写真ー補助席からも発言が…
大討論会、テーマは多岐にわたった。終盤になり韓基徳事務局長から提案があった。
“2012年4月11日の韓国国会議員比例区選挙、12月19日の大統領選挙に海外からも投票することができるようになったのです。
私はこの国政参政権が、海外同胞が国政に自らの意見を直接反映できる権利であると同時に、海外同胞としての私たち自身の在り様を問い直すよい機会になるとも考えています。
それで、一人でも多くの在日同胞に、この国政参政権付与の意義を伝え、投票参加を呼び掛けたいと思います。” 、と。
あらかじめ準備された文書「投票2012」(仮称)を見ながら、熱く語りかけた。
すると、会場からそんな話、ちょくちょく民団の事務所に行っているが、聞いたことが無い、と反応。すると他の席から、朴トゥジンという講師を呼んで選挙公報をはじめていると、現状報告があった。
大方初めて耳にする参加者が多く、問題意識を持たせるに止まった感はあるが、それにしても意義深い情報交換の場になった。
その他、韓国大学生のチョップル闘争で「授業料半額スローガンは出るが、統一は出ない。若者たちの中で統一は切実な問題ではないのでは」と指摘もあった。親日派の定義と分断におけるアメリカの責任、在日の使命等など、熱を帯びた討論を何度も軌道修正しながら、総合進行の康宗憲氏がうまくリードした。
参加された方々、本当にご苦労様でした。ブログで初めてご覧になる方に、大討論会の雰囲気が少しでも伝われば嬉しいのですが…。N
大討論会、テーマは多岐にわたった。終盤になり韓基徳事務局長から提案があった。
“2012年4月11日の韓国国会議員比例区選挙、12月19日の大統領選挙に海外からも投票することができるようになったのです。
私はこの国政参政権が、海外同胞が国政に自らの意見を直接反映できる権利であると同時に、海外同胞としての私たち自身の在り様を問い直すよい機会になるとも考えています。
それで、一人でも多くの在日同胞に、この国政参政権付与の意義を伝え、投票参加を呼び掛けたいと思います。” 、と。
あらかじめ準備された文書「投票2012」(仮称)を見ながら、熱く語りかけた。
すると、会場からそんな話、ちょくちょく民団の事務所に行っているが、聞いたことが無い、と反応。すると他の席から、朴トゥジンという講師を呼んで選挙公報をはじめていると、現状報告があった。
大方初めて耳にする参加者が多く、問題意識を持たせるに止まった感はあるが、それにしても意義深い情報交換の場になった。
その他、韓国大学生のチョップル闘争で「授業料半額スローガンは出るが、統一は出ない。若者たちの中で統一は切実な問題ではないのでは」と指摘もあった。親日派の定義と分断におけるアメリカの責任、在日の使命等など、熱を帯びた討論を何度も軌道修正しながら、総合進行の康宗憲氏がうまくリードした。
参加された方々、本当にご苦労様でした。ブログで初めてご覧になる方に、大討論会の雰囲気が少しでも伝われば嬉しいのですが…。N
南北の6者会談主席代表が対面、握手
(バリ=聯合ニュース)2011-07-22
キム・ジュソン記者
=韓国、北朝鮮6者会談首席代表のウィ・ソンナク外交通商部韓半島平和交渉本部長とリ・ヨンホ北朝鮮外務省副相が、22日午後インドネシア・バリで、南北6者会談首席代表会合に先立ち握手している。
南北6者会談首席代表会合は、2008年12月中国、北京6者会談首席代表会合以後2年7ヶ月ぶり。
●昨年からの秘密交渉が破たんし、仕切り直し(?)のこの対面、会合から、さて何が出てくるのであろうか?N
(バリ=聯合ニュース)2011-07-22
キム・ジュソン記者
=韓国、北朝鮮6者会談首席代表のウィ・ソンナク外交通商部韓半島平和交渉本部長とリ・ヨンホ北朝鮮外務省副相が、22日午後インドネシア・バリで、南北6者会談首席代表会合に先立ち握手している。
南北6者会談首席代表会合は、2008年12月中国、北京6者会談首席代表会合以後2年7ヶ月ぶり。
●昨年からの秘密交渉が破たんし、仕切り直し(?)のこの対面、会合から、さて何が出てくるのであろうか?N
★在日一世の介護事業をしながら、財政難で閉館した丹波マンガン記念館再会館(7月から)、耳塚の管理清掃のボランティアなど幅広い活動をしている。
清水寺住職や大学教授、学者とも交流する、名実ともに京都の名士だ。気合いが入ると必ずチマチョゴリを着るが、このは普段着姿で遠く名古屋まで来られた。N
“ハルモ二たちを統一した故郷につれて行きたい”
京都コリア生活センター『エルファ』理事長・鄭ヒスン女史
私は愛知県瀬戸市で生まれて、今は京都に40年以上住んでいます。私は、自分の家族、自分の視点から統一を見つめてみたいと思っています。
私は8人兄弟の7番目です。アボジ、オモニが生きていれば110歳ぐらいになります。自分も70歳ちかくになりました。
私はずーと民族教育を受けました。その間、私の家族は南と北、日本に、あるいはアメリカ、イギリスに行ったりして生きてきました。
その中で私は、ちょうど朝鮮戦争の前の1948年にバラック建ての朝鮮学校ができて間もなく、朝鮮学校への閉鎖命令が下された時、警察が包囲して先生が引っ張られて行き、高学年のお兄さんお姉さんがトラックに乗せられて、警察で1日、2日拘留されたのを見てきました。
大きくなって大学で歴史を学んで整理する中で、個人と祖国、個人と祖国統一ということを、すごく身近に感じています。実は、一番上の姉が、解放直前に結婚して、解放とともに韓国のチンジュに帰りました。そして、朝鮮戦争のときに死にました。そういう中で、国の運命が、民族の運命が、一つの家庭を悲しませたり、喜ばせたりしているということをとても感じています。
今、私は、一世の高齢者たちの介護の仕事と障害者の共同作業所をしていますが、「統一なんかいいじゃないか」という人もいます。でも、韓国からお客さんが尋ねてきて、ハルモニたちを激励すると、結局そうではないんですね。韓国にいる兄弟に会いたいし、北にいる娘の家族に会いたいし、本当に運命的に統一というものが必要であることを日々感じているのですね。
そのたびに私は、自分の立ち位置で何ができるかということを考えました。私は自分の立ち位置で、自分が交じわえる範囲の人達と、思想とか信条とか政治とかというものから離れて、人間として交じわることに努めました。そうすると、日本の人ともそういう関係ができるし、行政だとか政治家ともそういう関係を持てます。やっぱり人間を大事にすることから、統一を願うのです。みんな何処かで統一を思っているけど、あきらめているハルボジ、ハルモニが「もうでけへんわ」って言いますが、心の奥底は違うのです。
私の70年ちかい人生の中で、統一を身近に思ったことが3回ありました。
私の人生で4.19は高校3年生のときでした。学生たちが「カジャ プグロ オラ ナムロ(行こう北へ、来たれ南へ)」と叫んだとき、もう統一できると思いました。統一が来ると思ったんですが、…流れました。その後70年代の7.4宣言がありました。特に11年前の南北共同宣言は、今でも忘れられません。
ちょうど『エルファ』を立ち上げて間もなく南北共同宣言があって、金大中大統領と金正日国防委員長が手を握り抱き合ったとき、もう統一が来ると思いましたね。センターでテレビを見ながら「マンセー、マンセー」と叫び、抱き合って喜びました。みんな泣いていましたし、統一はもうすぐだと思ったのです。当時の総連の講演会なんかでは、「統一はどこまで来たか、統一は鶴橋まで来た」と言って笑いあっていました。本当に統一は身近な夢として迫っていたように感じました。
私は今でもあきらめていません。センターの一世たちが生きているうちに、統一されれば良いなと願っています。
私のアボジは「アア、懐かしい祖国よ! 自分は逝くが残ったもの達は、必ず統一された祖国に行け」という遺言を書いて、子供達にくれました。亨年70歳(1974年)でした。
…実は、ノムヒョン大統領のときに私達は朝鮮籍で墓参りに2回行ってきました。政治のことはよくわかりませんけど、イミョンバク大統領になって、朝鮮国籍を持っているので墓参りに行けません。申請しても。断られます。領事館に何回行っても、今はもうだめです。
人間の幸せ、先祖を敬う気持ちを大切にしたノムヒョン政権、金大中政権は良かったと、生活感覚、女性の感覚でそう思っています。私は先祖を大事にしたいし、お墓参りにも行きたいです。そういう気持ちで統一を願っています。
そういう意味で、三千里鐡道が、南北鉄道連結、平和・統一の夢を描いてやってきたことに、とても都相太理事長を尊敬していますし、私も自分の立ち位置でそういうことをやっていきたいと思っています。
エルファにいる150人ぐらいの一世の中には90代の人もたくさんいます。いま私の一番の願いは、この方たちも、自分達のふるさとに生きている間に連れて行ってあげたい、ということです。
これからもそのための運動には、進んで参加していきたいと思っています。
≪ 都相太理事長のエルファについてのコメント ≫
今、エルファ代表の鄭ヒスンさんからお話がありましたけど、実はあまり知り合って長くはないんですけど、たいへんな活躍をしておられます。
今、エルファに在日のハルボジ、ハルモニたちがたいへんお世話になっているのですが、そこに、イルボンサラン(日本人)が来るようになったそうです。どういうイルボンサランが来られるのかというと、日本の老人施設で、阻害された老人たちがエルファに来るそうです。どうして阻害されるかというと、個性がハッキリしていて、主張がハッキリしている、そういう人たちは日本の社会から阻害される。それで、エルファに来て朝鮮人たちと交わると非常に心地よく過ごしているということです。
こういう人たちを何というかご存知ですか。「在日日本人」がこういう人たちなんです。昔から私は、「在日日本人」とはどういう人かなと思っていましたけど、日本の社会から阻害されながらエルファへ来ているご老人たちのような方々だったんですね。
もう一つ加えますと、エルファには立派な宿泊施設がありまして、私も一泊お世話になりましたが、ほぼ無料で、布団代ぐらいで泊まらせて頂けますので、京都へ行きましたら、一度訪ねてみて下さい。
清水寺住職や大学教授、学者とも交流する、名実ともに京都の名士だ。気合いが入ると必ずチマチョゴリを着るが、このは普段着姿で遠く名古屋まで来られた。N
“ハルモ二たちを統一した故郷につれて行きたい”
京都コリア生活センター『エルファ』理事長・鄭ヒスン女史
私は愛知県瀬戸市で生まれて、今は京都に40年以上住んでいます。私は、自分の家族、自分の視点から統一を見つめてみたいと思っています。
私は8人兄弟の7番目です。アボジ、オモニが生きていれば110歳ぐらいになります。自分も70歳ちかくになりました。
私はずーと民族教育を受けました。その間、私の家族は南と北、日本に、あるいはアメリカ、イギリスに行ったりして生きてきました。
その中で私は、ちょうど朝鮮戦争の前の1948年にバラック建ての朝鮮学校ができて間もなく、朝鮮学校への閉鎖命令が下された時、警察が包囲して先生が引っ張られて行き、高学年のお兄さんお姉さんがトラックに乗せられて、警察で1日、2日拘留されたのを見てきました。
大きくなって大学で歴史を学んで整理する中で、個人と祖国、個人と祖国統一ということを、すごく身近に感じています。実は、一番上の姉が、解放直前に結婚して、解放とともに韓国のチンジュに帰りました。そして、朝鮮戦争のときに死にました。そういう中で、国の運命が、民族の運命が、一つの家庭を悲しませたり、喜ばせたりしているということをとても感じています。
今、私は、一世の高齢者たちの介護の仕事と障害者の共同作業所をしていますが、「統一なんかいいじゃないか」という人もいます。でも、韓国からお客さんが尋ねてきて、ハルモニたちを激励すると、結局そうではないんですね。韓国にいる兄弟に会いたいし、北にいる娘の家族に会いたいし、本当に運命的に統一というものが必要であることを日々感じているのですね。
そのたびに私は、自分の立ち位置で何ができるかということを考えました。私は自分の立ち位置で、自分が交じわえる範囲の人達と、思想とか信条とか政治とかというものから離れて、人間として交じわることに努めました。そうすると、日本の人ともそういう関係ができるし、行政だとか政治家ともそういう関係を持てます。やっぱり人間を大事にすることから、統一を願うのです。みんな何処かで統一を思っているけど、あきらめているハルボジ、ハルモニが「もうでけへんわ」って言いますが、心の奥底は違うのです。
私の70年ちかい人生の中で、統一を身近に思ったことが3回ありました。
私の人生で4.19は高校3年生のときでした。学生たちが「カジャ プグロ オラ ナムロ(行こう北へ、来たれ南へ)」と叫んだとき、もう統一できると思いました。統一が来ると思ったんですが、…流れました。その後70年代の7.4宣言がありました。特に11年前の南北共同宣言は、今でも忘れられません。
ちょうど『エルファ』を立ち上げて間もなく南北共同宣言があって、金大中大統領と金正日国防委員長が手を握り抱き合ったとき、もう統一が来ると思いましたね。センターでテレビを見ながら「マンセー、マンセー」と叫び、抱き合って喜びました。みんな泣いていましたし、統一はもうすぐだと思ったのです。当時の総連の講演会なんかでは、「統一はどこまで来たか、統一は鶴橋まで来た」と言って笑いあっていました。本当に統一は身近な夢として迫っていたように感じました。
私は今でもあきらめていません。センターの一世たちが生きているうちに、統一されれば良いなと願っています。
私のアボジは「アア、懐かしい祖国よ! 自分は逝くが残ったもの達は、必ず統一された祖国に行け」という遺言を書いて、子供達にくれました。亨年70歳(1974年)でした。
…実は、ノムヒョン大統領のときに私達は朝鮮籍で墓参りに2回行ってきました。政治のことはよくわかりませんけど、イミョンバク大統領になって、朝鮮国籍を持っているので墓参りに行けません。申請しても。断られます。領事館に何回行っても、今はもうだめです。
人間の幸せ、先祖を敬う気持ちを大切にしたノムヒョン政権、金大中政権は良かったと、生活感覚、女性の感覚でそう思っています。私は先祖を大事にしたいし、お墓参りにも行きたいです。そういう気持ちで統一を願っています。
そういう意味で、三千里鐡道が、南北鉄道連結、平和・統一の夢を描いてやってきたことに、とても都相太理事長を尊敬していますし、私も自分の立ち位置でそういうことをやっていきたいと思っています。
エルファにいる150人ぐらいの一世の中には90代の人もたくさんいます。いま私の一番の願いは、この方たちも、自分達のふるさとに生きている間に連れて行ってあげたい、ということです。
これからもそのための運動には、進んで参加していきたいと思っています。
≪ 都相太理事長のエルファについてのコメント ≫
今、エルファ代表の鄭ヒスンさんからお話がありましたけど、実はあまり知り合って長くはないんですけど、たいへんな活躍をしておられます。
今、エルファに在日のハルボジ、ハルモニたちがたいへんお世話になっているのですが、そこに、イルボンサラン(日本人)が来るようになったそうです。どういうイルボンサランが来られるのかというと、日本の老人施設で、阻害された老人たちがエルファに来るそうです。どうして阻害されるかというと、個性がハッキリしていて、主張がハッキリしている、そういう人たちは日本の社会から阻害される。それで、エルファに来て朝鮮人たちと交わると非常に心地よく過ごしているということです。
こういう人たちを何というかご存知ですか。「在日日本人」がこういう人たちなんです。昔から私は、「在日日本人」とはどういう人かなと思っていましたけど、日本の社会から阻害されながらエルファへ来ているご老人たちのような方々だったんですね。
もう一つ加えますと、エルファには立派な宿泊施設がありまして、私も一泊お世話になりましたが、ほぼ無料で、布団代ぐらいで泊まらせて頂けますので、京都へ行きましたら、一度訪ねてみて下さい。
★都相太理事長は学校法人コリア国際学園の副理事長でもある。この日、宋在星理事長も出席、2部の出版記念会ではユニークな挨拶をされた。討論会では校長先生が、流石と思わせる発言をされた。以下、紹介します。N
※関連記事、2回掲載予定が、少し伸びそうです。
「憎悪より愛、組織より人間、過去より未来」―こんな教育をしたい
コリア国際学園(KIS)校長 嚴敞俊氏 (1:49:00~1:59:00)
大阪の茨木市にありますコリア国際学園の中等部、高等部の教員をしております。肩書きは校長です。
韓国出身です。92年から日本に移り住んでいます。当時は2,3年の予定だったんですが、何故かこのようになって、自分では新在日だと思っています。
私はベルリンの壁が崩壊したとき、ドイツ人に出来たので韓国・朝鮮人にも出来るだろう、あと5年ぐらい待てば何とかなるのでは、と思いました。実際にある時期に、平和と統一に向けた南北のいろいろな会談や宣言や合意がありました。
しかし核問題がいきなり出てきて、全てを台無しにしてしまいました。
日本との関係においては、拉致問題が大きく、何か動きがあると、逆の動きが出てきました。小泉さんがピョンヤンに行きましたが、何故か拉致問題、核問題が生まれて、良い方向に向かない。
統一、平和といったものを嫌がる勢力がいます。在日歴70年の大先輩が、「アメリカさえいなければ!」と言われましたが、原因はアメリカかもしれません。
私は、少し視点を変えて、責任という見方から一言いいますと、民族内部にも責任があると考えています。裏で私達には分からない大きな力が働いていると思いますが、南北さえ一つに、心を一つにすれば、中国も、日本も、アメリカも、邪魔をすることはできないと思います。国際問題であるとともに、まずは民族の問題であると思います。
北の問題なのか、南の問題なのかですが、責任の視点から申し上げますと、南の問題です。北には責任能力がないと、私は考えています。北は受動的存在です。何か違う展開を創り出せる、それだけの力がある国は、北と南どちらなのかと言えば、南なので、南こそ責任があると自覚しなければならないと思っています。南は自由民主主義国家なので、南の国民に責任があります。主権在民の国家なので、イ・ミョンバクなどを大統領に選んだのではダメだと思います。この5年間、韓国国民も辛い思いをした訳ですから、そんな政権を二度と選ばないだろうと思います。
今、第4のテーマで、在日についてということですので、在日こそ南よりも責任があると私は思っています。韓国の中に住んでいますと外が見えません。イ・ミョンバクなどが言っていることを本当だと思ってしまうんです。決して「北が嫌いだ」と言うのではなく、見えないからそう思ってしまう部分もあるんです。
と言うことで、この日本社会に住んでいる在日韓国・朝鮮人の方は、南からも北からの話も聞けますし、いろんな情報を持っているので、より客観的に、そして、総合的に発言できる立場にいるので、一番大きな責任があると思います。
総連とか民団とか、組織とは何なのかと思っています。同胞の人権、利益、そして、祖国の統一に寄与しない団体に何の意味があるのかと私は思っています。
最後に、教育関係で一言、KISという小さな学校ですが、「越境人」というモットーを掲げています。日本、そして、朝鮮半島、東アジアなどを繋ぐ、そういう役割を在日の子供たちにしてもらいたい、そういう人材を育てたいと考えています。先ほど、三菱訴訟の高橋先生が、日本の教育が問題だとおっしゃっておられましたが、日本だけではなくて、韓国や朝鮮の教育も問題であると思います。国家主義的な小さな自分達の枠組みの中で物事を考えるような教育ではダメだと思います。
例えば、ヨーロッパに行けばすぐに分かります。私達がどんなに小さい枠組みの中に閉じ込められているのかが分かります。国境の無い世界が、ヨーロッパでは現実なんです。アジアはまだまだ未来だと思っているんですが、しかし、すぐそこまで来ているのです。韓流ブームでなくても、国境をいろんな人が行き来していて、新しい出会いとか、新しい考え方が生まれているじゃないですか。私たち二世、三世の時代になりますと、今のヨーロッパが普通にアジアでも現れてくると思います。
ちなみにKISでは、祖国の言葉、日本語、英語の3言語を教えています。私の尊敬するある教授は、モンスターを育てるつもりなのかと言われますが、ヨーロッパでは普通なんです。4ヶ国語、5ヶ国語を話せるのは、大学を卒業した人間ならば普通で、教養なんです。それでこそ、お互いの立場を見ることができるのです。
「憎悪よりは愛、組織よりは人間、過去ではなく未来」、こういう教育をKISではしたいし、それで、日本人も韓国人も朝鮮人も同じ人類の子孫であるということを自覚できるときに、アジアに平和がくるだろうし、国境の壁が低くなって、祖国も統一されると思います。
最後に一言、わが民族は、自ら願って分断された訳ではありません。ちょっとバカだった部分もあります。それは認めましょう。しかし、自ら願って分断された訳ではないので、必ず!必ず!一つになります!
信じることです。ありがとうございます。
★クォンへヒョ、キムジェドンの記事は一応チェックする。ジェドンが対談集の印税を財団に寄付したそうだ。そして、へヒョ氏は…。N
"開城まで走る夢を見ながら共に走ってください!"
‘第6回京幾統一マラソン大会’広報大使に俳優クォン・ヘヒョ選任
2011年07月19日(火)tongil@tongilnews.com
俳優クォン・ヘヒョ、高等学校で体力テスト1,000mランニングをした後は、ランニングをしたことがない。
そのクォン・ヘヒョが快く‘第6回京幾統一マラソン大会’広報大使を引き受けた。
“きれいで清明な秋空の下で開城まで走る夢を見ながら、まだ開城まで走ることは出来ないが、共に走ってみよう”
“周辺の人々と共に少し疲れたらゆっくり歩いても、 共に手をとりあって走ろう”と抱負を語った。
"開城まで走る夢を見ながら共に走ってください!"
‘第6回京幾統一マラソン大会’広報大使に俳優クォン・ヘヒョ選任
2011年07月19日(火)tongil@tongilnews.com
俳優クォン・ヘヒョ、高等学校で体力テスト1,000mランニングをした後は、ランニングをしたことがない。
そのクォン・ヘヒョが快く‘第6回京幾統一マラソン大会’広報大使を引き受けた。
“きれいで清明な秋空の下で開城まで走る夢を見ながら、まだ開城まで走ることは出来ないが、共に走ってみよう”
“周辺の人々と共に少し疲れたらゆっくり歩いても、 共に手をとりあって走ろう”と抱負を語った。
★こんな発言して大丈夫? 体制内から綻びが出始めたか。N
ホン・ジュンピョ
“一人だけ優秀で有頂天…イ大統領、政治はうまくない”
チョ・ヒョンチョル・カン・ビョンハン記者cho1972@kyunghyang.com
ハンナラ党ホン・ジュンピョ代表がイ・ミョンバク大統領の政治力不在と要人乱脈の様相を正面から批判した。
ホン代表は19日世宗文化会館世宗ホールで開かれた‘ハンナラ フォーラム’講演で
“イ大統領は、夜12時に寝て明け方4時に起き先進国を作るために努力しているけれど、こういう努力が国民に伝わらない原因は、イ大統領の政治がうまくないため”と話した。
ホン代表は
“イ大統領が他のことは上手だが、…CEO出身として会社経営するように国家を経営している”としながら
“汝矣島の政治家たちを卓上空論する人々、面倒な人々とみて、三年半の間汝矣島を遠ざけた”と話した。
ホン代表は
“自分一人だけ優秀で有頂天になって指導する時代ではない。 私が進む道について来いという方法のリーダーシップでは、国家を導きにくい”と付け加えた。
ホン代表はまた、イ大統領が要人登用を間違っていると指摘。
彼は“(国民が)信じられる人、ついて行けそうな人と政治をしてこそ、国民がついて行く”としながら
“ところがこの政府は、初期段階から兵役・不動産・脱税問題で落馬し、国民を失望させた”と話し、“任期後半にこうしたことが続けば、民心は離反する。党と青瓦台が一つにならなければならない。党が政府を先導しなければならない”と明らかにした。
ホン・ジュンピョ
“一人だけ優秀で有頂天…イ大統領、政治はうまくない”
チョ・ヒョンチョル・カン・ビョンハン記者cho1972@kyunghyang.com
ハンナラ党ホン・ジュンピョ代表がイ・ミョンバク大統領の政治力不在と要人乱脈の様相を正面から批判した。
ホン代表は19日世宗文化会館世宗ホールで開かれた‘ハンナラ フォーラム’講演で
“イ大統領は、夜12時に寝て明け方4時に起き先進国を作るために努力しているけれど、こういう努力が国民に伝わらない原因は、イ大統領の政治がうまくないため”と話した。
ホン代表は
“イ大統領が他のことは上手だが、…CEO出身として会社経営するように国家を経営している”としながら
“汝矣島の政治家たちを卓上空論する人々、面倒な人々とみて、三年半の間汝矣島を遠ざけた”と話した。
ホン代表は
“自分一人だけ優秀で有頂天になって指導する時代ではない。 私が進む道について来いという方法のリーダーシップでは、国家を導きにくい”と付け加えた。
ホン代表はまた、イ大統領が要人登用を間違っていると指摘。
彼は“(国民が)信じられる人、ついて行けそうな人と政治をしてこそ、国民がついて行く”としながら
“ところがこの政府は、初期段階から兵役・不動産・脱税問題で落馬し、国民を失望させた”と話し、“任期後半にこうしたことが続けば、民心は離反する。党と青瓦台が一つにならなければならない。党が政府を先導しなければならない”と明らかにした。
★今回の討論会には日本市民の参加、発言が目立った。
原発問題や基地問題、労働運動などへの内容もあったが、当日のテーマに則した朝鮮半島との関わりへの配慮も忘れなかった。
高橋信氏のご尊名を聞いてはいたが、ご尊顔を拝したのは、今回が初めて。知人からは雄弁家でもある、と聞いていたが、まさしく聴衆をひきつける話術は、実践の中で培われ磨かれたものであろう。N
「愛知県平和委員会」の理事長 高橋信氏 (1:32:00 ~ 1:38:00)
日本人です。高橋といいます。私が今やっていることは、先ほどちょっと紹介された「名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」の共同代表の5人のうちの一人です。それからもう一つ、「日本平和委員会」は全国で1万8千名ですが、私は「愛知県平和委員会」800名の理事長をやっています。それから、先ほど紹介されました「九条の会」というのが日本全国にあります。約8千ほどの団体ができておりますが、愛知県で300、その「愛知 九条の会」の事務局を担当しているということで、憲法の問題に軸足を置き、平和委員会、安保条約、米軍問題に軸足を置き、朝鮮女子勤労挺身隊問題で過去清算に軸足を置くということで、非常にいい場を与えられていると自分では思っています。
東アジア平和共同体というものを地図でイメージすると、米軍がいない東アジア、そして、朝鮮半島は統一されており、台湾と中華人民共和国は平和的な関係でいるという、そういうイメージがあります。
私は平和委員会で活動していて、まず、皆さん!アジアに米軍基地がある国はどこでしょうか?と問いますと、みんな顔をしかめます。結局わからない。
米軍基地がある国は、日本と韓国しかありません。アメリカの太平洋軍1万人合わせて、10万人体制を米軍が敷いています。このところ、数が少なくなって10万人はいませんが、日本と韓国に85%の米軍がいるという屈辱的な状態です。 日本市民と朝鮮半島の市民が手をとりあって、アメリカ軍のいらない東アジアにすることが急がれます。
震災のトモダチ作戦で、今、沖縄米軍問題がやや難しくなってきています。自衛隊問題も難しくなってきています。6月8日から10日まで、名古屋に自衛官が入りました。理由は、震災救援による疲労回復のためですが、いつもだと「来るな」とすぐ意見が一致しました。
しかし、港区の労働者が、「やりにくい」、「自衛隊に、すごく世話になっているじゃないか」、「宣伝カーを出すのはちょっとやりにくい」、という議論がありました。
しかし、平和委員会としては「断固やろう!」としました。自衛隊の被災救援問題と、軍隊としての自衛隊は違う、と。
日米共同作戦を、トモダチ作戦だと、米軍は明言しておりますが、それでも許せない。だから、そういうアメリカの支援問題と、アメリカ軍の問題を区別しようと、意思統一をしています。
(朝鮮半島平和のために)私たち日本人にとって大切なことは、日本の保守安保政権と米軍への従属体制がいかに南北分断のために力を貸してきたか、今、貸しているかを、私達がしっかり認識することだと思います。
そのために私達の役割は、一つは憲法を守り、安保条約体制を廃棄すること。そして、過去清算の問題について、きちっとすること。このことは、どれだけ年数が掛かろうと、やっていかなければなりません。
私達は日本の最大の軍需産業である三菱重工を相手に、12年の裁判闘争、支援運動をしてきました。とうとう三菱から協議に応じるという回答を引き出し、今、協議を進めています。どれだけ時間が掛かろうと、過去清算をやることは、私達の仕事であります。
最後に、日本の教育の問題がすごく大きいです。私は県立高校で38年間、世界史というたいへん難題な科目に携わってきました。今のような世界史や、今のこの教育体制では、日本の青年は育ちません。 全てが受験体制です。1993年と2004年の共通一次試験の入試センターの問題で、強制連行の問題が出ていますが、(その間違った解答が)正解になるような時期がありました。しかし、猛烈な攻撃の中で、そういう問題は今、消えていきます。
私達はまっとうな歴史を伝え、その上に立った過去清算をし、日本人としての責任を全うする、憲法を守り生かし、アメリカに出て行ってもらう、これらが私達の課題であります。
これが、本当の意味での日韓、日朝の友好連帯になるのではないか、そういう気持ちで活動しています。
原発問題や基地問題、労働運動などへの内容もあったが、当日のテーマに則した朝鮮半島との関わりへの配慮も忘れなかった。
高橋信氏のご尊名を聞いてはいたが、ご尊顔を拝したのは、今回が初めて。知人からは雄弁家でもある、と聞いていたが、まさしく聴衆をひきつける話術は、実践の中で培われ磨かれたものであろう。N
「愛知県平和委員会」の理事長 高橋信氏 (1:32:00 ~ 1:38:00)
日本人です。高橋といいます。私が今やっていることは、先ほどちょっと紹介された「名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」の共同代表の5人のうちの一人です。それからもう一つ、「日本平和委員会」は全国で1万8千名ですが、私は「愛知県平和委員会」800名の理事長をやっています。それから、先ほど紹介されました「九条の会」というのが日本全国にあります。約8千ほどの団体ができておりますが、愛知県で300、その「愛知 九条の会」の事務局を担当しているということで、憲法の問題に軸足を置き、平和委員会、安保条約、米軍問題に軸足を置き、朝鮮女子勤労挺身隊問題で過去清算に軸足を置くということで、非常にいい場を与えられていると自分では思っています。
東アジア平和共同体というものを地図でイメージすると、米軍がいない東アジア、そして、朝鮮半島は統一されており、台湾と中華人民共和国は平和的な関係でいるという、そういうイメージがあります。
私は平和委員会で活動していて、まず、皆さん!アジアに米軍基地がある国はどこでしょうか?と問いますと、みんな顔をしかめます。結局わからない。
米軍基地がある国は、日本と韓国しかありません。アメリカの太平洋軍1万人合わせて、10万人体制を米軍が敷いています。このところ、数が少なくなって10万人はいませんが、日本と韓国に85%の米軍がいるという屈辱的な状態です。 日本市民と朝鮮半島の市民が手をとりあって、アメリカ軍のいらない東アジアにすることが急がれます。
震災のトモダチ作戦で、今、沖縄米軍問題がやや難しくなってきています。自衛隊問題も難しくなってきています。6月8日から10日まで、名古屋に自衛官が入りました。理由は、震災救援による疲労回復のためですが、いつもだと「来るな」とすぐ意見が一致しました。
しかし、港区の労働者が、「やりにくい」、「自衛隊に、すごく世話になっているじゃないか」、「宣伝カーを出すのはちょっとやりにくい」、という議論がありました。
しかし、平和委員会としては「断固やろう!」としました。自衛隊の被災救援問題と、軍隊としての自衛隊は違う、と。
日米共同作戦を、トモダチ作戦だと、米軍は明言しておりますが、それでも許せない。だから、そういうアメリカの支援問題と、アメリカ軍の問題を区別しようと、意思統一をしています。
(朝鮮半島平和のために)私たち日本人にとって大切なことは、日本の保守安保政権と米軍への従属体制がいかに南北分断のために力を貸してきたか、今、貸しているかを、私達がしっかり認識することだと思います。
そのために私達の役割は、一つは憲法を守り、安保条約体制を廃棄すること。そして、過去清算の問題について、きちっとすること。このことは、どれだけ年数が掛かろうと、やっていかなければなりません。
私達は日本の最大の軍需産業である三菱重工を相手に、12年の裁判闘争、支援運動をしてきました。とうとう三菱から協議に応じるという回答を引き出し、今、協議を進めています。どれだけ時間が掛かろうと、過去清算をやることは、私達の仕事であります。
最後に、日本の教育の問題がすごく大きいです。私は県立高校で38年間、世界史というたいへん難題な科目に携わってきました。今のような世界史や、今のこの教育体制では、日本の青年は育ちません。 全てが受験体制です。1993年と2004年の共通一次試験の入試センターの問題で、強制連行の問題が出ていますが、(その間違った解答が)正解になるような時期がありました。しかし、猛烈な攻撃の中で、そういう問題は今、消えていきます。
私達はまっとうな歴史を伝え、その上に立った過去清算をし、日本人としての責任を全うする、憲法を守り生かし、アメリカに出て行ってもらう、これらが私達の課題であります。
これが、本当の意味での日韓、日朝の友好連帯になるのではないか、そういう気持ちで活動しています。
写真ー2011年6月12日・名進研ホール会場のある風景
時の流れは速いもので、恒例の三千里鐡道6.15記念行事を終えて、もう一カ月以上が過ぎてしまいました。
ニュースレター18号にも載せましたが、紙面の関係上具体的な発言内容までは紹介できませんでした。
今後二回に分けて掲載します。 白熱した討論会の模様を、数人の発言内容からお察し下さい。
尚、今回の掲載にあたり、豊川市在住の小原清氏がDVDからの原稿起こしをして下さいました。
写真は、都泰三氏、崔成一氏、共和印刷の植村氏撮影のものを採用しました。
有難うございます。N
時の流れは速いもので、恒例の三千里鐡道6.15記念行事を終えて、もう一カ月以上が過ぎてしまいました。
ニュースレター18号にも載せましたが、紙面の関係上具体的な発言内容までは紹介できませんでした。
今後二回に分けて掲載します。 白熱した討論会の模様を、数人の発言内容からお察し下さい。
尚、今回の掲載にあたり、豊川市在住の小原清氏がDVDからの原稿起こしをして下さいました。
写真は、都泰三氏、崔成一氏、共和印刷の植村氏撮影のものを採用しました。
有難うございます。N
都相太理事長 挨拶
過去10年間6.15記念日では、韓国や在日の先生方をお招きして、様々な行事を行ってきましたが、今回は在日や日本人の立場からの想いを思いっきりぶつけ合ってみようと、この企画になりました。恐らく結論は出ないと思いますが、心おきなく話し合ってみましょう。
3月11日、東北地方を大地震が襲いました。地震、津波は天災ですが、原発だけは全くの余分でした。学生時代から付き合っている、原発に従事している親友がいます。石川島播磨に勤め、彼の紹介で私も今回被害に遭った女川原発や浜岡原発を見せてもらったことがあります。30数年原発一筋で生きてきた友人に、どう声をかけて良いのか分かりません。
ある学者が、大国になったつもりで文明の進歩をひたすら信じ続けてきた日本国民は、日米戦争に敗北しても、なお目をそらしてきた根本の問題に直面している、と言われました。日本は今後色々な問題に直面することでしょう。
孫正義が震災支援に100億円の寄付をしました。ただ金の額の問題ではなく、孫正義は自然エネルギー構想(電田プロジェクト)を提唱しました。エネルギー問題における価値観の転換を打ち出したのです。
世の中を変えるのは、若者かバカ者、そしてよそ者と言われていますが、在日が日本を変える上で大きな力になるかもしれない、大きな役割を担えるのではないのかと思っています。
6.15宣言以降、三千里鐡道は国の分断について考え、非武装地帯に立って南北を等距離に眺め行動してきました。この立場に立てばやれることが一杯あり、私たちの考えは間違っていなかったと考えています。
現在北の鴨緑江の中州・4㎞四方に特区建設が進んでいます。向こう50年間にわたり、中国に管理権が付与されます。東海岸の元山製鉄所の鉄鉱石採掘権も持って行かれ、中国資本の参入で平壌百貨店の経営にも参加する等の情報に接すると、複雑な心境になります。…我々は南北合わせてたった4キロ、車で行けばわずかな時間で往来できる境界線を、未だ越えられないでいます。
一方で開城工団は元気です。 従業員も去年に比べ4万3000名から4万8000名に、売上高も22億ドルから28億ドルに伸びています。開城で出来て、他では何故できないのでしょう。
アメリカ、EUが食糧支援を言い出しています。しかし、韓国のイミョンバク政権は、強固な姿勢を崩していません。倉庫に眠る備蓄米は、2008年に68万トン、2009年に90万トン、2010年に110万トンと増えています。莫大な倉庫料を費やし、いずれは古米として豚の餌にしかならないのに…。
来年は韓国で総選挙と大統領選挙があります。在日も、韓国籍、旅券、在外選挙人登録の3点を満たせば、投票権が付与されます。登録期間は、来年4月の総選挙は今年11月13日から来年2月11日まで、大統領選挙は来年7月過ぎにまた選挙人登録をします。ことに大統領選挙は毎回、大接戦です。皆さんも、ご自分の選挙権を行使することが大切と考えます。
いずれにしても今日は、南北分断、大地震等など、在日と日本人が腹を割って色んな思いをぶつけ合ってみましょう。康宗憲先生が上手に誘導して頂けると思います。
過去10年間6.15記念日では、韓国や在日の先生方をお招きして、様々な行事を行ってきましたが、今回は在日や日本人の立場からの想いを思いっきりぶつけ合ってみようと、この企画になりました。恐らく結論は出ないと思いますが、心おきなく話し合ってみましょう。
3月11日、東北地方を大地震が襲いました。地震、津波は天災ですが、原発だけは全くの余分でした。学生時代から付き合っている、原発に従事している親友がいます。石川島播磨に勤め、彼の紹介で私も今回被害に遭った女川原発や浜岡原発を見せてもらったことがあります。30数年原発一筋で生きてきた友人に、どう声をかけて良いのか分かりません。
ある学者が、大国になったつもりで文明の進歩をひたすら信じ続けてきた日本国民は、日米戦争に敗北しても、なお目をそらしてきた根本の問題に直面している、と言われました。日本は今後色々な問題に直面することでしょう。
孫正義が震災支援に100億円の寄付をしました。ただ金の額の問題ではなく、孫正義は自然エネルギー構想(電田プロジェクト)を提唱しました。エネルギー問題における価値観の転換を打ち出したのです。
世の中を変えるのは、若者かバカ者、そしてよそ者と言われていますが、在日が日本を変える上で大きな力になるかもしれない、大きな役割を担えるのではないのかと思っています。
6.15宣言以降、三千里鐡道は国の分断について考え、非武装地帯に立って南北を等距離に眺め行動してきました。この立場に立てばやれることが一杯あり、私たちの考えは間違っていなかったと考えています。
現在北の鴨緑江の中州・4㎞四方に特区建設が進んでいます。向こう50年間にわたり、中国に管理権が付与されます。東海岸の元山製鉄所の鉄鉱石採掘権も持って行かれ、中国資本の参入で平壌百貨店の経営にも参加する等の情報に接すると、複雑な心境になります。…我々は南北合わせてたった4キロ、車で行けばわずかな時間で往来できる境界線を、未だ越えられないでいます。
一方で開城工団は元気です。 従業員も去年に比べ4万3000名から4万8000名に、売上高も22億ドルから28億ドルに伸びています。開城で出来て、他では何故できないのでしょう。
アメリカ、EUが食糧支援を言い出しています。しかし、韓国のイミョンバク政権は、強固な姿勢を崩していません。倉庫に眠る備蓄米は、2008年に68万トン、2009年に90万トン、2010年に110万トンと増えています。莫大な倉庫料を費やし、いずれは古米として豚の餌にしかならないのに…。
来年は韓国で総選挙と大統領選挙があります。在日も、韓国籍、旅券、在外選挙人登録の3点を満たせば、投票権が付与されます。登録期間は、来年4月の総選挙は今年11月13日から来年2月11日まで、大統領選挙は来年7月過ぎにまた選挙人登録をします。ことに大統領選挙は毎回、大接戦です。皆さんも、ご自分の選挙権を行使することが大切と考えます。
いずれにしても今日は、南北分断、大地震等など、在日と日本人が腹を割って色んな思いをぶつけ合ってみましょう。康宗憲先生が上手に誘導して頂けると思います。
総合進行役・康宗憲氏挨拶
本日の司会進行を務めることになりました康宗憲です。
先ほど、理事長からご挨拶がありましたように、今日は日ごろ皆さんが、朝鮮半島の平和、統一、あるいは、在日同胞として抱えているいろんな問題、そうしたことについて、制限なしに意見を述べ、直接ここで民主主義を実践していく場となればと思っています。
朝鮮のことわざに、「船を漕ぐ漁師がたくさんいると、船は山に登ってしまう」ということわざがありますが、あまり協調性を持たずに言いたいことを言い出すと、どこに行くか分からないという意味だと思います。が、それが山に登ってもいいと思っています。それを再び川に引き戻せばいいわけですから。 山に行ってこの道は間違っていたんだなあと気付くだけでも、意味のあることだと思っています。
政治は誰か特別な人がやることではないと、私は常に思っています。 政治は政治家の占有物ではなく、私たちの一時的な代表として、議会に出た彼らが仕事をしているだけであって、世の中のことに一番関心を持って見守っており、意見を出したいと思うのはそこに住んでいる私たち普通の人間のはずです。今日はその一般の普通の人間として、一番常識的な考えをぶつけて頂きたいと思います。
朝鮮半島の平和が、今日の主題になっております。 何でもいいので話をして下さいというのでは、ちょっと取り止めが無いので、私のほうで4つぐらいにテーマを絞りたいと思います。
まず、第一番目に、現在南北関係が非常に良くありません。去年3月には、南の哨戒艦が沈没しました。それを韓国政府は、北朝鮮人民軍、北の魚雷砲撃によるものだと調査報告書を発表し、(今日の資料にもありますが)イ・ミョンバク大統領は、北を猛烈に批判し、「謝罪をしなさい」、「責任者を処罰しなさい」、対抗処置をとる、全ての南北関係を断絶する、という国民談話を発表しました。これに対して北は、「我々は一切、関与していない」、「それを立証するためにも、合同で調査をしようじゃないか」と提案をしましたが、南は受け入れず、南北の主張が根本から対立しております。この3月の哨戒艦沈没事件を受けて、南北関係は軍事的に緊張が高まる状況になり、その影響で11月には、西側海域の延坪島という島に、朝鮮人民軍が砲撃を加えるという砲撃事件が起きました。 現在、南北関係は非常に悪化しています。
最初は、「なぜ南北関係はこのように悪化してしまったのか。 どうすれば、以前の政権である金大中政権、ノ・ムヒョン政権のときのように良好な関係に改善することができるのか?」、これが、第1番目のテーマです。
2番目のテーマは、朝鮮半島は何故こんなにも軍事的な緊張がずーと続くのか。どうすれば平和を達成することができるのか。それが2番目です。朝鮮半島の戦争と平和について、考えていきたいと思います。
3番目のテーマは、朝鮮半島を取り巻く国際関係について考えたいと思います。先日、北の指導者が、中国を訪問した、そのことに関して、日本のマスコミではいろんな推測がありましたけれども、しかし、あまり的を得たような評論ではなかったと思います。…朝鮮半島の2つの国家が、それぞれどのような国際関係、国際政治を展開してきたのか。 周辺国との関係を平和と統一を想定したときに、どのように設定するのが良いのか、ということが、3番目のテーマです。
4番目は、では我々在日韓国朝鮮人、在日同胞の立場で、祖国とどのような関係を創っていくべきなのか、平和と統一という問題を想定したときに、祖国との関係はどうあるべきなのか。来年は初めて、韓国籍の保有者は、投票権を行使する機会を持つことができます。 直接、本国の政治に参与する道が開かれた歴史的な転換点に立ちます。そういったことを踏まえて、在日同胞が祖国との関係をどのように創っていけるのかということ。
このような各テーマを、日本との関係を含めて発言して頂きたいと考えています。
本日の司会進行を務めることになりました康宗憲です。
先ほど、理事長からご挨拶がありましたように、今日は日ごろ皆さんが、朝鮮半島の平和、統一、あるいは、在日同胞として抱えているいろんな問題、そうしたことについて、制限なしに意見を述べ、直接ここで民主主義を実践していく場となればと思っています。
朝鮮のことわざに、「船を漕ぐ漁師がたくさんいると、船は山に登ってしまう」ということわざがありますが、あまり協調性を持たずに言いたいことを言い出すと、どこに行くか分からないという意味だと思います。が、それが山に登ってもいいと思っています。それを再び川に引き戻せばいいわけですから。 山に行ってこの道は間違っていたんだなあと気付くだけでも、意味のあることだと思っています。
政治は誰か特別な人がやることではないと、私は常に思っています。 政治は政治家の占有物ではなく、私たちの一時的な代表として、議会に出た彼らが仕事をしているだけであって、世の中のことに一番関心を持って見守っており、意見を出したいと思うのはそこに住んでいる私たち普通の人間のはずです。今日はその一般の普通の人間として、一番常識的な考えをぶつけて頂きたいと思います。
朝鮮半島の平和が、今日の主題になっております。 何でもいいので話をして下さいというのでは、ちょっと取り止めが無いので、私のほうで4つぐらいにテーマを絞りたいと思います。
まず、第一番目に、現在南北関係が非常に良くありません。去年3月には、南の哨戒艦が沈没しました。それを韓国政府は、北朝鮮人民軍、北の魚雷砲撃によるものだと調査報告書を発表し、(今日の資料にもありますが)イ・ミョンバク大統領は、北を猛烈に批判し、「謝罪をしなさい」、「責任者を処罰しなさい」、対抗処置をとる、全ての南北関係を断絶する、という国民談話を発表しました。これに対して北は、「我々は一切、関与していない」、「それを立証するためにも、合同で調査をしようじゃないか」と提案をしましたが、南は受け入れず、南北の主張が根本から対立しております。この3月の哨戒艦沈没事件を受けて、南北関係は軍事的に緊張が高まる状況になり、その影響で11月には、西側海域の延坪島という島に、朝鮮人民軍が砲撃を加えるという砲撃事件が起きました。 現在、南北関係は非常に悪化しています。
最初は、「なぜ南北関係はこのように悪化してしまったのか。 どうすれば、以前の政権である金大中政権、ノ・ムヒョン政権のときのように良好な関係に改善することができるのか?」、これが、第1番目のテーマです。
2番目のテーマは、朝鮮半島は何故こんなにも軍事的な緊張がずーと続くのか。どうすれば平和を達成することができるのか。それが2番目です。朝鮮半島の戦争と平和について、考えていきたいと思います。
3番目のテーマは、朝鮮半島を取り巻く国際関係について考えたいと思います。先日、北の指導者が、中国を訪問した、そのことに関して、日本のマスコミではいろんな推測がありましたけれども、しかし、あまり的を得たような評論ではなかったと思います。…朝鮮半島の2つの国家が、それぞれどのような国際関係、国際政治を展開してきたのか。 周辺国との関係を平和と統一を想定したときに、どのように設定するのが良いのか、ということが、3番目のテーマです。
4番目は、では我々在日韓国朝鮮人、在日同胞の立場で、祖国とどのような関係を創っていくべきなのか、平和と統一という問題を想定したときに、祖国との関係はどうあるべきなのか。来年は初めて、韓国籍の保有者は、投票権を行使する機会を持つことができます。 直接、本国の政治に参与する道が開かれた歴史的な転換点に立ちます。そういったことを踏まえて、在日同胞が祖国との関係をどのように創っていけるのかということ。
このような各テーマを、日本との関係を含めて発言して頂きたいと考えています。
数日前、公園の方角から蝉の啼き声が聞こえた。今年は蝉が啼かないね、と事務所でもそれとなく話題になった。やっと聞けた、と思ったのだが、またピターッと止んでしまった。天変地異の前兆か?と囁く声も聞こえる今日この頃…。何があっても可笑しくない世の中になった。
猛暑続きの夏だ。蝉しぐれがどこか懐かしく待たれる。
皆さんのところでは、蝉は啼いていますか?N
猛暑続きの夏だ。蝉しぐれがどこか懐かしく待たれる。
皆さんのところでは、蝉は啼いていますか?N