趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

侯爵さま語り・その10

2013-03-21 23:58:24 | 観劇
長々と書いてきましたが、大体語りたいことは語れたかな。
あとは、侯爵さま以外でも、ツボったところをメモメモ。

もちろん、ブラック・ジャック先生のまっつさんも、素晴らしかったぁぁ♪
途中でお声を潰してしまわれたことが、本当に残念で悔しくもありましたが、でも、それでお芝居がさらに深くなったことは事実。
ドラマシティの初日明けは、熱いし怒るし愚痴ったりで原作のブラック・ジャックのイメージそのまんま!と思ったのが、お声を出せなくなってしまったことから、却ってとっても、まっつさんらしさが前面に出るようになったな、と。
静かであたたかい、内に秘める熱さ。
そして、必死に生きようと足掻く、その執念というか貫いている思い。
まっつさんにしかできない、まっつさんのブラック・ジャックになったことで、作品がより大きく、深くなったんだと思います。
だからこそ、青年館千秋楽の、お声を解放したまっつさんは、最高でした・・・。
あの映像が残ったことが、本当に嬉しい。早く放映にならないかな~♪

ブラック・ジャック先生が、山野先生と話してるシーン。
検査を終えて、思いに沈みながら「私から手術を取ったら、何も残らない・・・」とつぶやくブラック・ジャック先生。山野先生の「そんなことはない!そうだろう!!」という言葉を聴きながら、弱々しく自分の手を見つめているのに、ふと我に返って元の冷静な無表情に戻す、その瞬間のまっつさんの表情が、切なくて、大好きでした。

ピノコちゃんが言葉の練習をしているとき。
青年館の2階席から観たときに、初めて、テーブルに置いてあるものに気づきました。小さい子供が使う、ひらがなの書いた積み木!こんなものが置いてある~!?と、めちゃツボりました(笑)。

「言葉は大事なものなんだ」と諭され、ソファに膝を抱えてうずくまったピノコちゃん、セットがはけて行くその反動で、コロンとソファに転がるのが超可愛かった♪
ピノコちゃんのお洋服、ほんと可愛いんですけど、これってブラック・ジャック先生が買ってくる・・・というより、五条さんあたりがちゃんと買ってきてくれた、と思うほうが、自然なのかな(笑)。

その五条さん。山野先生に「先生の価値はブラック・ジャック先生の同級生だということです」とばっさり冷た~く言い放って、山野先生気の毒に~・・・となるんですけど、でもこれって、逆に、ものすごい褒め言葉でもあるんですよね。
ブラック・ジャック先生と、同級生として、普通に友人づきあいができる、そしてブラック・ジャック先生もそれを友情として返してくれる、それがどれほど稀有なことか、山野先生の人柄の素晴らしさを、五条さんはちゃんと褒めてるんですよ!褒めてるんだから、気づいてあげて~!と私は観ながらいつも思ってました(苦笑)。

正塚作品には必ず登場すると言ってもいい、ヒネくれたチンピラ青年担当の、カイト(爆)。
でも、咲奈ちゃんに当てた等身大の役で、一番わかりやすく、納得できるハッピーエンドの流れで、ブラック・ジャック先生にしろ、ピノコちゃんにしろ、侯爵さまにしろ、カテリーナにしろ、一筋縄ではいかない人々の中では、一服の清涼剤でもありました。
登場シーンのヒネ加減が、回を追うごとにどんどん良くなっていきましたね。ブラック・ジャック先生がなぜ激怒するか、その要因がよくわかる・・・。
生きることに投げやりだったカイトが、殺されかけて初めて、‘生きたい’と強く願い、先生に助けを求めてくる。先生に来るなと言われていたにもかかわらず、「また、来ちゃったよ・・・」という自嘲的な台詞に、その思いと、切なさが出ていて、私はすごく好きだったんですが・・・しかし、青年館の客席ではなぜかそこで笑いが起きる(汗)。なんで!?と私にはその笑いの意味が理解できず・・・。東京の笑いって、大阪とは違うのかなぁと思った瞬間です(苦笑)。

カイトの彼女エリが、クラブでガンガンに踊ってる、そのあゆみちゃんのドヤ顔がお気に入り♪あゆみちゃんんのダンス、カッコいいですよね!
プロローグのあゆみちゃんの、スカートの両スリットから見える素晴らしいおみ足のラインに、毎回見惚れてました。
フィナーレでも、男役さんたちの中に紅一点で混じってのダンスが、カッコよかった!!

ホタテ君のトラヴィスは、ある意味大活躍(笑)。
ブラック・ジャック先生にいじられてるのが、ほんと楽しかった。毎回、大笑いさせていただきました♪それでいて、銃を撃つところはカッコよかった☆台詞は素っとぼけてるけど(笑)。
トラヴィス君、日本語上手ですよね(笑)。やっぱり、ブラック・ジャック先生の護衛に選ばれたときに、日本語の会話能力も考慮されたのかな?大学では日本語専攻だったとか。
それを言うなら侯爵さまもですけど、侯爵さまは300年も生きてるんですから、言語を勉強する時間ならいくらでもある(爆)。きっと、日本語だけじゃなくて、何ヶ国語でもペラペラなんですよ・・・たぶん(大笑)。
ブラック・ジャック先生だって、海外へも手術に出掛けていくんですし、少なくとも英語はペラペラなんでしょうね。
プロローグは、全部英語の会話なんだろうなぁ。

プロローグといえば、‘影’のともみんと咲奈ちゃん。並んでブラック・ジャック先生の‘心の声’を言ってるときの、2人の対照性がまた、面白かった。
トラヴィス君が現れたときの、反応の違い。ともみんは、‘大統領を守れなかった護衛官が何を言うか’と、苛立って怒ってる。咲奈ちゃんは、‘役立たずの護衛官じゃないか’と馬鹿にしてるように見える。
同じブラック・ジャックの声のはずなのに、全然違ってて、ちょっと笑えました。

書けども書けどもキリがないんですけど(苦笑)、ひとまずこれで一旦終了、かな。
また、書きたいことを思い出したら、ぽろぽろと書いてるでしょうけど。
こんなに長く、ひとつの作品を引きずって書いたのは久しぶり。それだけ、深くハマった証拠ですが。
まだまだ余韻は残ってるので、もうしばらくは、ぼんやりと侯爵さまを想っていようかなぁ。
とはいえ、次の「ベルばら」も控えてますし、今度はジェローデルに、気持ちも向けて行きたいですね。

コメント
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