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DJ, 最後の演説ー行動する良心になりましょう

2009年08月19日 | 南域内情勢
ノムヒョン逝去後3カ月もたっていないのに、DJが…。まだ遺言は見つかっていない。残していないかも…。とすれば、原稿なしに想いをぶつけた生前最後のこの演説が、後世の我々に残した遺言か。
ご冥福を祈りつつ、この演説の訳を謹んで載せます。namsang


DJ最後の演説...  "行動する良心になりましょう"


2009年08月18日(火)17:05:15統一ニュースtongil@tongilnews.com



"私が心から血を吐く思いで話します。 行動する良心になりましょう。 行動しない良心は悪の側になります。"

去る6月11日ソウル,汝矣島(ヨイド)63ビルディング国際会議場で金前大統領の'6.15南北首脳会談9周年記念特別講演'は、生前最後の公式演説であり、彼の遺志として残るものと見られる。

当時故人はヘルスチェアーから、準備した演説文もなしに現時局に対する考えを容赦なく吐き出した。
以下、<キム・デジュン前大統領6.15 9周年特別講演>

     
             行動する良心になろう!

尊敬する先輩同志の皆さん, 今日この席にこのようにたくさん集まって下さり、真にありがとうございます。

私は6.15と10.4宣言を考える時、亡くなったノ・ムヒョン大統領を考えないわけにはいきません。 盧大統領と私だけが、北朝鮮に行って南北首脳会談をしました。この件は、とても重要なことだったと考えます。

ノ・ムヒョン大統領と私とは、変に似ていた点が多いです。 二人とも農民の息子に生まれたし,盧大統領は釜山商高,私は木浦商高を出ました(聴衆笑い). そしてノ・ムヒョン大統領は金がなくて,大学に行けなかったし、私も金がなくて,大学に行けなかったです(聴衆笑い). 盧大統領は大学行けなかった後,熱心に勉強して,弁護士になったし,私は熱心に事業して,お金少し儲けました(聴衆笑い). その後で私はイ・スンマン政権,盧大統領はパク・チョンヒ政権など独裁政権に憤慨して,本業を捨てて政治に入ったのです。

政治に入って,再び反独裁闘争を共にするなど、盧大統領と私は真に縁が深いようです。 党も一緒,国会議員も一緒、そして北朝鮮も交代で行ってきました。 どうも前世では、盧大統領と私は兄弟ではなかったかという気がします。 もちろんお兄さんは私になりますが(聴衆笑い).
私が盧大統領逝去消息を聞いて‘私のからだの半分が崩れるようだ’と言ったが、それは過ぎ去った過去だけ見ても並大抵ではない縁でつながっていたからです。 私が大統領する時,盧大統領を海洋水産部長官をさせました。

私は今日6.15南北共同宣言9周年を迎えて,先にイ・ミョンバク大統領と北朝鮮に対して、いくつか話したいです。

イ・ミョンバク大統領は、今私たち国民がどれくらい不安に生きているのか分からなければなりません。 開城(ケソン)工業団地を撤収するという話が出ました。 北朝鮮では毎日のように韓国がすることを宣戦布告と見なす,武力対抗すると話しています。 世界でこのように60年間もこうしている国がどこにありますか。 それで私はイ・ミョンバク大統領に強力に忠告したいです。 前職大統領二人が合意しておいた6.15と10.4をイ大統領は必ず守って下さい。 それでこそ問題が解けます。

そして私たちが一方的に撤収した金剛山観光を、また復旧させなければなりません。 開城工業団地に労働者のための宿舎を作ってやることは私たちが約束しました。 したがって私は、イ・ミョンバク大統領が6.15と10.4の約束を守って,金剛山で一方的に撤収したのを撤回して,開城工業団地宿舎建設を約束したこと等、私たちの義務事項を私たちが履行するということを宣言する必要があると考えるのに,皆さんどうですか(拍手).

次には北朝鮮のキム・ジョンイル委員長に話したいです。 私は北朝鮮が多くの悔しい目にあっていることを知っています。 1994年ジュネーブ協定の後、北朝鮮は核をあきらめました。 米国は北朝鮮に対して軽水炉を建て、経済援助をすることを約束しました。 ところがクリントン大統領が合意しておいたのを、ブッシュ大統領が完全にひっくり返してしまいました。 ここで不信が生じました。
またオバマ大統領が大統領選挙運動中に、自分が当選すれば北朝鮮とイランの首班らに直接会うといいました。 そして大統領に当選した後自らの対北朝鮮政策はブッシュ政策でなくクリントン行政府がした政策を継続すると話しました。 これに対して、北朝鮮の期待がとても大きいかったのは事実です。

ところがオバマ大統領は、パキスタン,アフガニスタン,イラン,中東,ロシア,さらにキューバまで対話すると手を差し延べたが, 北朝鮮に対しては一言もしていない。北朝鮮としては真にこらえにくい侮辱です。 北朝鮮が再びだまされるのでないかという考えを持つのは、無理ではありません。

しかし、かと言って北朝鮮が極端な核開発まで行ったことは、絶対に支持できません。 キム・ジョンイル委員長は6者会談に一日もはやく参加して,また米国と交渉して,北核問題を解決して、韓半島非核化をしなければなりません。 韓半島非核化は絶対的な条件です。 私が今回中国に行って習副主席に会って1時間程話したが,中国指導者の誰に会ってみても、北朝鮮の核を反対します。 私は中国が北朝鮮核を反対すると考えたが、今回北朝鮮が核実験をすると中国がだいぶ厳格な非難をし,国連安全保障理事会でも対北朝鮮決議案に合意しました。

そのようにくやしい点はあるが,かと言って核を作ってはいけません。 核を作って誰に使いますか。 そこには私たち韓国の人も含まれているでしょう。 1,300年統一国家,5,000年歴史を持つ私たちが、相手方を全滅させる戦争をして良いでしょうか。 忍耐心を持って対話を続け、まだオバマ大統領が対北朝鮮政策を発表していないので待つ必要があります。 もちろん、いらだっている心情は分かるが,しかしオバマ大統領はクリントン政策をついて行くといったので、待たなければなりません。

今回クリントン前大統領が韓国にきて,私と晩餐をしたが,クリントン大統領は私とともに太陽政策を実践できなかったことを物足りないように思っていました。 私たちは北朝鮮の核問題解決のために、多くの話をしました。 クリントン大統領も北朝鮮核に対しては絶対反対,しかし相手方に対して相応する代価を与え,相手方の気持ちを和らげることもしなければならないといいました。 私が色々な建議をしたが,自分がオバマ大統領とヒラリー・クリントン女史に伝達すると話しました。

私は北朝鮮が要求した安全保障と経済再建,米国と日本との国交再開などを米国が尊重して守らなければならないと考えます。 すでに北朝鮮核問題は1994年ジュネーブ会談で合意したし,2005年6者会談9.19合意によって,北朝鮮は核をあきらめて米国は北朝鮮と外交関係を開き,韓半島は平和協定を結んで,米国は北朝鮮に対して経済的支援をするということを合意したので、あくまでも交渉と忍耐心を持って対応すべきと考えます。核問題を持ち出してはいけないと、キム・ジョンイル委員長に強力に申し上げようと思います。

結局私が話したことは、外交はウィン・ウィンでしなければならないということです。… 北朝鮮は核と長距離ミサイルをあきらめる段階まで行きました。 だから北朝鮮には、与えるものを与えなければなりません。外交もして経済援助もして、韓半島平和協定も結ばなければなりません。 みな合意している話を、米国が実践していません。

私はオバマ大統領が当選された時,私が当選したようにうれしかったです。 またヒラリー女史が国務長官になった時,クリントン大統領の妻だからうれしかったです。 北核問題はジュネーブ合意によって,韓半島非核化が,北朝鮮の核放棄が決定されたし,そして6者会談合意によって,北朝鮮核問題がみな合意しました。 私は今回クリントン大統領にも‘どうしてできないのか,北朝鮮も合意し,米国も合意した。 オバマ政府はブッシュと違うが,なぜ北朝鮮を安心させ、北朝鮮も待つことのできる機会を与えず、こうしたところまできたかのか’と、こう言いました。

イ・ミョンバク大統領に申し上げたい。
今我が国は随所で、イ・ミョンバク政権に対して民主主義を逆行させていると話しています。 ノ・ムヒョン大統領の葬式に全国で500万人が弔問をしたのを見ても、今私たちの国民の心情がどうかを私達は知ることができます。 私は今国民が心配する,過去50年間血を流して勝ち取った10年間の民主主義が、危険なのではないかという点を考えながら、非常に不安になります。

民主主義は国の基本です。 如何に多くの国民が, 民主主義を成し遂げるために死にましたか。 光州で,人民革命党事件などで、たくさん死にました。 私たちは過去にイ・スンマン,パク・チョンヒ,チョン・ドゥファン三独裁政権を、国民の力で克服しました。 それで与野党政権交替を通じて‘国民の政府’がスタートしました。 ノ・ムヒョン大統領が当選して, 民主主義的政治が続きました。 私たちの国民は独裁者が出てきた時, 必ずこれを克服して民主主義を回復したことを、私たちは肝に銘じなければなりません(聴衆拍手).

私は長い間の政治経験と感覚で,万一イ・ミョンバク大統領と政府が、今と同じ道を進むならば、国民も不幸,イ・ミョンバク政府も不幸だということを, 確信を持って申し上げたい。イ・ミョンバク大統領が、大決断を下すことを願ってはばからないです。

また皆さんにも、血を吐く思いで切実に申し上げます。
‘行動する良心’になりましょう。 行動しない良心は悪の側です。 独裁政権が過去にどれくらい多くの人々を殺しましたか。 その方らの死に報いるために,私たちの国民が血と汗で成し遂げた民主主義を守るために, 私たちがすることをすべてしなければなりません。
人々の胸中には誰でも良心があります。 それが正しいことを分かりながらも,行動すれば恐ろしいから, 騒々しいから, 損をするから回避することも多いです。 そのような国民の態度のために、義に徹し戦った人々が、罪もなく亡くなり, 色々な受難を受けなければなりません。 それなのに私たちは、義を徹して成し遂げた民主主義を享受しています。 これが果たして、私たちの良心に恥じない正当なことでしょうか。

今回ノ・ムヒョン大統領が亡くなったが, 万一盧前大統領がそのように苦難に会う時, 500万人弔問客中の10分の1・50万人でも,‘そうしてはいけない。 前職大統領に対してなんという仕打ちをするのか、 毎日のように疑惑を流し,精神的打撃を与え,ストレス与えるようなことをしてはいけない!’ と、50万人だけでも叫び行動すれば、盧前大統領は死ななかったでしょう。 どれほど恥ずかしく,くやしく,犠牲者に対して胸の痛むことですか。

私は皆さんに申し上げます。 自由な国になろうとするなら、良心を守って下さい。 真に平和で正しく生きる国になろうとするなら、行動する良心にならなければなりません。 傍観するのも悪の側です。 独裁者に頭を下げて,へつらって,地位について…、こういうことは話す必要もありません。 我が国が自由な民主主義,正しい経済,南北間和解協力を成し遂げるためには、私たちの中にある良心の声に従い, 表現し、行動しなければなりません。 選挙の時は、悪い政党ではなく良い政党に投票しなければなりません。世論もそのようにしなければなりません。 それで4,700万国民が、皆良心を持って互いに忠告して批判して励ますならば、どうしてこの土地に独裁がまた起き, 少数の人々だけ栄華を享受し,多数が苦労するこういう社会になりますか。

私たちの国民は、北朝鮮の核実験とミサイルを反対します。 しかし反対は、あくまでも6者会談,米国との会談で反対すべきで,絶対に戦争の道に行ってはいけないと考えます。
私たちの統一は,100年,いや1000年がかかっても、戦争で統一をしてはいけません。

私たちは皆、行動する良心で自由と庶民経済を守り, 平和な南北関係を守るために立ち上がり, 安心して暮らせる国,希望のある国を作りましょう。

ありがとうございます。