趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

椿の花は武家の花

2009-01-28 23:52:50 | Weblog
背景を変更しました。
モチーフは椿。この花、結構好きなんです。
花が散る時、根元からすっぱりと落ちることから、武家の花とも言われますが、やはりその潔さが、武家、なんでしょうね。

椿と言えば「我が愛は山の彼方に」での出陣の舞いのシーン。ノルさんの秀民様が椿の花枝を口に咥えてポーズをキメていたのが記憶に新しい(ってそれでもだいぶ前になっちゃうけど/苦笑)ですが、私の記憶はもっと古く、ミネちゃん秀民様にまで遡ります。当時、私は小学生。しかも、TV放映された映像ではカットされて残ってないので、まさしくナマで観劇した1回こっきりの脳内画像が、しっかりと記憶されてるんですね~。それがあまりにカッコよかったので、私は秀民様、ひいてはミネちゃん、そして宝塚に落っこちたのでした(爆)。

そもそも私が歴史(それも日本史)にハマったのは、宝塚から。ミネちゃんの「西海に花散れど」。平家物語を下敷きに、平資盛を主人公にした作品ですが、それがきっかけで源平に興味を持ち・・・それも平家側。
それ以降、武家の滅びの美学というものに、惹かれるようになったのかもしれません。
太平記にハマったのは、そもそもは河村恵利さんの漫画(楠木正行が主人公の作品)が最初でしたが、それでも日本史&武家好き、という下地がなければ、興味を持たなかったのかも。
入鹿様に落ちたのだって、サエコさんが演じたからなのは当然ですけど、でもサエコさんが蘇我入鹿を演じる、と決まった瞬間にまず万歳三唱!だったんですもんね。
暗殺された孤高の権力者、悪として葬られた天才政治家、こんなカッコいい役をもらえるなんて~♪ということしか思わなかった(笑)。・・・一般的なイメージからすると、それって変わった反応なんだろうか(苦笑)。

入鹿が決まる前にも、実はサエコさんにこんな役をやってほしいと妄想してたのが、藤原仲麻呂だったりします。
この人物も、歴史ではどちらかというと悪役。聖武天皇のお妃である光明皇后に信頼され(仲麻呂の叔母にあたるんですよね)、まだ若い孝謙女帝を操って権力を握り、道鏡の出現によって女帝(退位したあとなので当時は上皇)と仲違いをしたために、権力闘争に敗れて処刑されてしまうという・・・。
何となく、入鹿と系統は一緒でしょ?(笑)

同じように処刑されたり追われて行ったりするのに、悲劇のヒーローとして一般的に人気のある有間皇子とか大津皇子、源義経とかは、どうも好きじゃないんですけどね(爆)。
私はむしろ、追い詰めた側の持統天皇や、源頼朝のほうに共感するし興味もあります。・・・つまり、政治家タイプが好きだってことなのか(苦笑)。いや、でも中大兄は嫌いだなぁ。鎌足はさほどでもないけど。
じゃあ楠木正行は?となると、小楠公と言われてヒーローでもあるわりに、評価的には賛否両論、実際のところは謎も多い、というところに、妄想意欲を掻き立てられるのかも(笑)。あくまでも徹底抗戦という死を覚悟した潔さも、滅びの美学に通じるカッコよさが確かにありますし。
それと、正行だけでなく、この時代の人物は南朝北朝関係なく誰も彼も面白いので、その時代の中の位置づけとして好き、なんでしょうね、きっと。

どちらにせよ、一貫して‘マイナー’好きには違いないようですね・・・(爆)。

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ウォ~リ~ィ

2009-01-25 23:57:54 | Weblog
ようやく、見たかった映画「WALL・E」に行ってきました。
可愛~い~♪
12月公開の映画なのに、いまだ映画館が一杯でした。うん、だって可愛いもん♪
もちろん字幕版で見てきました。ウォーリィちゃん自身は、「ウォーリーィ」と「イーヴォ(イヴ)」としか、ほとんどしゃべらないので(笑)、字幕が必要なのは宇宙船の船長さんとそのほかわずかな登場人物&ロボットだけですけどね。
ちょっとコワイけど(笑)イヴちゃんとか、あとお掃除ロボットのモー君がメチャ可愛かった。
生まれて初めて、ゴキブリを可愛いと思った・・・(爆)。これが最初で最後でしょうけど。
でも、人類が住めなくなった地球に、やっぱりゴキだけは生き残るんだなぁ(溜息)。
ま、裏を返せばものすごくブラックな映画だとは思うんですけどね。ウォーリィちゃんが可愛いから、ほのぼのファミリー映画になってるんだと思います。

映画の前の予告編で、春休み映画の宣伝もしてましたが、ドラえもんの「宇宙開拓史」なんて、まぁ懐かしい作品をリメイクするんですね。
そういや「魔界大冒険」もリメイクしてたっけ・・・。
もはや新作のアイデアがないのか、新キャストでのリメイク版を作るしかない状態になっちゃったんでしょうかねぇ?
ちなみに、私は小学生の間はずっと映画館へ見に行ってました(笑)。一番好きだったのが、「小宇宙戦争(リトル・スター・ウォーズ)」。そして「魔界大冒険」、「鉄人兵団」ですね。
「小宇宙戦争」のテーマソングが、武田鉄矢の「少年時代」で、この曲が今も大好きです。

映画のあと、一緒に見に行った友人とカラオケに行ったんですが、ついつい歌うのはアニメ・ソングばっかり(笑)。
ポップスをあまり知らないのもあるんですが、アニメは歌い出すと懐かしいものが一杯出てきますね~。
「るろうに剣心」とか「魔法騎士レイアース」なんてのは、普通にポップスの主題歌だからともかく、「かぼちゃワイン」だの「うる星やつら」だの「アラレちゃん」だのになってくると、懐かし~い!としか言えない(苦笑)。私がまだ幼稚園くらいの頃にすでに大好きだった「ボルテスV」は、今でも完璧に歌えます(爆)。
「宇宙戦艦ヤマト」シリーズなら、映画の挿入歌も含めてほぼ全曲完璧に覚えてますが、男声が多いので、なかなか歌えないのが残念。
でも、昔ハマってよく見てたアニメにもかかわらず、実際は忘れちゃってるものも多い。「ラ・セーヌの星」も、いざ主題歌を歌えと言われると???「キャンディ・キャンディ」くらいなら歌えるけど。
アニメというか特撮物でも、ウルトラマン・シリーズで歌えるほど覚えてるのは「セブン」と「タロウ」くらいかなぁ。仮面ライダーも、いざとなると浮かばない・・・。「ブラック」とか「ブラックRX」は、せっせと見てたはずなのに(爆)。
学生時代に見てたアニメでも、意外に忘れちゃったものもあるんですね。「勇者指令ダグオン」なんて、声優の子安武人さん目当てで見てたのに、主題歌をかけらも覚えてない・・・(苦笑)。
「新世紀ガンダムW」も、半分は子安さん目当てでしたが、これはハマったアニメでもあるので、主題歌は覚えてる・・・と思っても、細かい音程があやふやだったり。
あとは、私の場合アニメ・ビデオも多いからなぁ。「ロードス島戦記」とか「銀河英雄伝説」とかは、知る人ぞ知る、だし。
今日のところは、「エヴァンゲリオン」とか「セーラームーン」とか「ニルスの不思議な旅」とか「名探偵ホームズ」とか、その辺りを歌ってきました(笑)。


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四神とは

2009-01-24 23:43:45 | Weblog
宝塚の「太王四神記」、母も観たいというので今日一緒に観てきたんですが、2度目ともなると大体の内容が飲み込めてきて、初見よりも余裕を持って観ることが出来ました。
それに花組さんも、新人公演が終わってちょうど落ち着いたところのようで、お芝居も何とか見やすくはなってましたね。・・・これからあとはどんどん突っ走っていくんでしょうけど(苦笑)。
何度観ても、ゆうひさんが超カッコいい・・・(爆)。キハを助けて欲しいと、ゆうひさんホゲの足元にすがり付いてくるサリャンを、無造作に足蹴りにするところなんてものすごく素敵~(大爆)。

ところでこの四神。言わずと知れた、青龍、白虎、朱雀、玄武。東西南北の四方を守る神獣として、飛鳥のキトラ古墳などでも有名ですが、ファンタジーでは使いやすいアイテムなのか、漫画や小説にもよく出てきますね。
で、私が好きな漫画が渡瀬悠宇さんの「ふしぎ遊戯」(笑)。
この作品では、四神それぞれに巫女がいて、その巫女に仕える七星士を集めて神獣を呼び出し、願い事をかなえてもらうという冒険ファンタジーなんですが、私が高校生だった頃の作品としては、中国風・大陸風なファンタジーというのはまだ珍しく、すごく気に入ってました。
もちろん少女漫画ですから、いろんなキャラの男の子たちが出てくるわけですが(笑)、私が好きだったのが、主人公の女の子・美朱(みあか)の相手役(笑)である鬼宿(たまほめ)ではなく、2番手役(笑)の星宿(ほとほり)と、あと敵役の心宿(なかご)でした(爆)。
アニメ版で星宿の声をやったのが、これまた私の好きな声優の子安武人さんだったから、なおさら。
美朱が主人公のシリーズは朱雀・青龍編なのですけど、現在は玄武編が連載中で、実は読みたいんですよね(笑)。それに、いつの間にかたくさん外伝が小説で出てたりして、ちょっと気になってます・・・。
「太王四神記」を観てたら、なんだかものすごく「ふしぎ遊戯」を思い出しちゃって・・・文庫漫画、欲しいなぁ(爆)。
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雑談

2009-01-22 23:58:16 | Weblog
星組次期、れおん君とねねちゃんに決定。・・・久々に、驚かない順当なニュース(苦笑)。
そして、かなめ君が星に異動。・・・これはちょっとびっくり。じゃあAQUA5はどうするんだろう?AQUA4にするのか、別組でも活動は続けるのか、それともメンバー交代なんてありうるのか。
宙組から、ちぎちゃんが雪に来る。それはそれで、ちぎちゃんは好きだし歓迎するんだけど、よく見ればくらま君と同期なのね。

サエコさんの舞台が2月に迫り、特別番組が今週24日の深夜に放映されるとのこと。ぴあからのニュースメールでは、深夜の関西テレビだそうです。お稽古のメイキングとか、直前スペシャルという内容みたいだけど、関東ローカルで昨年放映したのと同じ番組なんだろうか?
サエコさんといえば、ご出演されているという映画「極道の食卓」が2月14日から公開ですけど、大阪公演真っ只中なのでどうしようかなぁと考え中。
大阪の心斎橋の映画館で、モーニングロードショーというけど、それって意味がよくわからん(苦笑)。モーニングショーと、あと昼間にも何回かあるってことなの?スケジュール発表を待ってるのに、なかなか出ないし・・・。
14日は、大阪の舞台が16時からだし、午前中に行けるなら、心斎橋まで行ってもいいんだけどな~(というか、そこしか行けないかもしれない)。一応は、時間次第ですが。

2月に歩く下ツ道の地図をメールでいただいたので、印刷してつなげて貼り付けてみました。・・・長い(笑)。
改めて見ると、確かに距離は長いけど、やっぱり全コース歩いてみたかった・・・。たぶん無理だろうけど(汗)。
ともかく、体力をつけないことにはね・・・。吉野の南朝史跡を歩き回るにしても、やはり体力は必要だし。
歴史の散策をしようと思うと、どうしても‘歩き’は必須ですね。必ずしも、交通の便が良いところばかりではないし、実際に歩いてこそ、当時の情景が思い浮かぶということもあります。飛鳥なんて、特にそう。広々としたのどかな風景の中に、宮殿があり、役所が立ち並び、荘厳な寺がある・・・そういうのを想像すると、‘歴史ロマン’を強烈に感じます。
南北朝は、またちょっと違った趣もありますけどね。殺伐とした戦乱の息吹と、その中で個性的な武将たちがそれぞれの生き方を懸けて駆け抜けていく面白さ。
源平や戦国も、戦乱の時代ということではファンの多い時代ですけど、私が敢えてマニアックな南北朝にハマったのは、マイナーだからこそというひねくれた性格もありますが(爆)、古風さと革新的な動きが両立し、なおかつ豪奢な光と、その影の闇の深さとの、コントラストが面白いと思うんですね。
もちろん、個性的で自分勝手になりふり構わない、面白い人物が多いのも魅力的ですし、その個性同士がぶつかる時の影響も、複雑だからこそ調べ甲斐もあります(笑)。
もっともっと、いろいろ深く突っ込みたい世界ですね・・・(笑)。


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予定が埋まっていく

2009-01-20 23:55:26 | Weblog
3月のサエコさんのコンサート、申し込まないと・・・と思う矢先に、「西遊記」が中止になった植本姫が、3月に東京でゲスト出演(?)する公演があることが判明。しかも、日程もサエコさんとドンピシャ。・・・私にどうしろと?(汗)。
作品はシェイクスピアの「マクベス」を、日本の戦国時代に置き換えたものだとか。花組芝居の加納さんがマクベス夫人。ほかにも花組芝居から何人かご出演なので、そのご縁で植本さんも加わることになったのか?男役?それとも女形?
作品自体、興味の沸くものではあるけど、果たしてハシゴは可能なのか?(爆)サエコさんは東京国際フォーラム。植本姫は六本木俳優座。遠くはない・・・のかな?

植本さんは、早くも10月の予定が出ました。
これまた東京日生劇場、「屋根の上のバイオリン弾き」。メンバーが豪華。市村正親さん、鳳蘭さん、そしてかしげさんも!
そんな先の予定がわかっても、まずはサエコさんの予定が出なくちゃ動けない(汗)。

舞台チケットも、どんどん発売が始まって、予定が埋まっていくんですけど・・・。
3月はサエコさんのほかに、月末に月組バウ。
4月は置いといて、5月には2日に新感線、16日に花組バウまで取れちゃいました。
果たしてサエコさんの、5月と7月にミュージカルという話は、いつ具体的な発表があるのやら。

5月と7月は、両槻会定例会の時期。今のところ、5月2週目の定例会は、上手くほかの予定を避けてますが、お願いだからサエコさん、そこに飛び込まないでね(爆)。
両槻会といえば、先日の講演会のテーマにもなった‘下ツ道’を実際に歩こうという企画が2月にありまして、幸いサエコさんにもぶつからなかったので、参加することにしました。
・・・が、下ツ道全踏破すると、橿原神宮の駅前から、奈良市内の平城宮跡まで、25キロもあるそうな(驚)。
普段怠け者な私には、さすがに一日に歩く距離の限界を超えていると思われ・・・迷いましたが、今回は半コース13キロ、天理二階堂駅で抜けさせていただくことにしました。
それにしても、ほかの参加者の皆様は、全員が全コース予定でいらっしゃるらしい。・・・皆さん、元気だなぁ(爆)。
それでも一応、途中抜けしたあとは、せっかくの機会なので電車で平城宮へ向かい、資料館などを見学しようかな~なんて。上手くすれば、踏破してこられる皆様と再合流できる?なんて思ってますけど、どうなのかな?(苦笑)

どんどん先の予定が埋まっていき、一番肝心なサエコさんの予定だけが遅れていく・・・。
これからますます、サエコさんと飛鳥歩き、両立させていくのが日程的にも体力的にも(苦笑)綱渡りになりそうですね~・・・。


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あらまぁ・・・

2009-01-19 23:57:59 | Weblog
タニちゃんが退団発表。・・・君も行くのか(嘆)。
もうちょっと長いかと思ってたけど、観るたびにあのぷくぷくだったタニちゃんが痩せていくので、相当大変だったんだろうなぁと思います。
・・・これでまた、宝塚の楽しみがまたひとつサヨ~ナラ~(黙)。
れおん君がこのまま星トップになるのであれば、宙組だって次は順当に蘭トムさん、ってこともありえるわけだ。
ただそうなると、キリヤンやユミコさんが、ちょっと気の毒ではあるんだけど。人事シャッフルは、本当にないんですかねぇ?

淋しいネタはこれまで。
現在、「三国志」がようやく佳境に突入。呉の裏切りで、関羽が死んだところまで読めました。残りは4冊。北方「三国志」は、孔明の死で終わってるので、なんとなくあとちょっと、と思えるところまで来たな~と思います。
やっぱり、この孔明って面白い(爆)。あくまでも‘軍師’として、戦略を練り、作戦を立て、諸将を配置する、ということをやる立場なので、いざ戦闘に突入すると、張飛や趙雲たちプロに任せ、戦況が厳しい時は自分の作戦が間違ってたのでは?とうろたえて劉備にたしなめられるなど、かなり行動が人間らしくて可笑しい(苦笑)。ま、頭が切れすぎるからこそちょっと変人っぽいのが、これまでになかった孔明像で、私は気に入ってます。
あと、馬超のキャラが新鮮。ものすごく強いのに、すごく冷めてて、周囲のことはどーでもいい、という投げ遣りな態度で孤高を守ってる。孔明とのお互いの探り合いが、緊張感があって面白いですね。
あと、これからの期待株が、曹否と司馬懿のコンビですね。もともと司馬懿は好きなんですけど、実は曹否もわりと気に入ってるキャラだし(爆)。陰険で性格悪いイメージのある曹否ですけど、曹操の跡継ぎだけあってちゃんと有能は有能なんですよね。その点、劉備の息子の劉禅は、全然あきまへん(汗)。

「三国志」の先が見えてきたところで、次は何を読もうかなぁと目をつけているのが、最近順次発売されている古典シリーズの、「太平記」。原文に口語訳が付いて、ちょっとした解説もあり。・・・ただ、原文すべてではないようなのがちょっと残念ですけど、古典導入ということでは、これぐらいなのかも。
ほかにも、読むべきものとしてチェックしてる本は多々ありますけどね。徐々に、進めて行きたいと思ってます。

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宝塚版・太王四神記

2009-01-18 23:59:23 | Weblog
公演中の花組さんを、ようやく観に行ってきました。
私はヨン様のドラマは見てないんですけど、宝塚版はとりあえず、よく2時間半にストーリーをまとめたなぁ~と(苦笑)。その代わり、展開がジェットコースターのようですが(爆)。一応、ストーリーを追うことは可能でした。この間にこっちのエピソードが入るんだろうな~とか、ここにはたぶんこういう展開が入ったんだろうな~とか、かなりの部分は想像で補う必要はありますけどね・・・。
ドラマを見た人に聞くと、どうやらラストの結末は、宝塚オリジナルらしいです。宝塚らしく、終わらせようということなんでしょうけど。

主役タムドクの、まとぶん。優しげでおっとりとしていながら、実はちゃんと有能で内に秘めた激しさを持つ、育ちの良い王子様、そのまんまでした(笑)。
ドラマを私は知らないにしても、何となくイメージするヨン様のタムドクの雰囲気も、ちゃんと醸し出している。
豪華なコスチュームも、さらっと着こなせているのは、さすが元・星の王子様(笑)。
ただ、ジェットコースターな展開と、周囲のジェットコースター芝居につられて、まとぶんのお芝居も突っ走っているのが気になるところ。花組に組替えしてから、どうもお芝居にヘンな癖が付いちゃったみたい・・・(汗)。もうちょっと、間を置こうよ・・・。
ライバルのヨン・ホゲは、ゆうひさん。超カッコいい!!
快活な青年から、どんどん堕ちていくのが、似合いすぎです(爆)。2幕に突入してからの、暗く鋭い眼差しがたまらない・・・。
コスチュームも完璧。やっぱり似合いますよね~♪
孤高の人物なので、周りに流されず自分のお芝居が出来ますし、さすがゆうひさんはその辺りの緩急をきっちりと見せてくれました。
まとぶんタムドクとの対決シーンは、とっても見応えあります。
ドラマのホゲ役は、どんな俳優さんが演じたんだろう?ゆうひさんのほうがカッコよかったりしたら、ちょっとショックかも(笑)。
ヒロインのキハ役、彩音ちゃん。これまで演じた役の中では、一番似合ってたかも。妖しさと純真さのメリハリがあって、自分に正直で芯の強い女性として、きっちり見せることが出来てたと思います。
・・・小池先生、ありがとう(笑)。

主役3人を、最低限の分はきっちり描いてあった代わりに、周囲の人物がかなり希薄。四神の守り主は、説明されてちょっと出てきて終わりみたいな?ドラマを知ってる人なら、ああ!と思うんでしょうが、私の場合は少ない情報で芝居を観ながら想像していくしかない(苦笑)。
スジニはもっと恋のライバルとして活躍するのかと思ってたので、ちょっと愛音さんは気の毒かも。
一帆さんの悪の大長老(笑)は、暗躍してる時はちゃんと若い姿なので、ちょっとホッとしました。でも、何が一番印象的だったかといえば、フィナーレでの水を得た魚のように活き活きと踊る姿。ものすごくカッコよかった・・・。バリバリの花組ダンスなのには、大ウケでしたけど(苦笑)。
ほかにウケたのが、ホゲの子供時代を演じたれみちゃん。やっぱりアナタ、月娘ね~(大笑)。
とにかく怒涛のように物語が突き進んでいくので、周囲を観る余裕があまりなく、誰がどこにいるなんて、チェックできるはずもない。
これはもっと2階の後方席から、ぐる~っと見渡してみる必要があるかもしれません(苦笑)。

演出自体は、小池先生なのでさほど心配はしませんでした。回り舞台を上手く使ってるし。脚本も、苦労の跡は見えますけど、どうにかこうにかまとめてありますし。「カラマーゾフ」の齋藤先生みたいな、あらすじだけ~ということもなく、ドラマも書き込んであった手腕は、今の宝塚では小池先生しか成し得ないかと。
ただ、やっぱり花組なので、これからさらにマシンガン芝居へ突っ走ることを思えば、今のテンポでこの状態だと、恐ろしい気もする・・・。なんとか、もうちょっと抑えられないものかなぁ。オケの指揮が小池先生御用達(笑)の一番冷静な佐々田先生なので、音楽まで突っ走りはしないと思いたいんだけど・・・。
ラストシーンの「ベルばら」ペガサス再びか?な装置と、フィナーレのいつもの構成は、もうご愛嬌と済ましておくしかないかな(爆)。

帰宅して、ちょうどBSでドラマの再放送をやってるな~とは思ったんですけど、同じ時間にCSで月組の「あかねさす紫の花」が放映だったので、そっちを観てしまいました。
待ちに待ってた全国ツアー版。ゆうひさんの中大兄皇子!これまた、素敵だったんですよね~♪アサコさんの大海人皇子と、バランスもぴったりだし。
入鹿ファンの私には、中大兄は仇ですが(笑)、この物語の中大兄はすごく面白くて好き。始めのほうで、6月12日を連呼されるとちょっとムカつきますけどね・・・(爆)。
柴田先生作品で、飛鳥三部作といえば「あかねさす紫の花」「あしびきの山の雫に」「たまゆらの記」ですが・・・唯一、何度も再演されてる「あかねさす」は、やっぱり一番宝塚らしいからなんでしょうか。
ちなみに改めて説明すると、「あかねさす」は額田王を挟む中大兄と大海人の恋愛物。・・・に、ちょっとだけ政治絡みも混ぜて。
「あしびき」は、大津皇子が主役。ビデオで一度観ただけなのでおぼろげですけど、恋愛よりも、父である天武天皇(大海人)との葛藤や、謀反事件へと発展する政治絡みがメインだったかと。
「たまゆら」は、長屋王事件を下敷きに、長屋王の息子・安宿王(あすかおう)と、藤原不比等の娘・安宿媛(あすかひめ、のちの光明皇后)、そしてのちの聖武天皇となる首皇子(おびとのおうじ)の三角関係を描いた作品でしたね。
そこに番外編(?)として、サエコさんの演じた蘇我入鹿の「飛鳥夕映え」が加わるわけですが。
「あかねさす」「あしびき」は、万葉集の歌がかなり使われてますね。タイトルも万葉集ですし。
その点「飛鳥夕映え」は、思いっきり権力闘争と青春群像に偏ってますから、恋愛物ですらない(笑)。だからなおさら、私がハマったのかもしれないですけど(爆)。
これらの作品が、全部柴田先生というところに、先生の思い入れというか、こだわりがわかるように思います。問題は、後継者がいないことか・・・(溜息)。
大野先生は、歴史作品にはマニアックなほどの細かい計算が働くけど、困ったことに恋愛を描くのが苦手なんですよね~(大爆)。恋愛と歴史をバランスよく描けた唯一の日本物が、小野篁を主役にした「花のいそぎ」でしたけど。
さぁ、いつかまた、飛鳥を描いた作品を作る意欲のある先生が、出てきてくれればいいのですが。



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1月17日

2009-01-17 23:46:44 | Weblog
今日で、震災から14年が経ちました。
私が住んでいる地域は、神戸市内を思えばずっとマシでしたが、それでもそれなりの被害を受け、今でも当時の状況は生々しく思い出します。
我が家は運良く残ったものの、両隣は半壊状態。電気は当日すぐに通りましたが、水とガスが約1ヶ月止まったまま、不便な生活を強いられました。
家は無事でも、中はめちゃめちゃで、食器棚も全滅。棚の上のものはすべて落ちて、床に広がってました。

夜明け前、地鳴りで目が覚め、何事かと思った瞬間に襲ってきた揺れは、忘れられるものではありません。
幸いにも家族にはケガひとつなく、ともかく外に出なければと、私が常に勉強机の上に置いていたラジオ付きウォークマンを手探りで引っつかみ、そこにあった適当な上着をパジャマの上に羽織って、靴が見当たらずスリッパで庭へ。まだ真っ暗だったことを覚えています。
隣の家からも人が出てきて、お互いに声を掛け合いながらまずは夜明けを待ちました。持っていたラジオを付けても、まだその時点では情報もほとんどなく、とにかく地震が起きたということしかわかりません。
やっと明るくなってきて、周りの様子が見えてきた頃、ラジオでもようやく、神戸のほうでものすごい地震があったこと、大変な被害が起き始めてることが、おぼろげながらようやく伝わってきました。
日が昇るのを待って、とりあえず家が無事なのを確認し、中を覗いて呆然。それでも、外よりは中が暖かいので、いつでも飛び出せるよう庭に面した部屋に、着替えやらを探して運んできて、ちょっとずつ動きはじめました。
昼前には電気が戻ったので、テレビを付けてぞっとしました。映っていたのは、燃える神戸の街並みと、止まった電車、倒れた高速道路・・・。
今思えば、すごく怖いことをしたと思いますが、とにかく食べるものがないので、ガス漏れの危険も考えず炊飯器で炊けるだけご飯を炊いて、たくさんのおにぎりを作り、お隣にも配ったりして・・・。よくガス爆発を起こさなかったものです(汗)。そのあとすぐに危険だからとガスを止められ、水も水道管に残ってた分を使い果たすと、それ以降一滴も出なくなり・・・。
当時は携帯電話なんてまだなかった時代ですから、親戚に安否を連絡しようにも、家の電話はつながらず、公衆電話に何時間も並んだりして。
余震もありましたし、1週間ほどは家族みんなで、ひとつの部屋でコタツに雑魚寝。私のアルバイト先のパン屋さんから炊き出しのご飯やパンをもらってきたり、どうにか駆けつけてきてくれた親戚が、食料や携帯コンロを持って来てくれて、それで数日は何とか生活してました。
そのうち、近くの公民館で水とかインスタント食品が配られたり、スーパーにも食料品が届きだしましたし、電車も動き出したので、大学(当時私は学生でした)に行くついでに、買出しをしたり。
お風呂に入りたくて、大阪の銭湯に何日置きかで通ったり。
水道が回復した時、蛇口をひねると当たり前のように出る水が、こんなにありがたいものかと思いましたね・・・。

もっともっと大変な目に遭われた人のことを思えば、我が家の被害なんて微々たるものではありますけど、それでも震災の恐怖というのは、何年経っても覚えていて、簡単に忘れられるものではないですね。
今日は、近所のスーパーでも炊き出しイベントがありましたし、テレビでも震災特集が組まれてたりして、当時のことをじっと考えさせられる一日でもありました。

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情報が錯綜

2009-01-15 23:56:50 | Weblog
サエコさんのFCからコンサートの案内が来ました。
公演は5回。4人それぞれ1回ずつ、一人で特別コーナーが設けられるとのこと。そして千秋楽はスペシャルデー。
・・・つまり、サエコさんの日と、千秋楽は必須ということか(爆)。かしげさんの回もちょっと興味あるけど~・・・でも、S席は高いので、3回はどう考えても厳しい(苦笑)。一般発売の安い席を狙うには、発売日が2月14日で、それこそサエコさん観劇日にぶつかるしなぁ。
案内状には、もうひとつ情報が。
5月と7月にミュージカル出演らしい。具体的には何も書いてませんでしたが。
・・・お願いだから第2土曜は避けてほしい(願)。両槻会の定例会にはぶつからないで~!

植本さんご出演の予定だった「西遊記」が、タカコさんの降板により中止になったそうです。
大阪は6月でしたけど、観るか否か迷ってたことを思えば、いっそすっきり諦めがついたかも。もちろん、ご出演だった植本姫をはじめ、主演だった中川君やほかの出演者の方々には残念なことですが。
タカコさんは体調不良とのこと。細い身体でいらっしゃいますしね~。くれぐれもお大事に・・・。
最近、お芝居関連で出演者の休演や降板というニュースをたびたび聞くような気がします。サエコさんには、体調を崩されることなく、元気に大阪へ来ていただきたいと思います。

月組「エリザベート」のシシィ役が決定。なんと凪七瑠海ちゃんが宙組から客演。・・・はいぃ???
何か疑問符が一杯飛びまくる人事。これは、いずれそのまま月組へ異動してくるってこと?だとしたら、それはもちろん男役としてだよね?今さら、娘役転向してアサコさんやキリヤンの相手役になるとは思えないし。
どうも最初から波乱含みの月「エリザ」となりそうです・・・。

姫神FCからも案内はがきが来ました。
来週末、福岡でミニコンサート。福岡市博物館で「奥州」展があるらしく、そのセレモニーの一環らしい。
なにゆえ福岡っ(苦笑)。NHKが絡んでいることもあって、もしや全国めぐりをする展覧会?だとしたら大阪は?・・・まぁ、展覧会が大阪に来ても、姫神も付いてくるとは限りませんが。
コンサートの模様を編集して、ラジオでも放送します、とあったけど、どこのラジオ局かが気になる。東北のラジオ局じゃあ、意味がないのよ~!
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両槻会定例会・下

2009-01-14 23:58:47 | Weblog
いよいよ講演会の始まりです。
古代の‘道’といっても、素人の私には、せいぜい文献に書かれたものと実際に掘り当てたものが一致するかどうか、くらいしか、思いつきません。
中世ともなれば、人口も増え、すでに縦横に街道が通っていて、それぞれに勢力を持った豪族たちが割拠し・・・と想像がつき、それら多くの‘道’が戦略・政略的にどう影響するか、と考えたりもするのですが、古代となるとまるで勝手が違う。まだまだ私には、飛鳥時代の奈良盆地の風景が、具体的には構築できてないということなんでしょう。
そういう点で、今回の近江先生のお話は、基本的なところから取っ付きやすく、具体的に、想像しやすい形で進めて下さったので、すごくありがたかったです。

文献における‘道’の記述といっても、史書としてどんな道を通って何があった、と書かれているものは当然として、歌や物語からも読み取れるというのは、目からウロコ。風景描写のように書かれた部分を、その通りになぞっていくと、実はちゃんと地名をつないでルートがわかるものなんですね。
それに、地図からもわかることは多いとのこと。私も地図を見るのは好きですが、細かい境界なんて、いくら見たって古道かどうかなんてわかりません(苦笑)。
講演は、たくさんの細かい地図を見ながら説明して下さったので、これまで何となく聞き流してきたことまで、改めてじっくり見ることができて、初めて理解したこともたくさんありました。
古道ウォークが好きな人には当たり前の、上ツ道・中ツ道・下ツ道も、実はようやくどこにある道なのかを知りました(爆)。しかも、あんなに南北に長い道だったとは。
新聞とかでもよく記事にされる道ですけど、どこからどこまで伸びる、と言われても、そもそもピンとこないんですよね。やっぱり、地図に線を引っ張ってもらったものを実際に見てこそ、よくわかります(笑)。
それに、先生のお話では、その道が周辺にどう影響したかではなく、どういう影響を及ぼすためにその道を造ったか、というところに重点があって、これもまたなるほどな切り口。
国家としての威信を示すために大道を造る、それもまたひとつ。そしてその、国家の整備のための土地開発をするために、直線的な道を通し、それを基準として区割りし、開発を進める。当時の情勢に則した考え方には、感心。
そしてその原点においてちらつく、蘇我氏の存在の大きさ(爆)。蘇我氏のファンとしても、国家レベルでの‘道’の問題に、これほど蘇我が関わっているとなると、改めてちゃんと勉強しないと~という気にさせられました。
たかが道一本と思っていてはダメですね。まだ未開発の地が多かった当時だからこそ、どこにどんな道を造るか、というだけで、権力者の思惑や当時の情勢が大きく絡んでくるんだなと、これまで思ってもみなかったことを、教えていただきました。

先生の講演は、ジョークも織り交ぜつつの楽しい語り口で、小休憩を挟んでの約3時間、あっという間に過ぎ去っていきました。
定例会はこれでお開き。会場の片づけをみんなで手分けして手伝ってから、解散となったのですが、内容の濃い一日の締めくくりは、打ち上げ宴会でした(笑)。
美味しいお鍋をいただきながら、皆さんと賑やかに盛り上がり、新年の初飛鳥は無事に終了。
実は帰途でも、途中までご一緒した方と、蘇我入鹿や大津皇子談義で盛り上がり・・・(笑)。
家に帰り着くと、さすがに頭の中がオーバーヒート気味でした。一日で、いろんなことを詰め込み過ぎたかも(苦笑)。
飛鳥のことも、蘇我氏のことも、そして南北朝も(笑)、ゆっくりと、少しずつ、もっといろんなことを勉強していけたらいいですね。

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