沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
(6)突然の辞任と名誉毀損で告訴(最終回)
安慶田氏、突然の辞任だ。1月18日に疑惑事件を報道され、完全否定していた安慶田氏だったが、
23日突然の辞任を表明した。報道されてから6日の事だ。
疑惑を否定したままの辞任を、「県政を混乱させた」と説明。
あまりにも早い副知事辞任だ。
1月26日には、告発文を書いた前諸見里氏に対し、
「作り話によって名誉を侵害され、堪えがたい苦痛を与えられた」と語り、
名誉毀損の告訴状を提出し、
同時に損害賠償を求める民事訴訟を那覇地裁に起こした。
教育庁人事への介入疑惑「一切ない」と否定しつつも、
「他の人から推薦や要望があったことは前教育長に伝えた。これを指示と思っているのかもしれない」
と語っているが、これは歪曲ではないか。
言い逃れのための伏線のような気がしてならないのだがどうなのでしょう。
これに対し、諸見里氏は「教育行政に対する安慶田氏の介入を、包み隠さずすべて告白した。
名誉毀損と言われるのは心外だ」。
真っ向から対立する前副知事と前教育長だ。
前副知事は県民への説明責任を果たしていない。
訴訟で争うのではなく、潔白であるならば、きちんと公の場で説明責任を果たすべきだろう。
安慶田氏は前教育長との間にどんな確執があったのか知る由もないが、
事態の泥沼化は避けなければならないだろう。
(おわり)
(2017.2.8記) (昨日の風 今日の風 №63)