うとおりだと思います」
と自分を守る唯一の答えを言った。
「永久さんもそう思ってるんじゃない。
それに、砂利が敷いてあるってことは
本当は覗けるのでしょ。でも、
覗けるっていうことを話すと
木太郎みたいなのが実行するから、
覗けないということにしたんでしょ」
とヒラメが永久に同意を求める。
「なるほど、それで、砂利が敷いてあったんですね、
それなら、ヒラメちゃんの言うとおりかも
しれないわね」アスカが横から口を出す。
皆の視線は永久に集まったが、
永久は困っていた。実は覗けると答えた場合、
その方法を教えろと言われてもそれが無理なのは、
わかっていたからだ。
その時、アユメが「永久さんを攻めたら、可愛そうよ。
覗けるって答えたら、嘘をついていたことになるでしょ。
それに、そういう嘘も本当に覗けるなら必要だと思うし」
と助け船を出す。
 「木太郎、あーた、どうやって、
覗けることに気がついたの?」
ヒトミがヒラメの説を前提に責め立てる。
 「いえ、本当に僕は覗き方なんて知りません。
信じてください」木太郎は顔を真っ赤にして否定する。
(続く)  


「食堂にて」

2008-09-29 15:44:25 | Weblog
「食堂にて」

 アスカを中心に簡易な料理がきれいに
テーブルの上に次々に並べられていく。
 ヒトミも着席し、「食材の割にお見事ね」
と悪くない顔をしている。
 「木太郎をひもでしばって、そこで正座させなさい。
ツナ缶を皿に開けて、口で食べさせなさい」
ヒトミはキタジマに命令する。
「かしこまりました。」キタジマがツナ缶を
用意している間に、タヨウとエイタが
木太郎の両手を後ろにし、紐でしばる。
 「あの、僕にはこれだけなんでしょうか」
木太郎が情けない声を出す。
「あーた、何か食べられるだけでも
ありがたいと思いなさい。それとも、
何もいらないの」
ヒトミが木太郎を睨みつけ、冷たく突き放す。
「いいえ、ありがたく頂戴いたします」
木太郎は頭を下げる。
 「ちょっと味見をしたんですけど、
このミートソースは絶品ですよ。
キタジマさんって、どこかで、シェフでも
やられてたんですか?これだけの食材で
この味は凄いですよ。みなさんも冷めないうちに、
早くお召し上がりください。」
アスカの言葉にキタジマは照れながら
「いやー、それほどでも、
とにかくお試しください」と言う。
「キタジマは昔はやんちゃでしたけど、
今は何でもできるスペシャリストよ。
まあ、そんなことより、いただきましょう」
ヒトミの言葉に「いただきます」
と皆が手を合わせると、早速永久が
「いつきがまだだけど、先にいただきましょうか」
と言って、フォークとスプーンでパスタを食べ始める。
「うまー」「おいしーい」「本当」「初めてですわ」
賞賛の荒らしにキタジマだけでなく、
アスカも照れる。「パスタのゆで具合も上々よ」
ヒトミがソースだけでなく、パスタも褒める。
「アスカさんが茹で上げたんですよ。
アルデンテの手前で、、ゆで汁の塩もうまく効いていて、
なかなかのものですよ。」キタジマが横から口を出す。
「失礼を承知で言いますが、
モデルのようなアスカさんと料理とは
無縁だと思っていましたが、
はっきり言って想像外でした」
エイタの褒め言葉にアスカは
まんざらでもない様子で
 「パスタくらいはお手の物ですよ」と答える。
 「明日はアスカさんに料理をすべてお任せしましょうか」
 キタジマが冷やかすと
 「意地悪言わないでくださいよ。
 明日もご一緒にお願いします。
 私にこのソースは無理ですよ」と
 アスカは謙遜して答える。「私たちも下ごしらえ等
 の準備はお手伝いしますが、料理は明日以降も
 お二人を中心にはお任せしましょう」
 アユメが提案すると皆もうなづく。
 「さあ、冷めないうちにいただきましょう」
 ヒトミの言葉に皆は食べ進める。
 他方、木太郎は猫のように、首を下げて、
 皿の上のツナを口だけで必死に食べている。
(続く)

いつき編「缶ジュース」

2008-09-29 01:28:23 | Weblog
いつき編「缶ジュース」

 不審な音を聞いて、いつきは、
屋敷の裏側に向かった。
「こんなところに、扉が」
いつきは恐る恐る中に入る、
中にも扉があり、階段がある。
いつきは何かの魅力に惹かれるように、
階段を降りる。地下室は、
ホテルのスイートルームかと思えるほど
素晴らしい出来だった。
高価そうなソファーとテーブルがおいてあった。
テーブルの上には、
冷え切った缶コーヒーや
缶ジュースがおいてあった。
ご自由にどうぞのメッセージが。
周りを見ると誰もいない。
いつきは缶ジュースを選ぶと、
片手で開けて一気に飲み干した。
「うっ」と思ったと同時に缶を落とす。
身体が痺れる。意識も薄れる。
いつきは倒れる寸前、
天使のような姿を見たが、
そのまま、倒れ込んだ。
(続く)


 

レイジー編「○つき、死ね編」

2008-09-29 01:20:49 | Weblog
レイジー編「○つき、死ね編」

S「いつき編これだけですか?」
O「まずはボツにならないように」
S「ちょっと、早すぎでは?」
O「とりあえず、龍之介様がいずれ最後にまとめてくれると思いますから」
S「それから、オタク、気がついてなかったでしょ」
O「はっ?」
S「やっぱり、まあ、後は、龍之介様次第ですね、それから、いつきさんって言う人がいると困るので、いを○にしておきますよ」
O「おっ、メールだ。次のXデーは10月9日だって」
S「体育の日だっけ?」
O「おとぼけもいい加減にしなさい」
(続く)
 

「キッチンにて」

2008-09-29 01:19:58 | Weblog

 
 夕食は手間のかからないものとして、
アスカの提案で、ミートソースのパスタ
とサラダにパック詰めのハンバーグと
いうことになった。キタジマがミートソースを作り、
残りをファン女が担当することになった。
 「パスタはヒラメちゃんのお母様が出てきてから、
最後にゆであげれば、いいわ。
3つの鍋を同時に沸騰させて、保温して、
おいておけば、すぐよ。キタジマさんの
ミートソースをかけるだけだから超簡単よ」
自称料理が趣味のアスカが言うと、
 「木太郎の分はもちろんいらないわよね。
そこにあるツナ缶食べさせればいいわよ」
ヒラメがチウメをちらっと見て、意地悪そうに言う。
 「ヒラメちゃん、そんなに木太郎が嫌いなの」
アユメが尋ねる。ヒラメはバスタオルが
とれた件はみんなには話していないので、
何故、ヒラメがこうも怒るのか
皆はよく理解できなかった。
 「いい、風呂を覗くなんて、最低でしょ。
しかも、犯人みたいに逃走したフリをして」
ヒラメはまた同じことを言う。 
「うーん、本当に覗く気だったのかしら?
いくら、木太郎さんでもそれほど
バカじゃないでしょ。永久さんの説明を聞かなくても、
あれだけ、露天風呂の周りを見ればわかると思うけどな。
他に理由があったんじゃない」アユメが疑問を投げかける。
チウメも頷く。キタジマが
「木太郎はどうにかみなさんに好かれたい
と思っていたみたいだから、
ワシも覗きが目的だったとは思わんぞ」
とアユメに同調した後、はっと例の
バスタオル事件を思い出し、
「でも、木太郎はバカだからな」
とごまかそうとしたが、変な言い方になってしまい、
ヒラメには木太郎の味方をしているように
しか思えなかった。ヒラメはむくれ気味
になって「みんなあの木太郎に騙されてるのよ。
後で、化けの皮がはがれるわ」と言う。
 「覗きなんて、どうでもいいじゃない、
殺人じゃなくて本当良かったわ」アスカは皿や、
サラダの用意に夢中で、投げやりに言う。
「アスカちゃんはスタイルがいいから
そんなこといえるのよ」ヒラメが小声で反論したが、
アスカには聞こえなかったようだ。
アユメがヒラメに「なんかありましたの?」
と鋭いつっこみをすると「いいえ。ありません」
ヒラメはプイと横を向いてしまった。
「なんか、私悪いこと言ってしまったかしら」
と木太郎派のチウメの耳元でささやくと
「多分..ううん。この件はとにかく
ヒラメちゃんの言うことに反論しない方がいいと思うわ」
とアユメの耳元に返答する。
(続く)
 




「裸の木太郎」

2008-09-28 21:53:16 | Weblog
 「裸の木太郎」
 
 「さあ、服を脱いでさっさとシャワーを浴びろ」
タヨウが命令する。
 「てめえ、偉そうにいうなよ」
木太郎がもうもとに戻り、反論する。
 「オタク、調子に乗るなよ。この私の報告次第で、
ヒトミ様の処分が決まるかもしれないぞ」
タヨウが強きで言い返すと木太郎は
 「ごめん、言うとおりにします」
と急におとなしくなる。
 「あのー恥ずかしいんで後ろを
向いていてくれないかな」
木太郎が小声で言うと、
 「男のくせに、だらしない奴だ。
それに自分は覗きをしていたくせに」
永久が言う。
 「違うんだ。本当だ。わかった。
すぐ身体を洗うよ」木太郎はメタボ気味
の醜い体を晒すと下半身を隠し、
こそこそと片手で身体を洗出す。
 「頭も洗えよな」
エイタの言葉に素直に従う。
 「木太郎がここまで間抜けな奴だと思わなかったよ。」
永久は木太郎の情けない姿を見て、愚痴をこぼす。
 「何が、大物だよな」
永久が木太郎の裸を見て笑う。
 タヨウは笑って見ている。
 「着替えはこれでいいな、さっさと着ろ」
永久がジャージとパンツを渡す。
 「これ着るの?」木太郎の言葉に、
「犯罪者にはこれでも充分だ。
それともパンツいっちょうでいいか」
永久が強きで言うと
「わ、わかりました」
と木太郎が素直に従う。
(続く)

 

レイジー編「昨日」

2008-09-28 21:49:46 | Weblog
レイジー編「昨日」

S「こっちと違い、アクセス数、少なかったですね。でも、半日、奴の作品集とかをうまく晒してましたよ。正体やこれまでの悪行もね。何人かはこれで何故悪い奴かもわかったでしょう」
O「でも、少なかったですね。もう少しアクセス欲しかったですね。」
S「でも、龍之介様も楽しみ増えたみたいで、もうひとつの方の仕込みにやったそうですよ。さらに、第二、第三のXデーも決めたそうですよ」
O「龍之介様はしつこいですからね」
S「まだ、まだやりそうですね。」
O「いつき編はどうにか作りましたが、どうでしょう?何で、題名変えたかはわかってください。」
S「じゃあ、楽しみにしておくよ」
(続く)  

「木太郎の処分」

2008-09-28 21:06:14 | Weblog
 「木太郎の処分」

 「木太郎、あーた、何やってんの!オバカ」
バスローブ姿のヒトミが玄関からリビングに連れて
こられた木太郎を見るなり、怒鳴りつける。
 木太郎はその場で土下座をしながら、
 「ご迷惑をおかけしすいません。でも、
僕は本当に生米を殺していないんです。
でも、あの時、逃げないと犯人にされて
しまいそうで、怖くて逃げてしまったんです。
本当です。信じてください」  
ヒトミは「じゃあ、証拠をみせなさい」
と木太郎に意地悪する。木太郎は
「証拠なんてありません。」と弁解する。
「じゃあ、他に悪いことしてるんじゃないの」
ヒトミはさらに、追いつめる。
「いや、それは」木太郎が何て答えたら、
よいのか迷っているところに、
女性陣がリビングにやってきて、
「お母様、生米さんが生きていたんですから、
そこまで追いつめなくても」
とチウメが控えめに木太郎を助ける。
「ヒューヒュー、可愛い木太郎くんをかばちゃって」
アスカがチウメを冷やかす。
こんなのんきな二人に対し、
自分も被害者だといいたげに
「何、おしゃってるのよ。チウメちゃんたち、
甘いわよ。木太郎は覗きが目的だったんですよ。
逃走したフリして覗きをするなんて変態よ。
直ちに処刑してください。それに、私は...」
ヒラメが怒りながら、わめいたが、
そこで口を閉ざした。チウメがとにかく
「きれいにしてあげて、それから、
木太郎さんの話しを聞いてあげてください」
ヒトミに懇願する。「あーた、こんなの好きなの」
ヒトミが冷たい目でチウメを見ると、
アユメが「そういうんじゃないみたいなんですが、
チウメちゃんが可愛がっている猫にそっくりなんです。
猫だと思って、お母様、ここは」とチウメを援護する。
「猫?ずいぶん小汚い猫ね。でも、あーたたちが、
そういうなら、まず、きれいにしてあげましょう。
それから、木太郎の話を聞いてあげるわ。
それにしてもおなかがすいたわね。
木太郎のおかげでせっかくのお風呂も台無しだわ。
キタジマ悪いけど、夕食の準備してくれる。
今日は何でもいいから」ヒトミはキタジマに
そう命令する。「かしこまりましたこれから、
準備にとりかかります。なるばく早く作りたい
と思いますので、本日は、軽いもので、ご勘弁ください」
キタジマは頭を下げる。「私たちも手伝います」
アユメの言葉に、他の3人もうなづく。
「じゃあ、お願いしましょうか」キタジマが頭を下げる。
エイタたちを指さし「あーたたちは、
この小汚い木太郎を風呂に入れて、見張ってなさい」
ヒトミは、エイタ、タヨウ、永久に命令する。
「あのー、生米が生きていたってどういうことなんですか」
木太郎がこそっと質問するが、
「あーたは、今はまだ、容疑者なんだから、
とにかく、風呂に入って、エイタたちの言うことを
聞いておとなしくしてなさい。今度逃げたら、
頭かち割るわよ」ヒトミは恫喝する。
木太郎は黙ってうなづく。「そういえば、
でかいのはどこ行ったの」ヒトミの問いに
「あの騒ぎの際、変な音が聞こえるとか言って、
屋敷の裏側に行ったまま、まだ、戻ってきてないようです。
呼んできましょうか」永久の言葉に、
「夕食ができるまでほっときなさい」ヒトミが即答する。
「了解しました。木太郎を風呂に入れたら、
夕食に遅れないように呼びにいってきます。」
(続く) 




ファンタ女学院外伝「木太郎逮捕」

2008-09-27 22:58:39 | Weblog
ファンタ女学院外伝「木太郎逮捕」

 「うあー、木太郎がつかまったって、
風呂を覗こうとしていたみたいよ。
キモ男というより。変態よね。」ヒラメが大きな声で、
アスカの部屋に飛び込んできた。
 「変態って?でも、木太郎さん、
生きていたの。何でそんなことするの。
本当かしら?」チウメが半信半疑で質問する。
 「間違いないわ、私も露天風呂で木
太郎の声を聞いたから」ヒラメが自信を
持って答える。そして、ヒラメは、これまでの経過を話す。
 「でも、砂利道に何で?それに覗けないよう
になってるって永久さん言ってたじゃない」アスカが首を傾げる。
 「逃走したフリして私たちを油断させて
風呂を覗こうとしたのよ。見えないっていう
永久さんの説明もろくに聞いてなかったんじゃない?
要するにバカなのよ。
キモ男、変態、バカの三拍子ね。
これからお母様がガツンとやってくれるわよ」
ヒラメは反論する。チウメがまた何かいいかけたが、
 「とにかく、あれこれ考えるより、
確認に行きましょうよ。」
アユメの提案に一同うなづき、部屋を出る。
(続く)

いつき編外伝「変な音」

2008-09-27 22:46:54 | Weblog
いつき編外伝「変な音」

 「あれ、あっちで音がしなかったか」
いつきは露天風呂側とは反対の屋敷の後を見て
永久に聞く。「いや、オタク神経高ぶっているから、
空耳だろ。」永久は答える。
「気になる。ちょっと、見てくる。
不審者が来たら、どうするんだよ。」
永久がとめる。「大丈夫だよ、あいつら、
まだ、砂利道に到達していないから」と言って、
いつきは永久が止めるのも聞かず、走って、
屋敷の後ろ側へ行ってしまった。
「どうするんだよ。気の弱いくせに、
不審者に出くわしたら」永久も追いかけようとしたが、
露天風呂に向かった二人が気になるので、
やめた。いつきが屋敷裏にむかってから、
しばらくすると、露天風呂の方から大きな
声が聞こえた。他方、いつきの方を見ると、
ちょうど、屋敷裏に消えかかっているので、
どうしようか永久は迷ったいたが、
また、露天風呂の方で声がしたので、
「いつき、俺は露天風呂の方へ行くぞ」
と大声で怒鳴って、露天風呂の方へ走って
いくことにした。永久は、露天風呂の方へ
向かって走った。「あーたもバカね、
何で門から逃げなかったの、まあいいわ、
エイタ、先生とにかく木太郎を捕まえなさい」
ババアの声がはっきり聞こえる。木太郎?
あいつ何でそんなところで隠れていたんだ。
永久はそんなことを考えながら、現場に向かった。
(続く)