散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

真先稲荷と田楽茶屋

2006-10-29 08:11:55 | Weblog
 

 

 荒川が大川(隅田川)に変って、その流れを転じようとする浅草の外れの、真先

稲荷大明神社に近い木立の中へ、秋山大治郎が無外流の剣術道場をかまえてから、

そろそろ半年になろうか。ではじまる剣客商売、時代小説大好き人間にとって「真

先稲荷社」は見逃せません。白髭橋を向島から西へ渡った北側にある石浜神社の境

内に真先稲荷の由緒が記されている。

 

 真先(崎)稲荷は、天文年間(1532~1554)、石浜城主千葉守胤によっ

て祀られたと伝える。もと隅田川沿岸にありその門前は景勝地として知られてい

た。また、奥宮の狐穴から出現する「お出狐」(おいで)は、対岸の三囲稲荷の狐

と並んで有名であったという。江戸中期から参詣する人が多くなり、宝暦7年(1

757年)ころには、吉原豆腐で作った田楽を売る甲子屋、川口屋などの茶屋が立

ち並んで、大いに繁昌した。吉原の遊客もよく当地を訪れ、「田楽で帰るがほんの

信者なり」など、当時の川柳に真先稲荷と田楽・吉原を取り合わせた句が詠まれて

いる。(荒川区教育委員会)