雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

内部告発 ② その後の展開と問題点

2020-06-26 06:00:00 | 昨日の風 今日の風

「内部告発」その後の展開と問題点

 山口県田布施町が固定資産税の課税ミスを内部告発した職員を、
 町役場とは別棟の公民館の畳の部屋に移動させた。
 課税ミスは、何の改善もされずそのまま放置され、2年が過ぎる。
 この職員は、2年間にまったく関連性のない部署へ3度の異動の辞令が降りた。
「正しいことをした人間にこういう仕打ちをすれば、他の職員は何も言えなくなる」
痛恨の思いである。
 「隠蔽」「パワハラ」の疑い明らかな事象に町は、町はまったく誠意を示さず
 9日の町議会で、東町長は「隔離をするとか、人間関係を切り離すというつもりはない」
 と正当性を主張していた。
 10日、全国区の新聞やメディアに一斉に報道される。

 町民の反応は素早かった。
 報道以後、町には抗議の電話やメールが600件以上も寄せられ、爆破予告の電話まであり、
 町長たちの思わぬ方向に拡大していった。

 町の対応は早かった。
 6月18日、朝日新聞の記事。
「町長謝罪、職場変更へ」
 移動が報道された9日以降、職員と数回面談し、直接謝罪。
 人事評価も内部調査の結果、適正な評価ではないと撤回、訂正。
 (こんな、不適切な人事評価をした人物は何らかの咎めがあってしかるべきではないか。
 だが、この評価が町長がらみで行われた場合、どう決着をつけるのか)

 町は今後、職場での問題を外部の弁護士に直接相談できる体制を整えることも検討している。
 職場環境の健全化と労働環境の透明化等については、期待するところ大である。
 しかし、問題もある。
 町が選任する弁護士等はどのように選任するのか。
 小さな町で特定の弁護士を選任しても、町や町長と同じ穴のムジナになってしまっては
 なんのための是正策かわからなくなってしまう。
 かって、第三者委員会の設置が義務付けられたとき、
 そのメンバーをトップの知り合いや、利害関係で繋がる人を選任し(設置要綱にはこうしたことがないよ
うに人選の注意事項も示されているのだが)、
第三者委員会の信用性を失墜させてしまった例はいくつもある。

 6月1日から、パワハラ防止対策を義務付けた「女性活躍・ハラスメント規制法」が施行された。
 法によるパワハラ規制は初めてで、成果が期待される。
 各地の労働局に寄せられた相談で、パワハラを含むいじめや嫌がらせは、約2万2千件にのぼっている
 (2018年度)。7年続けてのトップである。

 経営者や上司等の意識改革をしなければ、
 この規制法は絵に描いた餅になってしまう。

 内容にも問題がある。
 労働者側が強く求めていた罰則規定が盛り込まれていないことである。
 業務上必要な指導とパワハラとの線引きが、曖昧であるというのが、
 経営者側の反対した理由である。

 しかし、往々にしてパワハラ問題が表面化するのは、
 「業務上必要」だとして行った「指導」の行き過ぎで、問題になり、
 表面化する労働問題はたくさんある。
 指導する側とこれを受ける労働者側の解釈の違いで、
 発生し人権問題にまで発展するケースは多々見られる。
 罰則規定がないから、「注意勧告」で終わってしまうのか。

 国際労働機関(ILO)は、2019年ハラスメントを禁じる条約を採択した。
 罰則規定や被害者救済措置も明記されていることから、単なるハラスメント禁止条項ではなく、
 労働者の人権を守ろうとする意図が感じられる。
 田布施の問題が示すように、パワハラは人権問題だという意識を喚起するような
 指針が必要なのではないか。

 今回の事例が示すように、
 定見のない指導者や上司がいる職場は
 不幸である。
 町長をはじめとして、職員が一丸となってより良い職場づくりを心掛けることが必要と思う。
 ぜひ、今回のことがそのための試金石になれば幸いである。
    ※ 参考資料 朝日新聞 中国新聞デジタル

 (昨日の風 今日の風№110)       (2020.6.25記)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内部告発 ① これはパワハラではないのか

2020-06-20 06:00:00 | 昨日の風 今日の風

内部告発  ① これはパワハラではないのか
        こんな理不尽なことが許されていいわけがない

  固定資産税の課税ミスを内部告発した40代職員を、
 1人だけの部署に異動させた。(朝日新聞6/10)
 移動させられた職場は、町役場とは別棟の公民館の和室の畳を取り除いて机が置かれている部
 屋で、普段は公民館活動として住民に貸し出されていた一室です。
 畳が数枚取り外され、机が一つ置かれている。
 他に職員はおらず、公民館の和室の畳を取り除いて机が置かれている(朝日新聞6/10、
11)。
 (画像・NHKウェブニュースより)
   部屋の両側には畳が引いたままになっており、パソコン画面の前面の椅子が置いてある側
  には畳が立てかけてある。上げた畳が塞いでいるのは出入り口のように見えるのだが、
  だとすれば、なぜドアが塞がれているのか不可解だ。
  画面右側には、プリンターが、和式の長テーブルの上に置かれている。
  左側には事務用品(?)が雑然と置いてある。
  仕事部屋には程遠い部屋です。

  約30年ぶりに設けられた「町史編纂室」というのが、町の説明です。
  「約30年ぶり」ということは、30年前には「町史編纂」業務が存在し、
  その復活ということなのか。あるいは、増補版か改訂版を作成するということなのか。
  町史編纂というのは通常、学識有識者等をメンバーを加え「実行委員会」を立ち上げ、
  予算を獲得し、年単位で取り組む事業で、とても一人でできるような安易なものではない。

事件の概要。
  ことの始まりは、中国新聞5/14付報道は記者・堀晋也の署名記事で
 「30年以上 税徴収ミス(山口県)田布施町、2万件調査へ 職員が指摘しても放置」を報じた。

 これが事件の発端です。
 これより2年前、税務課職員が相続時の手続きミスによる固定資産税の誤徴収を発見。
 職員は上司に報告したが対応しなかったため町議たちに告発した。
 その結果かどうかわからないが、その年の業務評価は最低の0点。(報復評価?)
 職員はこの2年間で3回移動させられている。
 税務課から→(おととし・2018年8月)には
→建設課へ
     →(去年・2019年4月)には→田布施・平生水道企業団へ→(今年・2020年4月)には→財政企画課町史編纂室

  この町史編纂室が問題の、今にも朽ち果てて崩壊しそうな公民館の一室である。
  告発した職員は
  「急ごしらえでつくったような部屋に異動になり、孤立させられているような意図を感じる。
    このような町の対応を見たほかの職員が間違いを正そうという気持ちをなくして、
  組織として悪い方向に進んでしまうのではないか」と町の対応を危惧している。


 町は8日夜、「想定問答集」まで作成していた。
 異動の理由は職員が原因で「周りがノイローゼ気味になっており、(他の職員を)守る必要がある」
 などと記し、パワハラや「隔離」でないことを説明する一方的な内容だ。
 一般市民からの町の対応に対する不満が原因で、批判の電話が殺到していることが
 大きな原因なのにそのことを棚に上げて、「守る必要がある」という感覚は、
 本末転倒で、組織のリーダー失格。
 こんな町長や上司のもとで働かざるを得ない職員こそ不幸であり、
 町長を選んだ町民こそ最大の犠牲者だ。

人事についての報道で住民らから問い合わせが殺到し、主に対応する総務課員向けに作ったという。
亀田課長は「報復人事との指摘を否定するため」と理由を話した。
自分たちの 正当性を主張するためには、告発した職員のプライバシーを暴いてもいいのか。
 
40代職員は2018年4月に税務課に着任以降、3回異動して今年4月に町史編纂(へんさん)室に移った。問答集には、これらの異動歴のほか、人事について「隔離ではありません」と説明するよう書かれていた。(デジタル版朝日6/11)
 
 なんともお粗末な市の対応だ。
 誰が見ても、これらの処遇は、内部告発への報復人事といわれても仕方がない。
 東浩二町長は、パワハラや隔離を否定しています。
 2年間に3度の異動は、人事部の責任であり、町長の監督責任です。
 たらい回し人事は、職員の見極めを怠り、
 おそらくは異動についての説明もきちんと行われたのかどうか、
 町長は当該人事についての説明責任をきちんと果たすべきだ。
 人件費の無駄遣いと糾弾されても仕方のないことです。

 姑息な「想定問答集」など作り、自分の正当性ばかり主張せずに
 どんなことがあったのかを説明する義務があります。

 もう一度事件の内容を振り返って、具体的に見てみましょう。
  2018年5月 固定資産税を過大に徴収していることを発見。
        気づいた職員は当時の課長に報告。
        しかし、何の調査もされなかったため
        町議らに内部告発。
     同年8月 建設課へ異動
        告発した職員はこの年の人事評価が0点
  2019年4月 田布施・平生水道事業団へ異動
    同年9月 税務課長  懲戒処分(減給) 
        東浩二町長 給与減額
       2020年4月 財政企画課町史編纂室へ異動
      6月 9日町議会で、(一連の異動は)「人事権の乱用ではないか」と指摘され、
        町は「問題とはとらえていない」との認識を示した。

  時系列に書き出してみると、町の対応の杜撰なことが明確になる。
  人事権の乱用であり、報復人事であることは明白だ。
       この問題に対し町長は「悪気があっての人事ではない」と答弁したようですが
  答えになっていない答弁で、自己弁護の一言に尽きる。

 中国新聞デジタル版 2020.5.14配信
  2018年5月に固定資産税を過大に徴収していたことを、税務課の職員に指摘されたが
  改善の措置がなされず、放置されたことに対し、堀川課長は、
  
「職員の減員などでほかの仕事が忙しく、対応できなかった」と釈明した。
  課税ミスは直ちに原因を明確にし、再発防止の策をとり、謝罪と是正をしなけりばならない。
  これは、町政を預かる組織としては、最優先事項であるはず。
  これに勝る優先事項はないはずなのに、「他の仕事が忙しくて」と釈明。

  町長を始め、自己保身に基づいた発言が目に付く。
  「隠蔽」の匂いさえ立ちのぼってくる。

  「正しいことをした人間に、こういう仕打ちをすれば、他の職員は何も言えなくなる」
  告発した職員の痛哭の思いである。
      
      この記事は NHKニュース 朝日新聞 中国新聞 山口新聞を参考にしました。 
        

          次回は「内部告発」その後の展開と問題点について記事にします。

      (昨日の風 今日の風№109)         (2020.6.19記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 




 

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナウイルスを詠う ② 痩せ細り母が母でないような……

2020-06-13 09:28:49 | 人生を謳う

コロナウイルスを詠う ②
               痩せ細り母が母でないような……

 移るより移すことへの恐れから人は優しく人を遠ざけ 

               …… (岐阜県) 箕輪富美子 朝日歌壇 2020-05-17
      優しさゆえに、人を遠ざけなければならない現実が侘しい。
  それを、「やさしい距離」という。新しい言葉の表現です。
   「ソウシャルディスタンス」も最近よく耳にする言葉です。
   新型コロナの感染拡大を防ぐためにsocial distance(社会的距離)を取る。人と人との物理的な距離を保って、濃厚
   接触を避けようという取り組みです。国によってその距離は異なるようですが、日本の場合、1m~2m位です。

「すいません少し離れてください」と後ろの人に言うレジの列 
                …… (長岡市) 国分コズエ 朝日歌壇 2020-05-17
      「やさしい距離」もちょっといきすぎると、「冷たい言葉」となって他人に向けられます。
   「自粛警察」なんて嫌な言葉もあります。
  自粛生活も長引くとストレスも溜まります。
  「権威の後ろ盾のもと異端者に正義の鉄槌を下すことで、普段なら抑えている攻撃衝動」を発散してしまう
  (甲南大学・田野大輔教授)。
 
  「自粛警察」という言葉で連想されるのは、
  感染拡大を防ぐために守らなければならない自粛の約束事を守らないものを排除しようとする人々のことです。
  「何で営業しているんだ。休業しろ!」
  4月、居酒屋の入口の前に貼った張り紙にそんな落書きが見つかった。
  警察や行政機関への通報など、いずれも匿名で行われるところにも問題があります。


 
辻々に立ちてウイルス封じゐる道祖神へと菜の花を置く 
                 
…… (長野県) 千葉俊彦 朝日歌壇2020.05.10
   道祖神は村の入口の辻に祀られ、村へ侵入する「悪霊」や「疫病」から村を守る願いが込められています。
   素朴な道祖神に、菜の花を供えコロナウイルスの侵入を祈願する優しい振る舞いが漂っています。
 
 四月に緊急事態宣言が出され、自粛生活も随分長い間強いられてきた学校、図書館、公民館等公共施設が閉鎖さ
 れ、多くのイベント、スポーツも中止になり、私たちの生活も閉塞感が漂い始めました。
 病院や介護施設等への面会が禁止になり、心配する肉親もたくさんいました。
 以下、面会禁止に伴う辛さを詠った歌を集めてみました。


 面会の叶わぬ母の施設より笑顔のスナップ写真届きぬ 
                 
…… (宝塚市) 小竹 哲 朝日歌壇2020.05.10
  介護職員の心づかいが、母の笑顔となって届いてきた。

   痩せ細り母が母でないような哀しい写真施設より届く  
                                                            
…… (下松市)  内山春日 朝日歌壇 2020-05-31
       すっかり痩せ細った写真。「お母さん、ごめんね」と、涙ぐむ作者の姿が浮かんできます。

  一ヵ月以上面会できなくて元気だろうか病床の母 
               
…… (川崎市) 小島 敦 朝日歌壇2020.05.03
       母は元気だろうか。病院のベッドに横たわる母を思うと切なさと不安がわき上がってくる。

   手短に夫の容体訊ねつつ着替えを託す病院の庭
                                                   
…… (津山市)  横林明美 朝日歌壇 2020-05-24

   せっかく病院まで来ているのに、面会できない辛さ。
   せめて、夫の容体だけでも聞きたい……
   「手短に」という言葉に介護する人への優しさと遠慮が浮かんでくる。

  

 参考過去ログ
   コロナウイルスを詠う
    疫病に閉じ込められて過ごす日々…… の記事は2020.5.2付でアップしています。 

 (人生を謳う)        (2020.6.12記)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルス ⑥ 発生から東京アラートまで

2020-06-06 18:18:38 | つれづれに……

新型コロナウイルス ⑥ 発生から東京アラートまで 
1月  6日……中国武漢で原因不明の肺炎発生 厚労省が注意喚起
       隠蔽があったのか。異変に気付いた医療従事者が処罰されたり、
       言論封鎖行われたことは事実のようです。
1月16日……その10日後 日本国内で初めて感染者確認。 武漢に渡航した中国籍の男性でした。
2月13日……国内で初めて感染者死亡。
3月  9日……専門家会議「3密」の重なりを避けてと呼びかけ。
      この頃から事態は深刻になって来たようです。
3月24日……東京五輪・パラリンピック1年程度延期に
3月27日……安倍首相 全国すべての小中高校に臨時休校要請の考えを公表
4月  7日……7都道府県に緊急事態宣言
        「人の接触最低7割極力8割削減を…」コロナ感染を抑制しようとする安倍首相の貌を
         多くの人達はそれほど真剣にうけ止めていなかったように思います。
          しかし、3月29日にはコメディアンの志村けんさんが亡くなったあたりから、
         『「新型コロナウイルス」の感染力が非常に強く、感染死亡者は「納体袋」に入れられたまま遺
         族との最後のお別れもさせてもらえず火葬され、遺骨となって初めて遺族のところに帰る』
         という報道に接し、敏感な人たちはこのウイルスの容易ならざる危険性を感じていたことでしょ
         う。

4月16日   …… 「緊急事態宣言」全国に拡大。13都道府県は「特定都道府県」となる。
       感染者が日ごとに増加し、私たちの生活や経済活動も自粛や制約で窮屈になりました。
       「3密」を回避するために市民生活や経済活動にも大きな変化や問題が浮かび上がって
       きました。
        後から判明したことですが、実はこの時点で、感染ピークは峠を越えていました。
       緊急事態宣言が感染の抑制に貢献したことを認めながら、感染のピークは4月1日ごろで
       宣言前であったことを明らかにしました(政府専門家会議5月29日公表)。
4月18日……国内の感染者 1万人を超える。(クルーズ船除く)
5月 4日……緊急事態宣言 5月31日まで延長
      専門家会議の提言では、新たな感染者の数が限定的となった地域では再び感染が拡大しないよ
      う長丁場に備えて「新しい生活様式」に切り替える必要があるとして具体的な実践例が示され
      ました。
       感染防止の3つの基本 移動に関する感染対策 日常生活 買い物について 食事について
       娯楽・スポーツ等に関すること 冠婚葬祭 働き方のスタイル
      などなど具体的な例を挙げて細かな提言がされました。
      例えば「感染防止の3つの基本」とは、
    ①身体的距離の確保
    ②マスクの着用
    ③手洗い

  • 人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける
  • 遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ
  • 会話をする際は可能な限り真正面を避ける
  • 外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用
  • 家に帰ったらまず手や顔を洗う できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる
  • 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)

※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重にする
  というように、各項目とも細かい提言が示されています。

 
5月  7日……国内感染者 1日の人数が100人を下回る。
               感染者数が減少してきて、少しだけ先に灯りが見えて来たようです。

       5月 4日には大相撲・夏場所が中止。
                    5月20日には、夏の全国高校野球の中止が決定されました。
       「可哀想だ」という心情派もいるようですが、全国から人が集まり、
       「三密」は避けられない状況を考えれば仕方のないことと思う。

      多くのプロスポーツのイベントが中止や延期になり、コロナ感染の状況が
        容易ならざることであることを物語っています。

5月14日……緊急事態宣言39県で解除 8都道府県は継続(北海道 埼玉 千葉 東京 神奈川 京都 
                          大阪 兵庫)
                         部分的とはいえ4月7日に、最初の宣言発令、
       それに続いて4月16日に全国に拡大されて初めての宣言介助でした。
       解除の目安は「
直近1週間の新規感染者数の合計が10万人当たり0.5人未満程度」などの目
       安を示しました。この時初めて「10万人当たり0.5人未満」という目安が提示されました。
5月25日……緊急事態宣言解除(全国)
       緊急事態宣言全国解除で、やっと先が見えてきたのだろうか。
       窮屈な「3密」生活から解放され、人が動き出す。
       経済活動も徐々に回復の日地をたどり始めました。

       これで、利用客が徐々に戻ってくれば……
       かすかに見えた灯りに希望を託す人達……
       一方で、人が集まれば、感染の危険も増加すると、不安がよぎり、
       マスクは外出時の必携品になりました。
6月 2日……東京アラート発令
       東京都の感染者が連日2桁になり、感染拡大した悪夢の日が再び来るのではないかと
       不安になりました。北海道は第2波ではないか、北九州市の市長は第2波の到来ですと
       テレビに向かって沈痛な面持ちで語りかけました。

       小池都知事は
「感染症防止と経済社会活動の両立を図っていく目安となる7項目のモニタ
       リング」の発表をしました。
       
① 新たな陽性者数が1週間平均で 1日あたり20人未満であること。

       ②感染経路不明が50%未満であること。

        ③前の週と比べた陽性者の割合が1未満であること
                                                                             (以下省略)

         感染防止か、経済活動かという二者択一の問題ではなく、
   どちらが破綻しても社会は成り立ちません。

   東京都内では2日、新たに34人の感染が確認され、
   5月14日以来19日ぶりに一日の確認が30人以上になりました。
   都は、感染状況の悪化の兆候が見られるなどとして、
   警戒を呼びかける「東京アラート」を初めて出し、
   都庁舎とレインボーブリッジを赤く点灯させました(NHKニュース)。

  
                                    (写真はNHKニュースから)   
やむに止まれぬ苦渋の選択の「東京アラート」です。
不要不急の外出を避け、生活の自粛をしてきた善良な市民が沢山います。
灯りを求めて誘蛾灯の瞬く「夜の街」へ今すぐ遊びに行かなくてもいいのではないか。
一日も早く、「東京アラート」が解除されることを願っています。
レインボーブリッジは一日も早く、本来の虹色に回帰することを願っています。
                                                                                                         

   (つれづれに…心もよう№107)       (2020.6.5記)
 

 



  
       
       
       
   

 

 

   



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする