さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

面会停止はまだ続くようです。さっちゃんにお土産を届けました

2024-03-02 11:59:53 | 介護老人保健施設(老健)

昨日の午後2時23分、I老健から電話が入りました。

内容は予想したとおり、面会できない状況がまだ継続することです。

本来なら来週5日の火曜日が面会日でした。

ですから、その日はまだ駄目です、との連絡が入った訳です。

僕はその電話で退院したことと、その日の夕方までにさっちゃんへの届け物をしに伺うことを告げました。

 

I老健まで自転車で行くことが出来ました。

こんなに早く、自転車に乗れるとは思っていませんでしたから、タクシーやバスと歩きで行くとばかり予想していました。

左足はまだあまり力が入りませんから、サドルを下げ、6段変速の4から3に下げて走りました。

凄くゆっくりとしたスピードです。

以前なら25分もかからなかったのですが、30分以上かかったと思います。

でも、これで退院後も何時でも自由にI老健へ行くことが出来ます。

 

I老健へはさっちゃんへのお土産を届けに行きました。

お土産と言ってもお菓子やお酒ではありません。

僕が入院していた病院の介護ショップで購入したものです。

下着のシャツ2着と薄くて小さな毛布のような膝掛けです。

下着のシャツは何と! 前開きだけでなくて、肩開きなんです。

両腕が拘縮気味のさっちゃんにとっては腕に負担なく着たり脱いだりしてもらうことが出来ます。

 

I老健の看護師さんがロビーまで出て来て、僕の退院を喜んで下さいました。

嬉しいことです。

 

その時はまだ、洗濯物の件については話しませんでした。

入院前から洗濯は外注することにしていました。

それを再び元に戻して、「自宅で洗濯します」とは言いませんでした。

僕自身がまだ自宅での生活に自信が持てていないからです。

もうしばらく自宅生活を続けて、余裕が出来てからさっちゃんの洗濯物を自分で洗うことにしたいと思います。

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さっちゃんが老健へ戻ることになりました

2023-11-02 21:17:47 | 介護老人保健施設(老健)

10月24日(火)10:08でした。

さっちゃんの入院している病院の相談員さんから電話が入りました。

この時、僕は天覧山の最下部岩場に到着したころでした。

毎回そうですが、病院からの電話は緊張しますよね。

 

相談員の黒Nさんからの電話でした。

内容は、

さっちゃんの痰の吸引の頻度が下がったこと。

以前は2時間おきくらいだったのが、数時間おきでも良くなったようです。

そして、

このレベルの痰の吸引ならば、I老健で受け入れることが可能だと言われていること。

この2点でした。

介護医療院の方はなかなか空きが生じないので、すぐと言う訳にはいかないそうです。

I老健は長くさっちゃんがお世話になった老健で、さっちゃんのことをよく知るスタッフも多くいます。

その点でも安心ですし、実は今年になってI老健は今さっちゃんが入院しているT病院の経営傘下に入ったのです。

なので、老健にいる中で状態が悪化すると、T病院と連携が容易なんだと思われます。

その点も安心材料ですね。

他にも、詳細については僕は詳しくないのでよく分からないのですが、

老健の半年縛り(長くても6ヶ月間しか居ることが出来ない)も厳しくなくなったと言われました。

黒Nさんの口調からはI老健を終の棲家にしても良さそうな口ぶりです。

まあ、以前も要介護5のケースでは半年縛りは猶予されるようなことを聞いてはいましたけれどね。

 

黒Nさんとの話が終わってから、I老健のS田さんに電話を入れました。

黒Nさんから聞いた内容を確認できました。

 

翌日、その内容をケアマネのT口さんにも報告。

自宅介護の可能性はほぼ消えていますから、T口さんのお世話になる機会はもうないのでしょうけれど、良くしてくださった方ですから一応の報告です。

 

10月26日(木)の10:23、T病院の相談員黒Nさんから再び電話がありました。

さっちゃんの退院が決まったというのです。

いきなりなのでビックリです!

しかも、翌日の午前10:30です!

入院費の残高の支払いと介護タクシーの費用の準備、着替えの用意等を言われました。

 

翌日は朝10時に病院へ行き、まずは入院費を精算しました。

入院費に関しては6月からの5ヶ月分をまとめて支払いました。

「請求書が来ないなぁ~」と不思議に思っていましたが、それほど気にも留めず、5ヶ月も経っていました。

その辺りのことを事務の方に聞くと、請求書はさっちゃんの方へ渡っているそうなんですね。

さっちゃんの居た療養病棟の事務の方だか担当看護師の方だかが、僕同様ののんびりした方だったんでしょうね。

入院費を5ヶ月分まとめて支払うと少しですが衝撃的ですね(笑)。

3~5月分は請求書を受け取って支払い済みだったのにな~ぁ。

療養病棟のナースステーションへ行き、さっちゃんの着替えを渡します。

 

介護タクシーの方(女性)も来て、さっちゃんが病室から出て来るのを一緒に待ちます。

ストレッチャーに寝かされて来ると思っていましたが、さっちゃんはリクライニングの車椅子に横たえられて来ました。

病院玄関へ介護タクシーの方と向かいます。

▲10:37。介護タクシーの中です。さっちゃんはおよそ8ヶ月間入院していましたから、こんなのに乗せられてガタガタ揺れながら移動することに、不安を抱くのではないでしょうか? 目を見つめていてあげたかったのですが、シートベルトを外せませんから、手も握ることが出来ません。

 

▲10:48。I老健に到着しました。今年の3月6日にここから救急搬送されて以来の帰還です。

 

▲10:54。さっちゃん、何を思ふ。I老健の玄関ロビーです。ここで抗原検査(だったかな?)をして、陰性が判明するまで待たなければなりません。冬は結構寒いです。まださほどではないとは言え、さっちゃんには寒いかもしれません。この後、体にかける薄手の毛布を掛けてもらいました。

 

陰性だと分かると、館内に入ることが出来ました。

車椅子に乗ったままで体重を計ります。

28kgくらいでしたが、服や毛布等もありますから、どれくらい正確なんでしょうね?

さっちゃんは階上の部屋へ行き、僕だけが残ります。

リハビリ担当の方と話し、医師とも話しました。

それぞれ必要書類にサインもしました。

最後に相談員のS田さんと話し、書類へのサインもしました。

 

いろいろと足りないもの、口腔ケア用のスポンジブラシや靴などは30日の月曜日に持って行きました。

しばらくは必要物を購入して持って行くことが続くでしょうね。

衣類等は僕が洗濯して、持って行くようにしました。

老健でやってもらうことも出来るのですが、以前と同じように僕が洗濯することとしました。

さっちゃんの衣類を洗濯することで、さっちゃんの様子をほんの少しでも感じることが出来るんです。

消毒してビニール袋に入れられて戻って来る寝巻きがあると、便だか尿だかをオムツの外に漏らしたんだなと分かります。

入浴のたびに着替えるようですから、入浴の回数も分かります。

通常通り週2回入浴しているのか、何らかの理由があって週1回しか入浴できなかったとかも、何となく伝わってくるのです。

洗濯物の授受は数少ないさっちゃんとのコミュニケーションなんです。

 

面会はこれまでの病院よりは厳しくなってしまうようです。

月に2回、ガラス窓越しの10分間だけの面会になるようです。

部屋まで入って、直接会うことも出来ていたそうですが、新型コロナやインフルエンザの感染拡大の状況下、厳しくなったそうです。

感染状況が改善されると、直接会うことも可能になることでしょうね。

 

今日は洗濯物を受け取りに行ったりしています。

明日はそれを洗濯する予定です。

新しいさっちゃんとの日常が始まりました。

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バレンタインデーにさっちゃんが戻って来ます!

2023-02-03 23:57:54 | 介護老人保健施設(老健)

昨日の15時半からI老健で関係者会議が催されました。

相談員のS田さん、ケアマネのT口さん、さっちゃん担当の看護師さん、介護士さん、理学療法士さん、そして僕です。

テーマは明瞭にさっちゃんが自宅に戻ることへの確認や質疑応答でした。

 

まず最初に、各担当者からのこれまでの報告等がありました。

よく聞き取れなかったりした部分もありましたが、多くは僕も知っていることでしたし、僕のトレーニングのことは当事者ですから、既知の内容です。

以下、報告のあった中から、僕のあまり知らなかったことや大切そうなことをピックアップして箇条書きしておきます。

・体交は夜中でも2時間おきくらいで行なっている。自宅では夜中に起きるのは大変なので、体交が出来る専用マットがいいと思う。

・残っている下顎の前歯3本が鼻に当たることがある。鼻の下にワセリン等を塗っていた。

・便秘の薬を投与しているが、丸一日排便がなければ、通常7滴の薬を2滴追加している。

・現時点では痰の吸引は必要ない。溜まった唾液を吸引するくらいだが、絞ったスポンジブラシで吸い取ることでも可能。

・さっちゃんは話をよくする。嫌な時は眉間に皺を寄せる。

・リハビリをすることで疲れてしまうことがある。基本は嫌がることはせず、優しく声を掛けながら行なう。

 

後半は質疑応答になりました。

この内容も箇条書きに記録しておきます。

・退所後もI老健でのショートステイとデイケアを活用した方がさっちゃん本人の慣れとスタッフさん達のさっちゃんへの熟知があるので効果的だと僕は思う。

・訪問看護と訪問診療も行なっているので、それもお願いしたい。

・訪問リハビリは行なっていないが、デイケアではリハビリも実践しているので、それでいいのではないか。

・排便や排尿の記録を付けておいて、医師や看護師にチェックしてもらうようにする。

・デイケアでの入浴可。

・デイケアは週に2回ほど利用するのがいいのではないか。

・デイケアの日は9時前後に迎えが行き、16時前後に帰宅する。到着の5分くらい前に連絡入れるので、下へ降りて来て欲しい。

・栄養補給は朝10時と夕方4時に行なっているので、デイケアの日の朝はI老健で栄養補給し、夕方は帰宅後落ち着いてから行なうのがいいでしょう。

・デイケアの日に、買い物等の用事や僕の通院などを済ませて欲しい。

・I老健のショートステイは1週間単位で、例えば火曜日の14時に迎えに来て、翌週の火曜日14時に帰宅する、そんな感じです。

・退所後しばらくはショートステイの利用を密にした方がいい。S田さんは2週間を自宅、1週間をショートステイくらいがいいでしょうとのこと。

・胃瘻の交換時期になっているが、入所中に行なった方がいいのか、退所後に自宅から病院へ行った方がいいのか? 入所中の方がbetterとの考え。

 

他にも話されたことはあるでしょうが、僕のメモと記憶の範囲で書き留めておきました。

会議は終了し、関係者は解散しました。

 

僕が少し遅れて会議室を後にすると、玄関ホールの片隅でさっちゃんとT口さんのガラス越しの面会が行なわれていました。

僕も合流します。

マイクで声の音量アップされているせいもあるのでしょうが、さっちゃんは元気そうによく喋っていました。

僕も加わってT口さんと共にさっちゃんに話しかけます。

さっちゃんも目をよく開けてくれて、何やら喋っていました。

もちろん意味不明ですけれどね。

こちらが喋っている意味が少しでも理解できていること、さっちゃんの言葉の中に意味が含まれていることを強く願わざるを得ません。

意思の疎通のない言葉(音声)の交流は心を苦しめます。

ガラス越しだと触れることも出来ないのでなおさらです。

介護トレーニングの時には、手を握り続けていることも出来ますから、心は温かく穏やかなんですけれどね。

ガラス越しの面会は言葉に意味がないので冷ややかで心に葛藤が生じます。

僕の心に苦しみが蓄積されて来て、そろそろ面会を終えたくなってしまいます。

 

面会終了後、ケアマネのT口さんと今後のことを何点か相談しました。

・介護保険の範囲内でどこまでのサービスが受けられるのか?

・市役所が補助してくれるオムツ等の種類は何がいいのか?

・介護用品のレンタルは以前利用した会社のままでいいと思う。

などですね。

 

相談員のS田さんも来られたので、幾つか相談しました。

T口さんがオムツの件を聞くと、S田さんがさっちゃんの使用している実物を持って来てくださいました。

これを参考にして、市役所で扱っている品物の中で近い製品を使うことになると思います。

最も関心のあることは、さっちゃんが自宅に戻る日がいつになるのかということです。

すぐには決まらないだろうな、と思っていたのですが、S田さんは「14日の11時にしましょう」と、あっさりとおっしゃいます。

2月14日、バレンタインデーですね。

 

この後、S田さんが我が家を見ることになっています。

僕が帰宅する時刻に合わせて訪問するとのことで、僕は「5時35分には帰宅してます」と告げました。

5時40分に訪れたS田さんは、部屋を見ると「あっ、バリアフリーなんですね」と言います。

そうなんです、この団地のこの棟はバリアフリー仕様なんです。

車椅子で楽に移動できるようになっていますし、トイレやお風呂場に手摺りも付いています。

(さっちゃんは両方とも使いませんけどね)

部屋の中を見ても、「大丈夫ですね、問題ありません」と。

「何を見るんですか?」と僕が聞くと、「動線ですね」との答え。

詳しくは分かりませんが、玄関からベッドを置く予定の場所までの移動がスムーズかどうかの確認なんでしょうね。

それだけを確認して、S田さんはすぐに帰られました。

 

そして今日、T口さんから電話があり、月曜日訪問してくださることに。

ショートステイ、デイケア、訪問看護、訪問診療、介護用品レンタル等のいわゆる見積もりを持って来てくださることになりました。

急にさっちゃん復帰への歯車が回り始めました。

僕も一昨日あたりからさっちゃんの受け入れ準備を急ピッチで進め始めています。

介護ベッドを入れる部屋を広く使い易くしなければなりません。

3つある箪笥のうち、介護道具を置く台としても使える低い箪笥以外の2つを隣りの部屋に移すのです。

隣りの部屋は以前は僕の仕事場でしたが、その仕事をしなくなってからは物置状態になってしまっています。

溢れかえった物を捨てたり整理しなければならないのです。

そうして床のスぺースを開け、箪笥を2つ運び入れなければなりません。

とりあえずはそれでいいのですが、さらには元仕事部屋からデスクやPCラックを廃棄処分しなければならないのです。

まあ、それはさっちゃん復帰後にゆっくりやってもいいのですけれどね。

 

今日も元仕事部屋の片付けを進めて、箪笥2つを入れるスペースは空けることが出来ました。

明日にでも、箪笥1つを移動させてみようかなと、思います。

さっちゃんの復帰は再来週なので、来週半ばには部屋の準備を終了させて、いつ介護ベッドが搬入されてもいい状態にしておかなければなりません。

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自宅介護実現へのスタートが切られた気がします

2022-10-11 23:55:34 | 介護老人保健施設(老健)

今日11日、I老健で面談がありました。

まずは最初に、さっちゃんの最近の体調報告があります。

栄養摂取ですが、胃瘻造設後400kcalしか摂れなかったのですが、最近から600kcal摂れるようになったそうです。

600kcalで嘔吐することなく順調に摂取し続けることが出来たら、800kcalの実現も近いのではないでしょうか。

その他、体温、心拍数、血圧、排尿、排便も安定しているそうです。

排便はもちろん便秘症のさっちゃんですから、毎日という訳ではありませんが、薬と浣腸のおかげもあって順調なようです。

は窓から差し込む光を眺めて、さっちゃんの機嫌が良さそうだとS田さんには感じられるそうです。

そんな時に浮かべる笑顔がとても素敵だと、S田さんは今回もおっしゃってくださいました。

そう言われると、僕まで嬉しく幸せな気分になってしまいます。

ただ、夕方になると疲れて来るせいか、少し機嫌が悪くなることもあるそうです。

さっちゃんが「も~~っ」と、ちょっと不機嫌なふくれっ面のような感じを出してくるんだそうです。

S田さんはそんなさっちゃんの様子を見て、「なんて可愛らしいんだろう」と思うんだとか。

僕はそんなことを言ってくださるS田さんのことが好きになってしまいそうです。

 

話はお腹に設置された胃瘻のペグのことに移ります。

胃瘻造設後、最初の3ヶ月1回目のペグ交換をするのが普通だそうです。

ですから、来月ですね。

その辺りのこと、どうするのかを病院に聞いてみてくれるそうです。

ちなみに、2回目以降は半年ごとになるのだとか。

 

さらに、ついについに、僕への介護トレーニングの件が話しに登場しました。

さっちゃんの体調が安定したらそのトレーニングが始まるとは言われていましたから、そろそろだろうなとは思っていました。

来週の18日(火)からスタートします。

週に1回、毎週火曜日です。

夕方のその日2度目の栄養摂取の際に、その方法を教わるようです。

午後3時15分に行き、抗原検査を行なって、陰性なら3時半からさっちゃんのところへ向かうことになるそうです。

栄養摂取前の口と鼻からの吸引、胃瘻のペグと栄養バッグ(多分)との接続、その他にもいろいろあると思います。

栄養の与え方と吸引の他には、オムツ交換、口腔ケア、車椅子への移乗(その逆も)、車椅子での正しい姿勢の維持等々。

僕が学ばなければならないことは数限りなくあるようです。

僕のマスター度合次第でさっちゃんが自宅に戻って来れるスケジュールが左右されます。

「普通、どれくらいでトレーニングが終了するのですか?」と聞いてみました。

「さっちゃんはいろいろと大変ですから、1ヶ月半か2ヶ月くらいでしょうか」との返答。

頑張らなくてはいけませんね。

 

その他にも検討しておかなければならない課題はたくさんあるようです。

自宅訪問して、我が家のさっちゃん受け入れ態勢を見たりもするようです。

いろいろと準備するつもりだった部屋の模様替えも、結局一切手を付けていません。

介護ベッドを置く部屋を過ごし易いように片付けなければなりません。

そのためには、最初にまずもうひとつの部屋を片付けて、不要な家具を処分しなければなりません。

今度こそ、タイムリミットもぼんやりと見えて来ていますから、ちゃんとやらなければと思います。

 

動きだしました!

さっちゃんが我が家に戻って来ます!

僕のことを覚えてくれているでしょうか?

最初は人にも環境にも慣れないことと思います。

我が家に馴染み、僕を受け入れてくれたら、どれほど嬉しいでしょう!

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さっちゃんの体調は安定しているようですが、まだ課題は克服されていません

2022-09-14 22:51:57 | 介護老人保健施設(老健)

一昨日の9月12日にI老健で面談がありました。

ブログへの記録が何やかやあって、遅れてしまいました。

 

まず最初に相談員のS田さんは「体調は落ち着いていますよ」と言います。

それを聞いて、僕はひとまず安心。

ただ、最初の言葉に続いて「でも、栄養摂取は400kcalのままなんですよ」と。

一ヶ月以上経過しているのに、何故まだ400kcalのままなんだろう? と僕は疑問を抱きます。

S田さんがおっしゃるには、こうです。

「800kcalにして嘔吐した際に、それが肺に侵入している可能性があるんですよ」

その心配があるので、「再度嘔吐させるわけにはいかない」と言うのです。

まあ、それは当然でしょうね。

「ですから、2~4週間は様子を見る必要があるんです」

確かにそうかもしれません。

僕はその後のさっちゃんの様子を聞いてみました。

肺炎になったような兆候があるのかないのかを。

そんな兆候はまったく見られないそうです。

よかった、よかった。

 

でも、400kcalのままでは基礎代謝分にも足りないはずですから、それが長く続くと心配です。

その点を聞くと、「長く続くと問題が発生するかもしれませんが、今のところ大丈夫」なんだそうです。

僕は前回同様、「500kcalとか600kcalとか、徐々には増やせないのですか?」と聞きます。

S田さんも前回同様、「お医者さんに聞いてみますね」と答えます。

 

話のテーマは僕に対する介護トレーニングに移ります。

S田さんはいつも必ず自宅介護の大変さを強調します。

そして、様々な専門分野の方々の協力を求めながら実践しないと不可能だと言います。

もちろん、僕自身もその点は現時点でも頭の中では理解しています。

僕自身がトレーニングを行なう中で、次第に頭だけではなく体と心でもその大変さが分かって来るのだと思います。

でも、さっちゃんと共に過ごせる喜びもあるわけですから、辛いことばかりではありません。

 

どの段階であるのかは聞きそびれましたが、サービス担当者会議なるものが持たれるんだそうです。

介護、看護、リハビリ、それぞれの担当者が集まって、さっちゃんのことを具体的総合的に話し合う場のようです。

それと、僕にとっては初耳だったんですが、ケアマネージャーのT口さんに対しても僕と同じ内容のトレーニングを行なうんですね。

ケアプランを立てたりする際に、僕の自宅介護の内容が把握できていないと、必要十分なプランが設計できないからだそうです。

もちろん、だいたいの内容が把握できればいい訳ですから、それほど徹底的にトレーニングする必要はないでしょうけれどね。

 

栄養摂取が400kcalのままだと、僕のトレーニングには移行できないんじゃないかと思いました。

その点を質問してみたのですが、これまでも400kcalの段階でトレーニングした例があるそうです。

そればかりか、200kcalのレベルでもあったそうです。

僕に対するトレーニングが出来るか否かは、栄養摂取量よりも体調の安定が重要みたいですね。

 

これは前回も聞いたことですが、病院からI老健に戻った時はさっちゃんにも緊張感があったみたいです。

それも取れて、落ち着いて暮らせてるようですね。

笑顔も見せてくれるそうです。

 

そして今回、S田さんの口から初めて聞かされた文言がありました。

それはさっちゃんが自宅介護になって以降のショートステイの件です。

I老健退所後のショートステイについても考えてくださっているようですね。

ショートステイで看護師さんが常駐していたり、痰の吸引が出来たりする施設は少ないと思います。

I老健で引き続きショートステイでも世話していただければ、僕にとっても嬉しいことです。

さっちゃんのことをよく知っていてもらえていますからね。

 

夕方、面談の内容をケアマネのT口さんに報告しました。

S田さんからT口さんには時々連絡をしているようですから、T口さんのトレーニングの件にも驚く様子はありませんでした。

大変なことですのに、有難いと思うばかりです。

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さっちゃんの老健再入所後初めての面談がありました

2022-08-16 23:06:00 | 介護老人保健施設(老健)

15日の月曜日、I老健での面談がありました。

胃瘻造設手術を終え、老健再入所後初めての面談です。

 

僕は10日夜に出発して、14日まで北アルプスに入っていました。

10日にさっちゃんの洗濯物を受け取っていたので、15日早朝から洗濯。

面談は13時からでしたから、なんとかギリギリ乾いたさっちゃんの寝巻きも持って行くことが出来ました。

同時に7月分の支払いも。

 

相談員のS田さんとの面談が始まり、彼女が最初に言ったのは「よく喋りますよ」ということ。

さっちゃんはI老健での生活のことやスタッフさんのこと等を覚えているんだと思います。

明確な記憶としてはないんだとしても、馴染みを感じているんだと思います。

抵抗なく、拒否感なく暮らしているそうです。

 

ただ、胃瘻からの栄養摂取が入院中同様、400kcalしか摂れていないんだそうです。

以前と同じ800kcalにすると、吐いてしまったんだそうです。

とにかく、800kcalの栄養摂取が出来るようになって、それが安定するようにならないと、僕に対する介護指導も出来ません。

僕は「500とか600kcalからというように、段階的には増やせないんでしょうかね?」と聞いてみました。

S田さんは「お医者さんに聞いてみますね」と言ってくれます。

 

また、病院からI老健に移って来た日に少し発熱があったとのことでした。

おそらく、移動することの負担でかなりストレスや疲労があったのだと思います。

 

S田さんはこんなことも報告してくれました。

「口から食べないので、口腔内が汚れやすいんですよね」

「ですから口腔ケアはしっかりやらなければなりません」

「歯ブラシを持って見せると、薄っすらと口を開けてくれるんですよ」

スタッフさんとの信頼関係が出来てるんですね。

嬉しいことです。

 

他にも以下のような報告をしてくださいました。

「胃瘻周囲の皮膚状態もトラブルなく経過しています。引き続き観察していきます」

「座位を保つことがある程度できるので、リクライニングから普通の車椅子になる可能性もあるかも」

 

そして、S田さんはこんなことも言ってくださいました。

「さっちゃんは時折、とっても可愛らしい笑顔を浮かべるんですよね」

「あんな笑顔を見ちゃうとね・・・・」

僕の贔屓目、僕の主観だとは思いますが、S田さんがこんなふうに言った後、を浮かべておられるように感じました。

 

面談が終了して、自転車で帰る道すがら、S田さんがさっちゃんの笑顔についておっしゃった言葉を僕は心の中で繰り返しました。

そして、自転車を漕ぎながら何度も何度もが滲んで来ました。

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「なんて素敵な笑顔なんでしょう!」と、相談員のS田さんは言いました

2022-06-29 23:58:11 | 介護老人保健施設(老健)

今週の月曜日、月に一度の相談員・S田さんとの面談がありました。

僕は実に久し振りのハードな山行の影響で、月曜日と火曜日疲労感に沈んでいて、ブログでの報告どころではありませんでした。

水曜日になって、食欲も通常の感じに戻って来ました。

ですから、やっとここにご報告できます。

 

面談がスタートするとすぐに、S田さんが言うんです。

「さっちゃんは最近笑顔をよく浮かべるんですよ!」

「なんて素敵な笑顔なんでしょう!」

「あんな表情をする人なんですね」

そう、そう、そうなんですよ!

さっちゃんの笑顔は最高なんですよ!

僕も「我が意を得たり」と嬉しくてたまりません。

 

認知症が重くなるにつれ、笑顔を浮かべることは少なくなりましたけれど、たまに浮かべる笑顔の素敵さは増したような気がしていました。

それが大腿骨骨折で入院し、肺炎で救急搬送され、立つことも起き上がることも、自分で食べたり飲んだりも出来なくなりました。

自力では何も出来なくなって、表情も失われてしまいました。

老健入所時は、体に触られると「いや!」という言葉だけは発していたそうです。

最近は「口腔ケアしましょうね」とかスタッフさんが声掛けすると、「は~い」と応えるんだそうです。

まあ、もちろん毎回そうだとは限らないと思いますけれど。

S田さんがおっしゃるには「ここでの生活(人や環境)に慣れてきたようですね」とのこと。

介護の方のコメント:発語も多くなっている。笑顔も多く見られている。

PTのコメント:リハビリ中、身体に触れるのに強い拒否はなくなり、アイコンタクトや笑顔が増えたようです。

STのコメント:入所時に比べ、声かけに対し笑顔で何か話したり、頷きがみられたりと表情豊かになっています。

 

老健での生活に慣れてきたというのも、体調の安定があるからだと思います。

体温、脈拍、血圧等も安定していますし、排便状況もまずまずのようです。

経鼻経管による栄養や水分の摂取も順調なようです。

鼻からの管は常時エヘン虫を感じてるようなものなのに、さっちゃんは一度も外そうとはしないそうです。

S田さんは「外すことが良くないことだと分かってるんでしょうね」と言います。

「それはどうなんだろう?」と、僕には分かりませんけどね。

 

僕は疑問に思っていた次の点も聞いてみました。

それは老健は3ヶ月間入所期間の限度なんじゃないか、ということです。

それ以上入所し続けるためには、途中で別の病院へ入院して、いったん退所として改めて入所し直すなどの対応をするのではないか?

そんな風に僕は漠然と思っていたんです。

それは、遅くとも3ヶ月後にはさっちゃんは退所して、僕との生活が始まるんだ、と希望的観測の裏付けでもあったのです。

でも、なかなか胃瘻造設手術の日程も決まりませんし、そんな楽観論は砕かれてしまいましたけれどね。

ただ、老健自体が病院と家庭の橋渡しのような役割をするのですから、「長居は無用」のような基本的考え方があると思っていました。

そんな風に考えていた僕に対する、S田さんの答えは以下のようなものでした。

「要介護1の方には3ヶ月以内という目安はあります。でも、要介護2~5の方にはそのような目安はありません」

 

そうなんですね。

3ヶ月間というのは無理でも、どちらにせよ短期間だとばかり僕は思っていました。

でも、少し長期戦になる可能性も考慮しなければならないようです。

 

他にも幾つかのことを話し、聞きました。

S田さんは胃瘻造設手術のことを医師に聞いて確認してくれるようです。

 

S田さんと別れ、I老健から帰りながら、僕はが滲んで来ます。

さっちゃんの笑顔が復活していることが嬉しくてたまりません。

直接、あの笑顔を見たくて仕方ありません。

だけど一方で、老健での生活に慣れるのに反比例して、僕のことを忘れているんじゃないかと寂しくなってしまいます。

僕に対していちばんの笑顔を向けて欲しいと願ってしまいます。

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I老健へ行き、S田さんとの面談がありました

2022-05-31 23:07:05 | 介護老人保健施設(老健)

昨日の月曜日は1ヶ月ぶりの面談がI老健でありました。

3時5分前に着くと、洗濯済の寝巻き等を渡し、新たな洗濯物を受け取りました。

先週の金曜日に入浴して着替えた寝巻きと肌着と靴下でした。

玄関先で待っていると、相談員のS田さんが現われて、面談室で待つように言われます。

 

S田さんが面談室に入って来て、最初にこんなことを言われました。

「ケアマネさんとは連絡は取っていますか?」

「今後もずっとさっちゃんのケアマネさんでいてくれそうですか?」

ケアマネのT口さんとは具体的な用事もないので、確かに連絡回数は減っていて、1ヶ月に1回くらいになっています。

それにT口さんとの関係性も悪くはありませんから、当然ずっとケアマネさんであり続けてくれることに、疑問は抱いていませんでした。

ところが、です。

S田さんがおっしゃるには、さっちゃんが老健等に入所している間はケアマネさんには収入が発生しないと言うのです。

その間、他の方の仕事を入れて、さっちゃんが戻った時にさっちゃんには手が回らなくなることも有りうるのだとか。

そうなんですね、そういうシステムなんですね、知りませんでした。

ケアマネのT口さんはとっても良くしてくださる方ですから、僕としても代わって仕舞われては困ります。

さっちゃんの様子を報告しておこうと思いました。

火曜日の午後3時38分、電話で10分間ほど話し、S田さんとの面談の報告をしました。

 

次に、S田さんはほんの少し嬉しそうな表情で「さっちゃんは立っていますよ」と言うんです。

マスクで表情はあまり読み取れないのですが、嬉しそうな口調でした。

無表情なことが多いS田さんですから、意外に感じられる口調だったんです。

具体的内容を聞くと、端座位がしばらくは可能なこと、長くなると体が傾いてしまう。

補助して立ってもらうと、体に力が入って立った状態を保てている、と言うのです。

でも、これは今月初めにも同様のことを聞いています。

その後、進展した内容はないのでしょうかね?

 

そして、話の内容は今回の面談の核心部分になりました。

それは胃瘻造設手術がいつになるのかということです。

そのために今いちばん問題になっているのが便秘問題、排便状況だと言うのです。

まずは5月排便状況の記録を見せてくれました。

4月に入所した時から便秘の薬は服用しているでしょうから、昔のように1週間とかそれ以上間隔が開くことはありません。

長くとも数日の内には排便があります。

2種類の薬だけではなく、ときおり座薬を使ったり、浣腸をすることもあるようです。

5月中旬からは2日おきとか連日の排便があったりしているようです。

 

S田さんが何故に便秘の改善をすることが大切なのかを説明してくださいました。

腸に宿便やガスが溜まると、腹圧が高まり、胃を圧迫するのだそうです。

圧迫された胃は内容物が逆流し易くなって、吐いてしまい易くなるのだそうです。

喉元に上がって来た胃の内容物が肺へ入ると、誤嚥性肺炎になるとのこと。

唾液や口からの飲み物等が誤嚥されるよりも、胃の内容物は強酸性の胃液が混ざっているので、酷い肺炎になるのだそうです。

 

僕は質問しました。

「さっちゃんは知り合ったころから便秘で、その頃は吐いたりするようなことはありませんでした」

「何故、今は胃の内容物が逆流し易くなってしまったのでしょう?」

S田さんは答えます。

「その頃とは違うんですよ。入院などして体力が弱くなってしまっていますし」

まあ、確かにそうなんでしょうね。

さっちゃんのケースでは便秘が誤嚥性肺炎を繰り返す大きな原因のひとつになっているようです。

S田さんはこうも言いました。

「家へ戻ったとしても、訪問看護師さんに週に2回は来てもらうようにしてください」

「そして、排便状況をしっかりとコントロールしてもらうようにしてください」と。

 

S田さんはさらに厳しい表情でこうも言われました。

「ほったらかしておいては生きられない状況なんですよ。本人も苦しいはず」

「誤嚥性肺炎は繰り返され易い病気ですけれど、なるべく起こさないようにしてあげなければなりません」

「これは胃瘻を造る造らない以前の問題ですよ」

 

この後、S田さんがこの老健におられる医師の先生を呼んで来てくれました。

以下は、その医師のお話です。

「胃瘻造設の手術は全身麻酔になりますから、患者本人の体力が必要です」

「入所して1ヶ月少し経ちますけれど、体調が安定しつつあるようです」

「今の体調を更に安定させることで、この先も見えて来るでしょう」とのことでした。

 

このI老健の主治医(と言うのかな?)の先生は毎週木曜日に診るのだそうです。

そこでその後の方針が決まるそうなんですが、手術だとなれば、S田さんから僕に連絡が来るのだとか。

胃瘻造設が決まると、病院へ1週間ほど入院になるようですね。

 

いつも僕の個人的予想(予感)は外れてばかりなんですが、多分6月上旬には胃瘻造設の手術日が決まると思います。

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I老健に洗濯物を取りに行きました。S田さんから聞けたことは・・・・

2022-05-18 22:23:13 | 介護老人保健施設(老健)

久し振りの好天で今日洗濯日和。

日曜日につづら岩へ行った際の僕の衣服中心に洗濯しました。

午後の少し暑さが和らいだころ、洗濯したさっちゃんの寝巻き、肌着、靴下を持って、I老健へ行きました。

先週の水曜日からの1週間分のさっちゃんの洗濯物も受け取りました。

入浴のたびに着替えるのが基本ですから、入浴のある金曜日と火曜日の着替え分がありました。

それぞれ、寝巻き、肌着、靴下です。

他に寝巻きが1着ありました。

湿気った状態でありましたから、入浴時以外で寝巻きが汚れたんでしょうね。

 

ところで、さっちゃんは寝巻きを6着持っているはずです。

いま着ている1着、今日持って行った洗濯済の2着、今日受け取って来た3着、これで6着ですよね。

来週の水曜日に訪れることにしたのですが、火曜と金曜の入浴で着替えたら、それでギリギリですね。

入浴以外で洗濯物が発生したら、足りなくなってしまいます。

明日洗濯をして、土曜日あたりにその洗濯物を届けてこようかな、と思いました。

 

洗濯物の受け渡しの後で、僕はS田さんを呼んでもらいました。

さっちゃんの様子を聞きたかったからです。

先週お会いした時は、S田さんが多忙な最中で、顔を合わせた途端に「明日電話しますから」と言って、立ち去ってしまいました。

ですから、今日お会いした際に「先週の木曜日は一日中ずうっと電話を待ってたんですよ」嫌味を言おうかと考えていました。

でも、言いませんでした、言えませんでした。

S田さんは僕が一番聞きたがっていることをズバリと話し始めたからです。

「さっちゃんはいま便通がなくて大変なんですよ。

それがないとお腹が圧迫されて、・・・・

胃瘻造設手術も施せない状況なんです。

先週の木曜日に医師からそのように聞いています」

さっちゃんの状態が落ち着けば、胃瘻造設の手術も行なえるようになる、ということなんだと思います。

S田さんにそれ以上のことを質問しても、医師ではありませんから返答できないでしょう。

 

S田さんにそれ以上のコメントを求めるのはでしょうね。

ほんの些細なことでいいので、僕がほっこりするような、さっちゃんの何気ない言動でもあれば、言ってくだされば最高ですけどね。

そのネタだけで、しばらくは僕は時々笑みを浮かべられるでしょうし、温かな涙も滲むでしょう。

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I老健へ洗濯物を取りに行くと・・・・

2022-05-05 22:36:14 | 介護老人保健施設(老健)
先週の水曜日に洗濯物を取りに行くと、1週間たったのに洗濯物はありませんでした。
それから1週間、昨日また洗濯物を取りに行きました。
午後に洗濯物を取りに行くことは伝えてありますし、顔も覚えられたのでしょうか?
僕の姿を見ると、事務の方が洗濯物置き場を探し始めました。
洗濯物はありました。
パジャマタイプの寝巻き1着、肌着1着、靴下1足が入っていました。

すると、S田さんが僕の方へ歩み寄って来て、こう言います。
「看護師さんがさっちゃんの様子を話してくれるそうですから、そこ(椅子)に座って待っていてください」
すぐに看護師さん(看護師長だったかな?)が来てくださって、隣りの椅子に座り、話してくださいます。

食事(経管摂取ですけれど)については、
「朝の10時と夕方5時ころに食事をしています」
「400kcalずつ、1日に800kcalですね」
「体も細くて小さいので、医師と相談しながら、とりあえずこの量で試しています」
「車椅子に乗った状態で、ナースステーションのテレビの前に連れて来て、そこで食事をしてもらっています」
「食後もしばらくは車椅子に座ってもらっています」


吸引については、
「朝起きた時に、少し痰が溜まっていることがあるようですね」
「時々咳をすることがありますよ」
「それで上手く痰が上がって来てくれれば吸引もし易くなるんですがね」
「食事の際に口腔ケアもしますから、その時に口腔内の水分の吸引もします」
「その日の状態にもよりますが、入所したころよりも痰の出方は少なくなったと思いますよ」


「いつも何か喋っておられますね」
「体に触れた時に吃驚されたりすると、『ああご免なさいね』と謝まるんですが、その後など何か喋っていますね」

僕の個人的な感想ですが、意味不明の言葉でも何か喋っている方がさっちゃんの状態はいいのだと思います。

リハビリについては看護師さんは直接タッチしている訳ではないので、時折見かけた時の印象です。
「端座位もけっこう出来ているように感じますね。もちろん長くはまだ無理でしょうけれど」
「立っている姿もよく見かけますよ。引っ張って立たせてるわけでもないようですし」

そんな姿がよく見られるということは、さっちゃんが座ったり立ったりすることを嫌がってはいないと言うことでしょうね。
骨折で入院したA病院でも、肺炎で入院した災害医療センターでも、リハビリを嫌がることがあったようです。
体調が悪いわけですから、さっちゃんとしてはリハビリどころではなかったのかもしれませんね。
今は体調も落ち着いているので、リハビリも楽しいのかもしれません。
そうであって欲しいですね。
長く座れるようになって、立ち上がれるようになって、少しでも歩けるようになって欲しいと願っています。

他にも幾つか聞きましたけれど、忘れました。
そのうちS田さんがやって来て、看護師さんに何やら告げています。
雰囲気からすると、看護師さんに急な用件が発生したみたいです。
急いで建物の奥に入って行く看護師さんに向かって、「長い時間、有難うございました」と声を掛けるのがやっとでした。
S田さんもそのまま去って行きました

今回の看護師さんとの話の場をセッティングしてくださったのは、S田さんだと思います。
先週の面談で僕はS田さんに訴えました。
「コロナ禍で面会も出来ませんから、家族にとってはS田さんからのひと言だけでも本当に心安らぐんですよ」
思わずぐんで、そう訴えたんです。
その想いがS田さんに伝わったんだと思います。
彼女は心優しい方なんですね。
でも、いろいろな振る舞い方は本当に下手ですよね。
今回も看護師さんとの話が終了する時にほんのひと言でも言ってくださればいいのにね。
「済みませんね。看護師に急な用件が発生したものですから」
例えば、それだけ言葉をかけてくだされば、相当印象は違いますよね。
何の言葉もなく、S田さんも行ってしまったのですから。
ひとり取り残された僕は、寂しく帰るしかありません。
まあ、でも、いいです。
看護師さんと話が出来たのは、S田さんの優しさの所以ですからね。
感謝です。


この日の夕方、散歩しました。
前日の3日に山を歩いたので、疲労した筋肉を少しでもほぐそうと思ったからでもあります。
いつもの基本周回コースを歩くと、さっちゃんとの想い出ばかりが思い出されます。
車椅子でもいいので、また一緒に散歩したいものです。


▲18:21。いつも見えている奥多摩の大岳山ですね。もう10分ほど早く家を出てくれば良かったと思いました。山の端に夕陽が沈む直前の短い時間が夕景がいちばん輝く瞬間だからです。陽が沈んで、時間も経っているので、夕景から輝きが失われています。


▲18:27。ISOを1600にして撮ってみました。つくづく人間の眼は凄いなと思います。僕の眼にはこの景色はもっと明るく見えていますし、草の緑色もより美しく見えています。さらには、夕空ももっと橙色が濃く見えている部分がありますし、上空はまだ昼の青みを残しています。その全てが人間の目には同時に見えるんですよね。ひとつ前の写真は、夕空の橙色を写そうとしたのですが、そうすると、手前の山や河原は真っ黒になってしまいます。橙色だって、もっと綺麗な橙色なんですけどね。


▲18:29。米軍基地から飛び立ったオスプレイです。僕はオスプレイは大嫌いです。まあ、他の飛行機やヘリコプターも軍事用ですから大嫌いですけどね。世界中から軍事用の物がなくなる日が来て欲しいですね。そんな素朴な感情と安全保障や国防とは別物だということも理解しているつもりですが、嫌いだという感情はどうしようもないですね。


▲18:47。三日月です。この角度ならさっちゃんも見つけられると思います。見つけると「あ、」とか、声を発してくれると思います。


今日、昨日よりも10分ちょっと早めに散歩に出かけました。

▲18:08。夕陽があるのとないのとでは、夕景の美しさやインパクトが違いますね。
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