さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今晩の夕食の進行具合を写真に撮ってみました

2021-11-12 23:56:54 | 食事・食器
このブログに書くべきこと書きたいことは毎日あるのですが、何故か時間がなくて書けないでいます。
月曜日の言語リハビリ、水曜日の病院通い、木曜日の天覧山、これらのことは遅れても書く予定でいます。

昨日の木曜日と今日の金曜日、二日続けて6時起床の予定が7時になってしまいました。
二日とも5分おきに鳴るアラームを止めまくって、そのまま寝てしまったんです。
よく7時に起きたものだと我ながら感心します。
「起きなきゃ!」と強い意識だけはあったようですね。

そんな僕とは裏腹に、さっちゃんは7時50分ころ、自分で目を覚まし、上半身をもたげていました。
もちろん、カーテンを開けて部屋を明るくし、テレビを点けて音も流したんですけどね。
そうしても、目覚めないことの方が圧倒的に多いので。

今朝のさっちゃんはとっても順調で、やるべきことは全部こなして、デイサービスへの出発を待っていました。
デイサービスでも順調だったようで、お昼ご飯もほぼ完食し、水分も600cc近く摂取したとか。
夕方帰って来て、いつも通りそのまま散歩に出かけました。
昨日と同様、空には半月か浮かんでいました。
さっちゃんは何かしら怒っているようで、歩きながらブツブツと文句のように喋り続けていました。
まあそんな感情も歩いているうちに和らいで来たようですけどね。


▲16:50。湧水の水辺沿いの建物の上にアオサギがいました。同じ個体かどうかは不明ですが、時々アオサギがいるのです。おそらく、同じ個体だと思います。さっちゃんに「アオサギだよ」と指差しても見てくれませんでした。


5時過ぎに散歩から戻って来ると、さっちゃんには着替えてもらって、トイレへ行き、手を消毒します。
そして、布団で横になってもらいます。
それから僕は夕食の準備。
今日作るのはおかずひと品だけですし、簡単ですから気楽です。


▲19:07。用意した夕食。右下の玉子かけご飯から時計回りで。キウイ1個と柿半分。お味噌汁、具はあげ、えのき、ナス、人参、ほうれん草。クリームチーズ1個と花豆4粒とサラダチキン15g。里芋と大根と加賀揚と揚ボール(さつま揚)の煮物。最後の煮物が今日作った料理です。右上に夜飲む薬が見えてますね。酸化マグネシウムとエパデールです。


▲19:39。食事スタートから30分ほど経った時の様子を撮りました。時計回りにさっちゃんの口に入る分量ずつ、僕が食事介助します。さっちゃんの手が写ってますね。


▲20:05。1時間近く経った時の様子も撮りました。「完食も近いな」との感触も濃厚です。中央には薬の殻も見えています。玉子かけご飯に紛らせて飲んでもらっています。

ここのところ夕食を完食してくれることが続いていましたから、今晩も最後まで食べてくれるものと思っていました。
ところが、8時15分ころ、さっちゃんが椅子から立ち上がろうとします。
僕はちょっとさっちゃんの肩を押さえて、「もう少し食べようよ」と玉子かけご飯を口元に近づけますが、さっちゃんは食べようとしません。
僕は甘い柿を食べてもらおうとしました。
さっちゃん、これは食べてくれます。
でも、椅子から立ち上がってこの場から離れようとします。
もうこうなると、止めようがありませんから、立ち上がっているさっちゃんにクリームチーズだけを食べてもらって、僕もそれ以上は諦めました。

その後、口腔ケア用のウェットティッシュで口内を拭き、トイレに連れて行き、寝巻きに着替えてもらって、さっちゃんは就寝。


▲20:25。最後の状況がこれ。まあ、ほぼほぼ完食に近いですよね。今日は朝食も昼食もしっかり食べたので、夕食までは完食できなかったのでしょう。途中から、ゲホゲホとゲップばかりしてましたしね。
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気まぐれに、夕食の Before&After を写真に撮ってみました

2021-10-04 23:50:56 | 食事・食器
今日は夕食を作る時間がなかった訳ではないのですが、いろいろと雑事が重なって、夕食はまったくの手抜きでした。
下の写真でその手抜きぶりを説明したいと思います。
左のお味噌汁から時計回りで。
☆お味噌汁:具はあげ、豆腐、えのき、人参、里芋、ほうれん草。
      今日で3日目で、今日でなくなります。
      なので、温め直すだけ。
☆しゅうまい:小さいサイズの冷凍焼売です。
       チンして、半分に切ってあります。
☆キウイと巨峰:キウイ1個を16個に切り分け、
        巨峰3個を小さめのは2つ、大きめのは3つに切り分けてあります。
☆玉子かけご飯:最初はつゆだく状態でしたが、次第に米粒1個1個に滲み込んでいきます。
        玉子かけご飯用のお醤油を使っています。
        ご飯は冷凍しておいたものです。
        これと一緒に薬も飲ませています。
☆花豆とクリームチーズ:花豆は4粒、クリームチーズ1個(16.3g)6つに分けています。
☆ポテトサラダ:1袋100gのポテトサラダを半分です。
        残りは僕が食べます。



▲19:47。食べ始める直前の様子です。玉子かけご飯は僕の手元に置いておきます。

果物は滑ってなかなか箸で取るのは難しいですね。
かといって、フォークと箸を使い分けることは出来ませんし、フォーク自体も上手に使うことは出来ないでしょう。
最初の内は自分で箸を使って食べていましたが、途中から箸を置いてしまいます。
僕が食べさせてくれるのに頼ろうとするんですね。
ですから、だいたい何時でも90%僕が食事介助する結果になってしまいます。

さっちゃんが席を立とうとしました。
僕はそんなさっちゃんを押さえて、さっちゃんの口元に食事を運びます。
2口3口は食べてくれますが、それ以上は無理。
さっちゃんは席を立ってしまいます。
もうこれ以上は食べたくない、食べることが出来ない、ということなんです。

さっちゃんは食べないとなったら絶対に食べませんから、僕も夕食終了とせざるをえません。
寝る前のトイレに連れて行き、寝室では寝巻きに着替えさせます。

下の写真はさっちゃんが就寝した直後に撮った写真です。
最初のと同じ配置にしてみました。


▲20:34。お味噌汁は3分の2、しゅうまいは完食、キウイは16個中7個、巨峰は8切れ中4切れ食べていました。玉子かけご飯も3分の2、花豆3個、クリームチーズ6切れ中4切れ、ポテトサラダも3分の2は食べました。

さっちゃんとしてはまずまず食べてくれた方でしょうね。
でも、最近はたくさん食べてくれる日が多くなりましたから、最近としては多く残した方かなと思います。
これだけ食べるのに40分くらいかかっていますね。
ここのところは夕食に1時間ほどかけることが多かったですね。
僕なら5分で食べてしまいそうな少量なんですが。

僕の夕食はこの写真のさっちゃんの残りとポテトサラダの僕分、お味噌汁残り全部(お椀にたっぷり1杯)、そして白飯がさっちゃんの量の3倍ほど。
さっちゃんがほとんど残さなかったりすると、冷凍してあるおかずを解凍し温めたり、簡単に、肉(or ソーセージ)野菜炒めを作ったりします。
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どれくらいぶりなんでしょう? さっちゃんは出した食事をほぼ全て食べてくれました

2021-09-12 23:57:57 | 食事・食器
土曜日はいつも何の予定もなくて、僕も気が緩んでしまって、ついつい起きるのが遅くなってしまいます。
昨日の土曜日もそうで、僕自身起床したのが10時半ころ、朝食を食べ終わったのが12時ころでした。
ですから、さっちゃんの朝食も遅かったんです。
さっちゃんは朝食をしっかりと食べました。
オートミール、ヨーグルト、そして巨峰を3粒食べました。

土曜日のブログに書いたように口腔ケア用ウェットティッシュを初めて使うことが出来た日でもありました。
4時くらいから僕は今晩のおかずを作り始めます。
カリフラワーが安かったので金曜日に買っておいたのですが、それを使ったカレーを作るんです。
最初に薄切りにしたタマネギを弱火でキツネ色になるまで炒めますから、時間がかかります。
その後、5時過ぎには散歩に出かけました。

散歩から戻って来ると、カリフラワーカレーの続きです。
スパイスも適当に入れます。
唐辛子、クミン、カルダモン、にんにく、しょうが、コリアンダー、クローブ、ターメリック、ガラムマサラ。
ヨーグルトもよくかき混ぜて液状にし、キツネ色に炒めたタマネギに加えて水気が飛ぶまで炒めます。
そして、鶏のひき肉を加え、炒まったらカリフラワー、セロリ、ジャガイモも加えて炒めました。
最後に、トマト缶も加えて、煮込んでいきます。
塩、胡椒は肉と一緒に加え、本だしや醤油やチャツネも使って、味を調えて行きます。

このカリフラワーカレーの他に、いつもの白花豆4粒、クリームチーズ1個、
かぼちゃの煮つけ
は皮を外し、さっちゃんのひと口に合わせて細かく切り分けておきます。
この日の果物はキウイ1個と巨峰4粒、それぞれ食べ易いサイズに切り分けておきます。
カレーの後でお味噌汁も作りました。
お椀に半分くらい入れておきます。
最後はこれもいつもの玉子かけご飯。
それぞれほんの少しずつですが、さっちゃんにとっては十分な量だと思います。
僕はこの倍か3倍は食べたいですけどね。

昨晩は箸使いが好調でした。
かぼちゃやクリームチーズはさっちゃんにとっても掴みやすいようですし、お味噌汁の具も上手に箸で掴み上げて食べていました。
とは言え、途中から手が疲れるのか箸を使うと時間がかかるので待ち切れないのか、箸を置いてしまいます。
手で掴んだりもするんですが、僕が食事介助してくれることを期待しているような気さえします。
食事の後半はほぼずっと僕が食事介助していますね。

さっちゃんはよく食べました。
まだ食べられそうだったので、かぼちゃの煮つけを2個追加しました。
食事スタートから1時間以上が経ち、さっちゃんはまだ食べられそうな雰囲気でしたけれど、全部食べてくれましたから夕食はこれで終わりとしました。

用意した夕食を全部食べてくれたのはいつ以来なんでしょう?
全部食べてくれたという記憶自体が無いに等しいんです。
さっちゃんと一緒に暮らすようになってから、さっちゃんは小食ですからよく残すことがありました。
さっちゃんが残すと、それを食べるのは僕の担当です。
もともと小食なさっちゃんですから、認知症になり食事行動に影響が出て来てからは完食することなんてほとんどなかったと思います。
毎食は不可能ですし、週一ですら困難でしょう。
せめて月に1回ほどでいいですから、完食してくれる夜があると嬉しいですね。


昨晩は記念すべき夜でしたのに、写真を撮りませんでした。
ですから、今晩の夕食を、代わりにはなりませんが、写真に撮っておくことにしました。


▲19:55。お味噌汁から時計回りに、バナナ1本と巨峰4粒、白花豆4粒とKiwiのクリームチーズ1個、かぼちゃの煮つけ。

この4品はさっちゃんが自分で箸を使って食べることが出来ますから、さっちゃんのすぐ前に置いてあります。
バナナは中サイズ、巨峰は半分に切ってあります。
かぼちゃも皮を取って、さっちゃんが食べ易いサイズに切り分けておきます。


▲19:58。さっちゃんの右隣りに座って僕は食事介助します。その僕の前に置いてあるのがこの2品。玉子かけご飯とカリフラワーチャウダーです。

玉子かけご飯にはを紛らせて食べてもらいます。
夜は酸化マグネシウムとエパデール、酸化マグネシウムはハサミで3分割します。
それでもたまには硬い薬を口の中で選り分けて出してしまいますけどね。

カリフラワーチャウダーはカリフラワーの残り半分でカレー以外のものをと思って作りました。
セロリ、人参、白菜、えのき、レンズ豆、フランクフルトソーセージなどが入っています。
みんな小さく切り分けないといけないので、けっこう面倒くさいですね。
ソーセージも3mm幅くらいに輪切りにしたのですが、それでもさっちゃんはクチャクチャと1分近くその1個を噛み続けます。


▲20:50。今晩の食べ終わりの写真です。かぼちゃの煮つけ、白花豆、クリームチーズ、巨峰は全部食べました。バナナは少し残しましたね。その他の3品、お味噌汁、カリフラワーチャウダー、玉子かけご飯はそれぞれ3分の2くらいは食べてくれました。

さっちゃんはもうこれ以上は食べないと自分で決めると、席を立とうとします。
僕はさっちゃんを立たせないようにして、2口3口は食べさせることに成功しますけれど、それ以上は引き止められません。
さっちゃんに「もうお腹いっぱいなの? もう寝るの?」と聞くと、さっちゃんは笑顔で「寝る」とキッパリ。

今晩もさっちゃんはよく食べた方です。
まったく食べないこともよくありますし、半分以下のことも普通です。
写真の時刻を見てもらえば分かるように、これだけ食べるのに1時間近くかかっています。
僕だったら5分で食べ終わると思います。
晩酌しながらのんびりでも15分あれば余裕でしょうね。

さっちゃんを寝かし付けてから、僕の夕食がスタートです。
さっちゃんの残り物の他にも、
お味噌汁は1杯、カリフラワーチャウダーは3杯、ご飯も1杯、かぼちゃの煮つけもたくさん、食べました。
アルコールは芋焼酎『三岳』です。
贔屓の酒屋さんで一升瓶の『三岳』1本とスペイン産赤ワイン2本を買うのですが、ちょうど1ヶ月おきにお店に行っています。
ワインは1本を3日間で飲みますから、焼酎一升を24日間で飲んでいるんですね。
1回の晩酌で焼酎を4勺ほど飲んでいる計算になりますね。
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今晩の夕食時、さっちゃんは怒っていました。理由も分からず、僕はなす術がありません

2021-09-10 23:57:11 | 食事・食器
今朝のさっちゃんはいつもの朝食をしっかりと食べてくれました。
オートミールにバナナを加えて牛乳で煮たもの、それと75gのヨーグルトです。
今日はデイサービスでしたから、スタッフさんの報告では昼食3分の2ほど食べたそうです。
水分は500cc摂取。
排便と関係があるのかは不明ですけれど、一昨日水曜日排便があってから比較的しっかりと食べてくれています。

ところが一転、順調だった食事の時間が今晩は酷いことになってしまいました。
何故だか、最初から怒ってるんです、さっちゃんが。
散歩の後、布団に入ってもらっていた(しょっちゅう起き出しては来ますが)さっちゃんを起こしに行きました。
夕食の準備が終わったからです。

さっちゃんは食卓の椅子に座り、僕はさっちゃんの手を消毒用のウェットティッシュで拭きます。
すでにその時点でさっちゃんは何故だか理由は不明ですが、怒っているようでした。
ウェットティッシュを掴もうとします。
僕が手を拭くのを嫌がっているのでしょうか。
それほど激しい抵抗ではありませんでしたから、無事に手を拭き終わりました。

一昨日作ったお味噌汁を温め直してお椀に半分ほど入れて出します。
さっちゃんは具だくさんのお味噌汁を意外にも上手にお箸を使って食べることが出来ます。
もちろん、常に出来る訳ではありませんけどね。
他に二皿、さっちゃんの前に出します。
さっちゃんが自分で食べることが出来そうなお皿です。
ひとつは小皿に白花豆4粒とKiriのクリームチーズ1個(18g、61kcal)が6つに分けて入っています。
もうひと皿は果物です。
桃が半分、巨峰が4粒、一番小さなサイズのミニトマトが3粒です。
桃はさっちゃんのひと口サイズに切っておき、ミニトマトと皮を剥いた巨峰もそれぞれ半分に切ってあります。

他には定番の玉子かけご飯、ご飯は少なめで、最初は玉子でつゆだく状態です。
次第にご飯が玉子を吸収するのか、さほどベタベタではなくなります。
玉子かけご飯は薬(夜は酸化マグネシウムとエパデールだけ)を入れて食べてもらっているので、僕がスプーンで食べさせています。
昨日作ったかぼちゃの煮つけも小皿に3個、1個のサイズは2~3cmです。
かぼちゃの皮の部分を外そうと思っていたので、さっちゃんの前には並べませんでした。
もう一皿は豚バラ肉とカリフラワーのカレー、他にもその時あった野菜がいろいろ入っています。
1週間ほど前に作ったので冷凍してあったものです。
この時は賞味期限を過ぎたプレーンヨーグルト400gが半分以上残っていたので、カレーを作る要領でヨーグルト煮のようにしてみました。
豚バラ肉は細かく分けないと駄目ですし、汁の部分はスプーンで食べさせますから、これも僕が食事介助するんです。

という訳で、さっちゃんの前には3種類、僕の前にも3種類そろいました。
もうこの時からさっちゃんは機嫌が悪く、僕に対して怒っていました。
さっちゃんの右手にお箸を握らせようとすると怒って、僕の手を拒否します。
お味噌汁の入ったお椀の手前にこぼれた汁をティッシュで拭こうとすると、さっちゃんは嫌がって怒ります。
箸から滑り落ちた桃を取ってお皿に戻そうとすると、僕の顔を睨んで怒ります。
クリームチーズを僕がお箸で掴んで口元に運んであげると、お前の介助なんて受けてやるもんかといった雰囲気で怒ります。

さっちゃんがこういう状態になると、もう取り付く島もありません。
僕もだいぶん粘りましたが、最終的にはお手上げです。
さっちゃんは僕が関わることを拒絶しているんです。
さっちゃんの右隣りに座っていましたが、僕は自分の椅子に戻りました。
僕はさっちゃんを放っておくことにして、テレビで録画した番組を観ていました。
さっちゃんを出来るだけ見ないようにしながら・・・・

僕の前に置いてあった玉子かけご飯、かぼちゃの煮つけ、豚バラ肉とカリフラワーのカレーは台所へ運びました。
さっちゃんは箸を使おうとしていましたが、1本しか持っていません、しかも上下逆さまに持っています。
ほとんどは素手で掴んで食べています。
お味噌汁も熱くなくなると手を入れていました。
ベタベタの手を自分の着ている服の上に置いています。
僕は時々チラッと見ては、あ~あと思うんですが、手を出すとさっちゃんはますます怒り出すでしょうから、じっと我慢で放っておきます。

時間が経って、さっちゃんの食べる手が止まりました。
果物はほぼ完食に近いようです。
白花豆は3粒、6つに分けたクリームチーズは2粒残っていました。
お味噌汁は今日は箸を上手に使えていませんでしたから、ほとんど残ったままです。

僕は立ちあがり、まずさっちゃんの手をウェットティッシュで拭こうとしました。
さっちゃんは激しく抵抗します。
僕を叩いたり、蹴ったりしようとするんですが、さっちゃんもあまり本気ではないようで、まったく痛くはありません。
さっちゃんも自分の気持ちを表現しているだけなんでしょうね。

手を拭き終わると、僕はさっちゃんの両手を取って椅子から立ち上がらせようとしましたが、立ち上がってくれません。
ちょっとだけ力ずくで立ち上がらせ、両手を引いて寝室まで連れて行きました。
抵抗が激しければ、柔道技でも掛けて布団に(優しく)転ばそうと思いましたが、さほど抵抗はありませんでしたね。
いま夜中ですけれど、さっちゃんは一度も目を覚ますことなく眠り続けています。


ここからは一昨日からの散歩の話題を。

一昨日水曜日のこと。
散歩の終盤、住宅街を歩いていて曲がる際に、僕が指差しながら「こっちだよ」と言うと、さっちゃんは「こっち⤴」と言い返しました。
語尾を上げたのは質問の意味の「こっち?」ではなくて、「ああ、こっちなんだね」と言うようなニュアンスに聞き取れました。
さっちゃんが僕の話していることを理解していることが分かります。
もちろん、簡単な内容の会話レベルでしかないでしょうけれど。

昨日木曜日のこと。
多摩川土手では今センニンソウの花盛りです。
散歩のたびに、さっちゃんに「綺麗だね」と言うと、言葉ではあまり返っては来ませんが、明らかに「綺麗ね」と感じていることが分かります。
それが昨日は、さっちゃんの方からセンニンソウを見つけて僕に見せようとしてくれました。
いつもの逆で、さっちゃんが僕に「綺麗だね」と言ってくれようとしたみたいです。
もちろん、言葉には出ませんでしたけれど。


▲17:13。手前の白い花がセンニンソウ。

そして、今日金曜日。
今日のさっちゃんは僕が写真を撮っていると、すぐそばでじっと待っていてくれました。


▲17:15。綺麗な夕景を撮ろうと思うのなら、日没の30分ほど前、17時25分ころに家を出るといいのですが、涼しくなって来たので、どうしても早く家を出てしまいます。早く出ると、さっちゃんの調子次第では少し遠くまで歩くことも出来ますし、帰宅してからの夕食準備にも余裕が生じます。
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夕食時にさっちゃんが怒り始めると、結果的にさっちゃんは夕食を食べられなくなってしまいます

2021-08-14 23:55:49 | 食事・食器
毎日の日記として書いているブログですが、この3日間書きたいことはたくさんあるのに書けませんでした。
何となく疲れていて、一日の最後、さっちゃんが寝ついてから書き始めることが多いのですが、その時間帯には書く気力が残っていません。
昨晩などは珍しく11時くらいには布団に入って寝てしまいました。
そう言えば、その前の晩も9時くらいから2時間ほど布団に横になって寝てしまったんですね。
11時に目が覚めて、いろいろと用事を済ませましたけれど、ブログを書く時間も気力も残っていませんでしたね。

そんなこんなで、いま書いているのは土曜日のお昼。
ごくたまにですが、昼間に書くこともあるんです。
デイサービスの日はやらなければならない用事がありますから、意外とさっちゃんのいる日の昼間に書くことがあるんです。
当然のことながら、さっちゃんは布団の中。

書こうとしている内容は先日水曜日と木曜日夕食のことです。

8月11日の水曜日。
そろそろ夕食の準備をしようと、僕は洗い終わって乾いている食器を片付け始めました。
さっちゃんは布団の中です。
しばらくすると、さっちゃんが布団から出て来ました。
僕は作業の手を止めて、さっちゃんの元へ行き、さっちゃんを布団に戻します。
作業を再開すると、またさっちゃんが布団から起き出して来ます。
僕は再び作業の手を止めて、さっちゃんの元へ行き、さっちゃんを布団へ戻します。

さっちゃんを椅子に座っていてもらったり、ソファに座っていてもらえばいいと思うでしょうが、そうではないのです。
そうするとどうなるかは、後ほど出て来ます。

しばらくすると、またさっちゃんが布団から起き出して来ます。
ところが、今回は自分のタオルケットも引きずって来ました。
僕は作業の手を止めて、さっちゃんの元へ行き、タオルケットを受け取って、さっちゃんを布団へ戻します。

そのころ、僕はシンクに溜まっていた食器洗いをしています。
さっちゃんが布団から起き出して来る行動は数分おきに繰り返されています。
時には1分くらいで起き出して来ます。
僕がさっちゃんを布団に戻し、僕が台所に来ると同時にさっちゃんが再び起き出して来る、そんな感じのこともよくあるんです。

さっちゃんがまたまた起き出して来ました。
今度もスヌーピーの漫画のライナスのようにタオルケットを引きずりながら持って来ています。
僕の手は洗剤で泡だらけですから、さっちゃんの元へ行くまでに時間がかかります。
さっちゃんは台所までタオルケットを引きずりながら歩いて来ました。

2度か3度タオルケットだけではなくて、毛布も一緒に引きずって来ることがあります。
時には、僕の枕を持って来ることもありました。
そんなことが数分おきにあるんです。
僕はここまで忍耐強くさっちゃんを布団へと戻し続けていましたが、とうとう布団に戻すことが馬鹿らしく感じられて止めてしまいました。

するとどうなるかですが、さっちゃんは台所へ来て、僕のすぐ横に居続けます。
すぐ横で立っていてくれるだけなら、僕だって大歓迎なんですが、そんなことだけでは済まないんですね。

さっちゃんはいろいろな物を触ろうとします。
もちろん触っても構わないものならいいのですが、何故かそうでないものの方が多いような。
例えば、洗い終わったばかりの食器、シンクの汚れ、生ゴミ入れの中身、・・・・・
さっちゃんが台所の主役だった頃の名残なのでしょうか?
台所の汚れがとりわけ気になるようなんですね。
汚れたものを触りっ放しというわけにはいきませんから、僕はさっちゃんの手を洗って拭くという手間が増えるんです。

でも、こんなことはそれほど大変なことではないんです。
本当に大変なのはこんなこと。
それはさっちゃんが僕のすぐ横で喋り続けることなんです。
そして、さっちゃんはその喋りをちゃんと聞いてくれていることを欲求しているようなんですね。
それが証拠に、僕が相槌を2、3度打ち忘れると、声の調子がきつくなります。
相槌も気のない相槌はどうやら察知できるみたいで、うわの空での相槌を繰り返していても、さっちゃんは僕を叱責してくる感じになります。
ですから、時々はさっちゃんの顔を見て、笑ったり、真面目に頷いたり、共感の意思表示込みの相槌を打つわけなんです。

さっちゃんの喋りは止まりませんから、意味不明の喋りに対応し続けるのは本当にきついんですね。
僕だって精神的に追い込まれ、我慢も出来なくなって、ついには切れてしまうんです。
切れると言っても、相槌を打たなくなるだけなんですけどね。
でも、それが最悪の結果をもたらすわけなんです。

まずはさっちゃんの喋りの雰囲気が変化して来ます。
普通に喋っていたのが、そこに僕への憤りや怒りが加わって来たことがあからさまに感じられるんです。
僕だって精神的に余裕があって、こんな変化を感じたらすぐに対応できるのなら大事には至らないのでしょう。
でも、僕はさっちゃんの喋りに対応することに嫌気がさして、さっちゃんの喋りを無視し始めたわけですから、そんな余裕があるはずもなく・・・・

とうとうさっちゃんの怒りは爆発し、僕も怒りには怒りで応戦してしまう結果に陥ってしまうんです。
怒りまくっているさっちゃんを僕は冷酷に無視し続けます。
さっちゃんは僕の元から離れ、寝室へ入り、寝室の戸を自分で閉めます。

本心はともかく、せいせいした僕は、機械的にさっちゃんの夕食の準備を進めるんです。
そして、夕食が出来、さっちゃんを起こしに寝室へ。
さっちゃんは布団で横になってはいますが、寝ているわけではありませんでした。
「夕食食べよう」との僕の声掛けにすぐに反応します。
その反応は怒りでした。
まだ先ほどの怒りの感情がそのまま残っていたんです。
怒りの感情ってしつこいんだな・・・・と、そのとき僕は思いました

無理に起こしてももっと怒るだけで、食べてはくれそうにありませんでしたから、僕はすぐに諦めました。
さっちゃんに用意した夕食は僕が食べました。
さっちゃんはそのまま寝てしまい、翌朝まで起きては来ませんでした。

(ここからはいつも通り、さっちゃんが夜寝てから書いています)

8月12日木曜日の朝。
この日はデイサービスがあります。
8時前には声掛けして起こします。
ところが、さっちゃんは昨晩からの感情を引きずっているようです。
たまたまこの日の朝が機嫌悪かったのか、前夜の感情を引きずっていたのかは判定しがたいですが、結果的に引きずっている感じがしますよね。

着替えてもらうのにはさほど苦労しませんでしたけれど、抵抗はありました。
朝食はまったく食べてくれる気配ゼロ。
水分も摂ろうとしません。

仕方ありませんから、車の迎えのスタッフさんから電話が入る前に、下まで下りることにしました。
靴を履いたり、階段を下りたり、歩いたりすることにはまったく抵抗はありませんでした。
まだ電話が掛かって来ないので、じっと待つのではなくて、近くを歩こうと思っていたら、見慣れた車が目に入りました。
F沢さんの車です。
いつもは9時ころに来るのですが、この日は8時44分ころだったでしょうか。
F沢さんがさっちゃんに「お久し振りで~す!」と挨拶してくれますが、さっちゃんには分かりません。
挨拶されていることが分かっていないと思いますし、それが分かったとしてもF沢さんが誰だかまでは分からないでしょう。
8時46分にスタッフさんから電話が入り、さっちゃんは無事デイサービスへ出かけました。

デイサービスでは排便があったそうです。
12日目の排便でした。


8月12日木曜日の夜。
前日の夕食時の経験があったにもかかわらず、この日も似たような経過を辿ってしまいました。
さっちゃんは布団の中から出て来なくなり、さっちゃんの夕食は僕が食べることになりました。

でも、その後は前日とは違いました。
何時ころだったでしょうか?
僕が夕食を食べ終わったころ、さっちゃんが起き出して来たんです。
これはチャンスだと、僕はさっちゃんに何だったかは忘れましたが、ちょっと食べてもらいました。
さっちゃんは普段通りに食べてくれました。
それで、僕はさっちゃんがこの日の朝に食べなかった朝食のオートミールをレンチンして食べてもらいました。
ついでにヨーグルトも。


12日ぶりに排便があったので、水曜木曜と続いた夕食時の機嫌の悪さは解消されたかな? と思いました。
でも、金曜日も土曜日も夕食時機嫌が悪かったですから、便秘とは関係が薄いのかもしれません。
認知症介護のブログを読んでいると、1日の中で午後になると不穏になり易い方もおられるようですから、それと共通する現象かもしれません。
それは兎も角として、何とか問題なく毎日夕食をしっかりと食べて欲しいものです。
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さっちゃんは2晩続けて夕食の完食! 久し振りにカレーライスを作りました

2021-06-30 23:57:22 | 食事・食器
今日は出かける用事もなく、午後3時くらいから夕食作りを始めました。
買い物にも行きませんから、家にあるもので何か作らなくてはなりません。
そして、作ろうとしたのはカレーライス。
さっちゃんはカレーライスをあまり食べなくなりましたけれど、ルーだけをおかずとして食べてもらおうと思います。

作ろうとしたカレーライスは野菜たっぷり牛筋カレー。
ただ、さっちゃんは牛筋を食べるのは大変です。
すごく軟らかくなるためには今日1日だけでは無理でしょう。
それで僕は牛筋を細かく切りました。
粗挽きひき肉よりは大きいですが、上手くつなげばハンバーグだって出来そうなくらいに細かく切りました。

タマネギ2個を弱火で炒め続け、唐辛子1本、クミンシード、桂皮も入れておきます。
その後、にんにく、しょうが、ターメリック、クローブ、コリアンダー、カルダモンを入れて炒めます。
さらに、よく掻き混ぜて液状にしたヨーグルトを加えて、水気が飛ぶまでさらに炒めます。
そこに牛筋470gを加え、続けて炒めます。
ここで塩と胡椒も入れておきます。
肉に火が通ったらトマト缶を1缶全部入れ、空の缶に2杯分の450ccくらいかな?)も加えます。

そこに、冷蔵庫に残っていた野菜を入れました。
人参はおろし器でおろしてから入れます。
他にもエノキ、ナス、ズッキーニ、冷蔵庫の中で干乾びかけていたオクラ、メイクイーンを入れます。

その他、本だし、ブイヨン、ローリエ3枚、醤油、何でも入れます。
もちろんカレーライスですから、エスビーカレーの粉が少し残っていたので全部入れます。
カレーライスのルーの素も2皿分残っていましたから、全部入れます。
あ、そうそう、ガラムマサラも入れましたし、ちょっと残っていたチャツネも全部入れました。


▲19:32。直径26cmの深めのフライパンで作りました。10皿分くらいありそうですね。


▲19:54。今晩のさっちゃんの晩ご飯。左下の玉子かけご飯から時計回りで。黒大豆煮物10粒とKiriクリームチーズ、野菜たっぷり牛筋カレー、たまごサラダ、焼売2個。焼売は1個を4等分しました。

本当は味噌汁も作ろうと思っていましたが、時間がなくて省略。
さっちゃんはなかなかお箸を使おうとしません。
今晩も僕が口に運んであげることになりました。
昨日よりは時間がかかりませんでしたけれど、40分間かかりました。
完食です!
素晴らしい!



▲20:54。毎晩こんな風なら嬉しいですよね。撮影場所は台所です。


▲21:08。僕の夕食。カレーライスとして食べました。久し振りのカレーライスです。さっちゃんが好まなくなりましたからね。辛いのも苦手になりましたし。たまごサラダはさっちゃんの分の残りです。700円台のスペイン産ワインとともに。2杯も食べてしまいました。
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一日が終わってみれば、今日はさっちゃんにとって記録的な日だったようです

2021-06-29 23:56:12 | 食事・食器
今日はデイサービスの日ですから、さっちゃんは早起きしなければなりません。
朝食も8時10分くらいからは食べ始めます。
今朝のさっちゃんは朝食をしっかり食べてくれました。
朝食はバナナとオートミールを牛乳で煮たものです。
そして、ヨーグルト。

デイサービスから戻って来た際には、スタッフさんが報告してくれました。
「昼食は完食です」と。
スタッフさんの言葉の雰囲気からも、昼食の完食が最近稀なことだったと分かります。

そして、夕食。
朝も昼もしっかりと食べたのなら、夕食はあまり食べないのだろうな、と僕は予想しました。
さっちゃんにはよくあることなんですが、朝も昼も完食ですから、お腹に入る余地はあまりないはずだからです。
ですから、さっちゃんがどれほど食べないか、それを記録しておこうと思ったのです。
これまでも夕食をどれくらい食べるのか、写真に撮ってみようと考えたことはありました。
でも、実際に撮ったのは今日が初めてです。


▲19:40。今晩のさっちゃんの夕食です。新しく作ったものはありません。随分と手抜きな夕食です。お味噌汁は昨日作ったのを温め直しました。左下の玉子かけご飯から時計回りで。コロッケ、お味噌汁、さつま揚げ、Kiriクリームチーズと黒大豆煮物。コロッケは玉子サイズですが、これをさらに10分の1くらいの小さなサイズにして、食べてもらいます。

自分で箸を持って食べることも出来るのですが、上手に掴むことが出来ません。
すぐに箸を置いてしまいます。
手掴みで食べても構わないのですが、さっちゃん自身ではなかなか食事がはかどらないのです。
結局、僕がさっちゃんの口へ運んであげることになってしまいます。

いつもなら半分くらい食べると、「ない」と言って食べることを止めたりします。
もう食べない、いらない、そんな意味なんだと思います。
そして、座っている椅子から立ち上がろうとします。
でも今日は、「ない」とも言わず、椅子からも立ち上がりません。
黙々と、僕が口元へ運ぶ食事を食べ続けるんです。

さっちゃんは少しずつしか口の中に入れません。
下の入れ歯は入ってないままですし、今日のおかずで言うと、さつま揚げなどはなかなか噛み切ることが出来ません。
飲み込むまでに長い時間がかかります。
ですから、今晩の夕食にも1時間半もかかっています。

奇跡のようにひとつ残らず食べてくれました。
それでもまだ食べられそうでしたから、バナナ1本持って来ました。
スプーンで小さく削り取りながら、口元へ運びます。
結局1本全部食べてくれました。


▲21:25。夕食後、トイレに入ったり、口腔ケアをしたり(協力してくれませんが)、寝かせつけたりしましたから、撮影時刻は遅くなっています。これほど綺麗に食べてしまうことは年に数えるほどしかありません。

今日は本当に記念すべき日だったと思います。
朝食、昼食、夕食とすべてを完食したんですから!
そんな日の夕食を撮影していたのも、偶然の奇跡のようなものですね。
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先日の夕食時でした。僕はさっちゃんに「ウルサイ!」と言われてしまいました

2021-06-15 23:00:18 | 食事・食器
さっちゃんの食欲がどうなっているのか、僕にはさっぱり分かりません。
1日に食べる量がたったあれだけでよく我慢できるなぁと思ってしまいます。
かと言って、食事量が少なかった翌日や翌々日に食べる量が増える訳でもありません。
僕など凡人は満腹になったり空腹になったり、食欲を巡って一喜一憂、右往左往するばかりです。
さっちゃんには凡人によくあるそんな様子が一切見られないのです。

凡人風情の僕などは腹が減っていたり、やけに美味いおかずだったりすると、ガツガツと喰ったりしがちです。
僕だって、そんなに貧乏臭く振る舞うことばっかりではありませんよ。
一椀一皿の美味を静かに味わうことだって出来ます。
渋くウ~~ンと唸ったり、その料理への蘊蓄を宣ったりも出来ます。
今のさっちゃんからはどちらの様子も感じたことはありません。
花や鳥や夕陽や月を見て感動することは多いのに、美味しい食事に感動することはないようなのです。
そうなんです、さっちゃんには空腹を満たす喜びや美味しいものを食べた感動は見られません。
ですから、僕がさっちゃんに願うことは少しでも食べて欲しい、少し食べたら更にもう少し食べて欲しい、それだけなんです。
2、3年前までは「美味しい」と言ったり、美味しい食事を食べた後には笑顔を浮かべたりすることがあったんですがね。)

さっちゃんは小さなものしか口には入りません。
軟らかなものしか噛むことが出来ません。
繊維質のものも食べるのは無理です。

例えば、冷奴は豆腐を1cm立方くらいに小さく切って、そのひとつひとつに醤油を垂らした削り節を載せて置いたりします。
先日、葉付の大根が美味しそうでしたから、葉をお味噌汁の具にしました。
さっちゃんはその大根葉を食べることが出来ませんでした。
さっちゃんにはあのシャキシャキ感を味わうのは無理なんです。

さっちゃんはを上手に使いこなせません。
スプーンも水平に保ち続けるのが困難です。
ナイフとフォークは多分それがなんなんだか忘れていると思います。

僕はさっちゃんの右手に箸を握らせますが、上手く使えないので諦めるのかいらつくのか、その内手から箸が離れてしまいます。
自分の指を使って食べたりしますが、それを無理に止めさせようとすると怒り出します。
指を使って食べること(インドではそうですしね。ただし、きちんとした作法があるようですが)も僕は許すことにしています。
とは言え、僕はティッシュで時々指を拭いてあげたり、隙あらば再び箸を持たせようとするんです。

数日前のこと、僕はさっちゃんに上記のようなことをしていました。
他にも、1本の箸で食べようとしているので、もう1本を右手に滑り込ませようとかしていました。
そんな時のこと、さっちゃんはいきなり「ウルサイ!」と大きな声ではっきりと叫んだんです。

さっちゃんは僕の手助けをお節介とか邪魔とか感じたんでしょうね。
そんなことはよくあることなんですが、僕が驚いたのはそこではありません。
「ウルサイ!」とはっきりとさっちゃんが喋ったことなんです。
「うるさい」という言葉自体も認知症になったさっちゃんからは初めて聞く言葉ではなかったでしょうか?

その瞬間の僕の感情は複雑でした。
嬉しいやら、悲しいやら、腹立たしいやら。
結果的にはこれをきっかけにしてさっちゃんは席を立ち、僕も「そんなに言うんなら、もう食べなくてもいいよ」となってしまいました。
でも、心の中では「ウルサイなんて言葉をはっきり喋ったよ」と少し感動していたりしてたんです。

そのまま布団の中に行って、寝てしまったさっちゃんは、もうその晩は一度も目を覚ましませんでした。
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さっちゃんは本当に全然食べてくれません。一体どうすれば食べてくれるんでしょう?

2021-05-31 23:55:23 | 食事・食器
今日の僕は7時半のアラームで目覚めたのですが、二度寝、三度寝してしまい、最終的には10時過ぎに起きました。
朝食を作って食べ、PCチェックなどしたりして過ごしていると、さっちゃんが12時過ぎに起き出して来ました。
まずはトイレへ連れて行ってみますが、おしっこは出ません。
口を水で漱いでもらおうとしましたが、水を含んでくれません。

食卓に座ってもらって、アルコールを含んだウェットティッシュで両手を拭いてあげます。
それからさっちゃん用の飲み物(経腸栄養剤+甘酒+牛乳)をチンし、少し温かいのを飲んでもらいます。
最初の2口3口は僕が飲ませてあげるんですが、その後はさっちゃんの前の置いておきます。
自分で手に取ってすぐに飲んでくれる時もあれば、何時まで経っても飲んでくれないこともあります。
次に同じくチンしたオートミールを食べてもらいます。
アメリカ製のクエーカーインスタントオートミール(メープルブラウンシュガー)が僕のお気に入りです。
さっちゃんと二人でテント山行をしていた時も、朝食としてオートミールとクリープを混ぜてから水を加えて煮て作っていました。
簡単に作れて、軽いし、何よりも二人とも好きだったからです。
オートミール1袋(43g、166kcal)にバナナ1本を加えて牛乳で煮ます。
これが二日分の朝食になります。

今日のさっちゃんは飲み物の方は少しずつ飲んでくれていました。
でも、オートミールは数口食べてくれただけでストップ。
口を開けてくれなくなりました。
薬をオートミールの中に紛れ込まして飲んでもらっているのですが、薬も5種類中3種類しか飲んでもらえませんでした。

4時くらいだったでしょうか?
さっちゃんにオートミールを食べてもらおうとしました。
すると、残りが半分くらいになるまで食べてくれました。
残りの薬2種類も飲んでくれました。
でも、やっぱり途中で食べるのを拒否します。

そろそろ夕食のことを考えなければならない時刻になって来ました。
でも、ここ数日のさっちゃんを見ていると、準備しても無駄に終わる気がして仕方ありません。
で、僕は五月雨式に食事を出すことにしたんです。
ちゃんと食べてくれるようなら、その時に追加で何か食べるものを用意しようと。

こんな風にちょっと開き直った考え方ですが、夕食のことは心配せずに、散歩に出かけることにしました。
今日は夏日ではなかったようですが、それに近い気温にはなりました。
でも、風が少し強くて、そのせいもあってかちょっとひんやりします。
さっちゃんには薄手のオーバーウェアを着てもらいました。
さすがに僕もTシャツ1枚とはいかず、上にもシャツを羽織りました。

昨日の紫陽花の前でさっちゃんがどんな反応を見せるか、興味津々でした。
気付かずに通過するか、気付いても無反応なんだろうな、と予想していました。
しかしさっちゃんは、気付きましたね。
紫陽花の前で歩みを少しだけ止めて、ちらっとだけ見て、「これ」とだけ言いました。
さっちゃんはこの青い紫陽花が本当に好きなんでしょうね。


▲18:22。よくある夕陽の光景です。さっちゃんはこの程度の景色には関心を向けてはくれません。空が燃えていたりすると、感嘆の表現を示してくれるんですけどね。それにこの写真は望遠で撮っていますから、実際には小さな光景なのですから尚更さっちゃんにはインパクトがありませんよね。


▲18:25。河川敷は草地になっていたり、葦原だったり、この写真の場所のように森になっていたりします。対岸の丘の下を右から左へ多摩川は流れています。

散歩から戻ると、すぐにさっちゃんの夕食を始めました。
とりあえず、残っているオートミールと散歩の帰りにコンビニで買ったコロッケを食べてもらいます。
コロッケはいつも10ほどに細かく分けて出すんですが、な~んか不味そうに見えるので、ダメもとで丸ごと皿に置いてみました。
軟らかいコロッケですから、そのままかぶりついてひと口ずつ食べられるはずなんですが、さっちゃんにはそれが出来ません。

結局、さっちゃんは手で小さくちぎりました。
それを見ていて、僕は「ナイス!」と心の中で叫びました。
ところがさっちゃんは、ちぎったちっちゃな方をテーブルに置いて、大きな方をどうにかしようとするんです。
大きな方じゃあこれまでと同じだよ~!
さっちゃんはコロッケを食べることは出来ませんでした。
ここで僕が手出しをすると、さっちゃんが怒る可能性大なんです。
実際、見かねて手を出した僕はさっちゃんに嫌がられてしまいました。

とは言え、さっちゃんに任せっきりではさっちゃんの口の中には何も入りませんから、僕が手を出すことになります。
3度に2度は嫌がられながら、少しは食べてもらうことが出来ました。
でも、残りのオートミールとコロッケ8分の1くらいしか食べてもらえませんでした。
お味噌汁も出してはいたんですが、全く手を付けてもらえませんでした。

さっちゃんは座ったまま目をつむっていますから、もう食事どころではない様子。
寝室に連れて行きました。
その後、僕が昨晩の残りのおかずをつついていると、さっちゃんが起き出して来て、椅子に座りました。
人が食べているのを見ると、気になるようですね。
カレー風に煮込んだカリフラワーやズッキーニや豚肉をほんの少しだけ口に入れさせてくれました。
さっちゃんのために1cm立方ほどに切った冷奴2個食べてくれました。
コロッケもほんの少しは食べてくれました。
でも、たったそれくらいだけ。
また眠そうにしているので、今度はちゃんと寝巻きに着替えさせて、布団の中で眠ってもらいました。
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今日のさっちゃんは昨日とは打って変わって楽しく夕食を食べました。シチューもお替わりしてたくさん食べました

2021-02-26 23:58:39 | 食事・食器
デイサービスから帰って来たさっちゃんとそのまま散歩に出かけました。
今日は一日中曇っていて風もあるので、さっちゃんにはマフラーと手袋で温かくしてもらいました。
多摩川土手を歩いて湧水沿いの散策路を巡る、さっちゃんの足でおよそ40分の周回コースです。
今日はほぼ満月のはずでしたが、空一面の雲で見えなかったのは残念でした。

歩き始めて25分くらい経ったときに、さっちゃんはおしっこを漏らしてしまいました。
今のさっちゃんは尿意を訴えた時にはすでに漏らしている公算大です。
それに、リハパンにパッドもしていますから、もしさっちゃんがズボンを脱ごうとしても、さっちゃんの両手を掴んで「大丈夫だよ」と言ってあげます。
尿を吸収したパッドの表面がサラッとしているんでしょうね、しばらくするとさっちゃんはおしっこを漏らしたことは忘れてしまっているようです。
不快感は無いのでしょうね。

家に戻って、トイレでパッドを新しいのに替えます。
そして、ビスケットを1枚食べました。
そのうち、さっちゃんは布団の中。
僕も何故か疲れて、さっちゃんの横で30分ほど横になっていました。
7時前から夕食の準備に取りかかり、8時前から夕食です。

今日のメニューは少し前に作って冷凍しておいたホタテ貝のクリームシチュー。
そして、買っておいた惣菜の卯の花。
もちろん、いつもの玉子かけご飯もあります。
シチューはスプーンで食べますし、卯の花もボロボロするのでスプーンの方が食べ易いです。
という訳で、さっちゃんには今晩はスプーンで食べてもらいました。
さっちゃんが使うと、スプーンが水平にならず少し傾いているので、こぼれ落ちそうに感じるのですが、さほどは落ちずに上手に食べていました。

卯の花は食べてくれるかな? と心配していましたが、逆に好きみたいで最初はそればかり食べていました。
ボロボロとよくこぼれ落ちますから、拾っては小皿に戻します。
一人分のパックを僕と半分っこですから、量はほんの少しですね。

シチューはスープカップに半分ほど注いでおきました。
作った段階でさっちゃんのために具は細かくしておくのですが、ベビーコーンと芽キャベツだけはそのまま入れていました。
ですから、ベビーコーンはカップに注いだ際に4つに切っておきます。
芽キャベツなんかはまるでつくねの団子のようで、すごく軟らかくなっていました。
冷凍することで、細胞が壊れてしまったからでしょうね。

玉子かけご飯は薬と一緒に食べてもらっています。
酸化マグネシウムとエパデールS900だけですから、薬はすぐに飲み終わります。
いつもは箸を使っているさっちゃんですから、玉子かけご飯は僕が最後までスプーンで食べさせてあげています。
箸では食べにくいですし、さっちゃんには箸とスプーンを使い分けることが出来ませんから。
でも、今晩はスプーンを使っているさっちゃんですから、薬終了後は玉子かけご飯もさっちゃんが自分で食べるようにしてもらいました。

卯の花はすぐに食べきってしまい、シチューもなくなりました。
僕はシチューをもう1杯、最初よりも少なめに注いできました。
それもさっちゃんは食べきってしまい、もう1杯注いできました。
玉子かけご飯も全部しっかりと食べてくれました。
終始機嫌よく、食事していましたね。
食べ終わると、さっちゃんは自分から「寝る」と言うんです。

僕はさっちゃんをトイレに連れて行き(おしっこも出ず、パッドも軽いままでしたが)、口腔ケアをしました(2回口を漱いでくれただけですが)。
そして、寝巻きに着替えてもらいます。
さっちゃんが床に就いたのは9時ころでした。

さっちゃんはしばらくはぐっすりと眠っていたようです。
10時半くらいからだったでしょうか?
さっちゃんは寝たり起きたりを繰り返すようになりました。
僕も何度も繰り返されるその行為にイライラすることがないように、淡々と対処します。
11時半ころでした。
起き出して来たさっちゃんを布団に寝かせようとしていると、さっちゃんが股の辺りを手で触れています。
僕は念のためにトイレへ連れて行くと、パッドも温かなおしっこで重くなっていましたし、追加でもおしっこが出ました。
その後は、起き出して来なくなりましたね。

デイサービスから帰ってから、さっちゃんはずうっと穏やかに過ごしてくれていました。
不穏と穏やかの境い目が何なのか、僕にはそれがさっぱり分かりません。
よくさっちゃんのことを知って、その境い目が分かるようになって、さっちゃんが不穏になっても前もって心の準備が出来ればいいなと思いますね。
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