素盞雄神社境内は、古来より「あすかの森」と呼ばれ、銀杏などの大木が林立していまし
た。「江戸名所図絵」にも、境内に樹木が生い茂っている様が描かれています。この大銀杏は
幹の周囲約3.3m、高さ約30mです。この木の皮を煎じて飲むと、乳の出が良くなるとい
う伝承を持つことから、絵馬を奉納祈願する習わしがあり、今も続いています。
この大銀杏の隣には「千住おおはし」のミ二チュアがあります。「これを矢立の初めとして
行く道なお進まず 人々は途中に並びて 後影の見ゆるまではと 見送るなるべし」と芭蕉翁
の旅立ちの様子を記しています。