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"総長は政権の顔色を伺うしかない"と指摘ー韓国日報

2011年07月16日 | 南域内情勢
写真ー右がハン・サンデ

★法務部長官と検察総長人事で候補者が発表された。法務長官は現青瓦台の民政主席秘書ーMBの側近中の側近だ。もう一人の検察総長は、ソウル中央地検長が候補。やはりMBのアキレス腱を上手に収束(?)させた一等功臣だ。政権初期チョップル危機を鎮圧したチョ・ヒョノはソウル警察長官、「ノムヒョン借名口座が発覚、自殺」の発言を聴聞会で陳謝、ある時期に謝罪すると言っておきながら、未だ一言の謝罪もない。法務、検察、警察だけは、聴聞会で野党からどのような追及があっても、ごり押しするであろう。
任期後半へのMBの不退転(?)の決意が垣間見える。N


ソウル中央地検長→検察総長直行人事
MB政府の新しい慣行…

"総長は政権の顔色を伺うしかない"と指摘
ハン・サンデ総長候補場合は…ハン・サンリュル前国税庁長事件、個人不正で処理

キム・ジョンウ記者wookim@hk.co.kr 1


ハン・サンデソウル中央地検長が15日新任検察総長候補者に指名された。
検察内外で"重要特殊・公安事件捜査を担当するソウル中央地検の首長が検察総長に直行するのは適切でない"という批判が出ている。
特にイ・ミョンバク政府になって'ソウル中央地検長→検察総長'という慣行が公式化、このことで政治的に敏感な事件捜査で政権の顔色を伺いながら指揮権を行使する素地を作ったという指摘だ。

ハン地検長は、平検事時期を除いては主に法務部に勤めた経歴のために、ある程度予想はされていた。しかし法務部検察局長だった2009年5月、ノ・ムヒョン前大統領逝去の後日の暴風で、司法研修院10~12期先輩たちが一度に服を脱いだせいで、一線捜査の責任を負う地検長を経ることもせず直ちにソウル高検長に昇進した。 捜査経験が豊富だと見るには難しいのに…。

だが、今年1月、ソウル高検長だったハン地検長は、全国最大検察庁であり政治的性格が濃厚な事件をほとんど専門担当するソウル中央地検の首長へと席を移した。


ハン地検長就任以後、ソウル中央地検の'政治的事件'処理結果を見れば、今回の異例の抜擢がどんな意味だったのか察することができる。
検察は去る大統領選挙当時、イ・ミョンバク大統領の最大アキレス腱であったBBK疑惑の当事者中の1人エリカキムに起訴猶予処分を下した。
現政権の恥部を知りつくしている人物として'パンドラの箱'と呼ばれたハン・サンリュル前国税庁長官事件は、個人不正であいまいに処理した。

任期末を迎えた現政権が、政治的側面でも検証された検察総帥と一緒に対処できる候補になったわけだ。
しかし検察内部でも
"私たちも捜査結果を信じ難い",
"政権の立場では、ハン地検長の'忠誠心'を疑わなくても良いから"という自嘲が流れta
た。


●ハン・サンユルってどんな男?

 ノムヒョン時に国税庁長官に抜擢、MBになり血の入れ替えで前長官、官僚が追放される中で、ハンは青瓦台に特別な情報を流す。それは慶尚南道金海の地方企業(パク・ヨンチャ会長)とノムヒョンサイドとの金品のやり取りに関する情報。…その後ソウル中央地検がバス2台を連ね金海で2ケ月余り集中捜査し、検察と言論によるあたかも軍事作戦のようなノムヒョン殺しが展開された。ハンサンユルはその直前アメリカに逃避行。検察は帰国要請も、捜査の必要性も認めず、放置。しかし、全てを握っているハンに対する疑惑は深まるばかり。そこでMB健在な今この問題にけりをつけようと、去年末(今年はじめかも)BBKのエリカキムとハンを前後して韓国に入国させ、裁判を受けさせた。結果は上記のとおり。