散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

上野大仏(上野公園内)

2010-09-02 06:59:17 | Weblog
       

 大仏といっても顔だけになっている大仏さまです。最初は寛永8年(1631)越後村上藩主であ

った堀直寄が、漆喰の釈迦如来像を建立しましたが地震で倒壊しました。万治年間に遊行僧浄雲が金

銅像として再興したが、天保12年火災で損傷。天保14年に堀直央の寄進により、大仏を新鋳して

再建、仏殿を修復します。  

 安政2年(1855)世にいう安政大地震で破損し修復しますが、大正12年の関東大震災により

頭部が落下します。大破した頭部、解体した胴部以下は寛永寺が保管しますが、資金の目途がたたず

再建計画をあきらめます。昭和15年には軍需金属資源として、顔面部を除く胴部以下が供出されま

した。昭和47年(1972)に、寛永寺に保管されていた顔面部をレリーフとして旧跡に安置され

て現在に至ります。最近では、何度も被災して再興をした大仏さまにあやかってか、合格祈願の若者

が多く参拝しているようですよ。