雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

百寿者(百歳)社会が目前に

2018-09-04 09:18:12 | 人口問題等

百寿者(100歳)社会が目前に
   日本人の平均寿命は、人口減少と反対にどんどん伸びて80歳の大台に乗った。
 さらに、 百寿者の人数も増えているようで、平均寿命と百寿者の比率は比例している。
   このことは、世界的な傾向らしい。 
  国連統計・世界の100歳(センテナリアン)人口の推移
    
(センテナリアン=100歳以上を生きた人の呼称、日本では百寿者という)  
    
   1950年………2万3千人
       1990年………11万人  
        1995年………15万人
        2000年………21万人
        2005年………32万人
          現在日本の百寿者の人口は6万1000人。
          2050年には日本の100歳以上の人口は100万人を突破する。
          100万人を突破するということは、具体的に示すと2007年に生まれた
          子どもの半分は107歳まで生きることになるそうです。
    世界一の長寿国日本
     (2010年人口10万人に対する百寿者の人数)
      1. 日  本 34.85人
      2. フランス 26.88人
      3. アメリカ 22.45人
 
少子・高齢化が進む中で、出生率が低下し、平均寿命は年々伸びている。
 年々過去最高を更新している。
 厚生労働省の調査(2016年
)で、平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳。
 国際比較でみると、男女とも香港に次いで世界2位となった。

 日本人の平均寿命が過去を更新し、伸びていくことは喜ばしいことなのだが、
 社会的なことを考えると喜んでばかりはいられない。
 日本は、寿命は長いが、多くが寝たきりで「健康寿命」は短いという問題も抱えている。
 経済成長率は抑制され、社会保障は追いつかず、
 福祉事業や医療費関わる予算は天井知らずに増加していく。

 さらに、三大死因と称される、がん、心臓病、脳卒中のいずれかで死亡する確率は女性が46.45%、
 男性が51.15%と試算されている。
 医学が進歩し、これらの病気で亡くなる人がいなくなると仮定すると、
 平均寿命は女性で5.74歳、男性で6.95歳延びると推定され、
 平均寿命は更に伸び、女性92.88歳 男性87.93歳になる試算もある。

限界寿命
 人間の寿命はどこまで伸びるのだろう。
 Nature論文によると(すみません、私が読んだわけではなく、孫びきです) 、115歳前後が
 当面の限界寿命らしい。しかし、研究者によっては限界寿命を120歳とする見方もあります。
 それは、臓器移植や生化学の研究がどこまで進むかにかかっているようです。

 ただ漫然と生きていくのではなく、
 第一線を退いた後の第二の人生は残りの人生ではなく、
 人生の折り返し地点だということを認識し、
 どのように生きたらいいのか、
 私たちは真剣に考えなけれはならない時代の入り口に立たされているのかもしれない。

 人間は永く生きすぎたら、ますます孤独になり、他人の世話になり良いことはないのではないか。
 一抹の不安が湧いてきます。
 でもご安心。
 最近の研究によれば、
 「加齢に伴って幸福感は高まる」
 という研究報告があります。
 「金さん、銀さん」の例がそのよい例と思います。
 最新研究から見えてきた、百寿者の知られざる世界。
 こうした研究が、超高齢社会の新たな処方箋となっていくのでしょう。

  (2018.9.4記)   (人口問題等№2)

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七年連続人口減少

2018-09-03 08:30:00 | 人口問題等

七年連続人口減少(総務省)
     
人口は七年連続で減少している。
     日本の人口は前年より37万2千人少ない1億2464万8千人になり、
     人口減少に歯止めがかからない。

     一方65歳以上の高齢者は56万1千人増の3515万2千人となり、
     総人口に占める割合は過去最高の27.7%だった。
     高齢者の割合が7%に達した時から、社会の高齢化が始まり、
     14%超えると高齢社会の出現といわれている。

     人口減少に歯止めがかからず、
     一方では65歳以上の高齢者の総人口に占める割合が年々増加する傾向にある。
     
この少子高齢化現象は今後も続くと総務省統計局は推測する。
     
     労働・生産人口の減少、社会保障の歪み、医療費の増加、
     過疎に伴う限界集落の増加など
     社会構造を支える仕組みの対応が追いついていかないから、
     経済成長率が抑制されてしまう。
     私たちの身近な問題を考えてみる。
     晩婚、未婚の増加、保育園・幼稚園の不足・行政省庁等の障害者雇用の水増し、
     企業の不祥事など、数え上げたらきりがない混沌社会の中を
     私たちはあえぎながら泳いでる。
     希望の島影が見えるわけではない。 

     この生きずらい世の中を私たちはどう乗り越えていったらいいのだろう。
     せめて自分の行く先だけは見失わずに歩んで行く努力をする。
     自分第一主義にだけはなるまい、と思いながらの人生行路だ。
   (2018.9.2記)      (人口問題等№1)

 

 

 

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