歴史教科書問題、他の教科にも広がる様相

歴史認識は政権の性格、方向性と見事に符号する。
ＭＢ出帆直後からニューライト連合の学者を前面に押し立て、扶桑社の歴史教科書をはるかに超越する歴史の逆見直しを推し進めた。青瓦台の全面支援の下で政府機関総出で押し進められた教科書問題、すでに権力の免罪符を得たが、執筆者の抵抗にあい裁判に。それも敗訴！
執筆者の著作権、出版社の一方的な政府見解受け入れ宣言に対しては名誉棄損で戦ってはいるが、それもおぼつかない。
朝鮮半島は今、一発の銃声が局地戦に発展する危険な状況にある。この歴史の逆行は、一年前の大統領就任式から始まった。…そしてすぐに始った歴史教育の見直しが、今日を予見していたかも知れない。
権力の圧倒的なパワーの前に、抵抗者の声はだんだん細く、小さくなってきている。一部では敗北感、諦めを口にするものまで出てきている。
行政、司法、立法、そして言論までもほぼ手中にした権力は、今何も怖いものはないように見える。
しかし、怖れることなく、怯むことなく、行動し、声をあげる人々の善意と意志に、僕は勇気を得る。たった１年で、あの輝くばかりの共営・共生関係が一触即発の危険な関係になった。僕らはこの責任を、一体誰に問えば良いのだろう。NAMSANG


歴史教科書問題、道徳.社会.国語等"全方位的教科書波動"

2009年 02月 24日 (火) 18:24:34


李明博政府出帆以後歴史教科書で始まった '教科書波動'が道徳, 社会教科書などに拡がっている. 学界.教育界はこれを '全方位的教科書波動'と規定し、社会的な緊急対策作り急がれると声を上げた.

24日午後 2時、ソウル市プランチスコ教育会館で '歴史教科書波動と韓国デモクラシーの危機' シンポジウムが開かれた. シンポジウムに参加した教師及び学者たちは、歴史教科書波動が結局教育全般に対するニューライトイデオロギー（新右翼）の画一化につながると強い憂慮を現わした.

基調報告で全国歴史教師組織のユン会長は "歴史教科書問題はまだ終わっていない"、 "歴史のつぎに今, 社会教科書や国語教科にまで拡散する可能性が高い"と診断した.

実際, 2月 5日全国市.道教育監協議会で歴史.道徳.社会.国語などの科目に対する教師用指導要領を、教科部が直接してくれるのを要請したというのだ.

全教組教科連合の全議長は、現在までの教科書波動は一部分に過ぎない、 "歴史教科書は高2 近現代史が問題になった. しかし道徳教科書は執筆基準を変えるかも知れない. …社会教科書は教育課程全体を変えるかも知れない"と憂慮した.

彼は特に, "統一安保, 経済教育に重点を置くよう指針を出し"、 "教師らにも統一安保教育に対する研修を受けさせ、学生に精神教育をしようとしている"と批判した.