さて、マドンナ監督。彼女の撮る作品は、傑作!というほどのもんではないが、ちょっと新鮮な目線で作られているものが多く、興味深いもんがある。で、今回の題材は、「世紀の恋」と言われた、イギリス王エドワード8世と、人妻だったシンプソン夫人・ウォリスとの王冠をかけたといわれる恋物語。
イギリス人なら、知らない人はいないであろうといわれる半端ない有名な恋物語だ。なんせ、王冠を捨てるか、女性をとるかで、女性をとってしまったのだから・・・・。
ということで、よーく知られている話を織り交ぜながら、ウォリスと名前を付けられた現代の女性の人生を追って行く。
さて昔のウォリスの最初の結婚から話は始まる。当時、花形だった空軍のパイロットを夫にしたウォリスだったが、亭主はアルコール中毒で、女に乱暴を振るう最低男。妊娠していたウォリスは流産してしまう。
現代のウォリスは、有名な医者の奥さんで、何不自由ない暮らしを送っていた。でも、子供に恵まれない。不妊治療をしながら、夫の遅い帰りを待つ。はたから見れば、誰もがうらやむ夫婦・・・。しかし、二人の間は崩壊寸前。
昔のウォリスは二度目の結婚をして、シンプソン夫人となる。資産家の夫について、イギリスに行き、社交界へのデビューも遂げた。華やかな世界。そこで出会ったのが、プリンス・チャーミングと呼ばれた英皇太子、エドワードだった。ウォリスはとりたてて美しくもなく、やせぎすで、イギリス女性の必須条件と言われたグラマーとはかけ離れていた・・・らしい。
しかし、エドワードは、ウォリスにどんどんと惹かれていく。はっきりとものをいい、エドワードにも臆することなく意見を言う。二人は急速に接近していく。
現代のウォリスは、かつてサザビーズに勤めていた。仕事を辞めて結婚したのだが、今開催されているのはウォリスとエドワードの調度品の数々。それらを心行くまで眺めて、二人の愛の暮らしに思いをはせるウォリス。その姿から目を離せない男がいた。警備員のエフゲニー。インテリの食い詰めたロシア人という触れ込み。・・・・なんと、オスカー・アイザックではありませんか!最初、ただの警備員?と思ったのですが、オスカーじゃん!と思った時点で、話の流れは見えておりますが、さあてどうなる。
エドワードは、シンプソン夫人とどうしても一緒になりたい。これだけは絶対に譲れない。ゴシップ好きな市民をよそに、エドワードは自分の思いを貫こうとするが、そこには半端ない障碍がある。まず、夫人であること。そして彼女はアメリカ人、それも離婚経験のある。もし、エドワードと結婚したならば、王妃となる。国民すべてから愛されないとならない。そして父王が死去。エドワードが王に!!!!さあ、どうする?エドワード!!
さて、現代のウォリスも大きな壁にぶち当たる。自分を省みない夫、夜も仕事だと出ていく夫の行方は分からない。夫に怒りをぶちまけたウォリスは、彼にぶちのめされる。それを助けたエフゲニーのもとに行くウォリスは、やっと安らぎを見出す。。。
二つの物語が進行しているので、やたら長いものになってしまいましたが、現代版の方ははっきり言って冗長な感じ。現代と言っても、ちょっと前?それでもあんな夫ならば、いくらでもやり方があったとのではないかと?という疑問の方が先に出て、半分泣き寝入りしているようなウォリスの姿に違和感を感じてしまった。
と、物語にははなっから興味はなく、エドワード8世とシンプソン夫人の世紀の恋!といわれたあの時代がどう映されるのかが私の見たいところで、さすがマドンナ!徹底した舞台と調度品、何よりたまげたのが、シンプソン夫人があまりにはまりすぎてて、びっくり!
知れらる過ぎてる物語を、妙にこねくり回さず、丁寧に写し取った!というところはとっても良かったです。
現代パートのアビー・コーニッシュ。ちょっと太りましたかね。うまくすると、シャーリズ・セロン風のとびぬけた美人女優になりそうなのに、何か今一歩はじけられないのが残念。
この話は、非常に興味深いもので、またお勉強スイッチが入ってしまいました。ちょっと時代を述べたいとこですな。乞うご期待。
◎◎◎
「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」
監督 マドンナ
出演 アビー・コーニッシュ アンドレア・ライズブロー ジェームズ・ダーシー オスカー・アイザック デヴィッド・ハーバー
イギリス人なら、知らない人はいないであろうといわれる半端ない有名な恋物語だ。なんせ、王冠を捨てるか、女性をとるかで、女性をとってしまったのだから・・・・。
ということで、よーく知られている話を織り交ぜながら、ウォリスと名前を付けられた現代の女性の人生を追って行く。
さて昔のウォリスの最初の結婚から話は始まる。当時、花形だった空軍のパイロットを夫にしたウォリスだったが、亭主はアルコール中毒で、女に乱暴を振るう最低男。妊娠していたウォリスは流産してしまう。
現代のウォリスは、有名な医者の奥さんで、何不自由ない暮らしを送っていた。でも、子供に恵まれない。不妊治療をしながら、夫の遅い帰りを待つ。はたから見れば、誰もがうらやむ夫婦・・・。しかし、二人の間は崩壊寸前。
昔のウォリスは二度目の結婚をして、シンプソン夫人となる。資産家の夫について、イギリスに行き、社交界へのデビューも遂げた。華やかな世界。そこで出会ったのが、プリンス・チャーミングと呼ばれた英皇太子、エドワードだった。ウォリスはとりたてて美しくもなく、やせぎすで、イギリス女性の必須条件と言われたグラマーとはかけ離れていた・・・らしい。
しかし、エドワードは、ウォリスにどんどんと惹かれていく。はっきりとものをいい、エドワードにも臆することなく意見を言う。二人は急速に接近していく。
現代のウォリスは、かつてサザビーズに勤めていた。仕事を辞めて結婚したのだが、今開催されているのはウォリスとエドワードの調度品の数々。それらを心行くまで眺めて、二人の愛の暮らしに思いをはせるウォリス。その姿から目を離せない男がいた。警備員のエフゲニー。インテリの食い詰めたロシア人という触れ込み。・・・・なんと、オスカー・アイザックではありませんか!最初、ただの警備員?と思ったのですが、オスカーじゃん!と思った時点で、話の流れは見えておりますが、さあてどうなる。
エドワードは、シンプソン夫人とどうしても一緒になりたい。これだけは絶対に譲れない。ゴシップ好きな市民をよそに、エドワードは自分の思いを貫こうとするが、そこには半端ない障碍がある。まず、夫人であること。そして彼女はアメリカ人、それも離婚経験のある。もし、エドワードと結婚したならば、王妃となる。国民すべてから愛されないとならない。そして父王が死去。エドワードが王に!!!!さあ、どうする?エドワード!!
さて、現代のウォリスも大きな壁にぶち当たる。自分を省みない夫、夜も仕事だと出ていく夫の行方は分からない。夫に怒りをぶちまけたウォリスは、彼にぶちのめされる。それを助けたエフゲニーのもとに行くウォリスは、やっと安らぎを見出す。。。
二つの物語が進行しているので、やたら長いものになってしまいましたが、現代版の方ははっきり言って冗長な感じ。現代と言っても、ちょっと前?それでもあんな夫ならば、いくらでもやり方があったとのではないかと?という疑問の方が先に出て、半分泣き寝入りしているようなウォリスの姿に違和感を感じてしまった。
と、物語にははなっから興味はなく、エドワード8世とシンプソン夫人の世紀の恋!といわれたあの時代がどう映されるのかが私の見たいところで、さすがマドンナ!徹底した舞台と調度品、何よりたまげたのが、シンプソン夫人があまりにはまりすぎてて、びっくり!
こちら本物のシンプソン夫人
知れらる過ぎてる物語を、妙にこねくり回さず、丁寧に写し取った!というところはとっても良かったです。
現代パートのアビー・コーニッシュ。ちょっと太りましたかね。うまくすると、シャーリズ・セロン風のとびぬけた美人女優になりそうなのに、何か今一歩はじけられないのが残念。
この話は、非常に興味深いもので、またお勉強スイッチが入ってしまいました。ちょっと時代を述べたいとこですな。乞うご期待。
◎◎◎
「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」
監督 マドンナ
出演 アビー・コーニッシュ アンドレア・ライズブロー ジェームズ・ダーシー オスカー・アイザック デヴィッド・ハーバー
正直話はいくつかカットしてもいいシーンはありましたけど、何となく、めくるめく贅沢品に釣られてしまったような感じで(笑)、どことなく憎めない映画でした。
>アビー・コーニッシュ。ちょっと太りましたかね
前に観た、『ブライト・スター』の方がぽちゃさんだったかも。
こちらはあんまり違和感なかったですね。若妻役ということで健康的というか若さというか。
そういや出てましたね、「ブライト・スター」!!
私的には、あっちの健康的な様子が、キーツとの対比で、違和感がなかった気がしました。
この映画、すっかり忘れてました。思い出させていただきました。