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回向院と庶民信仰の関わりを示す像として地蔵菩薩像があります。右手に錫杖、左手に宝珠
を持たれており、参詣者が願い事が成就すると塩を供えたことから「塩地蔵」と呼ばれて親し
まれてきました。腐食がひどく年代など判明しませんが、古いもので「東都歳時記」所載の江
戸東方四十八ケ所地蔵尊参りには、その四十二番目として数えられています。
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陽の目をみずに葬られた水子の霊を供養するため寛政五年(1793)、時の老中松平定信
の命によって造立されたもので、水子供養の発祥とされています。江戸市民に知られていたこ
の矩形の板石の塔は、正面に小作りながら端正なお顔の地蔵菩薩像が浮彫りされ、その下には
「水子塚」と刻まれています。