さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

【追記あり】さっちゃんがいくら小食だからと言っても、20日の間隔は問題だと思います

2020-09-30 23:50:15 | トイレ・排泄
前回の排便が9月10日のこと。
1週間や10日たったころから、そろそろ排便があるはずと毎日気に掛けていました。
ところが、2週間たってもなく、15、16、17日目もなんの兆候すらありませんでした。
今週の月曜日9月28日は天気も良く、それまでに排便があれば、前の週のように月曜ハイクを計画するつもりでした。
でも、何もありませんでしたから、そのままハイキングに行くのはちょっと心配なので断念。

そうやって迎えた9月29日。
この日は火曜日で、デイサービスへ行く日。
さっちゃんを朝早く起こして、まずはトイレへ連れて行き、おしっこをしてもらおうとしました。
おしっこはなかなか出なかったんですが、比較的静かに便座に座り続けています。
普通トイレでは何の用もなくなると、目の前に座っている僕に向かって喋り続けるのが常なんです。
静かだということは、何かに意識が向いているということ。
「これはそろそろもよおしたかな?!」と、僕は期待を抱きます。
下腹部を揉んであげたりもしました。
さっちゃんも少しですが息む雰囲気もあります。
結構ねばったんですが、結局のところ空振りでした。
でも、最後に拭いたトレペには便の汚れが付きましたから、明らかに排便の前兆です。
7時45分~8時10分のことでした。

朝の貴重な時間を25分間もトイレの中で過ごしましたから、朝食を食べる時間がほとんど無くなってしまいました。
どちらにせよ、さっちゃんの出発の準備をしなければなりませんから、さっちゃんが朝食を食べるのをゆっくり待つわけにもいきません。
そうこうするうちにスタッフの方から電話がかかって来ました。
8時42分のこと。
出発の準備は出来ていましたから、すぐに玄関へ。
すると、さっちゃんの様子が変です。
どうやらトイレのよう。

すぐにトイレに入り、スタッフさんに電話をしました。
現状を説明し、いったん他の通所者の方々を送った後で、再度迎えに来てもらうようにします。
8時43分~9時17分、かなり長く頑張ったのですが、結果はまたしても空振り。
しばらくして迎えに来てくださったスタッフさんに、朝の状況を説明し、19日目の今日、排便が期待できそうだと伝えました。


こんなことがあった朝なので、僕の天覧山行きは1時間遅れました。
天覧山での岩トレから戻って来て、いつもの時刻になると、さっちゃんも戻って来ます。
スタッフさんから報告がありました。
排便があり、ウンチが2本出たそうです。
しかし、排便後液状の軟便が少し漏れ出るようで、お尻にパッドを付けています、とのこと。
以前にも同様のことがあったので、様子は推測できます。
それなりに厄介な状況ではありますね。

さっちゃんの帰宅後、あまり時間をおかずに散歩に出ることにしました。
念のためにトイレに入っておしっこをしてもらおうとしましたが、パッドの巨大さにびっくり!
何回おしっこをしても全部吸収してくれそうなほどの大きさです。
案の定、その巨大なパッドは軟便で汚れていましたから、リハパンにしようかとも考えましたが、普通のパンツに穿き替えてもらいました。
そして、散歩へ。

寝る前に、おしっこが出ないことは分かっていましたが、様子を見るためにトイレへ。
パンツにはあまり液状ではない軟便が、それなりの量、付着していました。
今度はリハパンに履き替えてもらいます。


翌朝(今朝)のこと。
今日は言語リハビリの日ですから、僕は6時半には起きました。
さっちゃんにも遅くとも8時には起きて欲しいのですが、今朝のさっちゃんは何度声を掛けてもまったく目を覚ましません。
それでも、何とか間に合うギリギリには起きてくれました。
せっかく作った朝食を食べる時間はありません。

ところが、さっちゃんをトイレに連れて行き、おしっこをしてもらおうとすると、どうやら息む様子が見られるんです。
リハパンは酷く軟便で汚れていましたから、すでに脱がしていましたし、今回の便秘が昨日で決着していないことは明白です。
さっちゃんには頑張って、ケリをつけてもらわなければなりません。
僕もさっちゃんの下腹部を揉み続けました。

すると、ボム! という短い破裂音のような音がしました。
大きな丸い便の塊りが飛び出したんだ、と僕は思いました。
この時は、8時45分~9時10分までトイレにいました。
寝てる間に便の汚れが少し広がっていましたから、お尻用のウェットティッシュを10枚以上使って、お尻を綺麗に綺麗に拭きました。

時間的にも今日の言語リハビリには間に合いそうもありません。
30分遅れで着くことも出来たのですが、軟便の状況も心配でした。
それで、僕は今日の言語リハビリを休むことに決め、病院へその旨を電話しました。
家に居るわけですから、試しに普通のパンツに穿き替えてみました。
そのパンツが汚れなければ、今回の便秘との戦いは20日目で終了ということになります。
しかし、午後にさっちゃんと買い物に出かける前、トイレに入ると汚れていました。
まだ戦いは継続中ですね。
リハパンに穿き替えました。

寝る前にももう一回トイレに入ると、まだリハパンは汚れていました。
でも、その汚れ方は次第に少なくなっているようです。
再再度、リハパンを穿き替えて、さっちゃんは布団の中へ入りました。

希望的観測かもしれませんが、明日にはパンツが汚れることはなくなると思います。
さっちゃんの食が細いとは言え、20日目と言うのはあまりにも長すぎますよね。
さっちゃんもパンツが汚れるのは気持ち良くないと思いますが、便秘自体を苦痛に感じている風はないので僕の気持ちも救われますね。

翌日の追記
翌日トイレでリハパンを確認すると、ほとんど汚れていませんでした。
液状軟便が漏れ出る事態は解決されたようですね。
めでたし! めでたし!
今回の便秘は20日目での解決というこれまでの最長記録となってしまいました。
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天覧山に行きましたが、僕の不注意でスマホが充電切れになってしまっていました

2020-09-29 23:04:25 | 僕の自由時間
今日天覧山最下部の岩場へ行ってひとりでトレーニングして来ました。
事情があって出発が1時間遅れたのですが、電車の中でスマホを使っていたら、画面が暗くなってしまうじゃないですか!
充電切れです。
昨日はバッテリーの残量パーセンテージを1回も見ていませんでした。
前日には必ず残量を確認し、必要なら充電していないと駄目ですね。

岩場には1時間遅れで到着しましたから、いつもと同じようにトレーニングすると、帰宅も1時間遅れてしまいます。
それでもデイサービスから戻るさっちゃんを余裕で迎えられるのですが、僕自身がのんびりと湯船に浸かったりする時間はありません。

ですから、先週よりもメニューを少し減らしました。
・右から左への片道トラバース→省略
・左から右への片道トラバース→省略
・1往復のトラバース
・2往復のトラバース
・6往復のトラバース

最初に行っていた片道トラバースを省略したのです。
さらに、いつもは2往復のトラバースの後で簡単な昼食にしていたのですが、すべてが終わってから食べることにしました。
もちろん、間ではストレッチや柔軟体操も行います。

先週からの今日でしたから、体はトラバースのムーブを記憶しています。
すべてミスなく成功しました。
このトラバース練習はクライミングの持久力アップが大きな目的のひとつです。
先週に引き続きですから、持久力が少しは付いていることも実感できました。

帰りの電車は1時間に2本しかありません。
6往復を成功してからスマホを見ると、薄っすらと時刻が見えました。
駅まで小走りに歩き続けると何とか間に合うかもしれませんが、そこまで慌てる必要もありません。
昼食用の塩くるみパンを半分ほど食べました。
その後ゆっくりと駅へ向かいましたが、結局先週より1本後、30分後の電車に乗ることが出来ました。

帰宅してからも、のんびりと湯船に浸かることが出来ました。
スマホの充電もすぐに行いました。
残量は5%でしたね。
山岳会への下山報告も帰宅してからになってしまいました。
トレーニングはともかくとして、その他の点では反省しきりの1日でした。
それでも、全身の筋肉が心地よく疲労しているのは何とも言えず嬉しいですね。
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記憶にないくらい久し振りに口腔ケアが出来ました

2020-09-28 23:55:48 | 口腔ケア
さっちゃんの口腔ケアについては常に常に気になっています。
口腔ケアはほとんど出来ていない状態がずうっと続いています。
さっちゃんの口臭ですが、臭(くさ)いというよりも酸っぱい臭いがします。
単に口腔ケアと言うだけでなく、健康面で影響が出るんじゃないかとヒヤヒヤしてもいます。

口腔ケアが出来ていない原因の大きなひとつが、口を開けてくれないこと。
口を開けてくれなければ、入れ歯を外したり戻したりも出来ませんし、歯茎を綺麗にも出来ません。
機を見ては洗面所で入れ歯を外してもらおうとしたり、スポンジブラシで歯茎をこすってみようとするんですが、駄目なんです。
口を強く閉ざしたままです。
夕食後はすぐに寝てしまうことが多いので、トライすることすらほとんどないのですが、昼間に口腔ケアにトライしても失敗続き。
せいぜい、水で口を漱ぐくらいなら何とか出来てはいました。
それも漱ぐのではなくて、飲み込んでしまうことも多かったですね。

今月の中旬ころだったでしょうか?
朝起きてさっちゃんを見ると、顔の横に入れ歯が落ちていました。
こんなことは初めてですが、寝てる間に自然に外れたのか、寝ぼけて外したのか、どちらかなんでしょうね。
ですから、その時は久し振りに入れ歯をパーシャルデントに浸けることが出来ました。

ちなみに下の入れ歯は何ヶ月間も嵌めていません。
下の残っている4本の歯並びが変化したので入らなくなっているのです。
歯医者さんに行かなければならないのですが、さっちゃんが診療に応じてくれるとは思えません。
それに、コロナ禍ということもあって、今のところ何となく足が遠ざかっているんです。
下の入れ歯を入れなくても、食事は普通に摂れていますから「まあいっか」と、ほったらかしているんです。
それが良くないことだとは分かっているんですけどね。


ところで、今日のこと。
ブランチ前にトイレへ行き、おしっこが出たんですが、その後洗面所で手を洗ってもらうついでで、口を「あ~~ん」と開けてもらったんです。
すると、開けてくれるじゃありませんか!
僕は急いで入れ歯に指をかけ、抵抗するさっちゃんに打ち勝って、何とか入れ歯を外すことが出来ました。
入れ歯用のブラシで綺麗に磨き、さっちゃんの口に戻そうとしますが、今度は口を開けてくれません。
そうなると絶対に口は開けないさっちゃんですから、入れ歯を戻すのは諦めました。
その代わりに入れ歯をぬるま湯に浸け、パーシャルデントを投入しました。

ブランチ(ほとんど昼でしたが、メニューは朝食と同じ)は入れ歯なしでしたが、ちゃんと食べてくれました。

時は流れて、夕方。
さっちゃんと一緒に、スーパーへ買い物に行こうと思いました。
ずうっとマスクをしていてくれれば、入れ歯が入っていなくても大丈夫なんでしょうが、さっちゃんはマスクをすぐに外そうとします。
ですから、買い物に行く前に入れ歯を戻してあげたいと思いました。

でも、その前に歯茎を綺麗にしてあげたい。
スポンジブラシを手に、「あ~~んと口開けて」と頼むと、口を開けてくれるじゃありませんか!
僕は喜んでスポンジブラシを口に入れ、下の歯茎をこすりました。
さっちゃんはすぐに僕の腕を掴んで止めさせようとします。
ところが、続けて「あ~~んと口開けて」と頼むと、再び開けてくれるんです。
前の残っている歯の歯茎や上顎の歯茎もスポンジブラシでこすることが出来ました。
3回目上顎もこすることが出来ました。
もちろん、十分に出来たわけではありません。
少しずつなんですが、万遍なく出来ました。
最後に、水で口を漱ぐことも出来ました。
「ぐじゅぐじゅぺっ、てしてね」と、僕の実演付きでお願いすると、その通りやってくれました。

これで後は入れ歯を戻すだけ。
パーシャルデントの薬品のヌルヌルを綺麗に洗い流します。
「口をあ~~んと開けて」と言うと、ちゃんと開けてくれます。
僕は左手でさっちゃんの口の右端を掴んで広げて、入れ歯を口の中に入れようとします。
口の右側を広げても、左側には入れ歯はぶつかります。
ねじ込むように、無理やりにでも入れないと入ってくれません。
さっちゃんに入れようとする意志があれば、問題なく入るんでしょうが、
さっちゃんにとっては、何故だか僕が無理やり異物を口の中に押し込もうとしている、と感じているはずです。
僕も必死です。
ここで最初の1回を失敗すると、さっちゃんの警戒心はMAXとなって、2回目からは協力してくれません。
口を開けてくれた今、最後まで完遂するしかありません。
口の左の端は何とか入ってくれました。
最後に入れ歯を阻むのはさっちゃんの上唇なんです。
口を大きく開けてくれているわけではありませんから、さっちゃんの上唇全部が入れ歯が入るのを邪魔しているんです。
このことは僕には経験がありますから、もう無理やりにでも押し込みました。
上唇全体を内側にめくれ込むようにしながら、入れ歯を中に押し込みます。
そんなに力技で押し込んでも、さっちゃんはどこも痛くないことは経験済みなので、僕は思いっ切り押し込みました。
上唇が外側に戻って来ました。
入れ歯が口の中に完全に入ったんです。
口の中に入りさえすれば、入れ歯は自然とピタッと嵌るようになってるみたいですね。
これで終了!
さっちゃんも一瞬腹立たしいような表情を浮かべましたが、痛い訳でも辛い訳でもないからでしょう、すぐに普段の表情に戻りました。

今日は一日を通して、さっちゃんはとっても機嫌が良かった日でした。
笑顔も多く浮かぶ日でした。
そういうことも、今日口腔ケアが上手くいった理由のひとつかもしれません。
今日のことは僕にとってもちょっと自信になりました。
これまで僕を諦めムードが支配していたんですが、きちんと口腔ケア出来ることもあると教えてくれました。
これからはその頻度を上げる努力をすればいいのです。


口腔ケアとは別問題ですが、ここのところ気をもんでいるのは、さっちゃんの便秘。
今日で18日目だったんですが、兆候さえありません。
本人は苦しんでいなさそうなんですが、これでいいんでしょうかね?
僕にはまったく想像もつかない世界です。
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2020年9月21日/ほぼ100%、さっちゃんと手を繋ぎっぱなしで歩きました

2020-09-25 23:50:08 | 山登り
猛暑や雨の影響で2ヶ月以上も山から遠ざかっていました。
さっちゃんがまだ元気なころなら、朝涼しい時間帯に家を出て、標高が1000mを越す山へ行けば、暑さは避けられるものです。
あるいは、沢歩きならば標高が低くても涼しさは抜群でした。
朝早い出発が難しく、標高が高い山に登る体力も不足しているさっちゃんですから、あまり無理はしないように自粛していました。

ようやく気温も下がって来たので、久し振りに山を歩いて来ました。
またまた青梅丘陵です。
青梅丘陵の最高地点は西の端にある雷電山の494m。
東に行くにつれて少しずつ標高は下がり、青梅丘陵の東の歩き始めの車止めゲートの辺りで250mほど。
歩き始めになる青梅線の駅の標高も東端の青梅駅で200m、西端の軍畑駅でも250mほどです。
ですから、標高差50mで青梅丘陵主稜線に届くコースもありますし、最大でも標高差240mも登れば主稜線に届くのです。

この日は一番楽なコースを歩くことにしました。
このコースは3ヶ月前にも歩きましたから、同じコースですが前回の逆で歩くことにしたのです。


▲10:22。青梅駅前です。ハイカーの姿も見えますね。


▲10:27。青梅駅の東の最初の橋を渡ります。青梅駅のホームが見えています。


▲10:35。空が見えているあたりが青梅丘陵の主稜線です。登山道は尾根に出て左にあります。


▲10:39。向こうに見えているのが車止めのゲート。手前は駐車場になっています。


▲10:42。小さな子供も歩く易しいコース。


▲10:56。この日のさっちゃんのファッション。


▲10:57。シラヤマギクかな? この日見た花はこれだけでした。


▲10:58。朝食は食べずに家を出て来ましたから、この写真の階段を登ったところにある第二休憩所で朝食にします。


▲11:03。第二休憩所の東屋には先客がいました。数家族が一緒に来ているようです。小さい子供たちが5、6人。さっちゃんはそんな子供たちが可愛くて仕方ないみたいで、すぐそばに寄って行きます。そして話しかけます。僕は東屋から2mほど離れたベンチで休もうと、さっちゃんの手を引こうとすると、さっちゃんは東屋の柱を掴んで動こうとしません。もっと強く引くと、怒り始めました。そんな様子を見ていたお母さんたちが僕たちのために小さな東屋の一角の荷物をよけて空けてくれますが、狭いので互いの足がくっ付くほど。遠慮なくそこに座らせてもらおうと、さっちゃんの手を引きますが、その時もさっちゃんは強烈に抵抗しました。しばらくはさっちゃんのしたいように放っておくしかありませんね。僕は若いお父さんと二言三言話を交わしました。そのうち、さっちゃんの気持ちも落ち着いて来て、「先に行こうか」との僕の誘いに従って、歩き出してくれました。


▲11:14。東屋から10mほど離れた場所にもベンチがありました。そこで朝食の休憩タイム。子供たちの声は聞こえますが、姿は見えません。さっちゃんは子供たちのことはもう忘れちゃったんでしょうか?


▲11:27。休憩したベンチの場所からすぐ、下の林道へ降りる道もあったようですが、しばらく尾根筋の山道を歩きました


▲11:36。その山道は叢雨橋手前に降りていました。最後は岩場の急下降の山道で、さっちゃんは苦労していましたね。


▲12:15。左斜面の樹々はみな桜の木です。いつか満開の時に歩いてみたいのですが、今年はコロナで駄目でしたね。


▲12:18。青梅丘陵主稜線は真っすぐ。この日の僕たちは左へ下って行きます。


▲12:23。この下りの道もなだらかな山道です。写真では僕とさっちゃんは手を繋いでいませんが、ここまでずうっと手を繋いで歩いて来ました。この山道も僕が谷側で手を繋いでいました。写真を撮るので、手を離してさっちゃんを前に行かすんですが、さっちゃんはすぐに立ち止まって、こちらを振り返ります。


▲12:32。2度目の休憩をとりました。最初の休憩でもそうですが、さっちゃんはほんの少ししか食べ物を口にしません。


▲12:43。なだらかに下って行きます。手は繋ぎっぱなしです。


▲13:09。だいぶん降りて来ました。


▲13:14。さっちゃんは何を見つけたんでしょうね。何かに興味を示すのは珍しいことです。


▲13:21。登山口です。本当はこの写真のすぐ右に山道があったのですが、この林道をそのまま降りて来てしまいました。真ん中に鎖のチェーンが張ってありますけれど、さっちゃんはこの通過に苦労しました。足はこの高さを越えられるほどには上げられず、くぐるにも這うようにしなければくぐれません。自分で試行錯誤したりはしませんから、最終的には僕がさっちゃんを押さえ付けて下をくぐらせました。


▲13:24。宮ノ平駅到着です。およそ3時間のハイキングでした。

前回は同じコースを(逆コースですが)休憩1回で2時間半かかりました。
今回は休憩2回で3時間。
ほぼ同じペースで歩くことが出来ました。
林道はもちろんのこと、山道も広めのコースでしたから、ほぼ100%さっちゃんと僕は手を繋いで歩きました。
手を繋ぐと僕にとっては思いの外疲れるんです。
腰回りとか、普段は疲れない筋肉が疲れますね。

最近のさっちゃんは排尿の回数が少なくて心配だ、という話はしたと思います。
もちろん心配なのが第一なんですけれど、山歩きでは逆に心配が減ることになります。
朝、家で排尿があると、ハイキングしている時間帯にはまず排尿がないことは確実なんです。
昨年までは、ハイカーの多い青梅丘陵などでは特にそうなんですけれど、
もし急に尿意をもよおしたらどの場所に行って用を足してもらおうかと、常に考えながら僕は歩いていました。
ここのところはその心配がないだけでも、気分は楽ですね。
普通のパンツに尿漏れパッドだけとも考えましたけれど、結局いつも通り尿漏れパッドを装着する専用パンツを穿いて行きました。
帰宅してから見ても、尿漏れパッドはもう1回使いたくなるほど綺麗なままでしたね。

山歩きの中で笑顔を見せることは本当に減ってしまいました。
かと言って、楽しんでいないわけではないと思います。
歩き続けると疲れてくるはずですが、そのことに文句を言ったりはしません。
山道を歩くこと自体はやっぱり好きなんでしょうね。
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頸動脈の超音波検査が出来なくて、脳神経外科通いは終了となりました

2020-09-23 23:48:09 | 病院
今日水曜日はいつもの言語リハビリの他に、頸動脈の超音波検査とその後の診察が予定されていました。
検査の予約は10時に入っているのですが、結局はその日に早く病院に来た人から順番に実施することになります。
9時20分に病院に到着しましたが、すでに多くの方が並んでおられて、実際に検査がスタートしたのは10時とっくに過ぎてから。

名前を呼ばれて検査室に入ります。
さっちゃんが不安がるといけないので、僕も一緒に入ります。
靴を脱いで診察台に横になるんですが、手取り足取り僕がやってあげないと、さっちゃん一人では出来ないことばかりです。

さっちゃんは頸動脈が右も左も少し狭くなっているんです。
まだ経過観察の段階なんですが、定期的チェックが必要なんです。
ちっちゃめのリモコンくらいの超音波を発する機具を首筋にあてます。
何故だかは僕には分かりませんが、その器具を何度も何度も首筋に沿ってなぞるように動かすんです。

さっちゃんは最初は静かにされるがままでした。
ところが、検査中に頭を少し動かすようになりました。
「じ~っとしててくださいね~」と女性の先生が優しく声をかけてくれます。
今度は頭を起こそうとし始めました。
「動かないでね~。動くと検査できませんよ~」
僕はさっちゃんの頭を動かないように押さえます。
そのうち、さっちゃんは超音波の機具を掴もうとし始めました。
機具につながってるケーブルも掴みます。
先生は掴んでるさっちゃんの指を外そうとしますけれど、「強い力ね~ぇ」。
さっちゃん、必死で力いっぱい掴んでるようなんです。
指を外そうとすると、さっちゃんは自由な足で反撃しようとします。
もちろん、実際に反撃する前に僕がさっちゃんの足を抑え込みますけどね。

まあ、こんなしっちゃかめっちゃかな状況では検査どころではありませんよね。
「先生に確認とってみますね」と、この検査予約を入れた脳神経外科の先生に連絡してくれることに。
さっちゃんと僕はしばらく外の通路で待っていました。
結局、今日の検査はキャンセルということになりました。

脳神経外科の先生の診察は検査後の11時に予約されていたのですが、検査がキャンセルになりましたから、11時ちょっと前に始まりました。
先生はいきなり「だいぶん進行した感じだねぇ」と言います。
いつを基準になんだろう? と、僕は一瞬返事に詰まり、何も言えませんでした。
でも、よく考えてみると、前回の超音波検査時に比べたら、明らかに進行してるんでしょうね。
「一番楽な超音波検査が出来ないんじゃねぇ。もう脳神経内科の先生に任せるわ」
確かに、診断のベースになるデータが取れないんじゃ、判断できませんよね。
というわけで、次回の予約は無しで、脳神経外科での診療は終了です。

その後、言語リハビリを11時30分から30分間ほど、いつものようにリハビリらしいことは一切できずに終了。
病院に9時20分から12時20分まで3時間いましたが、さっちゃんは途中「帰る」とも言わないで一緒に居てくれました。
僕から見ると、今日は精神的には落ち着いていたように見えました。
超音波検診はよっぽど嫌だったんでしょうね。
僕は自分が受けたことがありませんから、どんな点が嫌なのか想像すらできません。
首筋と言うのは敏感な場所ではありますしね。

今日は病院に居た時間は長かったのですが、意外にいつもほどは疲れませんでした。
昼食後、少し寝ましたが、それからはいつものように台所仕事が出来ました。
さっちゃんも平穏に過ごすことが出来ました。
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暑すぎて中止にしていた天覧山のひとり岩トレを再開しました

2020-09-22 23:16:25 | 僕の自由時間
昨日の敬老の日のお休みにはさっちゃんと青梅丘陵を歩いて来ました。
この記録は別の機会に書いておこうと思っています。

そのハイキングに続いて今日秋分の日岩トレ。
ハイキング自体は僕にとっては超楽なコースなんですが、さっちゃんと手をつないで歩き通すのは意外と変な筋肉の箇所を使うんです。
今朝起きると、何となく筋肉痛っぽい。
疲労感がたっぷり残っている感じがします。
一瞬、天覧山に行くのを止めようかなとの思いが浮かびました。
でも、それだと安易に流れ過ぎだと、打ち消す自分もいました。
起きて、朝食を作ったりしているうちに感じていた疲労感もだんだん消えて行きました。


▲今日は祝日ですが、天覧山最下部の岩場は僕だけの独占。杉の植林に南斜面が覆われていますから、日陰でトレーニングが出来ます。岩も乾いてフリクションもよく効きました。この岩場の地面すれすれの辺りを横移動(トラバース)するのです。

今日の目標は5往復のトラバース。
いつも通り、順を追って最終目標を目指します。
・右から左への片道トラバース
・左から右への片道トラバース
・1往復のトラバース
・2往復のトラバース
・5往復のトラバース

各トラバースの間では柔軟体操やストレッチを行います。

今日はすべて完璧に出来ました。
1回のミスもありませんでした。
久し振りですし、前日の筋肉疲労の影響もあるはずでしたが、大丈夫でした。

ただ、岩トレ終了後、今この瞬間もそうですが、筋肉の疲労感は強いですね。
久し振りに筋肉をよく使用した感じが強いです。
肉体が(とりわけ筋肉が)悦んでいる満足感のようなものが漂っていますね。
もちろん、この程度でこの筋肉疲労感ではまだまだ駄目です。
この程度ではぜんぜん疲労せずに、もっともっと強い負荷をかけなければ筋肉疲労しないようにならなければ駄目です。
でも、今回2日間連続で体を動かして、本当に楽しく感じました。
日頃のストレス解消にもなると思います。


▲トラバースをしている場所から、真上を見上げるとこんな風景が広がっています。この岩場の上に生えている樹が頭上を覆っているんです。
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さっちゃんは僕が血を流していても無反応です

2020-09-20 23:23:46 | 出来なくなったこと
金曜日にスーパーで買い物をした際、直径15cmくらいのかぼちゃが美味しそうだったので買いました。
それを土曜日の夕食で煮物にして食べたんです。


▲今晩(日曜日)も少し食べました。写真は残ったかぼちゃの煮物。明日も食べます。これまでは適当に作っていたので、べちゃべちゃになることが多かったんですが、昨日はクックパッドを見ながら作ったので、僕としては上手に作れました。美味しかったです。

硬いかぼちゃを注意しながら小さな3cmほどのサイズに切り分けていきました。
さらに、かぼちゃの皮も少し削ぎ落とします。

その皮を削ぎ落していた時でした。
「あ~~っ!」
包丁で小指を切ってしまいました。
一瞬、小指が指の皮ごと削ぎ落とされたのでは、と思ったくらい、スパ~ンと小指に当たっていったんです。
左手の小指を見ると、指先からが滴り落ちています。
「痛~ッ!」
大袈裟に大きな声で叫びました。
さっちゃんがすぐ側にいたからかもしれません。
「指が切れた! 血が!」
さっちゃんにアピールするように僕は叫んでいます。

この時点では僕はすでに冷静で、さほど切ってはいない、と分かっているんですね。
左手を高く挙げますが、血は止まりません。
水道で血を流して、殺菌消毒薬をかけ、バンドエイドを貼りました。
料理中の包丁による怪我の中では、僕としては一番切ってしまった怪我かもしれません。


自分の怪我のことより、僕はさっちゃんの様子を見ていました。
さっちゃんは僕が大声を出して痛そうにしていても、実際に血を流していても、まったく表情が変わりません。
驚く風もありません。

前頭側頭葉変性症の特徴的な症状のひとつに、共感能力の欠如があります。
例えば、家族が風邪で熱があってだるく辛くても、「なんでいつまでも寝てんの! 早く食事の準備をしなさい」と言ったりするんです。
さっちゃんにもそんなことはありましたね。
でも逆に、寝ている僕の体をなぜてくれたりすることもありました。

今回の件も、本当に共感能力の欠如によるものなのか、怪我や流血自体を理解できなくなっているのか、どちらなんでしょうね?
結果として、共感できていないのは事実ですけれどね。
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デイサービスの日なのに、さっちゃんは起きてくれません

2020-09-19 23:56:52 | デイサービスや介護
金曜日は半日のデイサービスの日。
8時くらいには朝食を食べ始め、9時過ぎには迎えが来ます。

この朝はちょっと時間がかかって、8時10分ころから朝食がスタートできる状況に。
まだぐっすりと寝ているさっちゃんを起こしに行きました。
その前からカーテンは開けて寝室を明るくしていましたし、テレビを点けて音もそれなりに出していましたが、さっちゃんはぐっすり。

さっちゃんの上半身を起こし、右腕を掴んで、さっちゃんは立ち上がります。
寝巻きの上着を脱がすと、「ふわぁ~! さむ!」と、さっちゃん。
「寒いんなら早くTシャツを着るよ」と言うんですが、さっちゃんは布団に倒れ込むように上半身裸ん坊のまま寝てしまいます。
寒いと言うよりも(実際、寒くないし)、眠たそうです。
寝ているさっちゃんの右腕を掴んで、「さぁ、起きるよ」と引っ張りますが、起きようとしません。
続けて2回くらい試してみましたが、無理そうです。

起こすのは諦めて、僕は自分の朝食を摂り、燃えるゴミを捨てて来ました。
再度、さっちゃんを起こそうとしますが、起きそうにありません。


8時54分、僕はデイサービスに電話しました。
「さっちゃんが起きてくれそうにありません」と現状報告をして、対応を相談しました。
9時10分ころにスタッフさんが来ました。
本部からだいたいの状況は知らされているようでした。
さっちゃんの布団の場所まで入って、声掛けをしてもらいました。

さっちゃんは僕の言うことは聞かなくても、スタッフさんには素直に従うことが多いいんです。
僕とスタッフさんで両手を引くと、素直に立ち上がってくれました。
すぐにTシャツを着てもらいます。
そのまま、ダイニングの椅子まで手を引いて来て、座ってもらいます。
スタッフさんと相談をしました。
いったん他の方々を送ってもらって、その後もう一度迎えに来ていただくことにしました。

スタッフさんが帰って、まずはさっちゃんをトイレに連れて行きました。
しばらく待つと、おしっこが。
トイレの中でパンツを脱いでもらいます。
出て来たら、再びダイニングの椅子に座ってもらいました。
そこで新しいパンツ、ズボン下、靴下、ズボンを穿いてもらいました。
Tシャツの上から木綿の軽い上着も羽織ってもらいました。
次は洗面所で髪を梳き、輪ゴムで髪をまとめます。
さらに、ヨーグルトを食べてもらおうとしましたが、口を付けようともしません。
甘酒+牛乳はひと口しか飲んでくれません。

そろそろスタッフさんが来てくれそうな時間になりましたから、さっちゃんには靴を履いてもらい、玄関を出ました。
外の景色をゆっくりと眺めていると、誰かが階段を上って来る足音が聞こえてきます。
スタッフさんでした。
このように、ちょっと大変でしたけれど、無事さっちゃんを送り出すことが出来ました。

でも、どうしてさっちゃんはこれほどまでに眠たかったのでしょう
前の晩は夕食後すぐに9時くらいからぐっすり寝ていました。
10時間以上、11時間近く寝ているはずです。


デイサービスから戻って来てからは、まずまず平穏な様子でした。
日没直前の散歩はいつもより少し長いルートを歩きました。
1時間近く歩いたでしょうか。
夕食もそれなりに食べてくれました。
そのまま寝て、2、3度起き出して来ましたが、そのうちぐっすりと寝てしまいました。
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さっちゃんが食事をぞんざいに扱ったので、僕は怒ってしまいました

2020-09-18 23:43:00 | 食事・食器
木曜日の朝食時、起きて来たさっちゃんに椅子に座ってもらいます。
そして、両手をウェットティッシュで綺麗に拭きました。

おかずと食パンと甘酒+牛乳の飲み物をさっちゃんの前に並べて置きます。
さっちゃんは、とりわけ目覚めたばかりの朝は、食べるか食べないかは気分次第。
どうやら、さっちゃんは食べないようですね。
全部の皿やコップを自分から遠ざけてしまいます。
食べないんだなあ、そんな時は無理に食べさせようとはせずに、そのまま放っておきます。
僕が食べている姿を見て、自分も食べ始めたりすることもありますから。

でも、この日は食べそうな雰囲気はまったく見られませんでした。
おかずをフォークでつついたり、フォークで小皿を叩いたり、おかずへの嫌悪感むき出しです。
そのうち、パンを拳で叩くような動作をし始めたので、僕はカチ~ンと来ました。
さっちゃんの腕を掴んで「もう食べなくていいから、こっちに来なさい!」と、さっちゃんを寝室に引っ張って行きました。
寝室の戸を閉め、さっちゃんの朝食は下げてしまいました。
さっちゃんもしばらくは寝室から出て来ません。
さっちゃんの食パンは僕が食べてしまいました。

どれくらい経ったでしょうか?
先ほどのことはケロッと忘れ去っているさっちゃんがダイニングに出て来ました。
僕も怒りは収まっていました。

さっちゃんを椅子に座らせ、さっちゃんの右側に僕も座って、さっちゃんの朝食タイム。
パンはもうありませんから、おかずと飲み物とヨーグルト。
僕がスプーンでさっちゃんに食べさせてあげました。
おかずは4分の3くらい、ヨーグルトはほとんど全部食べてくれました。
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さっちゃんはまだ文字が少しは読めるようですね

2020-09-17 22:53:18 | 言語リハビリ
昨日の水曜日言語リハビリの日。
10時半からのスタートなんですが、不穏にはなることなく普通の状態でスタート。
機械による血圧測定も、さっちゃんに動いてもらうのではなくて、さっちゃんが座っている椅子を僕が動かすことで測ることが出来るようになりました。

STのT田先生はさっちゃんが少しでも反応してくれるメニューを見つけるためか、次々にいろいろなメニューでさっちゃんに働きかけてくれます。
・大きな声で「おはよ~」って言ってみよう! →無反応
・カレンダーを見せて、数を順番に読んでみよう! →無反応
・ミュージカル『Cats』の映像を観てもらう。(さっちゃんが映画『Cats』を観たことを以前報告していたので) →ほとんど興味示さず
・『ふじの山』を聴いて、歌う。 →か細い声でほんの少しは声を出す
・『ふるさと』も同上。 →同上
・カードを用いて名前を言葉に出してもらう。 →最初の数枚を正しく読んだ!

最後のカードですが、ハガキ大の紙が描いてあり、その下に名前が書かれていました。
これまでは絵と名前は別々だったり、紙の表と裏だったりしました。
20~30枚あったようです。
どんなものをさっちゃんが読めたのかは忘れましたが、前半の数枚をちゃんと読むことが出来ました。
すぐに飽きてしまうので、10枚くらいしか使えませんでした。
ちゃんとと言っても、バナナのカードを見て「バナナ」と言えるわけではありません。
「・・・きバナ、ナほて・・・」ってな感じで「バナナ」が出て来るんです。
単独で「みかん」などと言えたら、拍手喝采ものですね。
1回くらいそんな感じのことがあったかな。

カードでのリハビリがこんな感じだったので、この日の僕は内心大喜び!
さっちゃんは出来ないわけではなくて、何をやるべきなのかが分からないだけなんでしょうね。

とは言え、この日もリハビリの間中、先生に話しかけていました。
でも、いつもよりは少なくて、先生が与える課題のことにも気持ちを向けていたように思います。
さっちゃんには「よく出来ましたね」を送りたいですね。
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