さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

薄暮の空に浮かぶ月を指差して、「綺麗だね」と言っても、さっちゃんには伝わらないことが多いですね

2020-08-31 23:20:41 | 出来なくなったこと
ここのところの僕はやっぱり疲れているんでしょうか?
夏バテしている感覚はありませんが、ストレス疲れなのかもしれません。
昨晩もちょっと布団で横になったら、夜中の1時過ぎまで寝てしまいました。

さっちゃんがすぐそばに居ると、僕は常にイライラしているような気がします。
さっちゃんは起きていると、ほとんどの時間、僕に纏わり付いているんです。
僕に対して何かを喋り続けていたり、いろんなものを動かしたり持って来たりするんです。
僕がさっちゃんに応対せざるを得ないようなことを常にするんです。
僕は自分がしたいことを自由にすることが一切できません。

イライラしているわけですから、僕は怒りっぽくなっています。
さっちゃんとは喧嘩していることが多くなり、大声を何度も発したり、押したり突いたりもします。
怒らずに大声も出さずにいると、それがストレスになりますし、
怒って、大声を出して、プチ暴力を振るったりすると、自己嫌悪に陥って、なおさらストレスが溜まります。
そんな様子をブログに書き残しておきたいのですが、それに至るプロセスをすぐに忘れてしまいますから、書き残せません。
本当に些細なことが積み重なっていって、だんだんだんだん僕の我慢の限界点に達するんです。
途中の積み重なっていく様子はその直後にメモしておかないと、忘れてしまうような小さなこと、どうでもいいようなことばかりです。
でも、そんな僕にとっては心理的圧迫が10分、20分、30分、1時間と続くと、僕は耐えきれなくなってしまいます。

そんな僕の繰り言はともかくとして、今日の本題です。
月見散歩とでも言いましょうか。


できるだけ、夕方涼しくなってきたころに、いつもの多摩川土手の散歩コースを歩くことにしています。
歩くだけでも十分楽しいのですが、途中、花が咲いていたり、鳥や飛行機が飛んだり、犬や猫がいたりすると、見ても楽しむことにしています。
ここのところは月が南東の空に浮かんでいますから、さっちゃんには月を愛でて欲しいと思っていました。

さっちゃんはすぐに忘れてしまいますから、5~10分おきくらいに何度も月を指差して「綺麗だね」を連発します。
でも、さっちゃんは僕が指差している方角をすぐには見てくれません。
それ以前に、僕の腕全体や指自体も見てくれません。
腕全体を使って指差すという行為の意味を理解できなくなっているようなんです。
でも、おぼろげには記憶が残っているようで、何とか僕の指差す方角を見てくれます。

それでも、すぐには月を見つけることは出来ません。
対象物を発見する行為は意外と複雑で難しい行為のようですね。
同じ薄暮でも、まだ空がかなり明るい薄暮では見つけにくいようです。
月の前景にある森や家や電線などが複雑だと見つけにくいようですね。
広い空に月だけが浮かんでいる、そんな情景の際に「月が綺麗だね」と指差す方が見つけてくれ易いです。

ところが実際には、僕が指差す方角を見てくれないことの方が多いんですね。
指差していることに気付いてくれないのか、関心を抱いてくれないのか、無視されてしまうことの方が多いんです。
そんな時のほとんどは、さっちゃんが他のモノに注意が向かっている時です。
すぐそばを人が通り過ぎていたり、自転車が見えていたり、ゴミが落ちていたり、そんな感じです。
さっちゃんも意外といろんなものに目を向けながら散歩しているようなんですね。

他のケースとしては、僕からのそのようなアプローチ自体を無視するということですかね。
僕からの言葉かけにいつも必ず応えてくれるわけではありませんからね。
足を止めて、月を指差して「綺麗だね」と言う僕を、「こいつ何をやってんだ」と胡散臭げに見て、そのまま先へと歩いて行くんです。

とは言え、散歩の間で2回ほどは月を見てくれます。
月を眺めては、さっちゃんは何か言葉を発しています。
言葉は意味不明ですが、月を見つけた驚きや美しさへの感嘆なんだろうと、僕は勝手に思っています。

散歩をしながら月を愛でることのできる時期はそれほど長くはありません。
三日月のころから始まって1週間くらいのものです。
満月が近づいてくると、月が東の空からのぼって来るのが遅くなりますから、散歩中には見ることが出来なくなるんです。

散歩している時は、僕もさっちゃんも穏やかな気分でいられます。
僕にもストレスはほとんどかかりません。
これから次第に涼しくなると、散歩の時間がもっと早い時間帯になるでしょうから、月を愛でるチャンスも減るかもしれません。
暑い夏の時季ならではの月見散歩なのでしょうか?
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洗面所の洪水問題が本質的に解決されたように思います

2020-08-27 23:13:29 | 僕の対策
さっちゃんが洗面所の蛇口を開けっぱなしにすることで発生する洪水問題。
その対策として、水の出る蛇口にカバーを被せることでとりあえずの解決を得られたことは8月23日のブログに書きました。
でも、どうにも納得できない気持ちが残っていたんですよね。
いくら安アパートだからと言って、水の蛇口を全開すれば洗面台から水が溢れ出るようなミスをするはずがないと思いますよね。
そんな騒動が起きたとの噂も聞いたことがありませんし。

ですから、僕は実験をしてみました。
洗面台への水の溜まり方や溢れ出るのにかかる時間などを調べてみたんです。
ひとまず蛇口を開けて、水を出します。
ある程度溜まったので、一旦蛇口を閉めてみます。

あれっ?
さっちゃんが洪水を起こした時よりも排水が遅いような気がします。
全部の水が流れ落ちるのに結構な時間がかかりました。
同様のことをもう一度やってみました。
やっぱり排水に時間がかかります。

さっちゃんが洪水を越した時は排水はそれなりにスムーズでした。
でも、今日は明らかに遅いんです。
えっ? これって、どこか詰まってる?

そこで僕は細くてつつける棒を探しました。
太めの針金が1mほどあったので、それを使います。


▲洗面台の下です。2回ヘアピンカーブしている太いパイプが排水用のパイプです。黄色の☆印の箇所が詰まってるのではと思ったのです。

針金を洗面台の排水口につっこんでみました。
何度か上下させます。
そして、水を出し、洗面台に溜めます。
さっきと同じです。
もう一度針金をつっこんで何度も上下させます。
針金は太いのですが少しは曲がりますから、力いっぱい突っ込みました。
そしてまた、水を洗面台に溜めます。

あれれ?
水がぜんぜん流れて行きません。
あ~なるほど、これは完全に詰まってるな。
洪水の原因は分かりましたが、いったいこの状況はどうすれば突破できるんでしょう。
水が流れて行かなければ、洗面台は使えなくなります。

もう一回、針金を入れて上下させてみました。
すると、突然、ゴゴゴゴ、ゴキュゴキュゴキュ、と大きな音がして、水が凄い勢いで排水口に吸い込まれていきました。
やったね!
上の写真の☆印の場所に詰まっていた何かが(多分髪の毛とか)外れたんですね。
一瞬で洗面台に溜まっていた水が消えてなくなりました。

水の蛇口を全開にしてみます。
すごい勢いで大量の水が蛇口から飛び出していきます。
でも、洗面台にほんの少しの水も溜まることなく排水口から流れ落ちて行きます。

毎年、年に1回、台所、お風呂場、トイレ、洗面台のチェックがあります。
高圧のかかった水流でパイプのつまりとかを点検・改善するんだと思います。
前回は洗面台に詰まっていた髪の毛を取ってくれました。
そんなこともあったので、パイプが詰まっている可能性はまったく考慮しなかったんです。

とにかく本当にこれで一件落着でしょう。
洪水にならなくても水を出しっ放しにされるのはよくありませんから、蛇口カバーは有効活用したいと思います。
排水が少しでも可笑しくなったら、☆印の箇所が詰まっている可能性をまず第一に考えようと思います。
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疲れて横になって、体を休めてちょっとだけ眠りに落ちたい、そんな僕の願いはさっちゃんのずう~っと続く邪魔で、無残にも打ちのめされてしまいました

2020-08-26 23:24:49 | 生活の一場面
今日は水曜日、言語リハビリの日です。
さっちゃんは昨晩からよく眠っていましたが、どういう訳かすごく眠たそうです。
水分もほとんど摂ってくれず、朝食もまったく口にしませんでした。
結局、いつもより1本あとの電車に乗ることに。

リハビリ中もとりわけ不穏という訳でもなかったのですが、やる気はゼロ。
結局、1時間のところ45分で終了。
帰宅して、さっちゃんは朝食の残りを半分ほど食べました。


やっぱり、病院帰りは本当に疲れます。
昼食後、僕は少しだけ体を休めようと、布団で横になりました
それからです、さっちゃんの邪魔が入り始めたのは。

普段ならば、僕が布団で寝ると、すぐにさっちゃんも布団に来るのが普通です。
今日は午前中あんなに眠たそうにしていましたから、なおさら僕の隣りで寝るものと思っていました。
でも、違います。
さっちゃんは起きたままで、寝室、ダイニング、隣りの部屋、玄関、洗面所、家中をうろうろしていました。
それだけでも、けっこう気になってのんびり休む気分ではなくなります。
そればかりか、どうもさっちゃんは僕が寝ていることを怒っているようなんです。
僕の頭を小突いたり、腕を引っ張って起き上がらせようとしたりするんです。
たまったものではありません!

タオルケットを剥がそうとしたり、を引っ張ったりします。
カーテンを閉めて、寝室を暗くしていたのですが、そのカーテンを全開してしまいます。
僕が起き上がった機会にカーテンを閉めるのですが、すぐにまた開けてしまいます。
カーテンの開けたり閉めたりは数回繰り返されました。

さっちゃんが玄関や洗面所あたりにいると、何をしてるんだろうと心配になります。
おしっこのことだって気になりますからね。
ですから、横になっていた僕は時々起きて洗面所の方へ行くんです。
特に問題はなかったんですが、トイレの灯りが付けっ放しにされていたり、戸も開けっ放しだったり。
冷房中なので、閉めておくべき戸が開けられていたり。

さっちゃんは家中をウロウロするだけでなく、物を移動させるんです。
ティッシュの箱、新聞紙、僕のザック、僕の寝巻き、僕のスリッパ、洗面所のゴミ箱はテーブルの上に置いてありました。
書き切れない物が移動されているんです。
それをいちいち元に戻します。

さっちゃんはあっちこっちウロウロしても寝室の僕の周りに居る時間がいちばん長いですね。
僕に何やらブツブツと文句を並べながら、僕を小突いたり叩いたりを続けます。
僕もさっちゃんの手を強く払ったりして、戦うんですが、それは僕の本意ではありません。
僕はただ横になって体を休めたいだけなんです。

ずうっと体も心もまったく休まる瞬間がありません。
次第に頭が痛くなっても来ました。
僕の口元から泣き言が飛び出ます。
「もう、ちょっとでいいから寝させてよ~」

でも、さっちゃんの攻撃の手は緩みません。
僕のどこかが何かが悪いらしくて、そんな僕を非難します。
この病気の特徴のひとつですが、共感の欠如があります。
さっちゃんには僕が疲れていて体を休めたいとか、今はちょっと横になって寝たいとかの気持ちを察することは出来ないんです。

僕も次第にイライラ度も増し、さっちゃんへの反撃も度を越してしまいます。
・・・・駄目だ駄目だ、冷静にならなくちゃ・・・・
本気で殴れば、あらゆる骨がボキボキと折れてしまいそうな華奢なさっちゃん。
力を押さえても、ほんの少しの力加減で部屋の壁に激突させてしまいそうです。
右手でさっちゃんを押しても、左手で倒れないように支えなければなりません。
さっちゃんと喧嘩する際も、怒りと労わりを両方を持っていなければ、大変なことになってしまいます。

結局、僕はさっちゃんのあらゆる邪魔を受け続けることになりました。
体ばかりか、心すら休めることが出来ません。
出来ないばかりか、ますますイライラし興奮してしまいます。
最初はなかった頭痛も感じ始め、肉体的にも疲労感が増した感じです。

5時くらいだったでしょうか。
さっちゃんが布団に来ました。
僕の隣りで横になりました
それまでとは違った優しい声で僕に語りかけてくれます。
さっちゃんの手は僕の腕や腹や胸や腰をさすってくれています。

そのうち僕は眠りに落ちたようです。
目が覚めると、6時前でした。
頭痛は消え、疲労感も少しは和らいだ感じがします。

お釈迦様の掌の上から逃れられない孫悟空のように、僕もさっちゃんに無駄な抵抗をしても駄目だということなんでしょうね。
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昨日のことですが、10日ぶりの排便がスムーズにありました

2020-08-25 23:13:46 | トイレ・排泄
昨晩もまたちょっとのつもりがそのまま寝てしまいました。
しかも、目が覚めたのは何と! 朝の5時!
今朝は6時半には起きなければならない日でしたから、冷や汗ものです。
すぐに起きるつもりでしたから、当然アラームもセットしていません。
寝る前に片付けておかなければならなかった様々な用件もせずにそのままでした。
ですから、5時過ぎから、ちょっと用事を済ませて、6時に布団に戻りました。
念のためアラームはかけておきましたが、もう眠たくはありませんし、寝る気分でもありません。
ただ体を横たえて、少し休んだだけ。

ですから、これから書くブログは本来なら昨晩書いたはずのものです。
なんか、こんな前置きが続いていますね。


日曜日のこと、最近はさっちゃんが朝起きた時に念のためトイレに連れて行っています。
高い確率でおしっこをしてくれるからです。
この時はおしっこは出なかったんですが、どうやら便意があるような雰囲気。
息むことはなかったんですが、便器から立ち上がろうともしませんし、お腹をさする動作が少しあったりしたのです。
7時55分~8時5分、この時は空振りでした。
でも、排便が近い予兆のようなものですから、その後さっちゃんの様子に気を付けることとなります。

でも、日曜日は何にもなくて、月曜日の午前中も何にもなし。
そして、午後の2時前、さっちゃんの様子に何か変化があったわけではありませんが、そろそろおしっこをして欲しいなと思って、トイレに入りました。
便座に座ると、様子がちょっと変わります。
何となく俯き気味で、何かに意識を集中させているような雰囲気です。
「あ~ぁ、これは便意があるんだな」と、僕は感じました。

しばらくすると、軽く息み始めます。
苦痛をともなっているような息み方ではありません。
ごく自然に息んでいます。
前回がまったく息むことなく排便完了したので、息むことをさっちゃんは忘れたのかな? と思いましたけれど、そういう訳ではなかったんですね。
3回、水に落ちる音がしました。

13時47分~13時59分、12分間苦しむことなく楽な排便でした。
10日ぶりです。
早く、せめて1週間おきくらいで排便があるといいのですがね。
火曜日の夜中時点まで、その後の排便はありませんから、今回はこの12分間で終了でしょう。
楽な排便が続いているので、僕の気持ちも happy! ですね。
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8月14日に発生した大洪水、その防止策に一定の効果が確認できました

2020-08-23 23:24:37 | 僕の対策
6月14日、8月14日と、第1次洪水、第2次洪水が発生しました。
階下の部屋にも被害が出ましたので、何らかの対策を施さなければと考えました。

洗面所の蛇口は水用とお湯用があるんですが、水用の蛇口から出る水量がとても多いんです。
流れ口が詰まったりしていなくても、ちょっと多く出すだけですぐに洗面台の縁を越えてしまうんです。
水量を減らすのは水道屋さんに聞かなければ分かりそうにありませんし、蛇口を回らなくするのも大変そう。
それで、僕が考えた対策は、「蛇口を見えなく分からなくする」ことでした。
結果的に「蛇口が回らなく」もなりましたから、なかなかの妙手だったと思います。


▲左からはお湯が出ます。水量は少ないのでこちらが原因で洪水になることはありません。右が水の出る蛇口。凄くたくさんの水が出ます。
僕は決して掃除好きでも熱心でもありませんが、この蛇口周辺の黒い汚れは僕たちが引っ越してきた時からこんな感じでした。

さっちゃんは認知症の影響で論理的思考が苦手になっています。
ですから、僕は水の蛇口を隠してしまえば、その存在が分からなくなるのでは、と考えました。
つまり、蛇口を何かで覆ってしまえばいいのです。
瓶、缶、コップ、・・・・家にある手頃そうなものを試してみました。
でも、なかなかピッタリくるのはないものですね。

そして、次に試してみたのが、いつも言語リハビリの朝に買っている「飲むヨーグルト220cc」の容器です。
ハサミでほぼ半分あたりで切断しました。
蛇口に被せてみました。
ピッタシ! です。
ピッタシ過ぎて、被せたまま蛇口を回すと普通に水が出ます。


▲「飲むヨーグルト220cc」の容器の半分を被せてみました。この写真の容器にはもうひと工夫が施されています。見て、分かりますか?

あまりにもピッタシと嵌り過ぎて、回すと普通に水が出てしまいました。
そこで、ひと工夫。
容器に切れ目を入れたんです。
そうすることで、蛇口との密着状態が解除され、その容器を回しても空回りするだけになりました。

そして、昨日の土曜日、さっちゃんが一人洗面所で何やらやっていました。
しばらくして、洗面所へ行ってみると、お湯が出っ放しになっていたんです。
水の方の蛇口は閉まったままでした。
お湯はいくら出しっ放しでも洗面台から越えてこぼれることはありません。

大成功ですね。
3回目の洪水を阻止できました。
でも、さっちゃんは僕の予想を超えることをしてきますから、まだまだ安心は出来ないと思います。
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昨日の朝はドタバタでどうなることかと思いましたが、その後は落ち着いて来ました

2020-08-22 23:47:38 | 今日一日の暮らしぶり
本当なら昨晩書いているはずのブログですが、一日たった今晩書いています。
と言うのも、昨晩「ちょっとだけ」と布団で横になると、目が覚めたら夜中過ぎの1時だったのです。
以前はそんな感じでちょっと横になっても、30分も寝ることはなかったのですが、最近はしっかり寝付いてしまうのです。
疲れているのかなあ?
という訳ですから、これから書くことは昨日の金曜日の事がらです。


この日はデイサービスのある日ですから、僕は6時半には目覚めています。
実際に起き出すのはもう少し後になりますけどね。
7時過ぎたころ、さっちゃんが起きて来ました。
とりあえず、トイレへ連れて入ります。
おしっこが出ました。

毎朝、さっちゃんにはパンツを着替えてもらっています。
トイレで脱いでもらって、寝室でパンツを穿いてもらおうとしたのですが、パンツを穿こうという気が乏しいようです。
以前はパンツの前後ろを僕が確認してさっちゃんに手渡すと、自分で穿いてくれていました。
でも、最近は両手でパンツの端と端を持つことが困難になって来ています。
ですから、僕がさっちゃんの足をパンツに通してあげることが多くなりました。
そんな時も、さっちゃんが協力的に足を上げてくれる時もあれば、非協力的な時もあります。
非協力的な時はさっちゃんの足を無理に上げさせることにもなりますから、僕に反発することも多くなるんです。

この日も非協力的なようですね。
そんな際には、ソファーに腰かけてもらうこともよくあります。
腰かけた状態で足を掴んでパンツに入れてもらいますから、立ったままで行うよりも反発が少ないのです。
僕はソファーに腰かけてもらったさっちゃんの両足にパンツを通しました。
腰まで上げてもらおうと、さっちゃんの腕を掴んで立つように促したんですが、ここでさっちゃんが反発。
立とうとしませんから、パンツは膝の上あたりのままです。

僕にはそれ以上どうしようもありませんから、台所へ行って朝食を作ることにしました。
朝食が出来、さっちゃんを呼ぶと、まだソファーに座ったままでしたが、パンツはちゃんと穿いていました。
僕はさっちゃんのところへ行ってズボン下を両足に通します。
でも、立ち上がって穿いてくれませんから、さっちゃんはそのままにして、朝食を食べ始めました。
しばらくすると、さっちゃんがテーブルに来ました。
食べ始めようとしたので、僕はウェットティッシュで手を拭いてあげようとします。
でも、さっちゃんは僕の指を強く握って拭かせてくれません。

さっちゃんはこの日の朝もまだ入れ歯を入れていません。
この朝も2度3度、入れ歯を入れるよう試みたのですが、駄目でした。
それでも、パンを食べていました。
甘酒+牛乳、も飲んでくれました。
おかずはあまり食べませんでしたね。

8時半前には僕は燃えるゴミを出しに外へ出ます。
戻って来て、さっちゃんの食事もほぼ終わると、靴下を穿いてもらおうとしました。
椅子に座っているさっちゃんの前に僕は正座して、さっちゃんの右足を僕の膝の上に載せて靴下を履かせます。
でも、この日はこれにも非協力的でした。
僕の頭をポカスカと叩き、足で僕を蹴飛ばし、手で突き飛ばして、僕を後ろへ転ばしたんです。
まあ、痛くはないし、この程度で腹を立てては僕の負けですから、ここは我慢して再チャレンジ。
何とか靴下を履いてもらうことが出来ました。
続いて、ズボンも何とか成功。

もう9時です。
入れ歯は入れてくれそうにありませんから、スタッフさんに渡しておくことにしました。
でも、無理でしょうね、今回のさっちゃんは手強すぎます。
髪も梳こうとしたのですが、梳かせてくれません。
せめて輪ゴムで結わえようとしましたが、それもさせてくれません。
9時10分ころ、スタッフさんが迎えに来られて、何とか出発。


こんな不穏気味な状態はデイサービスでも続いたようです。
連絡帳にはこんなコメントが。
「今日は眠かったのか来所後も顔を伏せてウトウトしている姿が見られました。
散歩に出かけたりと、少し時間が経つにつれ、少しは落ち着かれたようです。」

運動メニューもまったく出来なかったようですね。
散歩に出かけるのは気持ちを落ち着かせるためだと思います。
昼食はほぼ食べたようですね。
入れ歯はやっぱり無理でした。

スタッフさんと一緒に家の玄関まで送られて来たさっちゃんは、僕に向かって何やら喋りかけ続けます。
「スタッフさんにさよならは?」と言っても、僕の方を見て喋り続けます。
さっちゃんの体をスタッフさんの方へ向けますが、すぐに僕の方へ向いてしまいます。
以前は、スタッフさんを停めてある車のところまで見送りに出たものですが、今はそんな気持ちは起きないようですね。


これ以降の時間はなるべくさっちゃんと一緒に居ることにしました。
ダイニングでそれぞれの椅子に座っていても、一緒に居ることにはなりません。
それぞれの椅子に座っているなら、テーブルの上に手を伸ばして手を繋いでいれば一緒に居ることになります。
僕が椅子に座って、その僕の膝の上にさっちゃんが座ったら、それは一緒に居ることです。
ダイニングではさっちゃんがそばに居る限り、僕は何も出来ないと思った方がいいですね。
何だか内容は分かりませんが、言葉による攻撃は続きますし、PCへの予期できない攻撃もあったりしますから。

ですから、僕も布団で横になることにしました。
ラッコのようにPCを腹の上にのっけて作業しました。
さっちゃんの正確な気持ちは分かりませんけれど、同じ布団の上に居るので、許してもらえているようですね。
PC以外のことも布団で行えるものはそうしました。
これだけでも、さっちゃんと一緒に居る時間が圧倒的に増えることとなりました。
さっちゃんの気持ちも落ち着くみたいですね。

でも、夕食の下準備を4時ころには始めましたから、さすがにそれは布団では出来ません。
ときどき離れては、また布団に戻ります。
さっちゃんをなだめるように、そんなタイミングで布団に戻って来ますから、さっちゃんの気分も落ち着いた状態が続いたようです。

夕食はだいたい8時前ころには始まります。
それまでに幾度かは入れ歯を入れてもらおうとしたのですが、協力してくれません。
今日はこれが最後だと、夕食のテーブルに着いているさっちゃんに入れ歯を入れてもらおうとしてみました。
「口をあ~んと開けてみて」と言うと、ほんのわずかですが口を開けてくれました。
そのわずかな瞬間を見逃さずに、僕は入れ歯をさっちゃんの口に差し込もうとします。
僕の左手の指はさっちゃんの唇の右端を広げるために引っ掛けています。
入れ歯の右側から入り、左側も押し込みます。
そのまま入ってくれれば、上顎には簡単にスポンと密着するのですが、事はそう簡単ではありません。
さっちゃんの上唇が全面的に引っ掛かって入れ歯が入らないんです。
そのちょっとの遅れの時間にさっちゃんは僕の腕を掴んだり、入れ歯を取り出そうとして、失敗を繰り返してきたんです。
この時もさっちゃんは僕の腕を掴みました。
でも、僕は僕の左手でさっちゃんの腕を邪魔させないようにブロックします。
右手ではさっちゃんの入れ歯を押し込んでいきます。
障害になっている上唇も押し返すようにします。
すると、スポンと嵌りました。

これで夕食もほぼ完食できました。
食後はすぐ眠ってしまいます。
僕も続けて眠ってしまいましたから、さっちゃんは当然、途中も起き出しては来なかったですね。
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今日は昨日とはうって変わって、朝から一日中、不穏と言うか機嫌が悪かったですね

2020-08-20 23:48:37 | 今日一日の暮らしぶり
前日があれほど穏やかに心地よく過ごせたのに、翌朝目覚めた時からこんなに刺々しいさっちゃんになっているとは信じられませんね。

まず7時ころだったでしょうか、さっちゃんは目を覚まし、僕はトイレに連れって行ってみました。
さっちゃんはおしっこをし、まずは一日の好調な滑り出し。
なんですが、トレペで拭く際に協力的でなかったり、少々ギスギスした様子も見えました。

その後、また寝て、再度起きた際に、幸運にもさっちゃんの入れ歯を外すことが出来ました。
さっちゃんは口を開けてくれませんし、入れ歯も触らせてくれませんし、歯も磨かせてくれません。
ですから、とても久し振りに入れ歯を洗うことが出来ました。
洗った入れ歯を口の中に戻したいのですが、さっちゃんは自分では入れ歯を戻せなくなっていますし、僕にもさせてくれません。
ですから、パーシャルデントに浸けておくことにします。

僕が朝食の準備をしていると、さっちゃんは度々起きて来て、台所に来ます。
それも、タオルケットを引きずって持って来たり、僕の枕や寝巻きを持って来たりするのです。
放っておくと、水の溜まったシンクにあるタライに入れたりしますから、早めに気付いて元に戻さなければなりません。
僕は手を洗って拭いて、急いでさっちゃんのところへ行くのです。
そして、持っているタオルケットなどを受け取ってさっちゃんを布団へ連れて行き横にならせます。
僕は台所へ戻って、再び朝食の準備に取りかかりますが、しばらくするとまたさっちゃんが現れるんです。

朝食が出来て、さっちゃんには入れ歯を入れてもらおうとするのですが、全然協力してくれません。
ただ、スポンジブラシで少しだけ口腔内をなでることはさせてくれました。
これも本当に久し振り。
そんな最中に、さっちゃんは僕の手や腕を噛みつきます。
入れ歯が入っていないので痛くはないのですが、噛みつく理由が分かりません。
噛みついているさっちゃんからも感情が読み取れない(表情がない)ので、なおさら理由が分かりませんでした。

入れ歯なしでも、少しは食べられるはずなので、そのままテーブルに付いてもらいました。
四六時中そうなんですが、さっちゃんはずうっと何か喋っています。
朝食を前にしてのさっちゃんの喋りの雰囲気は、朝食なんか食べるもんか、といった感じでした。
でも、しばらくするとちょっとだけ口に含みました。
甘酒+牛乳の飲み物はまずまず飲んでくれました。

今朝のさっちゃんはどこかです。
食べないおかずをひとつまみ掴んでは僕の方へ投げつけます。
フォークでテーブルを何度も叩きます。
おかずやパンを全部投げ散らかしそうで冷や冷やしていました。
さっちゃんの手元から遠ざけると、そのことをさっちゃんは怒り始めます。
でも、さっちゃんが食べそうにありませんから、おかずもパンも下ろしてしまいました。

さっちゃんはずうっと怒り続けているようです。
そのまま布団へ戻って行きました。


2時にはケアマネジャーのT口さんが来られました。
さっちゃんは僕へ見せる顔とは別人の顔でT口さんの横の椅子に座って彼女と話し続けていました。
意味不明なんですが、T口さんは時々分かるさっちゃんの言葉はしを上手く拾って会話を成立させてくれます。
さっちゃんの言葉の中には時々僕のことを「こいつ」とか「この馬鹿」とか言っているように聞こえます。
僕を指差したりしますから、僕のことには違いないようですね。
毎回、T口さんには僕の悪口を語ってストレスを発散しているようですから、これはこれでいいんでしょうけどね。

T口さんには「どこか出かけよう」と何度もさっちゃんは言ってましたね。
T口さんは「外は本当に暑いから出ない方がいいよ~」などと言っていました。
T口さんが帰る段になって、さっちゃんに「じゃあ下まで送ってくれる?」と提案してくれます。
外に出たいさっちゃんの気持ちを上手に拾って下さるんですね。
T口さんの前でもそうでしたが、入れ歯を入れてない顔のままで、外に出て見送りしました。

その後も僕が布団の上で横になって新聞を読んだりしている時はまずまず和やかなんですが、それ以外では機嫌が悪かったですね。
4時とか5時ころになると、「外に出かけよう」とうるさくなります。
まだ暑いので「後でね」と言うんですが、僕の横で何かしらの不平不満をブツブツブツブツと喋り続けるんです。
さっちゃんの感情は確実に僕に伝わりますから、そうやって僕の真横で10分と言わず、30分、1時間も喋り続けられるのは本当に辛いんです。

5時50分ころになって「散歩に行くよ」とさっちゃんに言って、靴下とズボンを穿いてもらいました。
そして、出かけようと、さっちゃんの手を引くと、「私は行かない」と言うんです。
何度も「一緒に行こうよ」と言ったんですが、頑としてさっちゃんは頷きません。
僕は「じゃあ、僕ひとりで行ってくるからね」とダイニングから玄関へ行くドアと玄関とを開けられなくして、ひとりで出かけました。
散歩には行かなかったんですが、そのついでにコンビニで買いたいものがあったんです。
さっちゃんを一人にしておくと心配なので、コンビニで買い物だけして急いで帰って来ました。
部屋が滅茶苦茶になってるんじゃないかとか、悪い想像ばかりしていましたが、何の変りもなく、さっちゃんは寝ていました。

それからは夕食の準備です。
入れ歯を入れてくれていませんから、入れ歯なしでも食べられるメニューにしなければなりません。
お味噌汁はまだ残ってしまっていたので、それを食べなければなりません。
朝食のおかずもさっちゃんのはそのまま残っています。
コンビニでカボチャサラダを買って来ています。
ですから、あとひと品。
納豆を包丁で叩いて、ひきわり納豆のようにし、とろろ芋と玉子を加えました。
それをご飯に混ぜて、ズルズルズルと飲み込めるようにしたんです。
狙いは的中して、半分以上は食べてくれました。
でも、食事中も不機嫌そのもの。
途中で席を立つと、そのまま寝てしまいました。

いま、11時50分ですが、一度も起きずにずうっと寝ています。
一日中変わらずに不機嫌が続いたのは、ちょっと心配ですね。
普通は気分は一日の中でも2、3回は変化するものです。
ずうっと不機嫌なのには何かしら原因があるのかもしれません。
どこか体に不調な箇所があるのかもしれません。

それにしても、今日一日、僕は一度も大きな声を上げたりさっちゃんを怒ったりしませんでした。
それでストレスが溜まるようならば、あまり良いとは言えないでしょう。
でも、大きな声を上げたりしてもストレスは溜まりますから、どちらにせよ僕にはストレスがかかるんですね。
さっちゃんにはどっちがいいんだろう、ということだと思います。
常識的には大きな声で怒ったり、僕の感情を露わにしたりすることはあまり良くないんでしょうね。
だけど、本当にそうなのかな? という思いも僕にはあります。
さっちゃんに僕自身の感情をぶつけることが悪いことだとは僕には思えません。
ただ、その感情の表現の仕方にひと工夫が必要なんだろうなとは思いますね。

夜中の12時10分にさっちゃんが起き出して来ました。
散歩の準備をしたときから穿いたままだったズボンは脱がせることが出来ましたが、寝巻きには着替えてもらえませんでした。
布団の上に戻ったさっちゃんは、今度はシーツ、タオルケット、枕、全部を持って僕のところへ来ました。
僕は自分の感情を押さえて、シーツから敷き直そうとします。
でもさっちゃんは、布団の上に寝ようとします。
僕は力ずくでさっちゃんを布団から降ろしてしまいました。
これくらいは仕方ありませんよね。
さっちゃんを寝室の外へ連れ出したんですが、その時ちょっと揉み合いになって、僕の腕がさっちゃんの口に当たってしまいました。
さっちゃんの歯茎に血が滲んでいます。
口腔ケアがまったく出来ていませんから、歯茎の状態が本当に心配です。
やっぱり歯医者さんへ連れて行かねば。
でも、歯医者さんにも口を開けないんだよな。

そんなことがあったせいなのか、僕がシーツを敷くのをさっちゃんは大人しく見ていました。
そして今、12時30分、静かに寝ています。
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今朝の出だしは良くありませんでしたけれど、その後は穏やかで上々の一日でした

2020-08-19 23:57:36 | 今日一日の暮らしぶり
今日、水曜日は言語リハビリの日。
5分ごとに鳴るアラームを4回止めてから僕は布団から出ました。
前日は疲労感もあって、ブログも書かず、いつもより早く床に就いたのに、布団から出るのがちょっときつかったですね。
そんなこともあって、朝食スタートが15分ほど遅れてしまいました。

さっちゃんはと言えば、こっちも眠たそう。
前夜はいつもより遅くまで起きていたからでしょうね。
まだ眠たいからなんでしょうか? ちょっと機嫌が悪そうです。
「触らぬ神に祟りなし」ですから、そんなさっちゃんには当らず触らず、逆らわないよに接します。

朝起きたら水分補給をして欲しいのですが、「要らない」との態度なので、それ以上は勧めません。
食事も食べそうならばスプーンで口元に運んであげるのですが、それもしません。
(最初のひと口を食べると、後は自分で食べ始めることが出来ます)
食べることも拒否している雰囲気に満ちています。
さっちゃんの目の前に並べられていても、まったく手を付けません。
僕が食べ終わったので、僕の食器と一緒にさっちゃんの食事もおろしました。

機嫌が普通以上の日ならば、トイレ等の幾つかの用事を手際よく済ませて、いつもの電車に間に合います。
でも、今朝のように機嫌が悪い日はひとつひとつに時間がかかってしまいます。
少しだけですが、急いでもらおうとするわけですから、なおさら反発するんです。
僕はすぐにいつもの電車を諦め、その20分くらい後の電車に乗るよう心を切り替えました。
そうすることで時間的余裕が気持ちの余裕になって来て、さっちゃんに対してものんびりと接することが出来ますしね。
これは成功だったと思います。

暑い中、駅への道を30分ほどかけて歩きました。
普段より更にゆっくり歩くので、無駄に体温を上げずに済みます。
駅でいつもの飲み物、のむヨーグルト220cc、を買いました。
まだ不機嫌が続いているようでしたから、すぐには飲んでくれませんでしたけれど、下車駅からはひと口ずつ飲んでくれるようになりました。

言語リハビリも最近のさっちゃんの状況の中ではよく出来た方ではないでしょうか?
先週から実物そっくりの果物等のサンプル模型を使ってリハビリしていますが、今日は先週よりは良かったと思います。
バナナのサンプルを手にしてから、「バナナ」と書かれたカードを見て、T田先生が「バナナ」と言います。
さっちゃんはすぐに「バナナ」とは言えないのですが、何やらさっちゃんなりに喋っている途中で「バナナ」との単語が混ざって来るんです。
しかも、明瞭な「バナナ」との発音ではなく、「バナナ」と聞き取れる音声なんです。
さらに、「バナナ※&」などと、「バナナ」それだけで独立した単語のようには登場しません。
でも、明らかに「バナナ」と発声したんです!
他にも、「リンゴ」、「ブドウ」、「イチゴ」、「ミカン」なども時間はかかりましたが、発声できました。
最後に「キュウリ」もあったんですが、これは出来ませんでしたね。
でも、久し振りの言語リハビリらしいリハビリでした。

その後も「ふじの山」を歌ったり、「第九」を聴いたりしました。

それからもさっちゃんは平穏に僕と二人で行動し、帰宅することが出来ました。
本当に暑い外出となりましたね。
毎度の総菜屋さんで買ったお弁当を二人で食べました。
さっちゃんにはお弁当の4分の1か5分の1を皿に盛ってあげます。
それでも、少しは残しますからね。

僕は録画していた科学番組を観終わると、布団に横になって新聞を読み始めました。
さっちゃんも布団に来ます。
新聞を読み終わっても、疲れている僕は布団の上。
さっちゃんは嬉しそうにしていて、僕の体をさすったりしてくれます。
さっちゃんが僕の横で座ったり寝たりを繰り返しますから、すぐには僕も寝なかったんですが、やがて眠りに落ちてしまいました。

目が覚めると、6時になっていました。
昨日も散歩に出たんですが、日没近くなると昨日からは少しは涼しく感じられるようになってきました。
さっちゃんに「散歩に行くよ!」と急かせ、外に出たのが6時15分。
10分もすれば陽も沈みますが、薄暮の時間も長いですから散歩には十分です。
多摩川土手には涼しい風も吹いていて、気持ちのいい散歩が出来ました。
夕方も暑苦しくて、散歩も出来ない日々が続いていましたから、散歩が出来るようになっただけでも嬉しいですね。
土手の所々で咲いている白いユリの花を「綺麗だね」とさっちゃんは言ってました。

水曜日の夕食は最近いつも手抜きです。
今晩も、昨日作ったお味噌汁、総菜屋さんで買ったアジの南蛮漬け100g(二人分)、冷奴。
さっちゃんには食べなかった朝食のおかずも付きます。
そして、ご飯にはふりかけも。
冷奴はいつもは(花かつお+しょうが+醤油)で食べるんですが、今日は(無糖ピーナッツバター+胡麻ドレッシング)でした。
ピーナッツバターをレンジでチンして、軟らかくなったところへ胡麻ドレッシングを混ぜ合わせるんです。
これならさっちゃんの1㎝立方のサイコロ状冷奴にものっかったままの状態が保てます。
珍しいことに、さっちゃんは全部きれいに食べてくれました。
ついでに薬も飲んでくれました。

その後、さっちゃんはすぐに就寝。
そんなさっちゃんを追っかけて、ウェットティッシュで手だけは拭きました。
いま夜中ですが、さっちゃんはぐっすりと眠っています。
一度も起き出して来ないので、寝巻きにも着替えさせることは出来ませんでしたが・・・・。

今日は朝のスタート時点ではどうなることかと思いましたけれど、一日が終わってみれば、穏やかな一日でした。
僕は大声を上げることもなく、仲良く、楽しい心持ちのままで終わりました。
本当に珍しい日ですよね。
こんな日ばかりならいいのですけれどね。
こうなった理由は何だったんでしょう?
幸運も大きく左右していたんだとは思いますけれど、やっぱり僕の態度だと思いますね。
今日のさっちゃんは僕を刺激するような言動がありませんでした。
それは幸運以上の何ものでもありません。
しかし、朝食に手を付けなかったさっちゃんに怒りの感情を向けなかったことや、急がせることを早々と止めたことなどが良かったのかもしれません。
さっちゃんにはどうすることも出来ないことでしょうしね。

朝食を食べなかったことについても、今から思えば、さっちゃんはお腹が空いていなかったんだと思います。
と言うのも、前日のさっちゃんは朝食、昼食(デイサービスで)、夕食ともよく食べましたから。

いつもの僕なら、「食べないって言うんなら、食べさせてなんかやるもんか!」ってな勢いで、
さっちゃんの目の前の皿を奪うようにして下げることぐらいはしますからね。
食べてくれないことが悲しくて、怒りも感じているわけですから。
今朝は不思議と悲しかったり怒ったりの感情は湧きませんでした。

次に同じことが起きたら、さっちゃんに僕の怒りをぶつけてしまうでしょうけれど、
「一歩前進、一歩後退」でも成果ゼロではありません。
一歩前進した時の世界が見えたわけですから、次に「一歩前進」し易くなるでしょう。
こうやって、僕も少しずつ成長していきたいと思っています。
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先週の金曜日に無事に排便がありました

2020-08-17 22:44:14 | トイレ・排泄
先週の金曜日、3日前に無事に排便がありました。
今回は13日目の排便でした。
同じ日に洪水騒動があったり、翌日の終戦の日はちょっと特別な記事を載せたりしました。
昨日は書こうと思っていたのに、疲れていたのか、寝るつもりはなかったのに布団で横になったら、目覚めると夜中過ぎていました。
ですから、3日前のことを今日になってやっと記録しておきたいと思います。

最初の兆候は4日前の木曜日のこと。
3回、ひょっとしたらと思って、トイレに連れて入ったのですが、3回とも空振り。
7時55分~8時5分、9時30分~9時40分、14時20分~14時25分の3回でした。
さっちゃんには排便の明確な意思表示はありませんから、連れて入る僕にも確信なんてありません。
何となく、ひょっとしたらそうかもしれないなあ、というくらいのものです。
でも、この3回とも息むことはなかったですが、下腹部を自分でさすったりする行動がありましたから、排便が近いとの自覚はあったのだと思います。
息むことすらなかったわけですから、さっちゃんには苦痛もまったくありませんでした。
最近は空振りの時でも苦しむことが多かったですからね。

翌日の金曜日。
僕は起きてすぐトイレに行きました。
トイレから出て来ると、さっちゃんも起きていました。
朝起きてすぐにトイレでおしっこをすることも多いので、さっちゃんをトイレへ連れて入ります。
僕が使用した直後ですから、水が少しずつ流れている音がしています。
ですから、さっちゃんのおしっこが出ているかどうか、よくは分かりませんでした。
でも、何となくさっちゃんはまだ座り続けています。

もしかすると排便があるのかな? と思ったりもしますが、息むこともなく下腹部をさすったりもしていません。
トイレでのさっちゃんはいろいろと僕に話しかけるんです。
意味不明ですし、排便するならそれに集中して欲しいのですが、まったく暢気に喋り続けています。

そんな時でした。
いきなりポトポトポトと、落ちる音がするではありませんか!
僕は「やった~!」ってな気持ちですが、さっちゃんは至って普通。
前後変わりなく何やら喋り続けていました。
その後も2回ほどポトンと、最初よりも大物らしき音がしましたが、さっちゃんは息む様子さえありません。
6時50分~7時5分。
前回から13日目の今回の排便はこれにて終了。

何の苦痛も苦労もなく排便できたのは良かったなぁと思います。
薬の影響なのでしょうか?
排便間隔はせめて1週間ほどにはなって欲しいのですが、苦痛が感じられなかったのは最近では初めてでしたね。
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8月15日の終戦の日にあたって

2020-08-15 23:21:20 | 思索
僕はFBを以前から使っていましたが、最近はコメントを載せることがほとんどありません。
「友達」に「いいね!」をクリックするくらいです。
でも、今日は本当に久し振りに自分のコメントを載せました。
終戦の日であり、ご先祖様の霊が身近なことで、僕の魂が揺さぶられた結果なのかもしれません。
このブログの本筋からは外れていますが、ここにも今日の僕のFBでのコメントを載せることとしました。。
固有名詞等、一部FBの文章を修正していることはご了解ください。


     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *


今日は終戦の日。
小生の誕生日でもあります。

子供のころはこの時期お盆なので、前後の数日間はすべてのお店はお休みでした。
ですから、誕生日を美味しい料理とかでお祝いしてもらった記憶はまったくありません。
お袋も「全国のお坊さんがお経をあげてくれてるからいいでしょ」と変な理屈で僕を慰めてくれていました。
今でもそうですが、8月は誕生日のある月と言うよりも、戦争の重さに心添わせる月です。


親父は晩酌で興が乗ると「◎●(僕の名前)ここに座れ」と子供の僕に昔の喧嘩の話や戦争での体験談や職場での悩み等を語って聞かせてくれたものです。
酔って話すのですから、同じ話を何度も何度も聞かされています。

親父は満州方面で疫痢に罹り、同じような病人が集まっている施設に来たんだそうです。
周りの兵隊さんで死んでいく人の行動を観察して、自分は死なずに済んだと言ってました。

同じく兵隊で来ていた長兄と会って「どちらかが必ず生き延びて、◆◇家を支えよう」と約束し合ったそうです。
長兄のおじさんはソ連に連れて行かれ、抑留生活を送ることになります。

お袋は1945年の夏は17歳。小倉の軍需工場で働かされていたようです。
8月9日の小倉上空に雲が少なければ、お袋は原爆で死亡していた可能性が高かったんだと思います。


僕は「戦争を知らずに生まれた」世代です。
でも、歴史を知り、両親の人生を知るにつれ、二十歳のころだったでしょうか? 僕自身も「戦争の子」だと言う思いが深くなるのを感じました。
戦争の痛みや哀しみを身近に感じられるようになったのです。
もちろん、身近と言っても限界があります。
でも、「戦争なんて自分には関係ないや!」と思っていたころに比べると、明らかにより自分のこととして考えたり思ったりするようになりました。


今の日本を支えている世代の人々は、太平洋戦争と言っても歴史のかなたの出来事、僕にとっての日清日露戦争やら第一次世界大戦みたいなものです。
個人的体験や思いだけから戦争云々できないなと、痛感します。
そうですからなおさら、もっと根本的なところで人間と戦争、国家と戦争、について個々人が考えなければならないのだと思います。
戦争の個人的体験や思いが薄れている現代はともすると「愚かな人間が繰り返してきた忘却によるリセットの罠」に嵌ってしまいそうです。

終戦直後の日本国民の思いに戻れと言っても、それは無理でしょう。
日本国憲法の「戦争放棄」や「戦力不保持」に涙をともなって共感できた日本国民は残りわずかです。
大多数の日本国民にとってはそれは単なるお題目のようになってしまっています。
お題目さえ掲げていれば、実質的な法律はそのお題目を裏切るものであっても構わないという訳です。

「戦争放棄」や「戦力不保持」は国家間の軍事バランスや圧倒的な米軍の軍事力による保護があって奇跡的に戦後長きにわたって維持できていましたが、
これからの時代もその理想を維持するためには、高い精神性が必要だと思います。
それが何かは僕などには分かるはずもありませんが、そのヒントはガンジーの非暴力主義の強さの中にあると感じています。


終戦の日に際し、つらつらと今の気持ちを書いてみました。
読んでくださって有難うございます。
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