レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「殺し屋?2」

2011-01-09 23:40:41 | 小説
新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「殺し屋?2」

チウメはエイタから質問されると、
横目でアユメの方を見る。
「あんた、言いなさいよ。
あんたが、
バラしたようなものだから」
アユメが憮然とした顔で言うと、
「あのー、
正直に言ったら許してくれますか。
私、もう我慢できないんです」
チウメが、
もう限界だという顔で、
エイタの方を見る。
「内容によるな」
エイタはそう冷たく答える。


「まだだすか」
「まだまだ」
あおむと木太郎はマヌケにも、
ずっと、
立ちションの格好をしている。
「失敗しただすなあ。
ウンコにすれば良かっただすよ」
「下品なこというなよ。
チウメちゃんたちの前で言えるかよ」
「僕はさんざん言われただすよ」
「オタクと一緒にするなって」
二人はマヌケな会話を続ける。


「おかしいのう?
あやつら、
まだ、あそこでションベンをしてるぞい」
と、
キタジマは、
他の4人がとうに演技だと気づいているのに、
今気づいたかのようなことを言う。
しかし、
この後、
またミカエルが現れることを、
誰も予想はしていなかった。
(続く)

新「ミケーレの蒼き仮面」第二章4

2011-01-09 23:30:47 | 小説
新「ミケーレの蒼き仮面」第二章4

「パティ、
  俺たち3人だけ、
いろいろと飛び回ってる間に、
何かが起きたか、
何かが変わってしまったんだ。
とにかく、
なるべく早く、
もう一度、
あの頃のウトーとサギーに会わないといけない。
パティもこのままだと」
「僕も...」
「そう、パティもこのままだと、
あの国には戻れなくなる...」
「そういうこと...」
アニーとパティが、
不安そうに話していると、
「それはわかったが、
それより、ここはどこなんだ?」
と、
ラーメンが横から口を出したので、
3人は辺りを見まわしたのだった。
(続く)

新第3弾ゾンビ「ひさめと永久の大目玉編4」

2011-01-09 23:14:23 | 小説
新第3弾ゾンビ「ひさめと永久の大目玉編4」

「そういう疑問はたしかにあります。
しかし、
先ほど話した二人の一人が、
真犯人以上に邪悪な人物だったら、
どうなるでしょうか?」
ひさめはまた話す。
「じゃあ、
もう一人の人物は真犯人の犯行
を楽しんでいたというのか?」
ケンタは訊く。
「そうだとしたら、どうなります?」
「そうだな。
犯行を阻止しないなあ。
でも」
ひさめの言葉に、
ケンタは何か考え込んだ。
「では、
話しを続けさせてもらいます」
今度は永久が話しだした。
(続く)

セリフサービス「見知らぬ顔」

2011-01-09 23:04:48 | 小説
セリフサービス「見知らぬ顔?」

「おまえら、
こんなとこで何やってんだ?」
見知らぬ若い男が、
突然直哉と龍之介の後ろから
声をかけたので、
二人はびっくりした。
「ちょっと探しものです」
直哉がそう言うと、
若い男は、
「探し物はこれか?」
と言って、
直哉が探していたメニュー
を直哉の目の前で示した。
「それです。
返してください」
直哉は
男が示したメニューを見て、
思わずそう言ったのだった。
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第11弾「自殺」

2011-01-09 22:53:41 | 小説
第11弾「自殺」

「なんだって、もう一度言ってみろ」
「教授が...」
「だから、はっきり言え」
「教授が首を吊りました」
「何故だ! この非常時に」
「わ、わかりません」
「遺体はどこだ?」
「もうすぐご自宅に戻ると思います」
「遺書は?」
「わかりません」
「どこで首を吊ったんだ」
「研究室です」
「どうやって入ったんだ」
「出入りは今も自由です」
「殺されたということはないのか」
「わかりません」
「じゃあ、
とにかく、まずは研究室にこれから行くぞ。
おまえもすぐ行け」
「わ、わかりました...」
(続く)

第?弾「棺の中の美女とサヤともとこの授業」

2011-01-09 21:50:20 | 小説

第?弾「棺の中の美女とサヤともとこの授業」

サヤは、
いざ一人になると寂しくてしょうがなかったので、
最初は不気味に思えた棺部屋に行き、
生きているのか、
死んでいるのかもわからない、
もとめに話しかけることで少し気を紛らわした。
ほとんど愚痴ばかりだが、
そのうち、
もとめが笑ったように感じたりするようにもなってきた。


あおむは、
もとえが授業をしている間に、
生徒達が書いた答案を採点する、
というより楽しそうに読んでいた。
そして、
答案を読むことで、
生徒の本当の能力や性格がわかったので、
にやけていたのだった。


この日のもとえの授業はかなりハイレベルで、
かつ、
すごくわかりやすいものだった。
正直、
生徒がもとえの授業を受けるのは初めてだった。
いつも、
変な商品を売りつけてばかりで、
授業はしたことなかったのだ。
生徒の中には、
今日の授業のレベルから、
もし、
今日から地下室送りになったら、
とても最後の日の試験で勝てる訳がない
と感じ始めているものが何人かいた。
また、
もとえの合宿に、
何か裏がある
と思っていた生徒も、
今日の授業でそれは思い過ごしかもしれない
と思うようになっていたのだった。
(続く)
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新カミサン伝説?ホラの像編改33

2011-01-09 16:48:03 | 小説
新カミサン伝説?ホラの像編改33

「顔に落書きされていて、
それが消えなくなったですって?」
「私、あの子の遺体が運ばれるとき、
ちらっと見てしまったんだけど、
あの顔じゃ外は歩けないわね」
「そんな、
ひどい落書きだったんですか?」
「ひどいといえばひどいわね?
あれじゃ、ただのアホだから。
黒いマジックで、
書かれたみたいなんだけど、
すぐ消えなかったらしいのよ。
あの子短気だったから、
それで自殺しちゃったんじゃないのかしら。
もう少し、
我慢すれば良かったのにねえ」
「で、その落書きはどんなでした?」
「そうね。
鼻の下に鼻毛みたいなのとか、
ほっぺに渦巻きとか、
おでこに皺みたいな3本線とか、
あと...」
「あー、
じゃあ、
子どもがいかにもやりそうな
たわいもない、
いたずら書きなんですね。
だいたい、わかりました」
「そうね。
たわいもないいたずら書きよ。
どこかのいじめっ子か、
悪ガキにでも書かれたんだろうけど、
マジックなんて、
時間が経てば、
いずれ消えるのにねえ。
さっきも話したんだけど、
もう少し我慢すればねえ。
今の子は我慢が足りないから」
「そうですよね。
まあ、
今の子というより、
子どもの考えることだから、
衝動的だったかもしれませんね。
いろいろと、
どうもありがとうございました」
男は
自殺した小学生の隣の家のおしゃべりな中年女から聴いたことを、
早速、
ハゲタ教授に報告したのだった。
(続く) 
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続エスカレーター改「小便小僧」

2011-01-09 09:30:57 | 小説
続エスカレーター改「小便小僧」

「僕、あっちへ行こう?
近い方がいい」
「にいちゃーん、
上のが新しいよー」
このクソガキ知ってるのかよ!
「そりゃ、新しくて、
キレイな方がいいな!」
おじさん、ちょっと黙っててくれよ。 「あっ、
僕も、もう漏れそうだ!
早く行こう!」
この手で行くか?
「にいちゃーん、
そこですればー。
僕まだ我慢できるから」
疫病ガキ!
できるわけないだろう!
「兄弟揃って、
仲良く一緒に行けばいいだろう。
エスカレーター上がってすぐそこだからな。
たいして、
距離は変わらないぞ。
なっ! 小便小僧!」
小便小僧?
疫病ガキと一緒にするなって!
「上のおじさーん、
小便小僧ってなーに?」
この疫病ガキ!
上のおじさーん?
何かわざとらしいな!
「ああ、
それは、おまえらみたいなションベンたれそうな小僧のことだよ!」
おまえら?って!
だから、
疫病ガキと一緒にするなって!
いや、怒るより逃げろだ!
「上のおじさーん、
小僧ってどっち?」
バカか!
おまえらって言われただろうが!
あー、危ない。
うっかりムキになるところだった。
こいつは疫病ガキだ。
ガキのペースにはまったら、
まずい。
「おじさん、僕だけ、
そこのトイレ行ってきますから、
この子見ていてください」 
よし! この手でいくぞ!
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サイゴのモップおとこ「コウデン」

2011-01-09 06:32:08 | 小説
サイゴのモップおとこ「コウデン」

おい!
なんだ!
キュウに?
こんなにならびだして!
はあ?
えっ?
なんだ? このフクロ?
コウデン?
なんで?
えっ?
ごシュウショウサマ?
オレのこと?
なワケなーい!
ダレがしんだんだ?
ダレがなくなったんだ?
またって?
おい!
またか!
おい、まてって?
えっ? またコウデン?
おーい、
ここをとおらないで、
すぐかえるなよ!
オレ?
このオレ、シんだのか?
なワケないだろ!
ダレがしんだんだ!
おい!
またか?
ごシュウショウサマです?
おーい!
そんなこといいから、
オシエてくれ!
ダレがしんだんだよ!
おーい!
こんなもん、
ワタしてすぐかえるなよ!
おい!
そのウシロ!、
ダマってナらんでないで、
おしえてくれーーー!
たのむ!
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「そして3人しかいなくなった?」40

2011-01-09 06:16:34 | 小説
「そして3人しかいなくなった?」40

「アレ?
また、女の子!
カシーさんじゃないわよねえ」
「カシー?」
その少女タケは、
目をパチパチしながら、
マルナの方を見たので、
マルナも思わず、
「お人形さんみたいで可愛い」
と言って、
笑ってしまったのだった。
「やっぱり、
私って人形みたいに変な顔なんですね」

タケは言って、
悲しそうな表情をしたのだった。
「この子、いきなり現れたんだけど、
やっぱり、
異世界から来たみたいなんだけど、
凄く自分の顔に自信がないみたいで、
何か勘違いしてるんだよ?
うまく説明してくれない」
たけるは、
マルナにいきなりそう言った。
「あのー、
何を勘違いしているのかわからないんだけど」
「だから、
この子、自分の顔が変だ
と勘違いしているみたいなんだ」
たけるが、
マルナにそれだけ説明したとき、
今度は、みつるが戻ってきて、
タケを見るなり、
いきなり、
「うわー!
凄く可愛い子だなあ」
と思ったことを口走ったのだった。 
(続く)
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タイムマシーン!レイジー編「過去派、未来派、両方派?意外?当然!これを使えば大金持ち!」

2011-01-09 02:33:17 | 小説

タイムマシーン!レイジー編「過去派、未来派、両方派?意外?当然!これを使えば大金持ち!」


ゴッホ「夜になるとサムー!
今日は2択であっさりと。
夢のタイムマシーンランキング」

 

タイムマシンで行けるなら? - gooランキング

 

トンチンケ「えーーーーー!
過去が圧勝!
俺なら絶対に未来に行って、
金儲けするけどな。
競馬も株も大儲け間違いなし!」
オッハ虫「そういえば、
ゲスというハンドル、
過去の誰かさん名乗ってなかたっけ?
どケチが選ぶのは、
金儲けのためだけに未来へ行って
情報を集めることだけか。
夢がないな」
ゴッホ「実は俺も。
とりあえず、
競馬で儲けて、
大金持ちになってモテまくりたい。
ゲスとかどケチというより、
現実派と言って欲しいよな」
トンチンケ「同意。
タイムマシーンができたら、
まずは、
ちょい先未来へ行って、
情報集めて、
金稼ぎ。
過去はそれからだろう」
オッハ虫「自分が死んでたらどうする?
一寸先は闇だぞ!」
ゴッホ「バカだねえ!
そのためのタイムマシーンだろ。
過去に逃げればいいだろうが!
過去に行って、
遊んでいる間に、
時間が進んで、
戻ってきたら、
寿命が尽きて、
即死だったらどうするんだよ!」
オッハ虫「はあ?
意味不明。
真正アホ!
タイムマシーンだから、
元いた時点に戻ればいいだけだろ!
ゲスとアホ相手だから、
そのレベルになって話してやるが、
過去に行っても、
やろうと思えば、
金儲けできるんだ!
結果、知ってるんだから、
ちょい過去行って、
馬券儲ければいいだろ!
しかも、
過去だから、
もう何が起きたかわかっているから、
逆に安全なんだよ!
地震や人殺しにも遭わないしな!
どうだ!
まいったか!
それだけじゃないぞ!
歴史上の人物にも会える!
とりあえず、
クレオパトラに会ってくるとかな。
夢も金も両得!
過去が1位なのは、
そういう理由なんだ!」
ゴッホ「どっちがゲスなんだか。
それに、
その格好で、
クレオパトラに会おうと
思っても、
その前に家来に殺されるぞ!
服とか言葉とか考えると、
過去と言っても、
安全なのは昭和くらいじゃないのか?
100年以上前とか、
歴史が本当かもわからないからな」
トンチンケ「過去の有名人に会うには、
たしかにリスクが伴う。
それにちょっといたずらをしたら、
未来が変わって、自分がいないかもしれない。
だから、
ちょい先未来が無難だって」
ゴッホ「そうだな。
ちょい先、ちょい先、
1年づつくらい増やして、
現在と未来を往復。
未来でいいものを調達して、
元に戻り優雅に生活!
これしかないだろ。
電化製品とか、
パソコンだって、
すっげえのできてるかもよ。
未来ならな。
過去は古い。
これに反論できるのか」
オッハ虫「家電とかには、
別に不自由してないからな。
金だけだったら、
過去だって、
同じことを少しづつやれば、
安全だろう。
知っているところに行くから、
面白いんだ!
日本人だったら、
卑弥呼とか見てみたくはないか?
どれほど不細工だったんだとか?
もっと遡れば大昔の恐竜とかさ。
実際に生で見たくないか?
原始人も見てみたいし、
やっぱ、過去です」
ゴッホ「ふー。
水掛け論!
まとめます。
好奇心旺盛の命知らずが、
過去選択。
現実主義の慎重派が、
ちょい先未来選択。
まあ、
こんなとこで手打ちでいいな!」
トンチンケ「異議なし!」
オッハ虫「はいはい。
どうせ命知らずだが、
恐竜を撮影してきても見せて
あげないからな!
大人ですので、
この辺で。
では、失礼します」

*こいつらアホすぎるのコーナーでした。


本編リメイク「束の間」

2011-01-09 01:45:48 | 小説
本編リメイク「束の間」

木太郎とあおむのやりとりを聞いていた、
エイタは、
あおむと木太郎の顔を見比べてから、
「顔が下品だから怪しいか」
と、
笑いながら言った。
「だったら、木太郎さんもだすよ」
エイタの言葉を聞いて、
さっきまでペコペコ頭を下げていたあおむは、
その前に木太郎から言われていたクセに
そんなことを言ったので、
「バカヤロー!
俺に少しくらい似ているからって、
調子に乗るな!
顔が下品かどうかは性格から出てくるもんなんだよ!
とにかく、
こいつは怪しいから、
ここに縛っておいてこうぜ」

木太郎は鼻をひくひくさせながら、
ムキになってそう言ったのだった。
「おー、すまんだすよ。
売り言葉に買い言葉ではないですから、
許してくれだすよ」
あおむは木太郎に向かって、
また、
ペコペコ頭を下げ始めた。
「こいつらがいると、
本当はとんでもなく怖ろしい状況にいること
を忘れるな。
まあ、
とにかく、
あの木まで行こうぜ。
あおむの処分はそれから考えよう」
いつきがにやにやしながら、
あおむと木太郎の顔を順に見て言う。
「処分保留なら、いいや」
「処分保留だすか」
木太郎とあおむは、
そんなことを言った後、
スコップで前に落とし穴がないかを確認しながら、
既に歩き出しているいつきの後を追ったのだった。
そして、
目標の木に近づいたとき、
あおむが、
その木の下を、
指差して
「まただすよ」
と言ったのだった。
(続く)

第3弾リメイク「消えた?5人と地下室」

2011-01-09 01:31:49 | 小説
第3弾リメイク「消えた?5人と地下室」

走り寄ってきたみはるとキミカに、
ネネは簡潔に話しをまとめて、
ふうたとケンタから聞いた話しを話したが、
「よくわからない話しだな。
要するに、
5人共地下室と一緒に消えたってことか?」
「あたし、頭が変になりそう」
と 
みはるも、
キミカも、
そんなことを言うほど、
今ひとつ状況が呑み込めないでいた。
「うーん。
僕らも
正直何でこんなことになったのかわからないんだすよ。
もとめ先生たち5人が消えたのか、
僕たちには見えないだけなのか、
それとももっと別のことが起きたのかだすな。
それは...」

たまおがそこまで言って黙り込むと、
「たまお、
何だ見えないだけって?
余計わからなくなったぞ」
と、
みはるが少し大きな声で言ったので、
「まあ、
みはるも落ちついて、
問題はこの後だから。
今、
たまおくんが話したことは結構重要だ
とあたしは思うの。
人間が消えるのはまだなんとなくわかるけど、
この屋敷は建物でしょ。
それなのに、
地下室への入り口まで消える
ということはあたしには理解できないの。
だから、
もしかして、
たまおくんの話しように、
ケンタくんとふうたくんには、
消えた5人と地下室への入り口が見えないだけじゃないのかもしれない、
と、
あたしも少しはそう考えているの。
なんというのかな。
あたしたち自体が、
夢の中にいるような感じ
と言えばいいのかな。
わかってもらえないかな」
ネネは自分なりの考えを話したが、
みはるも、
キミカも、
ネネの話しを聞いて、
余計、ワケがわからなくなった
という表情をしていた。
「俺はネネちゃんの言いたいことはわかるよ。
俺自身、
さっきの話しもそうだけど、
ここに今こうしている自体、
夢じゃないかと思うから」
と 
ふうたが苦笑いしながら言ったのだった。
(続く)

大地獄(新)「誤審の原因と新門番長の言葉」

2011-01-09 01:10:05 | 小説
大地獄(新)「誤審の原因と新門番長の言葉」

第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「ああ、
いいか、
何故、誤審というか、
仕分けミスが起きたかと言うと、
誤審色が微妙で間違えやすい色だからだ。
それはわかるな。
多分、
ここへ来る前の最終段階の前にも、
水着を着せて仕分けする
という作業がどこかで行われたはずなんだが、
誤審色が微妙な色だったんで、
ここへ送られる最後の仕分けの段階で、
そこの仕分け人がミスったってわけだな。
で、
問題はその後だ。
俺たちは、
門番の使いが色盲だと思っていたが、
さっきの新門番長言葉では、
門番の使いは色盲ではなく、
色弱なんだよ」
「おお!
そういうことか!
門番は前が見えない。
門番の使いは色弱。
だから、
誤審色に、
門番も門番の使いもずっと気づかなかった
ということか」
「まあ、そういうことだ。 
それと、
喚問要求とかおおげさなことを言って、
自ら名乗り出れば、
しかるべく対処するようなスピーチを新門番長自らしたのは、
門番の使いじゃ、
誤審色の入った水着を見つけられないからなんだよ。
それに、
どさくさにまぎれて、
門番の使いが色弱だ
とわざと話したのは、
ある意味言い訳と、
ここにいる連中にインチキしそうな奴
を監視させる目的だと俺は思うんだな」
「うーん?
それはわかったすけど、
うーん...」
「太郎はトロいな!
門番の使いは色弱、
門番は前が見えない。
だったら、
俺たちがやることは決まってるだろ」
「そうだよ!
太郎!
さんまと水着を交換する必要はなくなったんだよ。
まさに、
インチキは、
さんまの得意とするところだからな」
「あー、じゃあ、
さっきの話しはなかったということでいいんすか?」
「ああ、しょうがねえ。
太郎じゃインチキ芝居でみんなを騙すのは無理だからな」
「あー! インチキ芝居! 
その手があったすか!
さんまが元詐欺師で良かったすね」
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