レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第?弾もとこもとめ伝説「悪運?の強い直哉」

2011-01-24 22:32:17 | 小説
新第?弾もとこもとめ伝説「悪運?の強い直哉」


直哉は悪運が強かったのか、
実は一歩間違えば
永遠に抜け出せなくなる迷宮のような扉続きの部屋を、
もとえがテーブルの上において置いた鍵束を使い、
見事、
サヤのいる寝室まで辿り着いた。
「キャー」
寝室の扉を開けると、
そこには、
パジャマ姿のサヤが寝ていたが、
扉を開ける音に驚いて目が覚めたらしい。
「俺、直哉だよ!
後を向いてるから早く着替えろよ」
「直哉くん、どうしてここに?」
「いいから、早く着替えろよ!
それから説明する」
「着替えるけど、
絶対に前を向かないでよ」
「わかったって」


素直にジャージに着替えたサヤは、
不思議そうな顔で、
直哉を見ると、
「着替えたから、
何であんたがそこから入ってきたか
説明してくれる。
こっちからはそこの扉の鍵は開かないのよ。
もしかして、
私を助けに来てくれたの?」
サヤがそう訊くと、
直哉は、
「といいたいところだけど」
と言って、
正直に事情を話した。
「何だ。
マヌケね。
ちょっと期待して損したけど。
でも、光は見えたわ。
いーい。
どうやら、
これから
私が連れて行く部屋の音がもとえ先生の部屋に
聞こえるようになっているみたいなの。
だから、
どうにかして、
やすおくんたち
をもとめ先生の部屋に行かせて、
声をかければ助かるわよ」
「でも、どうやって、
やすおたちをもとめ先生の部屋に行かせるの?」
「それを考えるのよ。
ここには食料がたくさんあるから、
慌てなくていいのよ。
とにかく、がんばりましょう!
あれ? どうしたの直哉くん」
直哉は、
食料という言葉を聞いたとたん、
もとえに殴られたときのこと
を思い出して震えだしたのだった。
(続く)


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