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林東源、統一ニュース9周年で講演-米に5大提案

2009年10月30日 | 朝米関係関連消息
イム・ドンウォン, "米.北最高位層間の意志交換が必要"

<統一ニュース> 9周年講演で米国に'新平和プロセス' 5大提案

2009年10月29日(木)チョン・ミョンジン記者mjjung@tongilnews.com



"米国と北朝鮮の直接交渉を通じて敵対関係を平和関係に切り替えるための意志の交換がなければならない。 最高位層の意志が重要だ。"

敵対関係を平和的関係に転換するための、北.米最高位層の'意志交換'が現在の遅れているとみられる北.米関係を解く核心的鍵との見解が、過去数多くの交渉を経験したイム前長官の分析だ。

彼は現在の北.米接触に対して, "緩やかなようだが、それは北朝鮮が米国に対する手順"としながら、"実務者間の接触後に高位級の接触をし、本格的な交渉に入る"と説明した。

イム前長官は"北朝鮮のリグン局長が米国を訪問したので、北朝鮮もボースウォース特使の平壌訪問を望んでいる"、"北朝鮮でも来月には会談をすることになるだろう。 それで糸口が解け始めて(北朝鮮,米対話が)転がってゆく"と展望した。

米国に新韓半島平和プロセス5大提案

イム前長官はこの日、'新韓半島平和プロセス5大提案'をした。

一番めは、"オバマ大統領が60年を越えた北朝鮮との敵対関係を終息させて,関係正常化と韓半島平和体制を実現する果敢な政治的決断をする。

二番目は、"北朝鮮の核問題は、圧迫と制裁でなく対話と交渉を通じて平和的に解決しなければならない。

三番目は、'非核化を通した関係改善'から'関係正常化を通した非核化'に、果敢に転換すべき"と明らかにした。 "米国は北朝鮮との直接交渉を通じて、両者関係を改善し、非核化を実現する根本的・包括的な接近方法に切り替えなければならない"という指摘だ。

四番目は,"オバマ大統領はすでに自ら言及したように,米.北首脳会談を通じて上からの解決(トップダウン)方式で北朝鮮問題を解いていかなければならない。

五つ目は、"米.北両者交渉を通じて(北朝鮮の核問題を)解決するものの、6者会談の枠組みは維持しなければならない"、と提案した。

イム前長官はこの日"オバマ大統領は北朝鮮の核問題を急いで解決するべきで、そのためには韓半島平和プロセスを推進する決断が要求される"と強調した。

それは、(北朝鮮が)核爆弾を小型化軽量化してミサイルに装着する核兵器化(4段階)を招き, さらに一歩進み核兵器を生産配備する核武装化(5段階)まで招くことになるかも知れない"という憂慮のためだ。

"イ・ミョンバク政府'先核廃棄'から'並行戦略'に切り替えなければ"

イム前長官は特にイ・ミョンバク政府の対北朝鮮政策に対してもきびしい発言をした。

彼は"イ・ミョンバク政府は'先核廃棄'を韓半島すべての関連懸案の前提とすることによって、自らを萎縮させてきた"と指摘し、"これ以上非現実的な'先核廃棄'だけに固執するのでなく、南北関係進展を通じて非核化を実現していくように'並行戦略'に果敢に切り替えなければならない"と促した。

"ノ・ムヒョン,キム・デジュン,ノ・テウ政府も並行戦略を使ったが, キム・ヨンサム,イ・ミョンバク政府は核連係戦略"と比較した後, "北朝鮮と疎通できてこそ米国,中国に対し発言権を高めることができる、 並行戦略こそ現実的な方案"と強調した。

合わせて"先に核を廃棄しろとの接近方式, 即ちネオコンの接近方式は、イ・ミョンバク政府の'非核開放3000'の元祖"と指摘した。

このような認識を土台に, 'グランドバーゲン'構想に対しても、彼は"イ・ミョンバク政府があたかも自分たちが丸ごと解決できるように考えているが、過去20年の過程を通じて分かるように北朝鮮の核問題解決の主体は,あくまでも米国と北朝鮮であり,他の国々が替わることはできない、それは韓国も例外では無い"と指摘した。

イム前長官は"非核化協議過程で、早ければ来年韓半島平和体制構築のための関連当事国会談,すなわち4者会談が開かれることになる"としながら、"民族の運命を左右する交渉に先立ち南北関係がうまくいかなければならない。 そうでなければ難しくなる"と憂慮もした。

●12月5日、林東源先生が来日される。京都国際会館での海外コリアシンポジウムでの基調講演をされる。どのような話をされるのか、今から待ち遠しい。namsang