さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは昨晩から入れ歯をはめてくれません

2020-02-28 23:20:15 | 口腔ケア
さっちゃんは夕食後すぐに布団の中に入ってしまうことが多いんです。
ですから、夕食後の薬が1種類あるんですが、それを飲んでもらうタイミングが難しいんです。
歯磨きのタイミングもそうなんですが、食後すぐはまず無理でしょうね。

ただ、いったん布団の中に入っても、しばらくすると起き出してくることがほとんどなんです。
まあ、必ずではありませんから、起き出してこないときはそのまま朝まで歯磨きもせずに着た切り雀で寝ちゃうことになりますが。

昨晩もよくあるパターンで途中起き出してきたさっちゃんを洗面所に連れて行って歯磨きしました。
順調に歯磨きは進行したんですが、最後の入れ歯を口に戻す場面で拒否されてしまいました。
二晩連続でした。
こんな時には無理して入れてもらわないことにしています。
ひと晩、入れ歯洗浄剤を入れたお湯に漬けておいたりします。
ただ、その後の寝巻きへの着替えは順調に進みました。

翌朝のこと、今日はデイサービスの日ですからさっちゃんには色んなことを手際よくこなしてもらわなくちゃなりません。
外出着への着替え、トイレ(そろそろ大)、朝食、薬を飲む(4種類)、歯を磨く、髪を梳く、・・・・
でも、今日は朝食の前に入れ歯を入れてもらわなければなりません。

ところが、さっちゃん、それを拒否。
朝食にもいっさい手を付けません、見向きすらしません。
当然薬は飲めず、歯を磨くなどありえません。
布団にもぐっちゃいましたから、眠り込む前に起こして、外に連れ出しました。
今日のデイサービスは玄関まで迎えに来てくださるんですが、車が停まる場所まで降りて行きました。

デイサービスのスタッフさんに、入れ歯の事情を話し、上下の入れ歯を渡しました。
便秘の周期でそろそろ排便があってもいい頃だということも報告しておきました。

1時前に帰って来たさっちゃん、今朝とは違って機嫌は良さそうです。
上の入れ歯は入ったようですが、下の入れ歯は痛がって駄目だったよう。
その後も、夕食の前を最後に時々下の入れ歯を入れるようさっちゃんに言うんですが、毎回拒否。

今日は一日中さっちゃんと僕の関係は冷え切った感じでしたから、それも影響していたのかもしれませんね。
さっちゃんは僕に対して険悪な文句を言い続けますし、僕はさっちゃんを冷ややかに無視し続けました。

例えば、僕は自分のお昼にラーメンを作ったんですね。
さっちゃんはデイサービスで昼食を食べては来てるんですが、食べたことは忘れてしまってるでしょう。
そんなさっちゃんの目の前で僕はラーメンを食べますから、一応「食べな」と、さっちゃんの前にラーメンを押し出すんです。
少しでも食べてくれれば割とその場は和むんですが、今日はさっちゃんまったく手を付けなかったんです。
それどころか、何が不快なのか何やら僕への文句をずうっと言い続けています。
僕はそんなさっちゃんの文句を完全無視。
さっちゃんは時々「こっちを見なさいよ」とか「聞きなさい」とか大きな声で言うんですが(多分)、僕は完無視。
録画していた朝ドラを観ていたので、さっちゃんの大声で聞こえませんから、ボリュームをすごく大きくして対抗します。

お昼を食べ終え、僕はこんな無意味な対立に嫌気がさして、布団の中にもぐり込みます。
さっちゃんは毛布を引き剥がそうとしましたが、僕は離しません。
さっちゃん、ブツブツブツブツ言いながら家の中を歩き回っています。
スリッパを履いているので、その音がよく聞こえるんです。
玄関の方へ行く音がすると、僕はちょっと注意深く聞き取ろうとします。
トイレに入るんだったら、僕も行かなくちゃなりませんから。

さっちゃんもなかなか布団の中に入って来ません。
普段ならすぐ一緒に布団の中なんですが、今日は冷えた関係性をさっちゃんも自覚してるんでしょうね。
やっと入って来たと思ったら、何故だかすぐに起き出して出て行きます。

そんなことを昼食後に繰り返していて、2時間ほどが経過しました。
その間には、悦ばしいことにさっちゃんの排便もありました。
さっちゃんは僕への文句を言うんですが、僕は淡々と排便後の処理をしてあげました。

4時ころ、さっちゃんと買い物に出かけました。
僕の冷たい気持ちはそのままだったので、階段を降りる際にさっちゃんと手をつなぎませんでした。
でも、1階分の階段を降りてから、考え直して、さっちゃんと手をつなぎました。
スーパーへの行き帰り、さっちゃんと手はつなぎましたが、ほとんど会話はゼロ。
さっちゃんはいつもより口数は少なかったんですが話していました。
僕が話さなかったんですね。
僕からの返事がないと、さっちゃんは怒りますから、必要最低限のうなづき程度はしましたが。

今日のことはおそらく全部、僕が悪いんです。
さっちゃんを責めたところでしようがありませんからね。
でも、そうやってストレスが溜まっていくような気も。
さっちゃんが僕にぶつける様々な僕に対するマイナスな感情。
憎悪や敵対心、嫌悪感・・・・、そんな相手の心を破壊するようなものでないことは分かります。
夫婦喧嘩で互いにぶつけ合うような感情だとは分かるんですが、今のさっちゃんとはそれが一方通行なんです。
反論の余地がない。
去年だか一昨年だかまではそんな感情のぶつかり合いの後にはお互いに「さっきはご免ね」と謝り合ったものです。
でも、今のさっちゃんにはそれは求められません。
この一方的な忍耐を何かしら喜びに変換できないものなんでしょうか?
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2016年の忘事録/道迷い、繰り返す同じ質問、たったひとつの調理法

2020-02-27 21:56:35 | 2016年の忘事録
忘事録とは忘れた事の記録です
また思い出すこともあるでしょうが
忘れるよりも もっと
新しい思い出を
作ればいいのです


この忘事録カテゴリー文章はほぼその日付当時メモした文章のままこのブログに載せています)

2016年3月22日

今日は書道の日。9:40ころtel入る。どうやら降りるバス停を間違え、朝日会館へ歩いて向かおうとしたらしいのだけれど、辿り着けず、今日は諦め、行かないと言う。本人曰く、家へは戻って来れるようだ。「分からなくなったら、telしてね」と言いふくめる。

昨日の山登りでも、登った山の名前や下山する先などを、繰り返し質問する。関心は強く持っているのだが、すぐに忘れ、おそらく、質問したこと自体も忘れているよう。
下山後、電車に乗っても「この電車はどこから来てるの?」みたいなことを聞く。最初、僕もその質問の本意が分からず、どう答えていいのか戸惑ったが、始発駅、つまり奥多摩駅ということだったようだ。

一昨日、豚バラ肉のトマト缶煮を僕が作ったのですが、さっちゃんが「私はこんな風なのを今は作れないのよね」と話していました。最近、何でも醤油だし汁での煮物っぽく作るので、炒め物や洋風、中華風などのメニューが出来なくなってきていることは自覚しているようです。
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ここのところ順調に言語リハビリのメニューがこなせています

2020-02-26 23:37:22 | 言語リハビリ
11月下旬あたりから続いていた言語リハビリの不調。
一時期は「この場に来ることだけに意義がある」程度にしか思えなくなったこともありました。
でも、2月に入ってからは次第に順調にリハビリの時間を過ごせるようになってきました。

そして今日、昨年の11月まで行っていた通常のメニューが復活し、さっちゃんはそれを行うことが出来ました。
どんなメニューだったかと言うと、絵のカードと名札を使ったメニュー。
例えば、「山」の絵と名札、そして「風船」の絵と名札を使います。
2枚の絵を並べ、それぞれ「やま」、「ふうせん」と声を出してもらいます。
それぞれの絵の下に「やま」「ふうせん」とひらがなで書いた名札を読んでもらってから置きます。
絵と名札を両方見せて読んでもらうんですが、最終的には絵だけ見せて読んでもらうんです。
でも、さっちゃんは絵だけ見せても「やま」とかと言うまでは出来ません。
絵とその読み(名前)がなかなか結び付かないようなんですね。

そんなメニュー、2枚ずつの絵(と名札)を数組使ったものなんですが、3ヶ月ぶりに行うことが出来ました。
1月には少し違ったパターンの絵と名札のメニューもしましたけれど、今日は完全に以前のメニューでした。
嬉しかったですね!

水曜日のお昼ご飯はいつも最寄り駅のそばの総菜屋さんでお弁当ひとつとおかずを1種類100gだけ買ってふたりで食べます。
食後しばらくすると、僕は布団で横になりたくなりました。
病院帰りの日は何故だかとても疲れるとは以前にも書きましたが、
それに加えて月曜日はさっちゃんとハイキング、火曜日は一人で岩トレですからね。
さっちゃんもすぐに僕の隣りにもぐり込んで来ますが、目覚めたのは5時過ぎでした。
どうしても買っておかなければならない食料品もありましたから、暗い中スーパーまで買い物へ。
買い物後から夕食を作るのも遅くなりますから、お寿司とおかずを買って、それで夕食としました。

言語リハビリでも嬉しいことがありましたし、家での生活も今日は一日穏やかに過ごせましたから、
今このブログを書いていても心中にストレスがありませんね。
明日は何の予定もありません。
目覚ましをかけずに、自然な目覚めにまかせられる朝なんです。
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天覧山で岩トレしましたが、2時には家へ到着していました

2020-02-25 23:57:58 | 僕の自由時間
さっちゃんをデイサービスに送り出したのが8時45分ころ。
僕は9時に家を出て、電車に乗って飯能市の天覧山へ向かいます。
本日の練習場所の最下部の岩場到着は10時半ころ。

右から左へ片道トラバース。
左から右へ片道トラバース。
1往復のトラバース。
2往復のトラバース。
昼食(塩クルミパン1個)。
7往復のトラバース。
合間合間にはいつも通りのストレッチ&柔軟。


往復回数は今のところは1回ずつ増やしているのですが、ムーブへの慣れも出来てきているので回ごとに終了が早まっています。
今日も6往復した前回よりも1時間ほど早く終了しました。
前回の1時間早い電車で帰宅して、2時ころには帰宅していました。

早く帰宅できると、いろいろと家事をこなすことが出来ます。
今日は洗濯をしました。
今晩から明日の朝まで雨が降るという予報だったのですが、洗濯物がたまっているのでしたのです。
明日は病院へ行く日ですしね。

さっちゃんは機嫌よくデイサービスから帰って来ました。
おしっこをしてから散歩に出かけました。

僕が夕食を作っているとき、布団で休んでいたさっちゃんは数分おきに起きて、台所の僕に会いに来ます。
しかも、何やら手に持って。
持ってくるものは、僕の枕、僕の枕、さっちゃんの枕、僕の枕、僕の枕、掛布団、ってな感じで繰り返されます。
僕はそのたびに台所仕事をストップして、さっちゃんを布団の中へと戻します。
台所仕事を止めて添い寝するわけにもいきませんから、どうしようもなく繰り返されるのです。
途中、2回ほどは僕も添い寝しました。電子レンジでの解凍中とか、弱火での煮込み中とか。

さっちゃんが歯磨きして、寝巻きに着替えて布団に寝てからも起き出すのは繰り返されました。
10時過ぎには僕も添い寝することが出来ました。
11時前にさっちゃんが寝付いたようだったので、僕は起き出してこのブログを書き始めたという訳。
でも、20分くらいたってからさっちゃんは目が覚めたみたいです。
起き出してきました。
それが今この瞬間まで1分~数分おきにすでに10回以上繰り返されています。
1回1回、起き出したさっちゃんを布団の定位置に導き、タオルケットを掛け、毛布を掛け、掛布団を掛けなければなりません。

この状況ですから添い寝も出来ません。
早くこのブログを書き上げるだけです。

さっちゃんは布団に横になって、ブツブツブツブツ喋っています。
そして繰り返し、起き出してきます。
この辺りでブログ終了としましょうね。

布団に戻すことを諦めた僕の目の前に、今さっちゃんは座って喋り続けています。
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さっちゃんは僕に対する感情がころころと移り変わります

2020-02-23 23:40:01 | 気分や思い
今晩のこと、夕食もほぼ食べ終わったころ、さっちゃんがツッと立ち上がり、玄関への戸を開け出て行きました。
何の用もなくて同様の行動をとることも多いさっちゃんですから、僕はしばらく静観しています。
でも、すぐにはダイニングに戻って来ないので、僕も玄関の方へ行ってみることにしました。
さっちゃんは暗い中、立っているだけなんですが、何かを探している感じがします。
探すものと言えばトイレの場所しかありませんから、僕は灯りを点けて、さっちゃんに便器を見せてあげます。

さっちゃんはトイレに入りましたが、何やら手持ち無沙汰。
次に何をしたらいいのか分からなくなってるみたいです。
「ズボンを脱ぎな」と、ズボンにちょっと手をかけて教えてあげました。
さっちゃん、すぐには理解できません。
そればかりか、ズボンのまま便座に座ろうとします。
僕は慌てて座るのを押しとどめ、ズボンを足元まで下ろしてあげました。

さっちゃん、またしてもズボン下のままで便座に座ろうとします。
僕は再びさっちゃんが座るのを押しとどめ、「これも脱がなきゃ」とズボン下に手をかけて言いました。
すると、さっちゃんは急に怒りだし「あんたなんかあっち行け!」と僕に言います。
僕はこの場を離れるわけにもいきませんから、ズボン下を脱がしてあげます。
またすぐ座ろうとしますから、パンツも急いで脱がしてあげました。
その間じゅう、さっちゃんは僕に何やら文句を言い続けていました。

おしっこが出たので、トレぺで拭いてあげ、パンツ、ズボン下、ズボンを上げるのも手伝ってあげます。
その間、さっちゃんはやっぱり文句を言い続けています。
手洗いを見届けると、僕はそこの牛乳パック椅子に座り込んでしまいました。
さっちゃんの僕への悪態をじっと聞き流し続けてやるべきことをやりましたから、その場でしばらく心を落ち着かせたかったんです。
でも、さっちゃんはそんな僕の気持ちにはお構いなしで「そんなところで何してるの」と動くよう促します。
さっちゃんの言葉の雰囲気は普通に戻っていましたから、僕はさっちゃんに従いましたけどね。

その後、残りの夕食を食べている際に、またブツブツと文句を言ってましたね。
でも、きちんと薬を飲んでくれ、その後歯磨きにも協力してくれました。
続いて寝巻きに着替えましたが、その時にさっちゃんがこんなことを言いました。
「あなたがいて良かった」
口調も僕の心にグッと来るような潤いのある感じなんです。
さっちゃんは時たまこの言葉を僕に言ってくれます。
この言葉で、ここまで文句を言われ続けて無味乾燥でザラザラした僕の心が、一遍に豊潤でなめらかな心へと変わる気がします。

さっちゃんを寝かせつけましたが、いつものように何度も何度も繰り返し起きて出てくるので、30分ほど添い寝しました。
さっちゃんがぐっすり寝ているのを確認し、僕は布団から出て、明日のハイキングの準備をしました。
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僕は昨日から18時間も眠ってしまいました。昨晩は夕食も作らず、食べもしませんでした

2020-02-22 23:54:31 | 気分や思い
昨日の金曜日、さっちゃんは半日のデイサービス、2時からはケアマネさんの毎月の訪問もありました。
その後、散歩も兼ねて少し遠回りしての買い物へ。
買い物から帰ってくると、何故だか僕はとても疲れていて、5時ころにいったん布団の中で横になりました。
その疲れも肉体疲労というより精神的に疲れていたような気がします。
さっちゃんは機嫌がいいとき、機嫌の悪いときが前触れなく理由も分からずに訪れます。

この日も半日のデイサービスで昼食を食べているさっちゃんですから、昼食は僕だけが食べます。
と言っても、昼食を食べたことを忘れているさっちゃんですから、さっちゃんにも「これ食べる?」と聞きます。
前の晩のカレーライスを食べていた僕にさっちゃんは僕の目の前でブツブツブツブツと文句を言い始めました。
「これ食べな」「まだ熱いから気を付けてね」と、さっちゃんの前にカレーライスを差し出します。
でも、さっちゃんは文句を言い続けるばかりで食べようとはしません。
そんなことを3、4回繰り返しますが、さっちゃんは文句を言い続けるばかり。
何を言われているのかも見当がつきません。
昼食がらみだとは思うんですけどね。

散歩兼買い物から帰って来てからも、再び何やら文句を言われ続けます。
その内容が分かればまだましなんでしょうが、多分ほんの些細なことがきっかけで怒りだすんでしょうね。

そんな文句も短時間で終了するのならまだいいのでしょうけれど、長時間続くんです。
具体的な反撃も出来ずに、ただじっと耐え忍ぶのは精神的にすごく疲れますね。
無視し続けると当然のことながら怒りの炎に油を注ぎますから、さっちゃんの方を向いて相槌も打たなければなりません。
そんなことも影響してるのでしょうか、僕は5時くらいに布団の中に入ったんです。
さっちゃんから逃げたんでしょうね。
そのうちさっちゃんも布団に入って来ました。

寝るつもりはなかったんですが、僕は寝てしまいました。
目を覚ますと、7時を過ぎてしまってました。
炊飯器でお米も炊かなくてはなりません。
これでは早くても夕食の時刻は8時を過ぎてしまいます。
僕自身はあまりお腹も空いていませんし、なによりも夕食を作ろうという気力が湧かないんです。
で、夕食を作らないことにしました。
そのまま布団の中へ戻ります。

朝方、8時前ころだったでしょうか? いったん目が覚めました。
でも、起きる気分にはなれません。
再度目が覚めたのは11時。
さすがに今度は起床。
さっちゃんはまだ眠り続けていましたけれどね。
遅い朝食を1時ころに食べました。

今日はどこへも行かず、部屋でじっとしていました。
相変わらずさっちゃんは何かのきっかけで僕に文句を長時間言い続けます。
僕もごくごく普通の人間ですから、そんなことを言い続けられると精神的に参って来ます。
この場から離れ、さっちゃんのいない所へ逃げ出したくなります。
でも、そんなさっちゃんの言動も何か必然性があってのことなんでしょうね。
何らかのバランスをさっちゃん自身が取るために必要なことなんでしょうね。
そんなふうに考えることにしています。
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さっちゃんはズボンの穿き方を忘れてしまうことがあります

2020-02-20 23:38:50 | 衣服
さっちゃんの服を脱いだり着たりには僕が必ず介助します。
例えば朝、寝巻きから着替える際に上下の下着やシャツやズボンだけをポイっと渡しても駄目。
何時までたっても着替えられないでしょう。
服の前後とか裏表とか分からないでしょうし、着る順番とか、着る場所とかも分からないこともあります。
例えば、下着のシャツをズボンのように穿こうとすることもあります。

なので、必ず僕が手伝ってあげるのですが、どこまで手伝うかは悩むところです。
靴下を穿く際に、1足はさっちゃんに手渡します。
もちろん裏表はきちんと確認してからです。
さっちゃんはどこから足を入れればいいのか、分からないこともあります。
そんな時は、「ここから入れな」と教えてあげます。
かかとの位置が正反対になっているとさすがに最初から「違うよ。こうだよ」と訂正します。
まあでも、少しのずれならそのまま穿かせて、後で僕が少しずらしてあげますね。
もう1足ですが、最近は僕が穿かせてあげてます。

下着のシャツとか、ボタンで前をとめる上着のシャツとか、それぞれに介助の程度やコツがあります。

今日はズボンを穿く際にひと悶着ありました。
僕がズボンの前後ろを確認したうえで、靴下を穿いたばっかりで布団の端に座っているさっちゃんに穿きやすいように置きます。
さっちゃんは右足をズボンに足の指先が出るくらいにまで差し込みます。
今度は左足を右足同様にすればいいのですが、さっちゃんが意外な行動を。
左足を差し込むところが、股下あたりまで上がっているからなんでしょうね。
さっちゃん、左足をズボンの下の口(穿き終わったら足首がある場所)から差し込もうとするんです。
「さっちゃん、違うよ」と言っても改めようとしません。
左足を元に戻そうとすると、激しく反発します。
それでも左足を直してから、正しい場所から差し込ませようとすると、なんだかんだ僕に文句を並べて抵抗。
僕に対して怒っているさっちゃんの手伝いをする気にはなりません。
「勝手にしな。自分で穿いてみればいいよ」と、僕はその場から離れました。

しばらくすると、さっちゃんが左足を変なところに突っ込んだまま、僕の方へ来ました。
何やら怒っています。
どうやら僕が何にも手伝わないこと、手伝いどころか「あなた自身の仕事をなぜしないんだ」くらいの剣幕で怒ってるんです。
腹は立ちますけれど、可哀想でもあり、買い物へ出かける出発時刻が遅くなることも確かですから、手伝わないわけにもいきません。
左足はかなり奥まで違う場所に突っ込まれていました。
脱がすのにもかなり力が必要。
外出用の靴下もいつのまにか1足脱げていて、あちこち探しても見つかりません。
仕方なく別の靴下を出して穿いてもらいました。
そして、改めてズボンを穿かせます。
今度は右足も左足も最初から均等に突っ込ませました。
ようやく成功。

ズボンだけでもこんな感じです。
着替えにまつわるこの程度のドラマが毎日毎日繰り返されています。
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さっちゃん、ほぼ1年ぶりの留守番。戻って来てから意外な展開に

2020-02-19 23:46:27 | 留守番
午後の3時半ころ、スーパーまで買い物に行こうとさっちゃんに声を掛けました。
今日は言語リハビリの日で、さっちゃんは疲れたせいか布団の中。
でも、たいがい起き出してくるか、僕が「じゃあ、さっちゃんは留守番ね」と言うと、「私も行く」となるものです。
ところが今日は、「行かない、寝てる」と言います。
「留守番するんだね」と追い打ちをかけるように言っても「うん」としか言いません。
一人残すのは心配なんですが、「行かない」と言ってるのを無理矢理起こすわけにもいきません。

鍵を掛けても、鍵だけならさっちゃんも中から開けることが出来ます。
チェーンを外すことは出来ませんが、僕自身が出かけるわけですから、チェーンは掛けられません。
そこで僕は突っ張り棒を使うことにしました。
以前から使えそうだとは考えていたのですが、脱衣場の天井近くでごくたま~に使っている突っ張り棒があるんです。
その突っ張り棒を玄関の外に玄関のドアに引っ付けるように横に置くんです。
ドアを押さえるような感じで横に渡すんです。
普通の力があれば、内側からドアを押せば突っ張り棒なんかすぐに外れてしまうんですけど、非力なさっちゃんなら・・・・

買い物は自転車に乗って行きますし、さっちゃんと二人で行けばかかる時間の半分ほど、40分で戻って来ました。
心配しながら玄関まで来ると、突っ張り棒は残っています。
ホッとしました、さっちゃんは中にいます。
突っ張り棒を外して、ドアに手を掛けると、ドアが開きます!
さっちゃんは内側から鍵は開けて外に出ようとはしたんですね。
玄関の中は靴と一緒に僕のスリッパとさっちゃんのスリッパが置かれていました。

中に入ると、さっちゃんが何やら大きな声で喋りながら僕に向かってきます。
そして、玄関へ僕を引っ張って行こうとします。
買ってきたものを冷蔵庫に仕舞ったりしないといけませんから、さっちゃんの手を振りほどきました。
何度かそんなことを繰り返し、買い物の整理は終了。
さっちゃんはまだ強い口調でまくし立てています。

さっちゃんは玄関まで行って、靴を履いて外に出ようとします。
その靴を履いたまま、今度は部屋の中に上がってきて、僕の手を引きます。
「どこに行くのよ?」と聞いても「知らない」との返事。
「誰かに会いに行くの?」と聞いても「知らない」との返事。
留守番をしていても、留守番だということを忘れてしまうでしょうから、
さっちゃんは「なぜ自分は一人なんだろう?」「他の人はどこに行ったんだろう?」と強烈に思うはずです。
とにかく外に出て探したい気持ちになるはずです。
そんな強烈な感情が僕が戻って来ているにもかかわらず残り続けているのだろうと、僕は思います。
僕はもう部屋着に着替えていましたが、さっちゃんの勢いには抗しきれず、さっちゃんと外に出ることにしました。

僕が先に出てしばらく待っていましたが、さっちゃん出て来ません。
僕は数メートル先まで行って、姿を隠すような感じで待っていましたが、さっちゃんは出て来ません。
しばらくして音がするので見てみると、やっとさっちゃんが出て来たようです。

さっちゃんが階段を降りて行くので僕も後から付いて行きます。
棟の玄関を左に歩いて行きます。
僕もさっちゃんの尾行をする感じで、身を隠しながら付いて行きます。
でも、50mも行かないうちに、さっちゃんは向こうから歩いてきたおじさんに話しかけています。
そのおじさんも優しい表情でさっちゃんの全然意味不明な喋りを聞いてくれていました。
僕もすぐにその場へ行き、おじさんに「認知症なんですよ」と告げました。

そこからです。
その場で30分くらいだったでしょうか? 寒い夕暮れ時の立ち話が始まりました。
そのおじさんは2ヶ月ほど前に引っ越ししてきたばっかりで、同じ棟の住人です。
おじさんの奥さんも認知症だそうで、今は他の病気も抱えているので入院しているとのこと。
奥さんのいろいろな症状のことや、身内なんて当てにならないこと、
自分の職業や怪我で仕事が出来なくなったこと、自分の今の経済状況なども話してくれるんです。
今は孤独で寂しさが身に染みると話してくれました。

奥さんの認知症の症状はさっちゃんとはかなり異なっていて、激しい感情の爆発や幻覚などがあるようです。
「怒っちゃいけないんですってね」「何でも好きにやらせた方がいいそうですよ」とも。
「一番いいことってなんだか知ってます?」と聞くと、「手をつないで歩くことですって」と自分で答えてくれました。
僕にとっては初耳な内容。
これは昔から認知症になる以前から僕とさっちゃんの間では自然なことでしたから、少しはプラスに働いてるんでしょうかね?

ここでは書ききれないほど、いろいろ話してくれました。
最後に互いの部屋番号を教え合って、「お部屋に伺ってもいいですか?」「いいですよ」と言って別れました。

さっちゃんはこの間じゅう、普通に人の話しに耳を傾ける表情で静かに立っていました。
時折、さっちゃんに話題が及ぶときちんとそれに答え(もちろん意味不明ですが)、笑顔も浮かべていました。
さっちゃんが家を飛び出して外に出た元々の動機や情動はいつの間にか忘れられてしまったようです。
おじさんとの話が終わると、僕の「部屋に戻ろうか」の言葉に穏やかな表情で頷いてくれました。

おじさんも言ってましたが、「これが何かのいい縁ならいいね」と思います。
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天覧山ひとり岩トレ№2——力いっぱい体を動かすのは本当に楽しいですね

2020-02-18 23:02:12 | 僕の自由時間
先々週に引き続き、ひとりで天覧山へ行きました。
前回は何故かとても疲れていて最下部の岩場まで50分もかかってしまったようですが、今日は35分で到着。
ひとりで、話し相手もいませんし、ただただのんびりゆっくりとトレーニングを行いました。

今日も最下部の岩場を地面すれすれにトラバースです。
まずは右から左へ片道トラバース。
次に左から右へ片道トラバース。
今度は往復トラバース。
さらに2往復トラバース。
そして昼食。
最後に6往復トラバース。

間間にストレッチや柔軟も入れます。


▲赤い線がだいたいの足を置く位置。この岩場は高さが7~8mはあるでしょうから、左右の幅は10mほどはあるでしょうね。左端の2mほどが核心部で、ここを通過することで筋力や筋持久力が養われます。でも、せいぜいRCCⅡの5級レベルなので、基礎の基礎です。

2週間ぶりだということもあってか、岩場の左の核心部が最初は大変でした。
左から右へ移動するのがとくに難しくて、何回か失敗しています。
でも、2往復するあたりから手順が分かって来て、失敗もなくなりました。

最後の6往復は途中であまり休憩することもなく思ったよりスピーディーにこなすことが出来ました。
1回だけ足が滑って片足が地面に触りましたが、落ちたわけではありません。
まあ甘い判定でセーフでしょう。

先々週は5往復したので、今日は6往復だったんですが、達成できたので終了としました。
先々週よりもさらに30分早い電車で帰宅。
岩場にいた時間は僅か2時間ちょっとでしかありませんでしたけれど、充実した時間でした。
力いっぱい思いっきり体を動かし使いました。
本当に楽しく感じるひと時でした。

帰宅後はシャワーもゆっくりと浴びて、さっちゃんが帰ってくるまでのんびりと過ごしました。
さっちゃんは帰宅後おしっこをしてから二人で散歩。
いつもの多摩川土手沿いの30分ほどの散歩道です。

今日のさっちゃんは薬もしっかり飲んでくれましたし、寝る前に歯も磨かせてくれました。
寝巻きにもちゃんと着替えて、何度も起きてくることなく今静かに寝てくれています。
こんな日が毎日だといいんですけどね。
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最近は尿意の訴えがとっても不明瞭です

2020-02-17 23:22:13 | トイレ・排泄
今日も夕方、さっちゃんと買い物へ行きました。
最近は出かける前に「トイレ行く?」と忘れないように聞くことにしています。
今日もちゃんと聞きました。
「トイレ行く?」「おしっこする?」と。
でも、さっちゃんからは明瞭な返事は返って来ません。
以前なら「ない」とか「行く」とか、僕にも容易に意思が伝わるような単語が発せられたものです。
ところが今日は、何やらブツブツ喋ってるだけでおしっこしたいんだかしたくないんだか全然分かりません。
トイレの戸を開けて中の便器が見えるようにしてるんですが、外に立ち尽くすだけで、何の行動も起こしません。
まあ尿意からは遠いんだろうと、そのまま出かけることにしました。

20分ほど歩くと、スーパーに到着します。
スーパーには多機能トイレが二つもありますから、ここでもいつも「トイレ行く?」「おしっこする?」と尋ねます。
やっぱり、さっちゃんの返答は曖昧。
おしっこしたいんだか、しなくて大丈夫なんだか類推できません。
そんな時にはまあ大体連れて行ってみることにしているんです。
今日もそうしたんですが、トイレに入ってもさっちゃんははっきりしません。
ズボンは下ろしたんですが、結局おしっこはしないようです。

買い物を済ませ、スーパーから出たところで、僕は思い出してまた聞きました。
「トイレ行く?」「おしっこする?」
もし尿意があるようならスーパーへ戻って多機能トイレへ入るつもりでしたが、どうやら大丈夫っぽい。

家へ着き、玄関から中へ入ると、さっちゃん突然腰や腹あたりをそわそわ触り始めました。
さらに触る場所は下腹部へ移動し、僕は慌ててトイレへと連れて行きます。
ズボン、ズボン下、パンツを急いで下ろし、便器に座りましたが、少し漏らしてしまいました。
ズボンも少し濡れていたので、便器に座ったままのさっちゃんからズボン、ズボン下、パンツを脱がせて、洗濯カゴへ。
トレぺで拭いた後は上着をまくり上げてさっちゃんをお風呂場へ。
シャワーで下半身を綺麗に流しました。

トイレの失敗が多かった一時期よりは、僕もかなり気を付けてあげていますから大きな失敗は減りました。
でも、まだ今日程度の失敗は時々ありますね。
それにさっちゃんの意思表示が不明瞭になった分、手間がかかるようになりましたね。
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