冷房をつけていると、kekeが来て、ゴロンとベットで横になって本を読んでいる。
何を読んでいるのかと思ったら、「トランプマジック」の本である。
わざわざ図書館で借りてきたのだ。
今のマイブームなのだと言う。
「お前、そんなのんきなこと、やってる暇があるのか。」と思うが自分だって家で、家事ばかりしてはいない。
昨日はkekeが夕方寝ている横で、餃子やチヂミを焼いたり、残りご飯でチャーハンをゆっくり作ったりしていたら、やっぱり悲しくなってしまった。
離婚した頃、よく風呂場でメソメソしていたけれど、今はそれとはたぶん違う。
もっといろんな、周りのこと。
kekeの命もペラペラで、自分の命はもっとペラペラで、いてもいなくても何ンにも誰も変わりない、そんな時kekeの「生んでくれて迷惑」と言う気持がとても分かって、たしかに悪かったな、それも先に自分が死んで1人にさせてしまうかもしれなくて、それって無責任なのかもね、と思うのだった。
だからと言って自分は両親に対して「生んでくれて迷惑」と思った記憶はなく、あれから離婚を筆頭に幾つかトラブルがあって、人から口が裂けても「うらやましいです」とは言われない人生であったとしても、やっぱり生まれてきてこうして生きてこれて良かったと言うのが正直な気持で、そのよかったことの傍にはいつも両親がいてくれたようにも思い出す。
私は同じような愛情を子供に与えてこれてないのではなかろうか。
自分をぬぐうのに精一杯で、子供に与える余裕がなかった。。。
なんて今さら言い訳か。。。
朝起きて「昼と夜ぐらいはちゃんとしようや」と言うと、kekeはゴロンと横になって、珍しく話をした。
もうじき職訓の試験があることや、倍率が分かって落ちる人もいること。
そこで勉強できる資格の話。
「受かるといいね」と言うと、kekeは「受かったって」と言い、そこから仕事がみつかるまでは、と言うようなことを言う。
「そう言えば、最近トランプマジック読んでるんでしょ、何かやって。」と言うと、kekeはトランプを持ってきて、手品を披露してくれた。
「おーすごい、すごい」と私は単純に喜び、「もっと自信持ってするともっといいよ」と言った。そんな余計なことは言いたくなかったけれど、本当にそれぐらい上手だったから、自信なさげにしているのがもったいないのだった。
自信なさげにすると、どうしても「タネがありそう」だと思い、突っ込まれて見破られてしまう。
堂々としていると、そのオーラと驚きでその場が終わる。
天と地ほどの違いがある。
kekeのを見ていると、それがよく分かる。
「ゼッタイうまい。話し方を勉強してそれっぽくすると宴会で超ウケる。」と言うと「そこまで考えてない。」と言う。
「昔、おじいちゃん(私の父)もよくトランプ手品をして、パン!ってはたくと前に選んだカードが1枚だけ残る手品をやっていたんだよ。」と言うと、「あ、それ、理論的には分かる」と言い、しばらくあーとかウーとか言いながら、トランプを選んでくれ、と扇形に開くので選ぶと、裏にして山に混ぜ、その選んだカードを2枚のジョーカーがはさんで当てる、と言う手品を見せてくれた。
「えーと、選んだカードは?」と言うので、「スペードの5」と言うと、ジョーカーではさんだ裏のカードをひっくり返すと、本当にそのカードが出てきた。
私は「ワ~~それあたりぃ」と言って手をたたき、kekeも「できた~」と言って喜んだ。
こうして小さく夏は過ぎていく。
何を読んでいるのかと思ったら、「トランプマジック」の本である。
わざわざ図書館で借りてきたのだ。
今のマイブームなのだと言う。
「お前、そんなのんきなこと、やってる暇があるのか。」と思うが自分だって家で、家事ばかりしてはいない。
昨日はkekeが夕方寝ている横で、餃子やチヂミを焼いたり、残りご飯でチャーハンをゆっくり作ったりしていたら、やっぱり悲しくなってしまった。
離婚した頃、よく風呂場でメソメソしていたけれど、今はそれとはたぶん違う。
もっといろんな、周りのこと。
kekeの命もペラペラで、自分の命はもっとペラペラで、いてもいなくても何ンにも誰も変わりない、そんな時kekeの「生んでくれて迷惑」と言う気持がとても分かって、たしかに悪かったな、それも先に自分が死んで1人にさせてしまうかもしれなくて、それって無責任なのかもね、と思うのだった。
だからと言って自分は両親に対して「生んでくれて迷惑」と思った記憶はなく、あれから離婚を筆頭に幾つかトラブルがあって、人から口が裂けても「うらやましいです」とは言われない人生であったとしても、やっぱり生まれてきてこうして生きてこれて良かったと言うのが正直な気持で、そのよかったことの傍にはいつも両親がいてくれたようにも思い出す。
私は同じような愛情を子供に与えてこれてないのではなかろうか。
自分をぬぐうのに精一杯で、子供に与える余裕がなかった。。。
なんて今さら言い訳か。。。
朝起きて「昼と夜ぐらいはちゃんとしようや」と言うと、kekeはゴロンと横になって、珍しく話をした。
もうじき職訓の試験があることや、倍率が分かって落ちる人もいること。
そこで勉強できる資格の話。
「受かるといいね」と言うと、kekeは「受かったって」と言い、そこから仕事がみつかるまでは、と言うようなことを言う。
「そう言えば、最近トランプマジック読んでるんでしょ、何かやって。」と言うと、kekeはトランプを持ってきて、手品を披露してくれた。
「おーすごい、すごい」と私は単純に喜び、「もっと自信持ってするともっといいよ」と言った。そんな余計なことは言いたくなかったけれど、本当にそれぐらい上手だったから、自信なさげにしているのがもったいないのだった。
自信なさげにすると、どうしても「タネがありそう」だと思い、突っ込まれて見破られてしまう。
堂々としていると、そのオーラと驚きでその場が終わる。
天と地ほどの違いがある。
kekeのを見ていると、それがよく分かる。
「ゼッタイうまい。話し方を勉強してそれっぽくすると宴会で超ウケる。」と言うと「そこまで考えてない。」と言う。
「昔、おじいちゃん(私の父)もよくトランプ手品をして、パン!ってはたくと前に選んだカードが1枚だけ残る手品をやっていたんだよ。」と言うと、「あ、それ、理論的には分かる」と言い、しばらくあーとかウーとか言いながら、トランプを選んでくれ、と扇形に開くので選ぶと、裏にして山に混ぜ、その選んだカードを2枚のジョーカーがはさんで当てる、と言う手品を見せてくれた。
「えーと、選んだカードは?」と言うので、「スペードの5」と言うと、ジョーカーではさんだ裏のカードをひっくり返すと、本当にそのカードが出てきた。
私は「ワ~~それあたりぃ」と言って手をたたき、kekeも「できた~」と言って喜んだ。
こうして小さく夏は過ぎていく。