沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
(4) 追いつめる。最後のカード
手の内のカードがついに切られた。
安慶田氏との先が見えないインタビューに、出されたのが、
前教育長(諸見里 明氏)から現教育長(平敷昭人氏)に宛てた文章だ。
これには、今度の安慶田氏の疑惑に関して、当事者としてどんな事実があったのかを
克明に記した文章です。
これは、「沖縄タイムス+プラス」のウエブサイトを通じて全文紹介されました。
かなり長い文章なので、要約を掲載します。
疑惑事件について指導統括監から、確認の電話があった。
「この件については、依頼などなかったとしてよろしいですか」という問いに
「はい。それでよい」と回答した。しかし、翁長知事の「事実ない」、副知事の「関与否定」などの報道があ
り、その後の展開があまりにも事実とかけ離れた内容に、事実を述べた方がよいと思いこれを書いたのだが、
最初に報道されたタイムスの「採用依頼」の記事は、大体事実に相違ない、と述べている。
何故事実有無の電話確認があった時に、「それでよい」と答えてしまったのか、ということについては、
「ひとえに貴職、及び統括監級等幹部の御苦労・憔悴感に敬意を表してのことで、知事の困惑も私が口を閉じれ
ばそれで収束するからという思い」からだった。と言っているが、では、最初に副知事の「教員採用依頼」の件
をタイムス記者に喋ったのは誰だったのか。この文面からは、最初に暴露したのは他の教育委員会の職員という
ことになる。だから、確認の電話があった時、諸見里氏は「それでよい」と答えたのだろうか?
それにしても、なんか変だな。どこかに違和感が残ります。
なぜこの告発文章を書いたのか。
① 知事る・副知事の(疑惑否定の)記者会見後、たくさんの人から「事実はどうなのか」、真実を語って欲しい
という要望が多数寄せられた。
② 私(告発者・前教育長諸見里氏)の信念で「教育の中立性」は確保しなければならない。
③ 事実を隠蔽してよいのか。道義的責任を感じる。
④ 副知事の「絶対否定」に「これでいいのだろうか」と違和感を覚えた。
一度は、依頼などなかった、「それでよい」とこたえながら、なぜこれを覆し、告発文を現教育長に書いたのか。
①~④がその主なる理由だと述べている。
「道義的責任を感じる」とか「『教育の中立性』を信念として確保」するなら、もっと早い段階で告発すべきでは
なかったか。少し、自分を飾りすぎではないか。
(2017.02.03記) (つづく)
(昨日の風 今日の風 №61)
次回は告発文の具体的内容について、記述します。
所用があって掲載は火曜日辺りになります。