趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

震災・・・

2013-03-11 23:58:05 | いろいろ
今日は、東日本大震災から2年、でしたね・・・。
職場でも、時間になったら、できる人は黙祷して下さい、と通知があったにもかかわらず、仕事してたらいつの間にか時間が過ぎてしまってました(汗)。

あれから2年か・・・。
まだ私は東京に引っ越す寸前で、旦那のみが東京に居たのですが、ジタバタあれこれ連絡取るのが大変だったのを覚えてます。
4/1付けで東京へやってきたときも、まだまだ周囲は震災モードで、駅は節電で暗いし、スーパーに水はないし、余震は多いしで、阪神の経験のある私には、やはりリンクするものがありましたね。
揺れるたびに、ひいぃ~っっ!(泣)と思ってましたし。

今でも、揺れだけはどうしても慣れませんが、それでも日常はすっかり震災の記憶が埋められてしまってます。
基本的なこととして、忘れちゃいけないんだけど、でも日々の生活を繰り返してると、どうしても薄くなって行っちゃうのかな・・・(汗)。

そんな日でしたが、今日は花組さんがムラで千秋楽を迎えましたね。
おめでとうございます☆
結局、2月は何度も大阪と往復したのに、花組さんは観れず、東京待ちとなりました。
今日は、ともみんの仲良し同期、さあやちゃんもご卒業。おめでとうございます。
ともみんが同期のお花を持って行かれたと聞きましたが?千秋楽のニュース映像、ちゃんとチェックしよう・・・。

侯爵さま語りを書こうかと思ってましたが、そうだ今日は震災の日・・・と思って、明日以降に持ち越しです(苦笑)。
記憶が薄れないうちに、書けることは書いとかなくちゃ(爆)。

コメント (2)
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寒暖の差

2013-03-10 23:56:24 | いろいろ
今日は、昼はやたら暑く、夕方突然真冬に逆戻り。
何なんだ・・・一体(汗)。
昨日今日と、2月の一ヶ月間放り出していた家事に精を出して、布団干しとトイレ掃除とお風呂掃除と部屋全体の掃除機掛けと・・・旦那が留守の間に済ませました。
昨日は穏やかな良い天気だったので、お布団も落ち着いて干せましたが、今日は風が強かった!11階のベランダでは、なおさら吹き上げる風が強すぎて、布団がめくれるめくれる・・・。
それでも、お昼を過ぎて布団を取り込み、買物に行って、帰宅したとたんに、みるみるうちに外が真っ暗。何事!?と思ったら、‘煙霧’だそうで、地上の砂が風で巻き上げられ、視界不良になる現象だとか。
帰ってきたあとで良かった~と思いましたが。
外の景色が真っ黄色で、びっくりしました。中国から来た黄砂かと思ったよ・・・。

煙霧がやや落ち着いてきた頃、友人と待ち合わせてお茶♪
ベルばらと、ともみんのジェローデルについて、延々楽しくおしゃべりしてきました(笑)。
やっぱり、ひとりであれこれぶつぶつつぶやいてるよりも、ぱ~っとしゃべって発散するほうが、すっきりと楽しい♪
友人との一致した結論。侯爵さまを経たともみんのジェローデルは、きっとさらに素敵に違いない♪♪

なんか、バタバタとした土日でしたけど、すっきりと終われたので、明日からまた一週間、とりあえず仕事してきます・・・。

あ、中断してる公爵さま語りも、もうちょっとありますので、よろしければまたお付き合いください(爆)。
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ベルばら配役

2013-03-09 23:57:51 | 観劇
今日はお稽古集合日。
ようやくベルばらの配役が出ました。
…そしてともみんのお役は、なんとジェローデルですってぇぇっ!?
先日の侯爵さまを観ていて、もしやジェローデルもありなのか?と密かに思ってたりしたんですが、まさか本当にそうなるとは(苦笑)。
いやぁ、ともみんの一般的イメージからして、ベルナールかアランになるのかなぁ?なんて思ってたので(爆)。
でも、ともみんの侯爵さまはとても品良く高貴になっていたので、これから演じるなら、ジェローデルもきっと素敵に魅せてくれると思います♪
包容力一杯で、活動的なジェローデルになるんだろうな~(笑)。
これまでの脚本からすれば、助けを求めてスウェーデンのフェルゼンさまのところへ迎えに行くのは、ジェローデルですよね。充分活動的です(笑)。
しかも、ジェローデルといえば軍服にマントだ~♪♪
さぞともみんに似合って、綺麗だろうな~♪♪♪
さらにスウェーデンに行くときは、旅行着ですよね(笑)。お着替えありのジェローデルだ♪

役替わりがどうなるのかと、発表までドキドキしてましたが、ともみんは役は替わらず、ジェローデルのみ。
でも、制作発表の話を聞くと、各組トップさんたちの特別出演バージョンと、通常の雪組バージョンとで、場面を替えて構成するということらしいので、一体どうなることやら(汗)。
演じる生徒さんたちの負担を考えると、あまり無茶な場面替えは、しないでほしいと思うんですけど…。
ジェローデルって、実はフェルゼンとも、オスカルアンドレとも絡むことのできる役なので、バージョン違いで出る場面が替わるとか、そんなこともあるんだろうか。
それもまた、ややこしくて大変ですよね(汗)。
アンドレが死ぬときの、オスカルを引き止めるのは、ジェローデルかな?ベルナールかな?(笑)
ちぎちゃんオスカルも、かなめ君オスカルも、ともみんジェローデルなら、がっしりと押さえ込んでいただけるはずなんですが(爆)。

ほかの配役を見ると、スウェーデン国王のシーンはなさそう。
でも、フェルゼンさまがフランスに向かう途中で、民衆からフランス国王の処刑の話を聞く、あのシーンはあるみたいな感じ。
衛兵隊士はいるけど、市民は具体的な役名ではいなさそう。民衆シーンはあまりないの?
ジャルジェ夫人とオルタンスお姉さまがいるのは、オスカルの居間のシーンがあるから?
いやはや、どんな構成のどんな脚本になるやら、幕が開いてみないとわかりませんねぇ(苦笑)。

そして、今回の退団者、ソルーナさん…。
とうとう、ソルーナさんも居なくなってしまわれるのか(泣)。
ラストまで、ソルーナさんの胸を借りて、雪組生もみんな輝いていられますように。
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侯爵さま語り・その4

2013-03-08 23:53:02 | 観劇
なんか、書きたいのに書ききれない。書き足りない。
うまくまとめて語れないのがもどかしいくらいです。

今回、侯爵さまは、よく涙を見せておられました。
ドラマシティ2日目から、ブラック・ジャック先生とのソファのシーンはほんとに涙なしにはいられないようで。
「私は何のための存在でしょう。神は何のために、この命をお与えになったのか。一人の女性すら、幸せにできないのに・・・」と言うときに、必ず頬に伝う涙がありました。
ともみんが、お芝居でこんなに泣くのは珍しい。
「双曲線」のときでさえ、フェルナンド先生を引きとめるのに、ぐっとこらえるような感じはありましたし、実際泣きのスイッチが入った日もありましたけど、でもここまでじゃなかった。
ともみんもファンミーティングで、「普段はあまり泣いたりしないんですけど・・・どうしても、涙が出ちゃうんですよね。不思議です」と仰ってましたが。
侯爵さまという役は、それだけ、心の奥に内包しているものが重く切なく、さらには純粋に感情を表わせる役だった、ということなんでしょうね。
「何のために生きるのか」、それを悩み、それでも生きて行かなければならない侯爵さまの切実な思いが、ブラック・ジャック先生の心を動かし、先生自身が「何のために生きるのか」という思いを侯爵さまにぶつけることになる、そのきっかけにもなる涙でした。

もうひとつの涙ポイントは、悪夢のシーン。
老婆になったカテリーナに「貴方の身体をちょうだい」と言われ、「本気で言ってるのか?」と訊ねると「そうよ。そのために戻ってきたのよ」と愛情のカケラもない冷たい声で返されたとき。
ファンミーティングで質問されて、ともみんは「それがもうショックでショックで・・・」と、涙の理由を説明しておられました。
カテリーナが、自分でそうなるのではないかと恐れていたことを、侯爵さまもまた、恐れてたんですね。
そして侯爵さまのほうこそが、その不老の身ゆえに、カテリーナに愛されなくなるのが怖かった。
二人とも、お互いを想うがゆえに、がんじがらめになっていたんでしょうね。
でもそこで、侯爵さまが「カテリーナのために生きる」という揺るぎない答えをみつけることで、道が開ける。
ちょっと強引な結論かもしれないですけど(苦笑)、それがいかにも、前向きで誠実なともみんの持ち味で押し切って、綺麗にまとまったのは、ある意味力技ですね(笑)。
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侯爵さま語り・その3

2013-03-07 23:30:56 | 観劇
まだしつこく語るんかい!と突っ込まれそうですが(爆)。

思い込んだら一直線、純で一途な侯爵さまの、最愛の人カテリーナ。
せしるちゃんも、この役はなかなか難しかったご様子で、ドラマシティ公演のときは、かなり苦戦中な感じに見えてました。
そりゃあね、普通の人だという以外、具体的設定がまったくなく、台詞も侯爵さまとの会話のみ。
本当に大変だっただろうと思うのですけど、ともみんのファンミーティングでのお話では、いろいろ話し合って、細かく設定も考えて、つくって行かれたご様子。
カテリーナは、侯爵さまに一目惚れだったということらしいので(それもなかなかぶっ飛んでると思うけど/爆)、お二人の出会いや積み重ねた時間などの細かいお話も、もっと聞きたかったなぁ。

そんなカテリーナが、侯爵さまの正体を知ってどれほど思い詰めたのかは、自分から死のうとしたというくらいですから、相当の衝撃だったんでしょう。
でもそれって、侯爵さまを愛してたからこその、行動だったんですよね。
侯爵さまも、そういう意味では、カテリーナの愛をまったく疑ってない。自分のことがイヤになって逃げ出した、とかは考えてないんですよね(笑)。共にずっと生きることができない、そう思い詰めて飛び出して行ったんだと。
二人が心から愛し合っていたからこそ、侯爵さまは身を捧げてカテリーナを救おうとしたし、目覚めたカテリーナともう一度話をしようと思えたのでしょう。
だって、「彼女が納得してくれるまで、説得を続けます」なんて、相手が自分を想ってくれてるという確信がないと、言えないですよ(苦笑)。

そんなラブラブな二人のはずなのに、やっぱりカテリーナはずっと悩み続けてます。
それがまた、正塚脚本の一筋縄ではいかない悩み方で(苦笑)。
侯爵さまの一世一代の愛の告白にも、「貴方の言葉に嘘はないとわかっているのに、自分の心の中の何かが揺らぎだすの。どうしてなのかわからないのよ」と、なかなか素直に応じられない。
カテリーナが恐れていたのは、自分だけが老いていくにつれて、歳をとらない侯爵さまの愛を失ってしまうのではないかということよりも、侯爵さまとずっといつまでも一緒にいるためには、また侯爵さまの身体を移殖してもらえばいい、という、侯爵さまの愛情を利用するようなことになりはしないかという、そんな矛盾した考え方なんですね。
侯爵さまが「夢を見たんだ」とカテリーナに話をしていくにつれて、カテリーナの表情が、図星を突かれてものすごく動揺してます。
愛しているからこそ、ずっと一緒にいたいのに、そのために愛する人を利用するなんて、自分の心の醜さが、カテリーナはものすごく怖かったんですね。
それに、侯爵さまがそれを拒まないだろうということもわかっていて、だからこそ自分の醜さをますます痛感して、侯爵さまの優しさを憎く感じてしまったりも、したのかもしれない。
散々葛藤したあとに、それを吹き飛ばしたのが、侯爵さまの「そうしたいならそうすればいい!仮初めでもいい、私は君を失いたくない!!」という、力技のひと言だったってのが、ええぇぇっ!?って感じなんですが(爆)。
でも、何もかも、承知して、理解した上で、それでもなおカテリーナを愛してると言い切る侯爵さまの、無償の愛の深さというか、そうやって自分の醜さに悩み苦しんでるカテリーナこそを、侯爵さまはより愛おしく想ってるんだろうな~と、納得できるだけの、誠実さと優しさと包容力を一杯に表現してくれたともみんって、すごいなぁと思います。
きっと、年月を重ねていっても、侯爵さまはカテリーナを愛し続けるだろうし、カテリーナも、穏やかに老いて死ぬまで、移殖を受けたいとは言わずに逝ったんじゃないかと。侯爵さまは、カテリーナを失って嘆くでしょうけど、でも共に生きた日々に感謝しながら、その先も生きていけるだろうと。
生まれ変わり云々の話はありましたが、別に侯爵さまは、カテリーナの生まれ変わりがいるかどうかなんて、問題じゃないんだと思います。
ただ、もしかしたら、またどこかにカテリーナの魂が生き続けているのかもしれない。
同じ世界のどこかで、愛する人が幸せに生き続けているかもしれない。
そんな風に思えたら、きっと侯爵さまの長い人生も、幸せに過ごせるかもしれない。
そうだったらいいな・・・と、思います。

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侯爵さま語り・その2

2013-03-06 23:48:31 | 観劇
今回の正塚作品、私にしてはものすごくアンテナに引っ掛かった(笑)。
もともと正塚作品は嫌いなほうではないけど、のめりこんだり語りたいほど好きな作品も、そんなにあるわけではなく。
いつも正塚作品に関しては、あ~なるほどこうなってあ~なってこういうことだから、そういうことになるのね~と、自分の中でストンと納得できたらOKという感じ。
まぁわりと、私にとっては納得しやすい作風ではありますけど。
大野作品みたいに(笑)、そこがあ~だからこうなるのよ!!という語りモードまではなかなか行かなかった。
ところが今回、やたら語りたい衝動に駆られました(爆)。
・・・なんでだろう?と考えると、正塚先生の脚本が、計算されてるわりにかなり不親切で(苦笑)、ものすごく考えないと理解しづらかったのと、やっぱりともみんのお芝居によるところが大きい。
ともみんのお芝居は、通常の正塚作品とは、本来あまり相性が良いとは言えない系統(笑)。いや、全くできないわけじゃないんでしょうけど、でもやっぱり熱く大芝居になるのは、ともみんの基本仕様なので(笑)、そこが日常会話系を主流とする正塚芝居に合致しにくいのは仕方がない。
でも今回、正塚先生はそのともみんの特質を理解した上で、ちゃんと当て書きしてくださいました。
その代わり、ものすごくつくり込まないと成立しない、かなり難しい役どころになったのも確か。
そのともみんの侯爵さまが、ドンピシャ私のアンテナに引っ掛かったわけですね(爆)。
ともみんって、実は考えて考えて緻密にお芝居をつくっていく役者さんだなぁと、私は思ってるので、侯爵さまは、そんなともみんの役者魂を観られる、とてもツボな役でした。
ひとつひとつの台詞、ひとつひとつの表情、そのすべてにきちんと意味が込められていて、それを観る側で汲み取っていく作業が、大変だったけどものすごく深くて面白かった。
ほんと、ともみんのお芝居が好きだなぁぁと、改めて感動しました。

侯爵さまは、ブラック・ジャック先生と、カテリーナとしか、実は会話してないんですね(苦笑)。召使さんたちとのやり取りはあるけど、それはあくまでも主人と召使でしかないわけで。
限られた会話の中だけで、キャラを立てて、侯爵さまとカテリーナの物語として、作品の中で息づかなくてはいけない。
侯爵さまに説得力がないと、ブラック・ジャック先生との関係も、成り立たないですし。
それを言えば、カテリーナのせしるちゃんは、侯爵さまとしか絡まないですから、もっとさらに難解で大変だったと思うんですが(爆)。
でも、侯爵さまとカテリーナのエピソードが、実はブラック・ジャック先生とピノコの関係とリンクして、とても象徴的に描かれてるんですよね。
侯爵さまも、ブラック・ジャック先生も、ピノコも、それぞれ‘普通の人の社会’からは逸脱した、‘異形’の存在。
そこが、カイトとは違うところで。カイトは、‘普通の人’なんですね。先生に治療してもらったカイトは、「どこへ行くのよ?」とエリに訊かれて答えます。「まともに働いて、普通に暮らせるところ」と。
カイトは、平凡に、幸せに、当たり前の人として、生きていく。
でも、侯爵さまは違います。これからも、さらに長い時間を、ずっとずっと異形のまま、生きていかなければならない。
ブラック・ジャック先生も、ピノコも、‘普通ではなく’生きていく。
でも、侯爵様には、カテリーナという幸福を見出すことができた。生きていくことの素晴らしさを感じながら、カテリーナとの時間を、侯爵さまはきっと幸せに、大切に、生きることができる。
‘普通’でなくても、生きることは素晴らしいんだと、侯爵さまの存在が象徴していて、それが、ブラック・ジャック先生とピノコとの、これからの未来にも、明るい光を投げかけている。
空港からの帰り道、「お前は普通じゃない」とピノコに語りかけるブラック・ジャック先生。
でも最後に、平凡な「お腹が空いた」「そうだな」というやり取りに重なって、侯爵さまとカテリーナの結婚式が浮かび上がる。
それぞれが、それぞれの道で、生きて、幸福を見出せるんだと、その象徴的なシーンで、とても感動的でした・・・。

語りはおそらくまだまだ続きます(笑)。

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侯爵さま語り・その1

2013-03-05 23:58:29 | 観劇
今日は「歌劇」誌発売日。
仕事帰りに本屋さんへ寄って、ちゃんとゲットしてきました♪
そしてともみんのえと文。
・・・初日寸前の、テンション高く切羽詰った書き連ね具合に、思わず笑ってしまった(すみません/苦笑)。
でも、そうか~おそらく原稿締め切りが公演始まると同時だったから、侯爵さまの役作りに必死だったであろうともみんは、お稽古のネタ探しどころじゃなかったんでしょうねぇ。
初日の舞台での、あの余裕のない状況を観たら、よくそれでえと文も書けたなぁと思わずにいられない(爆)。
2日目からのすごく落ち着いた舞台を思えば、とにかく初日を迎えるまでが大変な公演だったんだろうと、改めて感じます。

その、侯爵さま。
通常の正塚作品からすれば、なかなかにびっくりなキャラ設定で、しかもあんな王道宝塚のロマンスを背負ってたのが、正塚先生、いったい??と、最初はすごく戸惑いました(苦笑)。
でも、何度も何度も重ねて観て、ブラック・ジャック先生、侯爵さま、カテリーナ、そしてピノコ、それぞれの場面と台詞とをじっくり繰り返し反芻していて、そういうことか~と自分で納得できるものがあり。
そもそも侯爵さま、一人金髪コスチュームで不老長寿なんて、どんなお耽美設定だ!?というにもかかわらず、ともみん仕様では快活すぎてお耽美になりようがない(大爆)。
でも、おそらくはそれも正塚先生の計算の内で、ともみんだからああいう侯爵さまを当て書きだったんだろうなぁと、今ではすごく思います。
それでいて、きちんと美形の二枚目で、包容力たっぷりにラブシーンを見せてくれたところは、ともみんの誠実であたたかい持ち味にぴったりハマってましたし、宝塚らしい正統派な役柄で、本当に素敵でした。

ただし、それと同時に、一筋縄ではいかなかった今回の正塚先生の脚本(汗)。
一番難しかったのは、やはり侯爵さまだろうと思います。
設定がファンタジーでぶっ飛んでるのはもちろんですけど、台詞のほとんどがカテリーナとの愛についてのもので、意外と具体的なことが何も書かれていない。
それでいて、「ブラック・ジャック」の世界観とちゃんとリンクしていなければならないなんて、どんだけハードル高いんだ・・・。

カテリーナとのやり取りで、昔遠くから憧れていた女性がカテリーナと似ている、と話す侯爵さま。
生まれ変わりだから、好きになったの?それってどうなの?と最初は思ったのですが、台詞の言葉をひとつひとつ聞いているうちに、全く違うことを侯爵さまは言いたいんだということが、わかってきました。
侯爵さまは言ってます。
「一世紀以上前に、私には、遠くから憧れる女性がいたんだ。君はその人によく似ている。姿かたちがというのではなく、存在そのものがよく似ているんだよ。
我々は一人で長い時間を生きるが、人は、何代かでその時間を生きるのではないか。
君を知ってから、そんなこともあるかもしれないと、思うようになった。
一方的な理屈だと言われればそれまでだが、言いたいのはそういうことじゃない。三百年近く、心を通わすことなく生きてきた。それが自分の宿命だと言い聞かせて。そしてそれは、死ぬまで続くのだと思っていた。
だが君だけは、どうしても愛さずにはいられなかったんだ。
おかげで平穏な日々は消え失せたよ。だが私は、生きることの素晴らしさを知った。君がいてくれたおかげだよ」
これってつまり・・・一人で長い長い時間を生きることも、何代も繰り返しながら同じだけの長い時間を生きることも、生きていることに違いはないんだと。
自分だけが異質で、時の流れに置いて行かれるのではなく、人はみんな、同じように生き続けているのだと。だから、生きているということは、みんな平等で、何の違いもあるはずはなく、素晴らしいことなんだと。
そのことに気づかせてくれたカテリーナだからこそ、愛しているんだと。
・・・生きることの素晴らしさ、それは、この作品の中での一番のテーマですよね。ここでちゃんと、この作品世界のテーマを、侯爵さまはしっかり主張しているわけです。
ともみんの侯爵さまって、とても快活で、真っ直ぐで、行動的です(笑)。とても、息を潜めて暮らしてたとは思えないくらい(苦笑)。でも、だからこそ、誰とも心を通わすことができないなんて、どれほど辛くて淋しいことか。周りから取り残されていくことが、どれだけやりきれなくて苦しいだろうと、思わせてくれる、それだけの生命力に満ちた侯爵さまなんですよね。
それさえも、正塚先生の計算だったのかとつい思っちゃうような、ともみんのハマり具合で、一度納得すると、ストンとすべてが腑に落ちたんですね。
・・・でも、でもね、正塚先生・・・難し過ぎだよ!!(爆)
一度観るだけじゃあ、絶対わかりっこないですよね、きっと。
あまりに奥が深すぎて、そりゃあ演じるともみんだってものすごく大変だったよね・・・と思ってしまうんです。

語り・その2に続きます(笑)。
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語りたいのはやまやまだけど

2013-03-04 23:59:12 | いろいろ
「ブラック・ジャック」の余韻が深すぎて、いまだ現実に戻れずにいます・・・。
あれこれ語りたいネタは山ほどあるんですが、語り出すとどうなっちゃうかわからんくらいなので、まぁちょっとずつ出していけたらと。

ブラック・ジャック先生と侯爵さまの関係。
侯爵さまとカテリーナの愛の形。
最終的にピノコに集約する、生きることの素晴らしさ。
舞台を反芻すればするほど、細かい台詞を拾って拾って、その奥の意味を突き詰めていくほど、正塚先生~難しいよ~(爆)と思います(笑)。
ともみん、ほんとあの侯爵さまの役をよくあそこまで演じてくださいましたよ。
すごく難しくて、役を掴むのに苦労されたというのが、非っ常~によくわかる。台詞だけ追ってても、全然見えてこない人物なんですね。
それを、あれだけの形にしてリアルな存在感まで出して魅せてくれたともみんは、今回ものすごく高いハードルを飛び越えることができたんじゃないかと。
細かい侯爵さま語りはまた改めて。・・・でも、長くなりそう(苦笑)。

今日のタカラヅカニュース、博多のトークショーの様子が映りました~♪
ともみん、黒スーツに、襟の白タイにキラッと光るタイブローチ(かな?)が、侯爵さまを髣髴とさせて、すっきりとカッコいい♪
髪はまだ、侯爵さまのときのまま金と黒ですね。次の集合で役が決まったら、替えるのかな?でも、今の髪の色、すごくともみんに似合ってて好きなんだけど。
・・・やっぱり、用意された椅子よりもまだ上にある脚。長い~(爆)。
隣に並んだあんりちゃんが小柄なので、ともみんでっかいな~と思います(笑)。
あ~ともみんに会いたいよ!!

明日は「歌劇」誌発売日。
ともみんのラストえと文が載ってますね!公演の裏話とか面白ネタがあればいいな~。
そして、きゃびぃちゃんの組レポに期待。ビシバシとおもろ~話を書いて欲しいです(笑)。
あ、もしかして楽屋日記もあるのかな?
舞台写真も掲載されますよね。侯爵さま、どれくらい写ってるかな~?
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ウォーキングレポ

2013-03-03 22:34:19 | 歴史散策
11月以来のウォーキング。しかも前回は、明日香村を出てのコースだったので、村内を歩いたのは9月以来で約半年ぶりか。
でも、入鹿さまのお参りは今回もできず(苦笑)。次はいつ行けるかなぁ?

今回は、談山神社西門側から出発して、明日香へ下り、石舞台から坂田寺跡、亀石、鬼の爼板等を回って飛鳥駅に戻るコース。
古代の石切場ではないかとされる場所から、石像物に注目しながら歩いてきました。

出発地点の談山神社西門から見た明日香。



まずは、聖徳太子の産湯に使われた井戸の跡ではないかという、春井。



井戸らしきものは影も形もなかったですが、地面から涌き水が出ていて、井戸が埋もれた跡と言われればそうかも(笑)。

てくてく下り、石切場ではないかという、石がゴロゴロ転がっている薬師堂の境内から、やや登ったところにある、不動の滝。



崖にはお不動さまが。



下って気都和既神社に立ち寄り、さらに石舞台まで。
昼食休憩のあと、坂田寺跡を回り、水神を祀った葛神社へ。
古代から、雨乞いなど水神信仰と縁の深い地域のため、水神=蛇→口縄→くつな、ということで、祀られたくつな石(割れた石から血が流れ、蛇が出てきたという伝承)を見に登って行ったところ、その谷沿いにあったワンコダム(笑)。



ワンコの顔に見えません?ダム名称は、両槻会事務局長さんが勝手に命名(笑)。

くつな石近くの展望所から見た遠望。



左端奥に二上山、手前に畝傍山、さらに手前に甘樫丘。もう少し晴れてたら、もっと綺麗に見えたのにな~。

再び石舞台に戻り、今度は橘寺の裏から抜けて、亀石、鬼の爼板、鬼の雪隠と回って行きました。



古代の寺域や方位、位置関係など、田んぼや畑の段差や形等から見るというのは、両槻会ならでは。
欽明天皇陵の祭場になるのでは?という段差も、実際に歩くとよく見えますね。

歩く距離はともかくとして、やはり寒かったのが一番ハードでした。
もっと陽射しがあれば、楽に歩けたんでしょうけど。
寒風が強くて、しかも小雪がちらついてたので、さぶ~さぶ~と縮こまって歩いたので、消耗も大きかった(汗)。

一晩明けて、朝から筋肉痛でイタタイタタと過ごしてました(苦笑)。
次回5月の定例会は、藤原京めぐりでアップダウンはあまりなさそうなので、もうちょっと楽に歩けるかなぁ。
ちょうどいい季節になりますしね。

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小雪ちらつく中

2013-03-02 23:25:14 | いろいろ
久しぶりのウォーキング、やっぱり体力落ちてるかなぁ(苦笑)。
今日は陽射しが少なく、風も強くて、さぶ~っっ!(汗)
時々小雪のちらつく中を、全行程踏破してきました。
飛鳥の空気と馴染みの風景はやはりいいなぁ~と思いつつも、でも今日は寒かった!!
さすがに、午後も半ばになって、疲れと寒さでぼ~っとしてきたところに、博多の友人からメールが届き、今日のともみんの博多トークショーの報告をいただいちゃいました(爆)。
きゃあ~♪と思うと元気も出てきて、何とか無事に歩ききれました(苦笑)。

ウォーキングレポはまた改めて。
明日は筋肉痛かな。
観劇には行かず(笑)、ゆっくり休もうと思います。
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