富山市議選 市民を馬鹿にするな、良識を疑う(1)
富山市議会では、昨年8月以降、政務活動費の不正(白紙や架空領収書等を使う)請求し、
11月までに自民会派11人、民進系会派・民生クラブ2人辞職した。
辞職議員の所属は次の通り。
富山市議会の定数40のうちの13人の不正は全体の約33パーセントの議員が
政務活動の不正請求をしていたことになる。
当時の自民党の獲得議席数28人に対して11人が政務活動の不正請求で辞職。
39パーセントの議員の不正率に当たる。
民進系会派・民生クラブは4議席に対し2人、50パーセントの不正率である。
議員の間で慣例化した政務活動費の不正請求だ。
その内容の一部は、
最も多かったのが白紙領収書に茶菓子代など水増し請求の金額を記入する手口だ。
市政報告の印刷代や参加人数の水増しなどである。
悪質なのは、開催していない政治報告会での諸経費請求やカラ出張の請求だ。
(両会派はそれぞれ不正受給した約2千万円を返還した)
あまりの乱脈振りに、
当時の朝日新聞は、2016年10月30日付で次のような富山県警幹部の話を乗せている。
「不正議員が多く、捜査にどれだけ時間がかかることか…」
県警は膨大な資料を分析するなどして全容解明をめざす。と報じた。
富山市議会にかぎらず、
不正政務活動費の請求は多くの自治体で発覚したことは記憶に新しい。
特筆すべきは、富山市議会においては不正受給した議員の数の多さである。
にもかかわらず、
昨年辞職した13人の内3人が4月の任期満了に伴う市議選に立候補するという。
政治家としての資質に欠けるというより、人間としての品格に欠ける。
このような人が市民の代表になることに、私は憤りを禁じ得ません。
(昨日の風 今日の風№65) (つづく)
(2017.2.11記)