NPO法人 三千里鐵道 

NPO法人 三千里鐵道のブログです。記事下のコメントをクリックしていただくとコメント記入欄が出ます。

共同記者会見ー南北両政府への要請書、発表

2011年01月08日 | NPO三千里鐵道ニュース
写真ー左から、三千里鐡道 康宗憲顧問、都相太理事長、磯貝治良副理事長

昨日の午後2時定刻から名古屋駅前の安保ホール201号室において、NPO法人三千里鐡道の共同記者会見が開かれた。
会見15分前に名古屋テレビ報道局のカメラクルーが入り、定刻前に中日、読売、朝日新聞の記者が席に着き、記者会見が始まった。

会見は事前に配布された南北両政府に対する要望書(末尾に全文掲載)を、都相太理事長が発表した。

続いて記者の質問が続いた。
主な質問は

記者ー朝鮮半島南北両政府に対して、とあるが大使館を通じて出すのか、それとも直接発送されるのか?
答ー直接郵送する。

記者ー北方限界線とは、今回砲撃のあったヨンピョン島周辺をさすのか?
答ー康宗憲顧問から歴史的背景説明

記者ー昨年の緊迫した朝鮮半島情勢と今回の要望書発表は関連があるのか?
答ーある。在日と日本の良心が心を痛めた。今もその余韻は続いている。海外にいる我々三千里鐡道の立場は、南北の一方のみを支持し行動するのでなく、南北分断という現実を憂い、分断克服のために何が出来るのかを常に考えてきた。そして、複雑な在日の状況下にあって、分かりやすくて具体的、目に見える貢献をモットーに活動してきた。それが6.15以降の非武装地帯鉄道連結に参与することであり、今は非武装地帯近隣地域での養豚団地造成を目指し、日本で三千里牧場を運営、団地造成のための構想を練り実験を行っている。
ぼくは年末年始もブタに餌を与え過ごした。非武装地帯近隣に在日が政治に左右されない養豚特区で、在日の若者たちと一緒に汗を流したい、これが僕の夢であり願いだ。

その他様々な質問があった。会見終了後も都相太理事長は取材を受けていた。

まずは新年早々、三千里鐡道が起こしたアクションが、今後小さなさざ波を起こし、それがうねりになり、緊迫の度を強める朝鮮半島の和解と平和定着に貢献することを切に望む。namsang


■大韓民国政府 統一部、朝鮮民主主義人民共和国 内閣 貴中

南北両政府に対する要請書(全文)

非営利活動法人三千里鐵道は2000年6月15日に採択された南北共同宣言の合意を実践するため鉄道連結事業に賛同し、在日韓国・朝鮮人と日本人によって結成された団体です。

何よりも朝鮮半島の平和と統一こそがわれわれの願いであり、その願いのために微力ながら貢献したいと考えて活動しています。

2002年には、別添の領収書にありますように韓国統一部へ、朝鮮民主主義人民共和国内閣へ、それぞれ680万円の募金を、非武装地帯の鉄道線路代金として届けました。

600万人とも700万人ともいわれる海外同胞の一員であるわれわれは朝鮮半島の平和と統一を、この数十年間、祈りを込めて待ち続けていると言っても過言ではないでしょう。

現在の南北対立を憂慮し、決して戦争への道を歩まないことを心より念願しています。

南北にそれぞれ主張があることは承知していますが、主張はあくまで話し合いの前提でなくてはなりません。主張の行く先に戦争を選択してはなりません。

非営利活動法人三千里鐵道は、朝鮮半島の平和と統一を願い、6・15南北共同宣言を記念し、毎年記念行事を実施しています。

10周年に当たる2010年6月には、「討論会、東北アジアの平和を求めて」を、多くの日本人を含め実施しました。

非営利活動法人三千里鐵道は発足以来「和而不同」を前面に、主張の違いを乗り越えてきました。

非営利活動法人三千里鐵道の理事長都相太は、これら10年間の活動を評価され、2010年5月ハンギョレ統一文化財団より「統一文化賞」を授与されました。

非営利活動法人三千里鐵道は、その理念と行動をもって、南北両政府に以下のことを要請いたします。

1.南北両政府は、平和という前提に立ってそれぞれの主張を展開すること。

2.南北両政府は、一切の武力行使を排除し、北方限界線付近ではいかなる 
  軍事演習も実施しないこと。

3.南北両政府は、海外同胞が平和と統一に寄与できる南北それぞれの特別
地域(仮称「海外同胞特区」)を、非武装地帯付近に両政府の協議で確保すること。

4.南北両政府は、非武装地帯の往来の権利を海外同胞に認め、それぞれ特
別地域(海外同胞特区)の往来の自由と安全を保障すること。

最後にわれわれ海外同胞は、海外同胞と協力者の資金と労力で、その特別地域(海外同胞特区)において、非営利活動法人三千里鐵道が日本の地で試行している養豚団地のような南北双方の利益となる人道的協力事業を展開する。


2011年1月7日

〒440-0091 日本国愛知県豊橋市下五井町青木 31番地
非営利活動法人  三千里鐵道  
理事長 都 相太

電話0532-53-6999 FAX0532-54-4931
http://www.sanzenri.gr.jp
E-mail: office@sanzenri.gr.jp


最新の画像もっと見る

コメントを投稿