レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「ウンコ女」「遭遇して、手を握ってしまった男の話2」

2009-05-31 23:14:10 | 小説
「ウンコ女」「遭遇して、手を握ってしまった男の話2」

 ウンコ女は男を部屋に連れ込むと、
まず、痛み止めよと言って、
薬と水を飲ませるそうです。
 しかし、決して、飲んではいけません。
 うまくここでごまかせば、
ちょっとだけ、
ウンコ女から逃れられるチャンスはあります。
 いいですか。
これが最後のチャンスです。
 絶対にウンコ女が差し出した
水と薬は飲まないでください。
 できたら、受け取ったコップを
ウンコ女に投げつけて、
逃げてください。
 それしか、
助かるチャンスはありません。
 はい。
(続く)

  

真エンド真BADEND-5「キモ男3人衆」

2009-05-31 22:45:01 | 小説
真エンド真BADEND-5「キモ男3人衆」

 「電波が届いただすよ」
 「頼んだぞ」
 「わかっただす、
電波がまだ弱いだすなあ。
ここでじっとしてるだすよ」
 「俺の携帯で電話しろ」
 「ありがとうだす」 
 「ああ」
 木太郎はあおむが少し離れたところで、
電話をするのを見ていた。

 「君か、さっきの電話は?」
 「あおむだす」
 「あおむ?」
 「でも、君の携帯からだろう」
 「そうだけど」
 「まあ、いいや、二人保護したぞ、
エイタくんといつきくんだ、知ってるか」
 「もちろん、キモ...」
 「?何?」
 「永久は?」
 「?」
(続く)
 


 

 

第12弾「本物の遺言書?」

2009-05-31 22:35:03 | 小説
第12弾「本物の遺言書?」

 「先生、お久しぶりです」
 あおむは屋敷に来た警官の中で
一番偉そうなスーツ姿の男に
丁重に挨拶されていた。
 あおむがリビングに戻り、
マツメらのいる前で事情を説明すると、
 「危ないとこでしたね。
そんなに危険なら、我々を呼んでいただければ」
 「まだ、事件が起きたわけじゃないだすからな」
 「はあ、そうですねえ」
 「悪いだすが、
あの女の持っていた鞄の中を見せてくれないだすか」
 「先生」
 偉そうな警官は少し考えると、
 「じゃあ、こっちで」
 と
 あおむとかおむの二人に鞄の中を見せる。
 「この遺言書を見たいのですね」
 「そうだすな」
 「うーん、この女の名前はサルエでしたな。
うーん、名前がない。
だから、この女、
あちらのお方たちを殺そうとしていたのですね」
 「そういうことだすよ。
それにしてもちょっと話しただけで、
理解するとは相変わらず、
キレルだすなあ」と
 あおむがおだてると、
 「それほどでも」
 と
 その警官は笑う。
 「でも、先生方がいなかったら、
あちらのお方は殺されてましたね」
 「危ないとこどだすたなあ」
 「さすが、兄貴だよ、
俺はサルエのマンションへ行こうとしてたんだ」
 と
 かおむが言うと、
 「あおむ先生の意見をきけるところが
かおむ先生の凄いところですよ」と
 警官はかおむをおだてた。
 「ちょっと頼みがあるだす」
 あおむはその警官に何か頼んだ。
(続く)
 
 

改作BADEND33-23「生存者4」

2009-05-31 22:10:47 | 小説
改作BADEND33-23「生存者4」
 
 改作BADEND33-22「生存者3」に続きます。
 
 「2階で叫ぼう」
 ホウセイがそう言うと、
3人は二階にあがる。
 「くそた」
 「くそた、ヒトメちゃん」
 「でも、血痕はこのあたりまったくないわよ」
 「やっぱり、一階じゃないかしら」
 「一階はどこを捜索したのかなあ」
 「ちょっと」
 若い警官が走ってくる。
 「一階の各部屋はちゃんと捜索したの」
 「ちょっと、お待ちください。
マヌカ、ちょっと来い。早く、はやーく」
 若い警官より太った警官がやってきた。
 「おい、一階はちゃんと全部屋探したのか」
 「はい」
 「間違いないなあ、
ミスったら、ただじゃおかないぞ」
 下っ端に見えた警官も
デブの警官にはすごくいばっていた。
 「はい。間違いありません」
 「露店風呂の横のトイレも
探してくれましたか」
 ホウセイが横から口を出すと、
 「どうなのよ」
 婦警は二人の警官を睨む。
 「どうなんだ、マヌカ」
 下っ端だと思った警官が
デブの警官を睨む。
 「露店風呂の横にトイレですか?」
 デブの警官は結構怖い顔をしてるクセに
二人の警官の前ではおどおどしている。
 「てめえ、探してねえのか」
 下っ端だと思った警官が
デブの警官を凄い言葉で怒鳴りつけた。
 「あんたたち、何やっての」
 婦警に睨まれると、
下っ端だと思った警官が
デブの警官のスネを思いきり蹴って、
 「失礼しました。今すぐ探します」
 ホウセイが横から、
 「婦警さん、こっちです」
 「じゃあ、案内して、
こいつらよりあなたたちの方がしっかりしてるもんね」
 と
 婦警はイヤミを言いながら、
二人の警官を睨みつけると、
 ホウセイの後を追いかけて行った。
 「どけどけ」
 下っ端だと思った警官とデブの警官は実は偉い方らしく、
その他の警官に対しては
そう大声でどなりまくっていた。
(続く)  

 

第3弾リメイク「サヤの信じる真カミサン伝説14「人首酒」編」

2009-05-31 21:50:46 | 小説
第3弾リメイク「サヤの信じる真カミサン伝説14「人首酒」編」

 「えー、ジュウロウたちは
翌月カイミヤマの誘いを受け、
例の屋敷を訪問しました。
 マスターは
例のぞっとする酒をおみやげに
持っていきました。
 「ようこそ、ジュウロウ先生、
コワコワクエー先生、
そして、すごい酒を飲ませてくれるというマスター」
 「はい、ヒトクです」
 「ヒトク様」
 「これが例のお酒です」
 と言って、
 マスターは不思議な形のボトルに入れた酒を
カイミヤマに渡しました。
 「これですか、
お電話でジュウロウ先生からうかがいました。
さっそく、一口だけよろしいですか。皆様は?」
 「私らは結構です。
いつもマスターに馳走になってますから」と
 ジュウロウはが言うと、
 カイミヤマは待ちきれないと言った感じでボトルと
一緒に入っていた小さなグラスに酒を注いで、
すぐ一気に飲み干しました。
 「こ、これは」と言うと、
カイミヤマの身体が震え始めました。
 「な、なんというか、そうですね。
とても恐ろしい感じがします。素晴らしい」と
 カイミヤマはそう言って、
マスターに深く頭を下げて、
 「大事に飲ませていただきます」
 と言ったのでした。
 マスターだけでなく、
ジュウロウとコワコワクエーまで、
そういうカイミヤマの感動ぶりに嬉しくなりました。
 「是非、カイミヤマさん、
いや、先生も我々の仲間に」と
 ジュウロウが言うと、
 「私もお仲間に入れてくれるんですか」と
 世界のカイミヤマは嬉しそうに、
また、頭を下げました。
 「さあ、これでわかる人間が4人になったぞ」と
 コワコワクエーがカイミヤマと握手しましたが、
カイミヤマの手はまだ震えていたのでした。
(続く) 


本編リメイク「異臭漂う207号室」

2009-05-31 21:09:49 | 小説
本編リメイク「異臭漂う207号室」

 「じゃあ、3人任せたぞ」
 「よろしくな」
 エイタといつきは更衣室を出ていった。
 エイタは更衣室を出る前に
あおむとキタジマだけ呼んで、
何か耳元で囁いた。
 「私ですよね。はい。
このとおり、大人しくしてます」
 と
 チウメが自分のことだと察知し、
そう言った。

 「また、ここ入るのかよ」
 「しょうがないだろう、
アユメちゃんがいるかもしれないんだから」
 「いなかったら、
チウメちゃんが犯人かあ」
 「まあ、そうなるだろうなあ」
 「でも、
アユメちゃんが犯人の可能性もあるんだよな」
 「もちろん」
 「行くか」
 「ああ」
 二人は鼻をつまんで207号室に入ると、
トイレに向かった。
 「アユメちゃん、でておいで、
エイタといつきだよ。
チウメちゃんも無事だった」
 エイタが優しく言うと、
 すぐアユメが飛び出てきて、
いつきに抱きついた。
 「あー、怖いし、臭いし、
さっき出ていけば良かった」と
 アユメは泣き出した。
 「さあ、早く、ここを出よう」
 いつきはそう言うと、
アユメの手を握ると更衣室に戻り始めた。
 エイタは後から一応警戒しながら、
後をついて行った。
(続く)
 

サクラナ外伝「あほカレーとウメナ」

2009-05-31 20:30:03 | 小説
サクラナ外伝「あほカレーとウメナ」

 「ウメナ、カレーおいしいか」
 「あほ、カレー」
 ウメナはそれしか言わない。
 状況もわからず、おいしそうに食べている。
 「ウメナ、もう一杯食べるか」
 「あほ、カレー」
 ウメナは余程おなかがすいていたのか、
小さな身体にに似合わず、
あっと言う間に一杯目をたいらげると、
二杯目もおいしそうに食べている。
 こんな状況だと言うのに。
 
 しかし、
 あおむは
何故かそうした方がいいと思っていた。
 そして、ある考えに耽っていた
 「ウメナ、あっ」
 ウメナは二杯目をたいらげると、
いつのまにか、その場でテーブルに
頭をのせて寝ていた。
 あおむは、
ウメナの肩から毛布をかけてあげた。
(続く)





第11弾「裏切り者は殺せ2」

2009-05-31 19:29:20 | 小説
第11弾「裏切り者は殺せ2」

 「裏切りものは殺せ」
 「待て」
 「ミカエル・カミサン様」
 「そやつから、すべてこうなった事情と
情報を聞き出せ、
処分はそれからでも遅くはなかろう」
 「ですが、裏切り者は」
 「おい、おまえ、
ミカエル・カミサン様に口答えするとは何事か、
おまえも同罪だぞ」
 「はあ、失礼しました」
 「ミカエル・カミサン様のご命令どおり、
そやつを逮捕して、すべての事情、
情報を聞き出せ。
特にセイギの背後にいる奴についてはな」
 「はい、かしこまりました」
 「何とも申し訳ない。
我々の仲間5人の中にスパイがいたとは、
裏切り者は我々が事情聴取の後、殺します。
それから、他にいないか、再度、調査します」
 「殺すのは早い。
ミカエル・カミサン様もそうおっしゃた。
それよりも、他にスパイがいないか
早急に調査せよ」
 「すまん。
とにかく、やれることはやる。
しかし、あいつのせいで、
敵にミカエル・カミサン様の復活も
例のお方の素性もバレてしまったようだ。
本当にすまん」
 「もうよい。
とにかく、我々はそやつを取り調べるから、
おまえら人間は
もうスパイがいないか早急に調査してくれ」
 「わかった。本当にすまん」
(続く)

第?弾「もとこもとめの過去」

2009-05-31 17:53:35 | 小説
第?弾「もとこもとめの過去」

 「あおむ先生、姉を放置しておくと、
危険だから、本当のことを話します」と
 もとえはあおむの目を見て言った。
 「先生、無理するんではないだす」
 と
 あおむが言ったが、
 もとえの意思は固かった。

 もとえは悲しそうな顔をして、
 「私には姉が二人いたの。
一人は優しい姉、
もう一人は意地悪な姉。
それだけならいいの。
でも、上の姉と私ともとめ姉さんは
母が違うの。
 で、上の姉がまがったのは
私達の母がいじめたせいらしいの。
 で、上の姉がもとめ姉さんを
いじめてばかりいたの。
 そして、詳しいことはよくわからないんだけど、
喧嘩になって、殺し合いになってしまったの。
 結局、脳死の上の姉、もとこって言うんだけど、
その心臓をもとめ姉さんに移植したんだけど、
結局、うまくいかなくて、
ああいう寝たきりの状態になったわけ。
だから、姉は殺人者なのよ」
 と真実を話した。
(続く)
 
 
 

改作BADEND33-22「生存者3」

2009-05-31 17:27:09 | 小説
改作BADEND33-22「生存者3」 
 
 改作BADEND33-21「生存者2」に続きます。

 「さあ、私の後について来なさい」
 「声は出していいですか」
 ホウセイは訊く。
 「いいわよ」
 「くそた」
 「くそた、俺たちは無事だ。木太郎も」
 「ヒトメちゃん」
 「ヒトメちゃん」
 「リビングにはいないようですねえ」
 「そうだ、もとこはどこで倒れていたんですか」
 ホウセイがまた訊く。
 「ちょっと待ってね」
 「君」
 「はっ、オカマ警部」
 「えっ?」
 「いえ、オカメ警部」
 「あんた、殺すわよ」
 「いえ、失礼しました」
 「まあ、いいから、
犯人の女教師はどこに倒れていたの、案内しなさい」
 「はい、オ」
 「ゴホン」
 
 見るからに下っ端のような若い警官は、
結構偉そうな婦警にペコペコしながら、
更衣室の入り口辺りを指さす。
 「ここで、胸を何カ所か殴られて、
うつぶせで死んでいました」
 「しぶといことに生きていたのよ」
 「えっ、そうなんですか」
 若い警官は驚く。
 「くそたがやっつけたけど、
追いかけようとして前に倒れたんだな」
 「でも、血が結構流れているわね」
 「もとこに刺されたんだな」
 「くそた、ホウセイだ」
 「くそた、ヒトメちゃん」
 3人は露店風呂と更衣室をざっと探したが、
隠れるような場所はなく、
二人ともいなかった。
 「早くしないと」
 「オタクならどこに逃げる?」
 「玄関か、鍵のかかるところ?」
 「そうだ、
一人だけ生存してた子はどこにいたの」
 「はい、更衣室です」
 「更衣室のどこよ」
 「入り口ですね。
えー、犯人の反対側です。
もう一人の男の子と重なるように倒れてました」
 「くそー、
やっぱり、入った瞬間切られたんだ」
 「そう、凶器は何」
 「はい、ナイフのようなものです」
 「うーん」
 「くそた」
 「くそた、ヒトメちゃん」
 ホウセイと永久の声は
屋敷内に響き渡った。
(続く)


第3弾リメイク「サヤの信じる真カミサン伝説13「人首酒」編」

2009-05-31 16:58:01 | 小説
第3弾リメイク「サヤの信じる真カミサン伝説13「人首酒」編」

 サヤのグループが先に教室に来ていると、
もとめ、ひさめと来て、
次にケンタたちが来る。
 「あら、たまおくんは?」
 「何か頭が痛いって、
治ったらくるってさ」
 もとめの問いにふうたが答える。
 「じゃあ、サヤさん始めて、
まだ、まだ、カミサン出てこないから」と
 もとめが笑って言う。
 サヤは
 「じゃあ、たまおくんはいいですね。
 続けます」
 と言って、賢明の方を見る。
 「カイミヤマの屋敷を
ジュウロウが訪問した後の話しです。
 ジュウロウはカイミヤマの話しを
いつものバーでコワコワクエーと
マスターに話しました。
 「カイミヤマさんって言えば、
前衛的なグロテスクな彫刻で
今売れている彫刻家ですよ。
海外でも高い評価を受けてるらしいですよ」と
 マスターが言いました。
 「マスター詳しいねえ」
 「職業柄ですよ、
でも、ジュウロウ先生もたいしたもんですねえ。
世界のカイミヤマが
参考にするような小説を書くんですから」
 「いいえ、そうでも。
でも、カイミヤマさんは凄いよ。
コワコワクエー先生のことを訊いたら、
コメデイ作品の大家だって、
明言しましたから」
 「いやあ、それは嬉しいなあ、
できる人間にはわかるんだなあ」
 「マスターおみやげに
例のぞっとするする酒を持っていかれたら、
きっとわかるよ」 
 などと
 3人は優越した気分で、
いつものように飲み明かしたのでした。
 「そうそう、カミサン伝説って知ってます」
 「ああ、最近はやりのねえ。
何か学者まで研究しだしたらしいねえ」
 「あれこそ、コメディ色強いよねえ」
 「それが、ジュウロウさんや
コワコワクエー先生の話を
微妙にパクっているという噂も
ネットで出てるんですよ」
 「パクるんなら、ご自由に」と
ジュウロウが言うと、
 コワコワクエーも
 「光栄なことだね」
 と
 余裕でした。」
 サヤが一息つくと、
 「今度こそ
カミサン出てくるんだろうなあ」と
 みはるがからかったように言うと、
 サヤは笑って
 「続けます」
 とだけ言った。
(続く)


カミサン伝説18「幸福の像編21」

2009-05-31 16:30:24 | 小説
カミサン伝説18「幸福の像編21」

 もとえは救急車で運ばれたが、
意識が戻らなかった。
 脳には異常がなく、原因不明だった。
 インチキな像で金儲けしたから、
あおむは内心バチがあたったと思っていた。 
 もとえは入院して、
3日しても意識は戻らなかった。
 そんなとき、龍之介がもとえが倒れたことを訊いて、
病院に一人でお見舞いに来たのでした。
 「先生、似たような例で僕直しましたよ」
 「あほ、おまえにできるわけないだすよ」
 「先生、本当だよ」
 「じゃあ、今直すだすよ、
その代わり治らなかったらいいだすな」
 「その代わり、治ったら、もうアレはなしですよ。
もとえ先生にも言ってくださいよ」
 「わかっただす」
 あおむはそんなバカな話しがあるかと
まったく龍之介のことを信用していなかった。
(続く)

本編リメイク「アユメを探す」

2009-05-31 15:55:13 | 小説
本編リメイク「アユメを探す」

 チウメの言葉に
 「それはわからんだすが、
犯人の一味には間違いないだす」
 と
 あおむは言った。
 「チウメちゃんのいうことが本当なら、
アユメちゃんが207号室に隠れてるはずだ、
誰か探しに行くの付きあってくれ」と
 勇敢にもエイタが言う。
 「ここはまた敵が来るかもしれないけど、
広いし、見通しがいいから、いるには最適だ。
問題は、誰が行くのが一番安全かだな」
 と
 いつきが言う。
 「いつき、俺とオタクで行こう、
あおむとキタジマさんは強そうだから、
木太郎をおとりにして、
さっきみたいにやっつけてもらおう」と
 エイタが言うと、
 いつきはイヤな顔をしながら、
頷いた。
 「こいつ大丈夫か?」
 木太郎があおむの方を見て言うと、
 「何言ってるだすか、さっき」
 と
 キタジマを脅かしたことを言おうとして、
 あおむは黙り込む。
 「なんじゃ?」
 「いいです。
こいつで、
キタジマさんもよろしくお願いします」
 木太郎はキタジマを脅かしていたときの様子を思い出して、
こいつは悪いやつそうではないと
思い直した。
(続く)


 

第13弾「誠意」

2009-05-31 15:34:03 | 小説
第13弾「誠意」

 「おれは二またなんかかけてない。
それだけは言っておく。」
 僕はそう言うと彼女の目をじっと見つめた。
彼女も僕の目を見た。
しばらくは、睨み合いの形になったが、
彼女の方が先に視線をそらした。
 「もういいわ。その話はやめにしましょ。」
 僕は話題をかえて、
昔の仲間の近況を彼女に教えてあげた。
 それから、あれこれと話しが続き、
時計を見ると、すでに3時間以上たっていた。
 「あっ、もうこんな時間だ。
5時半に、人と会う約束をしてるんだ。
だから、これで……。
あっ、そうだ、一つ頼みたいことがある。
実は、おれ今小説を書いてるんだけど
完成したら是非読んでもらいたい。
だから、送り先の住所を教えてくれよ。
会社のほうでもいいから。」
 「いいよ。
でも、どんな小説書いてるの?
そう言えば、
弘君、
小説家になりたいって言ってたもんね。
好きだった推理小説でも書いてるの?」
 「まあ、そんなところさ。
今月中にはきっと完成させるから。
できたらすぐ送るよ。
読み終えたら、
感想でも聞かせてくれよ。
じゃあ……。」
(続く)