趣味の日記

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侯爵さま語り・その4

2013-03-08 23:53:02 | 観劇
なんか、書きたいのに書ききれない。書き足りない。
うまくまとめて語れないのがもどかしいくらいです。

今回、侯爵さまは、よく涙を見せておられました。
ドラマシティ2日目から、ブラック・ジャック先生とのソファのシーンはほんとに涙なしにはいられないようで。
「私は何のための存在でしょう。神は何のために、この命をお与えになったのか。一人の女性すら、幸せにできないのに・・・」と言うときに、必ず頬に伝う涙がありました。
ともみんが、お芝居でこんなに泣くのは珍しい。
「双曲線」のときでさえ、フェルナンド先生を引きとめるのに、ぐっとこらえるような感じはありましたし、実際泣きのスイッチが入った日もありましたけど、でもここまでじゃなかった。
ともみんもファンミーティングで、「普段はあまり泣いたりしないんですけど・・・どうしても、涙が出ちゃうんですよね。不思議です」と仰ってましたが。
侯爵さまという役は、それだけ、心の奥に内包しているものが重く切なく、さらには純粋に感情を表わせる役だった、ということなんでしょうね。
「何のために生きるのか」、それを悩み、それでも生きて行かなければならない侯爵さまの切実な思いが、ブラック・ジャック先生の心を動かし、先生自身が「何のために生きるのか」という思いを侯爵さまにぶつけることになる、そのきっかけにもなる涙でした。

もうひとつの涙ポイントは、悪夢のシーン。
老婆になったカテリーナに「貴方の身体をちょうだい」と言われ、「本気で言ってるのか?」と訊ねると「そうよ。そのために戻ってきたのよ」と愛情のカケラもない冷たい声で返されたとき。
ファンミーティングで質問されて、ともみんは「それがもうショックでショックで・・・」と、涙の理由を説明しておられました。
カテリーナが、自分でそうなるのではないかと恐れていたことを、侯爵さまもまた、恐れてたんですね。
そして侯爵さまのほうこそが、その不老の身ゆえに、カテリーナに愛されなくなるのが怖かった。
二人とも、お互いを想うがゆえに、がんじがらめになっていたんでしょうね。
でもそこで、侯爵さまが「カテリーナのために生きる」という揺るぎない答えをみつけることで、道が開ける。
ちょっと強引な結論かもしれないですけど(苦笑)、それがいかにも、前向きで誠実なともみんの持ち味で押し切って、綺麗にまとまったのは、ある意味力技ですね(笑)。
コメント
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