さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは僕のところへ寝具を次々と持って来ます。シーツも持って来て、とうとう敷布団のマットだけになってしまいました

2020-05-27 23:45:48 | 生活の一場面
以前からさっちゃんにはと言うか妙な習慣があって、枕やタオルケットなどを僕のところへ持って来るんです。

今晩も食事を終えて9時ころにはさっちゃんは布団の中。
部屋着のまま、歯も磨いていません、薬も飲んでいません。
まあ今晩もそうでしたけれど、いったん布団に入ってもほとんどは度々起き出して来るんです。
そんな時も起きて来てから何やかやと本当にうるさいんです。
基本的なさっちゃんの言い分は、早くさっちゃんの横で一緒に寝ようよ、と言うこと。
僕の腕を持って、引いたりもします。
言葉は不明瞭なので何と言っているのかは分からないのですが、ごくたまに明瞭な言葉も出て来ます。
「あんたもこっちにおいでよ」とか。

起きて来るたびに、またさっちゃんを布団に戻します。
スリッパを脱がせて、布団の所定の位置に来させます。
ドスンと腰を下ろすことが多いので、お尻を支えてあげながら、布団に座ります。
頭が枕の位置に来るように、少し前に腰の位置を変えてもらいます。
頭を支えてあげながら、横になってもらいます。
タオルケットをかけ、毛布を掛けます。

これで完了、ダイニングと寝室の間の戸を閉めます。

数分としないうちに、またまたさっちゃんは起き出して来ます。
数秒後のこともあります!
こんなことを何回も何回も繰り返して、次は10時ころからの話し。

さっちゃんは僕の枕を持って来ました。
枕カバーも付いたまま。
以前は一回一回元に戻していたんですが、同じことを繰り返すので、はいはいと受け取って、僕のすぐそばに置いておきます。
しばらくすると、今度はさっちゃんのタオルケットを持って来ました。
続いては僕のタオルケット。
さらに続いて、毛布。
さすがに毛布はいま僕がいるダイニングに置く場所がないので、寝室のソファの上へ。
しばらくすると、さっちゃんの枕、枕カバー付き。
さらには掛布団も引きずって来ます。
これも僕のところまで持ってくる前に見つけて、これは畳んで押し入れの中へ。

もう夜も寒くはないし、僕が寝る時間まで部屋着だけでゴロリといても大丈夫だろうと思っていました。
もう持って来るものはない、そう思っていたら甘かった!
シーツを持って来たんです。
この徹底ぶりには僕もびっくり!

僕はPCの用事をいったん止めて、さっちゃんを寝巻きに着替えさせました。
強い抵抗なく、着替えてくれました。
続いて洗面所へ、歯磨きです。
これは強い抵抗があって、まったく出来ず。

さっちゃんに敷布団から離れているよう強く命じて、シーツを敷き、枕を置きました。
さっちゃんを横にならせ、タオルケットを掛け、毛布を掛けます。
そして、おやすみなさい。
10時半でした。
今これを書いている11時台になっても起きて来ていません。
やっと眠ってくれたようです。

こんなことも以前の僕ならキレてしまって、さっちゃんに強い言葉をぶつけていました。
僕の所へ持って来る理由は分かりませんが、どちらかと言えば僕に対する親愛の表現なんだろうなとは思っていました。
それでも、同じことが何回も何回もあまり時間を置かずに繰り返されると僕も我慢の限界に達していたんですね。
持ってきた寝具を受け取ることにしましたから、MAXでも今晩の回数くらいです。
シーツから敷き直して、再度同じことが起きたなら、僕がどうなるかはまだ未知ですね。

受け流せるようになって来たのは、少しは僕が成長した証しだと思います。
受け止めているわけではないのですが、受けずに反発しているのではありませんから、少しはましなのかな? と。
コメント
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