ある人物の再回想「過去の悲劇」
「てめえ、ふざけたことするんじゃねえよ。」
「やめなさい、ターチャン。
おじさんにむかってなんてことするの」
「うっせえ、この野郎が俺の携帯ゲーム
を踏みつけて壊したんだよ。土下座してあやまれ。」
「ター、おまえ私に向かって刃物を向ける気か、
さんざん人の世話になっておきながら」
「うっせーっていってんだろ!
それとこれとは別だ。てめえがやったことは謝れ。
土下座しろ。このゴミおやじ」
「なんだと、クソガキが鼻垂らして
刃物振り回しているんじゃないよ。
やれるものならやってみろ、このうじ虫」
「やめてお兄さま、ターチャンも落ち着きなさい」
「うっせー、ばばあ。」
「やめてー」
母の悲鳴と共に、達夫の叔父は包丁
をかわそうとしてを2階から転げ落ちた。
「お兄さま、お兄さま」
叔父の頭からは大量の血が。
「どうしたんだ、何が起きたんだ」
達夫の父が現場に現れた。
「これは。達夫がやったのか」
「俺じゃない。こいつがこいつが。。。」
数時間後、達夫の父
懇意の所轄の暑長が現場に到着した。
「自殺のようですね。
一応、司法解剖をしないと」
「いや、それは困ります。
私も選挙が近いんで。どうか事故ということで」
「先生、しかし」
「幸い弟の方は対した怪我ではないですし、
私の息子が叔父を殺したと思いこんで
自殺したというんでは、選挙になりません。
そうでなくても達夫は問題児だったわけですから。
次の選挙で当選すれば、
私も入閣です。悪いようにはしません。
目撃者も妻と弟だけですし、
ここにいる医師も私の系列の病院の院長ですから」
「わかりました。当たり前のことですが、
絶対口外しないでくださいね。
じゃあ、現場を片づけましょう」
数日後、達夫の葬儀が行われた。
「夕焼け番長は何で死んだんだ。
ヤクザと喧嘩でもしたんかい。」
「よくはわからないんだが、
避暑地で事故死したらしいよ」
「あいつにはよく物をとられたから、
いいきみだよ」
「し、あいつの親父は議員だぞ、
下手なこというと後が怖いぞ」
こうして達夫は誰からも
悲しまれることなくわずか
16歳でこの世をさった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_night.gif)
「てめえ、ふざけたことするんじゃねえよ。」
「やめなさい、ターチャン。
おじさんにむかってなんてことするの」
「うっせえ、この野郎が俺の携帯ゲーム
を踏みつけて壊したんだよ。土下座してあやまれ。」
「ター、おまえ私に向かって刃物を向ける気か、
さんざん人の世話になっておきながら」
「うっせーっていってんだろ!
それとこれとは別だ。てめえがやったことは謝れ。
土下座しろ。このゴミおやじ」
「なんだと、クソガキが鼻垂らして
刃物振り回しているんじゃないよ。
やれるものならやってみろ、このうじ虫」
「やめてお兄さま、ターチャンも落ち着きなさい」
「うっせー、ばばあ。」
「やめてー」
母の悲鳴と共に、達夫の叔父は包丁
をかわそうとしてを2階から転げ落ちた。
「お兄さま、お兄さま」
叔父の頭からは大量の血が。
「どうしたんだ、何が起きたんだ」
達夫の父が現場に現れた。
「これは。達夫がやったのか」
「俺じゃない。こいつがこいつが。。。」
数時間後、達夫の父
懇意の所轄の暑長が現場に到着した。
「自殺のようですね。
一応、司法解剖をしないと」
「いや、それは困ります。
私も選挙が近いんで。どうか事故ということで」
「先生、しかし」
「幸い弟の方は対した怪我ではないですし、
私の息子が叔父を殺したと思いこんで
自殺したというんでは、選挙になりません。
そうでなくても達夫は問題児だったわけですから。
次の選挙で当選すれば、
私も入閣です。悪いようにはしません。
目撃者も妻と弟だけですし、
ここにいる医師も私の系列の病院の院長ですから」
「わかりました。当たり前のことですが、
絶対口外しないでくださいね。
じゃあ、現場を片づけましょう」
数日後、達夫の葬儀が行われた。
「夕焼け番長は何で死んだんだ。
ヤクザと喧嘩でもしたんかい。」
「よくはわからないんだが、
避暑地で事故死したらしいよ」
「あいつにはよく物をとられたから、
いいきみだよ」
「し、あいつの親父は議員だぞ、
下手なこというと後が怖いぞ」
こうして達夫は誰からも
悲しまれることなくわずか
16歳でこの世をさった。
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