日本橋の上流二つ目の一石橋は、寛永年間(1624~1647)またはそれ以
前から存在した橋です。写真に見られる一石橋は大正11年に架け替えられた当時
の姿で、石の高欄や親柱、照明などの細部にいたるまでデザインの施された橋であ
り、西洋的でモダンな印象です。
一石橋の上流半分は、昭和48年にスチール製の桁橋に架け替えられ、平成11
年には下流半分も架け替え工事が行われて今日に至っています。大正時代当時の一
石橋の姿を残しているのは、上流側の親柱のみとなり、残りの施設は平成11年の
下流架け替えの時、当時の姿と印象を残して継承する意味で、新たにつくりかえら
れています。