エッセイー旅立つ息子へ

ニュースレター16号に載せる予定の文です。ＫＩＳ（コリア国際学園）に今年息子を入学させた母の想いを綴った珠玉のエッセイ。これで都理事長は、二人の孫をＫＩＳに入学させた。熱誠新理事の面目躍如！まずはご一読下さい。namsang
写真ー今年4月の入学式、校門前で。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 旅立つ息子へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　都　恵美

１２歳の息子にとって、コリア国際学園進学の道はまさに「人生最初の選択、最大の決断」だったと言えるでしょう。彼が選んだ道。親元を離れ、全くの未知なる世界への道。本当に良いのか？正しく導けているのか？そんな愚問を繰り返す私に「僕はＫＩＳで学びたい」と言い切った息子の真っ直ぐな瞳。私はこの時気付いたのです。彼の選んだ道に親の思う成功も失敗もないということ。飛び立つ彼が自らそこに答えを見出すのだと。そして私もまた彼の胸に輝き始めた自立の芽を認め、見守っていく覚悟を決めたのです。
息子よ。多くを学び経験することを楽しんでください。目で見たもの、聞いたこと、その全てを自分の中で咀嚼し、吸収できる深く広い柔軟な心を育ててください。得た知識、経験は必ずあなたの“生き抜く力”となるはずです。
　「１＋１を５にするは、人のみが成せる奇跡」この言葉は私の胸に強く響き刻まれているものです。あなたとＫＩＳとの出会い。この１＋１を２にするも５にできるのも自分次第。自分の選んだ道を精一杯突き進んだその先に“奇跡の答え”があるのだと信じています。
　忘れないで下さい。あなたは決して独りではない。父・母・妹・弟　そしてＫＩＳの先生方。多くの人達があなたを想っていることを。だから安心して迷い、悩み、葛藤しながら力強く羽ばたいていきなさい。
　楽しみに待ちましょう。６年後のあなたがどんな答えを見出すのか。より豊かな旅路であることを祈りつつ・・・。