さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

昨日の退院の日から怒涛の2日間が終わりました。喜びと不安と疲労の日々が始まりそうです

2022-02-25 23:25:18 | 大腿骨転子部骨折
この「大腿骨転子部骨折」カテゴリーで書くのも今日が最後になると思います。
昨日は退院の日で、さっちゃんの現実に直面させられる日でしたから、驚きや不安に翻弄される1日でした。
これから以降もそれらのことは消滅することなく継続していきます。
でも、次第にそれが日常化して慣れて行き、僕の心の中にも耐性が形成されていくのだと思います。

今日は1日中ぼお~っと出来ない時間が続きました。
その詳細は書くと長くなってしまいそうですから、時間を追っての箇条書き程度に留めたいと思います。

●10時10分
 訪問介護サービス提供責任者来宅、契約を結ぶ。
 一緒にケアマネージャーさんも来宅。
●10時30分
 上の二人に加えて、訪問看護をお願いする事務所から2名が加わって、サービス担当者会議を持つ。
●11時
 毎週金曜日の訪問看護の初回が実施される。
 途中、同事務所のリハビリ担当者も合流。
●14時
 福祉用具レンタル事業所所長来宅し、介護ベッドのレール交換と使わないことにした車椅子を回収。
●16時
 訪問介護のためヘルパーさん来宅。
 (午前中に契約に来られた方でした)
 この日はオムツ替えだけ。


さっちゃんは正午過ぎまでベッドの中に居ました。
その後、車椅子に移り、着替えもしました。
着替えの際、両腕を万歳する動作をしてくれないので、大変です。
入院前はちゃんとやってくれていたのに。
ズボンを穿かせる時には何が気に喰わなかったのか、足をバタバタさせて僕を蹴ろうとします。
でも、まったく蹴る動作になっていないので、僕の太股の上で両足の足踏みをしているような感じにしかなりません。

今日もさっちゃんは食べてくれません。
昨日からOS-1ゼリー(200g)を飲んでもらっているのですが、昨日は20gほど、今日は100gほどでしょうか?
口に入ったうちの数分の1は口の端からこぼれ落ちています。

今日は天気が良かったので、ベランダ側の広い窓のそばに車椅子を止めて、日向ぼっこしました。
僕もソファに座って、さっちゃんと向かい合わせです。
さっちゃんの顔を眺めたり、漫画を読んだり、さっちゃんにOS-1を飲んでもらったりしていました。
今日唯一の長閑かつ幸せなひと時でした。

看護師さんやヘルパーさんからたくさんの学ぶことがありました。
今日は疲れて早く眠りたいですから、そんな内容は今後の機会に譲ろうと思います。

昨日同様、僕は疲れて、日没後さっちゃんの横で寝てしまいました。
目覚めると、7時15分。
さっちゃんに起きてもらって、夕食を食べてもらおうとしたのですが、起きません。
声を掛け、テレビを点け、部屋を明るくしても起きません。
僕はお味噌汁だけを作り、冷凍したご飯をレンチンし、レトルトカレーを温めて食べました。
今週は新型コロナワクチン接種もあったので、少量の晩酌も飲まないままです。
さっちゃんがよく食べ飲んでくれないと、晩酌する気分にもなれないですね。

今日はさっちゃんの笑顔を見ることはありませんでした。
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退院! 退院・・・・

2022-02-24 23:45:22 | 大腿骨転子部骨折
今日は嬉しいさっちゃんの退院の日です。
と同時に、厳しい現実を見せつけられる日の始まりでもありました。


▲10:08。介護ベッドを搬入した日、車椅子も2台持って来てもらいました。使い比べてみて、どちらかに決めますが、最初からほぼどちらかは決めています。今日は返そうと思っている車椅子を押して、病院へ向かいました。昔、頚損の女性の車椅子を押したことがあるのですが、その時の車椅子と比べると、軽くて車輪も小さくて細いですから、道路のほんの小さな凸凹も響いて来るんですね。乗車駅も降車駅もエレベーターがあって、車椅子でも問題はありませんでした。


▲11:17。病棟のナースステーションへ行き、さっちゃんの着替えを渡しました。今日までの今月入院費の請求書をもらって、支払い終わり、再度病棟前のフロアに戻ると、さっちゃんが着替え終わって待っていました。


▲11:43。病院に手配をお願いしていた介護タクシーに乗って、自宅に向かいます。写真は到着して、介護タクシーから降りて来るさっちゃんです。それにしても、介護タクシーって高いんですね! 有難かったですけれど。


▲11:52。自宅に戻って、食卓のさっちゃんの定位置に戻ったさっちゃん。ここが自分の家だって理解しているのでしょうか? 上顎の入れ歯は外しています。下顎の自分の歯は4本あったのが3本になっていました。

退院を機に、さっちゃんの顔は修正を加えないことにしました。
ありのままの姿を残したくなったのです。



▲12:35。少しも食べたり飲んだりしてくれません。それに急に環境が変わって疲れもしているでしょうから、ベッドで寝てもらうことにしました。立たせたり、寝かせたりの単純な介助動作ですが、なかなか難しく、熟練も必要な作業ですね。

その後、夕方前オムツを替えてみました。
とにかく初めてのことなので、上手くいくはずはありません。
病院でのオムツとパッドを外しました。
そして、先日購入したオムツと入院前に使っていたパッドに替えます。
パッドをセットしておく際、パッドのセット位置がこれでいいのかどうか不安です。
布団の上にオムツを置くのですが、ちゃんと体の中心線と合っているかどうか分かりません。
明朝が心配ですね。

僕も何となく疲れてしまって、日没の頃、さっちゃんの横に入って寝てしまいました。
起きると、7時。
さっちゃんの夕食を準備します。
昼に何にも食べてくれなかったので、まだあまり食べないと思います。
玉子かけご飯、クリームチーズ、かぼちゃの煮物、キウイを用意しました。
口の中には入れてくれるのですが、噛もうとしませんし、飲み込もうとしません。
いつまでたっても、最初のクリームチーズが白いくちゃくちゃな姿で口の中に残り続けているんです。
たま~にほんのちょっとだけ飲み込むこともあるのですが、口の中の大部分を飲み込むことはありません。
1時間ほど経っても、口の中に入ったのはスプーン2、3杯ほどだけ。
せっかく上の入れ歯も入れたのにな。

僕は諦めて、上の入れ歯を外し、口腔ケア用ウェットティッシュで口腔内を拭き取ります。
食べ物がたくさん残っていました。
そして、さっちゃんを寝巻きに着替えさせて、寝てもらいます。
僕の夕食は9時からになってしまいました。

食べたり飲んだりしてくれないのが、いちばん僕には堪えますね。
心配で堪らなくなってしまいます。
でも、病院でも食べない日と食べる日が極端にあったようですし、明日は食べてくれると信じるしかないですね。

今日は一度だけ、とっても嬉しいことがありました。
オムツを取り替えた後だったでしょうか?
さっちゃんが薄っすらとですが笑顔を浮かべて、僕を見つめてくれました。
さっちゃんの表情から笑顔が消えない限り、僕の心には光が差し込み続けます。
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さっちゃんに会って来ました。PTさん、看護師さん、相談員さんから話を聞き、ケアマネさんと退院に向けての相談をしました

2022-02-20 22:50:08 | 大腿骨転子部骨折
このブログ記事を水曜日の夜から書き始めていたのですが、いろいろとあってこんなに遅くなってしまいました。
木曜日と土曜日を歩いて来ましたから、その晩は疲れとかで早めにダウン。
山へ行く前夜も早めに寝ることにしましたし、そしてそして、ロコ・ソラーレですよ!
カーリングは観ていると面白くて、ついつい最後まで観てしまいます。
以上、遅くなってしまった言い訳でした。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

先週の月曜日、A病院から電話がありました。
「水曜日にさっちゃんのリハビリに立ち会っていただくことになりました」
以前からその可能性は聞いてはいましたが、コロナ禍ですから難しいのではと思っていました。
「今日から毎日、体温を計っておいてください」
高齢者に対して、緩い条件だなと思いましたが、さっちゃんが2月10日新型コロナワクチンの接種を病院で受けたからなのでしょうね。
A病院ではファイザー社製を使うと聞いていたのですが、接種済証にはモデルナ社製のシールが貼ってありました。
(ちなみに僕は今日、ファイザー社製のワクチンを接種しました)

水曜日、自転車でA病院へ着くと、駐輪場でケアマネさんと会いました。
裏の入り口から入り、体温を計り、手指の消毒をし、面会するための書類に記入します。
リハビリ室の入り口前の長椅子に座って待っていました。
しばらくすると、さっちゃんが車椅子でやって来ます。
PTさんが車椅子を押して来ます。
車椅子の横には点滴の台も一緒に付いて来ました。
薬とかではなく、水分補給程度の意味合いのようですね。

リハビリ室に入り、PTさんからさっちゃんのリハビリの様子を聞きました。
結論から言うと、さっちゃんには歩く能力はあると思うけれど意欲がない、ということのようですね。
気持ちが前向きになると(そんなことは滅多にないそうですが)、支える物があればそれを支えに少し歩くことも出来る、そうなんです。
歩く手前の立つことも、気分次第でムラがあるみたいですね。
PTさんがさっちゃんの脇の下に両手を差し入れて、さっちゃんが立つ際に支えてあげます。
車椅子からベッドに、ベッドから車椅子に、そんな時にまずはさっちゃんに立ってもらわなければなりません。
立とうという気持ちが弱いと、体が後傾したり、膝折れしたりするようですね。
ただ、リハビリに際しては無理に立たせようとしたり、歩かせようとしたりしない、とPTさんは言います。
そうですね。
認知症ですから何故リハビリを頑張らないといけないかが理解できないのです。
理解できていれば、少々厳しくスパルタでもいいのかもしれませんがね。
理解できませんから、無理にやらせると、嫌なことをやらされると思って、益々やりたがらなくなるのでしょうね。
僕も気を付けたいと思います。

ベッドのことも聞いてみました。
ベッドから車椅子に移る際には、ベッドの方が高い方が移り易いそうです。
逆に、車椅子からベッドに移る際は、ベッドの方が低い方が移り易いのだそうです。
高→低の移動が楽なんですね。
僕はベッドの高さは固定して、ベッドの背部分と膝辺りだけが上がればいいと考えていました。
ベッドを電動で動かすのですが、動かす箇所が多くなるとレンタル料金も高くなりますから。
でも、ベッドの高さも動かせる方がいいようですね。
それに、オシメ替えをする際にベッドが低いと介助者が腰を傷めて仕舞いやすいんだそうです。
ですから、介護ベッドも2モーター、高さ調節も出来るタイプに決めました。

看護師さんからは主に食事や水分摂取のことを聞きました。
1時間くらいかけて食事介助してくださっていたみたいです。
さっちゃんは食べる気分ではないと、絶対に口を開けてくれません。
それは家でもそうでした。
順調に食べていて、半分くらい食べたところで急に食べなくなることもよくありました。
食事を拒否しているような雰囲気は一切ありません。
ただ、もうこれ以降は口を開けなくなるんです。
ほとんど全部食べることもあったそうです。
それも以前と一緒ですね。
噛まなくても大丈夫なような柔らかい食事だったようですね。
ミキサー食だったようです。
ミキサー食がどのようなものだか、僕には食べた経験がありませんから分かりません。
ひとつひとつのおかずの味が区別できればいいのですけれど、複数のおかずを一緒にミキサーしているとしたら、嫌ですね。

水分摂取については僕はよく分かりませんでした。
つまり、入院前と入院後の状態が違っているようなのです。
普通の液体状の物を与えると、誤嚥する恐れがあるので危ないと言うのです。
病院ではお茶を飲んでもらう際にもとろみを付けていたようなんですね。
とろみを付けたり、ゼリー状の物を与えて欲しいと言われました。

入院の前半は昼間もほとんど寝ているような日が続いたそうです。
途中から、車椅子では目を開けている状態が保てるようになったそうですね。
でも、やっぱり昼間でもベッドに入って寝ることは多かったみたいですけれど。
これはリモート面会でも同様でしたから分かりますね。
家でも寝ている時間が当然多くなる訳ですから、褥瘡予防の観点からベッドマットのアドバイスもくださいました。
体圧を分散するタイプのマットを選ぶことにしました。

他にもいろいろとPTさんと看護師さんからは教えていただいたのですが、この程度に留めたいと思います。

さっちゃんが病室に戻ってからはケアマネさんと打ち合わせしました。
介護ベッドやマット、車椅子のことを相談しました。
僕はケアマネさんから預かっていたカタログを見て、ベッドや車椅子の候補は考えていましたから、その線に沿って手配してもらうことになりました。
訪問看護のPTさんと看護師さん、そしてオムツ替えや清拭の指導をしてもらうヘルパーさんの手配をお願いしました。
上記の点は当日の夕方にはケアマネさんから連絡が来て、ほぼ手配終了です。

最後になりますが、さっちゃんの様子です。
点滴中だったこともありますが、この時はさっちゃんのリハビリはありませんでした。
PTさんによれば、この日は午前中に2回リハビリを行なったそうです。
さっちゃんは大人しくマスクを付けています。
マスクにも慣れたようですね。
目の表情には普通に生気が感じられました。
虚ろな感じではなかったですね。
時々、何やら喋っています。
僕はさっちゃんの手を握っているのですが、さっちゃんも僕の手をしっかりと握り返します。
それは僕だからという訳ではないようで、さっちゃんは一度握ったものは取っ手でも人の服でも何でもなかなか離そうとしないんです。
赤ちゃんの把握反射と同質のもののように感じられます。
でも、しっかりと僕の手を握ってくれると、嬉しくなりますよね。

さっちゃんがこの日最初に僕とケアマネさんを見た時、その表情がほんの少し変わったように思いました。
僕の一人合点かもしれませんが、僕やケアマネさんのことを覚えていてくれたからだと信じたいです。
知らない人に囲まれて、知らない場所で、2ヶ月間も過ごしたさっちゃんはどんな思いだったんでしょう。
自分が骨折して手術したことを理解できていないでしょうし、忘れてしまっていることでしょう。
何も分からない中で、過ごす不安感は如何ほどなんでしょう?
コロナ禍でさえなければ、毎日でも直接何時間でも面会することが出来たのに・・・・
場所が変わっただけで、身近な人と引き離されることはなかったのに・・・・
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さっちゃんの退院準備に向けて、ケアマネさんと相談しました

2022-02-12 23:29:05 | 大腿骨転子部骨折
この文章は本当は昨日書く予定でした。
でも夕食後、何となく疲れて眠ってしまって、目が覚めたら夜中だったんです。
水曜日に山を歩いて来て、木曜日と金曜日、ふた晩続けて夕食後に眠ってしまいました。
山歩きの疲労が簡単には抜けない体になってしまったのかな~ぁ?

それはともかくとして、昨日の午前中ケアマネさんが家に来てくださいました。
福祉用具・介護用品レンタルのカタログも持って来てくれました。
ベッドや車椅子は事業所にあればすぐにでも、なくても3日くらいで届けてもらえるようです。
ベッドは退院する前に準備しておかなければなりませんね。

入院するまではセミダブルのマットを敷いて、畳の上で二人一緒に寝ていました。
でも、もっと昔は長い間、普通サイズのベッドに二人寝てましたから、介護ベッドでも二人で寝ることは出来ると思います。
介護ベッドにもセミダブルサイズくらいあってもいいのにな、と思いますけどね。
二人で寝ることは想定していないようですね。
可能な限り、これまでの生活スタイルを変えないでいたいと思いますから、セミダブルサイズも検討してくれていいのではと思いますけどね。

介護ベッドは電動で背中や膝の部分の角度が変えられるようです。
ベッドサイドのレール(柵)やベッドにあわせて自由に動くマットなども必要になるようです。
また、ベッドを置くとなると、置く位置も考えなければなりません。
基本、これまで布団を敷いていた場所に置くのですが、この機会に少しだけ部屋をすっきりと模様替えしたい気分ですよね。
さっちゃんの入院中に部屋を掃除したり整理したりしよう、とブログにも書いたのに、結局な~んにもしませんでした。
掃除もほとんどしなかったので、昨日ケアマネさんが来宅する直前に慌ててする始末。
さっちゃんが家に居てくれないと、僕は掃除すらしないのです。

車椅子についても、相談しました。
看護師さんはリクライニング出来るタイプがいいかも、と言っていましたが、そこまで必要かどうか、僕にはまだ分かりません。
リクライニング出来る車椅子だと折り畳みは出来ませんから、タクシー等に乗る際どうなるのでしょう?
家の中で、車椅子に長く座っていて、背もたれを倒してリラックスするわけでしょうが、ベッドに居てもいいわけでしょうしね。
レンタルの車椅子も容易にチェンジは出来るようですから、とりあえず普通の車椅子でもいいのでは、とケアマネさんは言ってくれました。

退院時、どのように迎えに行くかも相談しました。
車椅子をこちらから持って行って、それに乗って帰るのか、最初は病院の車椅子を借りるのか?
でも、前もって車椅子で自宅の中を動いてみないと、さっちゃんの生活動線すべてを通ることが出来るのかどうか確認できませんよね。
狭くて、物がたくさん置いてある我が家ですから。
折り畳み出来ないリクライニング車椅子では僕が病院へ持って行くのは大変ですよね。
電車に乗って持って行けばいいと言えばその通りなのですが。
病院からは介護タクシーを予約して、車椅子ごと乗ればいいとは考えています。
初っ端から、電車移動は僕自身も不安ですしね。

さっちゃんが帰宅してからのトイレと入浴についても相談しました。
トイレ(排泄)は現状完全なオムツ生活です。
赤ん坊のように寝たままオムツを交換するわけです。
僕は赤ん坊のオムツ交換の経験もありませんから、しばらくは実地での指導をして欲しいと頼みました。
動画等でノウハウの基本を理解しても、実際に行なってみないと分からないコツなどがあるはずですからね。
そのために、さっちゃんの退院直後から1ヶ月間くらいはヘルパーさんに来てもらうことにしました。
その間に僕を指導して、心配のないレベルにまで上達させてもらうのです。
最初は毎日でしょうが、だんだん2日に1回とか週に2回とかに減らして行って、1ヶ月間ですね。

入浴に関しては、バスタブを家に持ち運んで、本格的に入浴するというのもあるのですが、僕はいきなりそこまでする必要性を感じません。
デイサービスやショートステイに行けるようになれば、そこで入浴は出来るでしょうし。
まずは清拭すればいいのかな、と思っています。
これもヘルパーさんの指導を受けて、僕自身が完璧に出来るようになりたいと思います。

また、そのヘルパーさんが男性でもいいか、女性の方がいいか? も話し合いましたけれど、まあ女性の方がいいのでしょうね。
さっちゃんは体重も軽いですから、女性の力で十分だと思います。
一緒に僕もいるわけですからね。

あと訪問看護ですが、以前のように言語療法士(ST)さんに来てもらうことはしばらく考えないことにします。
言語リハビリを続けて来たのも、そのリハビリ効果と言うよりはさっちゃんが社会との接点を持ち続けることに意味を感じていたからです。
しばらくはSTさんではなく、PT(理学療法士)さんに来てもらって、歩けるようになる指導をしてもらおうと思っています。
これも退院後すぐから行ないたいですね。
この件もケアマネさんが手配してくれることとなりました。

他にも通院のこともケアマネさんから聞かれました。
さっちゃんの掛かり付け医のH沢クリニックにはこれまで通り通うつもりです。
天気のいい日に車椅子を押して行くことになるでしょうね。
大きな病院の神経内科の先生の元にも通えればいいですね。
この先生は認知症のさっちゃんにとっては主治医になってくださっています。
通う方法が問題ですけれど。
さっちゃんが車椅子での移動にどの程度耐えられるかですね。
予約の日に雨が降ったりしたら、タクシー利用も仕方ないかもしれません。
同じ病院のリハビリ科にはもう通う必要性はないのではと思います。
3ヶ月に1回だけ、神経内科の先生に診てもらうだけで十分かと。

いろいろとケアマネさんと相談しましたが、他にはデイサービスやショートステイをどうするか、ということくらいですかね。
退院後しばらくは、そのことは考えないことにするしかありません。
さっちゃんがデイサービスに通うことが出来るかどうかを見極めないといけませんしね。
通えそうだとなった際には、今までのデイサービスでは車椅子のままでは無理です。
車椅子でも大丈夫な場所を探さなければなりません。
契約しているショートステイの同じ建物で、デイサービスもやっていて、車椅子でも大丈夫ですから、そこにお願いするのがいいのかなと思ってはいます。

兎にも角にも、自力で立ち上がって、自分で歩けるようになって欲しいですね。
そのためには立とうとする気持ち、歩こうと思う気持ちが何よりも芽生えないと駄目ですよね。
そんな気持ちが芽生えるためにも、生活の中で楽しかったり嬉しかったり喜んだりする瞬間瞬間を増やしてあげたいと思います。


     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

昨日散歩して来ました。
さっちゃんの車椅子を押しての散歩を想像しながら歩きます。


▲16:17。ほぼ半月(上弦の月)が青い空に浮かんでいました。この時刻ですから、まだ弦の方が下ですけどね。さっちゃんにはこんな白い月はなかなか見つけられないかもしれません。


▲16:18。奥多摩前衛の山々が見えています。左のピークが大岳山1266.5m、中央には御岳山の峰々が見えています。手前の多摩川はその山々の向こう側から流れて来たのです。


▲16:20。まだ少し高い太陽が多摩川の流水面で輝いています。


▲16:26。次にここで写真を撮る時は、さっちゃんの乗った車椅子も写っていることでしょう。
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電話で看護師さんと話をしました。すると・・・・

2022-02-07 22:19:23 | 大腿骨転子部骨折
今月初めに新型コロナワクチンの3回目接種券の扱いについて、A病院に電話しました。
方針が決まったら連絡をくれることになっていたのですが、一向に来ません。
今日リモート面会の日ですから、その時に持って行ければと思い、僕の方から連絡を入れたんです。
すると、折り返しの電話で看護師さんと次のような会話をしました。

まずは接種券について。
「今日、持って来てください。裏面の予診票にも記載お願いします」
A病院でワクチン接種をしてくれるのだそうです。
さっちゃんはモデルナ社製ワクチンを接種することになっているんですが、A病院ではファイザー社製を接種するのだそうです。
まあ、どちらでも構いませんけれど、前の2回はファイザーなので、慣れている分安心感はありますね。

その後、いきなり核心的な話となりました。
医師、看護師、PTとの話し合いの結果を教えてくれたのです。
前回もある程度聞いていたことと同じなのですが、ほぼ最終方針が出たようなんですね。
さっちゃんのリハビリに対する意欲が見られないので、このまま入院していても意味がない、と思われるとのこと。
ならば、退院して、家庭なり施設なりで過ごすようにした方がいいのではないか、と言うのです。
僕もさっちゃんの様子、特にリハビリの様子を聞いていて、それなら早く退院させてもらって、一緒に暮らしたいと思っていました。
立つ、歩くのリハビリなら家でも続けられると思うんです。

看護師さんのそのような話を聞いて、僕は嬉しく感じました。
もちろん、リハビリが進んでいない状況は残念ですけれど、さっちゃんが家に戻って来ることは待ちわびていたことですからね。

病院では食事、トイレ(排泄)、着替え、入浴、口腔ケア、・・・・、何もかもがすべて介助だったそうです。
それは入院前からほぼそうですよね。
ただ、食事はあまりに食べてくれないので、ミキサー食のようになっていたようです。
1時間くらいかけて食べてもらっていたようですね。
それでも、ほとんど食べてくれないことが多かったとのこと。
体重を聞くと、31.5kgだと言っていました。
これも入院前と変わりません。
入院中は歩くことも出来なかったわけですから、お腹も減らなかったでしょうし、もともと小食なのに、食が更に細くなっても仕方ありませんよね。

トイレ(排泄)については、まったく意思表示がなかったそうです。
寝ている姿勢で着脱する完全なオムツ生活になっていました。
立ったり歩いたりも出来ない訳ですから、当然、家でもオムツ生活が続くことでしょう。
僕自身がオムツの着脱のノウハウを身に付けなければなりません。
「動画等を観るだけでは分からないことも多いので、ケアマネさんと相談して
実地で教えてもらうように出来ればいいですね」
と看護師さんも話されていました。
それは僕も以前からケアマネさんとはそのように話し合っていました。

車椅子についても話が出ました。
「車椅子に座っている時間が長くなるので、リクライニング出来る車椅子がいいかもしれない」とも言っていました。

「ケアマネさんとよく相談して、退院後の受け入れ準備状況を連絡してください」と言われました。


看護師さんとの話が終わり、僕はすぐにケアマネさんに連絡しました。
介護用ベッドと車椅子のレンタル、オムツのことなどを話しました。
ケアマネさんがいろいろと調べて、金曜日に家に来てくださることになりました。
そこで諸々決めて、病院に報告し、退院の日程が決まるんだと思います。
まあ、いろいろと不備な点も浮上してくるでしょうから、順調に行っても来週中、そうでなくとも今月中退院となるんだと思います。
嬉しいな!


看護師さんとケアマネさんと話していたら、瞬く間に出かける時間が近づいて来ました。
カップ麺を食べて、すぐに自転車でA病院へ向かいます。
往復で1時間以上、往きには上り坂もたくさん続きましたけど、左足は大丈夫でした。
岩トレは脚の筋肉にかなりの負荷がかかりそうなので、しばらくは無理しない方がいいのかもしれません。
でも、普通のハイキングは実践した方が良さそうですね。
さっちゃんが退院するまでに何回も歩いておこうと思います。

脚の心配もあるので5分ほど早く、余裕を持って出たのですが、いつもと変わらぬ時間がかかって病院に到着しました。
時間が空きましたから、病院に着いてから予診票を記入できました。
そして、リモート面会です。
今日もさっちゃんの眼はずうっと開いていました。
覚醒状況は良かったみたいですね。
視線もあちらこちらに動いていましたし、マスクをしているので見えませんが、何やらよく喋ってもいました。
ただ、僕が映っている画面を注視することはほとんどありません。
その画面の意味するところが理解できていないのでしょう。
それに、画面に映っている人物が僕だということ、さっちゃんにとっての夫が映っているんだと分からないのだと思います。

今日は僕もさっちゃんの映像を見ながら、今月中にはさっちゃんが家に帰って来るのだから、と思って見ていました。
これまでは次の2週間後まで、まったく姿を見ることも出来ませんでしたから、自分の眼にしっかりと焼き付けておこうと思う気持ちが強かったんです。
でも今日は、ちょっと違いましたね。
もうすぐ、生身のさっちゃんと一緒に暮らせるんだ、そう思うと、リモート面会への必死さ加減も弱くなっているようでしたね。
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A病院に電話していろいろなことを話しました

2022-02-01 23:01:43 | 大腿骨転子部骨折
さっちゃんが入院しているA病院に今日電話しました。
まず最初の用件は次のリモート面会の予約です。
これはすぐに決まりました。
来週の月曜日です。
前回もそうでしたけれど、僕が最初の予約者だったようですね。
そんなにリモート面会の希望者がいないのならば、毎週可能なようにしてくれたっていいのにな。

次の要件は新型コロナワクチンの3回目接種券が送られてきたので、その取扱い方を聞きたかったのです。
指定された接種日にはまだ入院していることが確実なので、僕としてはA病院で接種してもらえればいいなと思っている訳です。
ですから、接種券をA病院へ持って行けばよいのかどうか等聞きたかったわけです。
A病院側の回答はこうでした。
「まだ病院としての方針が決まっていないので、決まり次第連絡します」
方針決定が遅すぎますよね。
こんなことは随分前から分かっていることなので、もっと前から決めておくべきことです。
まあ、仕方ありませんから、病院からの連絡を待つしかないですね。

ワクチン接種の件では、入院している病棟のナースステーションに電話を繋げてもらいましたから、そのままさっちゃんの現状を聞くことにしました。
なかなか困難な状況のようですね。
進展もほとんどないようです。

問題点の第一は食事をなかなか十分に摂れないこと。
なかなか食べてくれなくて、栄養不足になりがちなので点滴で補ったりしているようです。

問題の第二は昼間の覚醒状況。
眠ったような状況が多くて、リハビリ等何かをしようとする意欲に乏しいこと。
リハビリに対する意識が弱くて、リハビリに取り組んでくれない。
ですから、まだベッド脇に座ったり、ベッドから車椅子に移ったりは、すべて介助が必要となる。
リハビリで歩けたとしても、両腕で平行棒を掴んで少し歩ける程度だそうです。

さっちゃんを担当している医師と看護師とPTとで話し合いの場を持ったそうです。
詳細は話してもらえませんが、上記のようなことがもっと詳しく話し合われたんでしょうね。
退院の目途などについても僕の方から聞いてみましたが、何も答えてもらうことは出来ませんでした。
これは僕自身の推測ですが、リハビリ等の効果が期待できないようであれば、退院後の受け入れ態勢を含めての相談があるような気もします。
現状のままなら、自宅で僕自身や訪問リハビリのPTさんでリハビリを行なっても同じではないかと思います。
一番心配なのは、さっちゃんがどれくらい食事を食べようとしないのかですよね。
何でも少しでも進展があればいいのですけれど。


今日も夕方、少しだけ散歩して来ました。
退院後は恐らく車椅子になるでしょうから、さっちゃんを車椅子に乗せて散歩する光景を想像します。
そして、芝生の広場では車椅子から立たせて、さっちゃんの両手を取って立たせ、少しだけでも歩いてもらいます。
こんな散歩を午前中と午後に1日2回行ないます。
病院のリハビリルームでよりも、多摩川土手の自然豊かな場所での方がさっちゃんは気分も前向きになるはずです。


▲16:05。今はもう日没時刻は17時を過ぎています。まだ、この時刻では陽は高くにありますね。雲があったのでこんな写真が撮れました。
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今日はさっちゃんとのリモート面会の日でした。その様子は相変わらずですが、眼だけはずっと開いていましたよ

2022-01-24 23:36:49 | 大腿骨転子部骨折
昨日の日和田での岩トレが影響したのか、今朝はなかなか起きられませんでした。
アラームをセットしてある7時半に起きてから、2度寝、3度寝と繰り返し、最終的に目覚めたのは何と! 何と! 12時半!
目覚めて良かったです。
着替え、トイレに行き、朝食(昼食だ)を食べて、1時15分には自転車で出発。
朝食も豚まんをレンチンして食べ、バナナ1本食べました。

時間的には余裕を持って病院に到着。
リモート面会の部屋に入ります。
前回の若い真面目そうな男性担当者がいました。
画面を写真撮影する許可を彼から貰っておこうと、話しかけようとする直前にもっと真面目そうな男性職員が僕に近づいて来ます。

「○○課の◇△ですが、写真撮影は駄目なんですよ」と僕に対して告げに来られたようです。
「リモート面会が月に1回なんて残酷過ぎです」と僕が電話で話し合った、あの◇△さんです。
「でも、最初にもっと年配の男性の方から『画面だけならいいですよ』と言われたものですから」と言うと、
「注意書きに書いてあるように、撮影は禁止なんです」
「ただ、『許可のない限り』ですよね。僕は許可を受けたんですから」
「ですから、許可は出来ません」
「え~? 許可できない理由は何なんですか? 終了後、撮影したものをチェックしてくれたっていいですから」
「それでも許可は出来ません」

ここまで言われると、僕には反論の余地はありません。
何がそんなに駄目なんでしょう?
愛する妻の最新の姿を写真に撮っておくことの何が一体駄目なんでしょう?
僕にはまったくまったく理解できません。

リモート面会自体は今までと変わりありませんでした。
僕が「さっちゃ~ん」と何度も何度も呼びかけるだけです。
ただ、今日はさっちゃんがずっと目を開けていました。
前回までのように、目を閉じっ放しの中でたまに目を開けるのとは違います。
そんな時の目の開いている様子は弱々しい感じがします。
ぼおっとした感じです。
でも、今日の様子は違いました。
力強くぱっちりと目が開いていました。
(これはかなり僕の主観が入っていると思いますが)
写真が撮れていればその違いも分かってもらえたはずなのになぁ!

ただ、さっちゃんの視線はなかなか僕が映っている画面には向かないようです。
側にいるリモート面会を担当している事務の方(多分)の方を向くことが多いようです。
画面の中の人物に特別な意識が向かないのでしょう。
見たとしてもその人物が僕だと、さっちゃんの夫だと分からないのでしょう。
僕の顔を時折り見てくれること、そして声をずっと聞いていてくれること、それだけで十分だと納得するしかありません。

リモート面会時間はたったの15分間です。
その少し前に「そろそろ終了時間ですから」と若い真面目そうな男性職員が告げに来ます。
僕の心にはその声が冷たく響きます。
プツンと切られ、さっちゃんの姿が消えます。
また、最低でも2週間、さっちゃんの顔すら見ることが出来なくなります。
これもコロナ禍の残酷さの一面ですね。


病院で12月分の医療費等の支払いをして、途中買い物をしながら家に帰りました。
帰宅後、PCチェックやらPCでの用事をしていると、すぐに7時半になってしまいました。
鶏肉、タマネギ、ジャガイモ、カリフラワー等でカレー(カレーライスではなく)を作ろうと思っていましたが、時間的に無理になりました。
それで、レトルトのカレーライスを食べることにしました。
ブログに何の写真もないのも寂しいですから、今晩の僕の食事を載せます。


▲19:56。レトルトカレーは無印良品の牛バラ肉の大盛りカレー、冷凍しておいたご飯にかけました。お味噌汁は金曜日に作ったもの、ブロッコリーは土曜日に湯がいたものです。ブロッコリーは明日までまだ残ります。ワインはスペイン産の赤ワインで1000円しないのですがフルボディなんです。
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今日はリモート面会の日でした。その後、担当看護師さんと会い、相談員の方とも話しました。それに、驚きの嬉し過ぎる遭遇も

2022-01-07 23:32:13 | 大腿骨転子部骨折
今日は今月1回目のリモート面会の日です。
天気も良く、風も弱いようなので、自転車で行くことにはしたのですが、前日の雪が心配でした。
午後になると、終日日陰の道路以外は雪は完全に融けているようですから、いつもより10分早く家を出ました。

リモート面会用の部屋の前で待っていると、僕の前の方が終わって部屋から出て来ます。
「2時40分からリモート面会の○○さんですか?」と今日初めて見る若い男性職員が僕に話しかけて来ます。
「はい、そうです」と、促されて部屋に入りました。
真面目そうな若い男性職員はリモート面会の規則が書かれた用紙を読むように僕に言います。
時間もあるので、読んでいると、面会回数がまだ月に1回と記されたままでした。
「規則が変更されて、月に2回になったようですよ」と僕は彼に話しました。

それからはいつもと同様に画面にさっちゃんの顔が現われます。
昨日からリハビリ病棟ですから、昼間は上着に着替えて車椅子に座って過ごすようにしているようですね。
薄い藤色のトレ―ナーのようなのを着ています。
「さっちゃ~ん」
「さっちゃ~ん、目、開けてごら~ん」
「僕だよ~」
と繰り返し呼びかけます。
さっちゃんは目を閉じたまま。
「さっちゃ~ん、ご飯食べてる~」
「さっちゃ~ん、よく寝てる~」
「さっちゃ~ん、リハビリ頑張ってる~」

そんな呼びかけも混ぜます。
すると、ちょっとだけ目が開きました。
「あっ! 目が開いたね~」
「あれっ、また閉じちゃった」
「また、目を開けてごら~ん」

目はなかなか開けてくれません。
開けてくれても、
「さっちゃ~ん、こっちだよ、こっち向いてごら~ん」
「あらら、また閉じちゃったね」

相変わらず、画面を、画面に映っている僕の顔を意識している様子はありません。
それでも、前回よりは目を開けた回数やトータルの時間はほんの僅かでしょうが、長かったような気がします。

リモート面会の途中で、僕は3枚の写真を撮りました。
画面に映っているさっちゃんをです。
2枚撮ったところで、若い男性職員が「写真撮影は禁止となっていますので」と言います。
「それは知っていますけれど、最初の時にもっと年配の担当の方から、
画面だけならいいですよ、と許可されたものですから」
と僕は答えました。
さらに、僕を説得しようと話しかけてくるものですから、僕は手で制して、今はその話は止めてくださいと、意思表示します。
たった15分の貴重なリモート面会時間ですものね。

その後、撮った3枚目の写真がこれです。


▲14:49。この日撮れた唯一目の開いた写真です。僕のブログでは原則、目と鼻は隠すことにしているのですが、この写真で目を隠してしまうと、何の意味もありませんからね。

帰宅して、リモート面会の規則を読み直してみました。
《職員の許可なく、録音・録画・写真撮影等は行なわないでください》となっていました。
初めての担当者さんだったら、改めて許可を頂いた方が良かったのでしょうね。
次回からはそうしたいと思います。
でも、《原則、1回につき2名》となっているのに、僕の次の方は4名も部屋に入って行きました。
まあ、面会なんて言うのは人と人との人情の通わせ合いですから、大らかにやって欲しいものですよね。
今日の若い担当者は生真面目すぎる雰囲気で、杓子定規に構えていたので、もう少し物腰軟らかく対応して欲しいと思いました。


今日は午前中に2度、A病院から電話がありました。
1度目はリハビリ病棟の担当看護師さんで、さっちゃんが飲んでいた経腸栄養剤のラコールを10個ほど持って来て欲しいというお願いでした。
2度目の電話は病院の相談員さんで、リモート面会終了後、少しお話しをしたいということでした。

リモート面会が終わって外に出ると、相談員さんがおられました。
すぐに担当の看護師さんも来られて、上履きとラコールを渡しました。
昨日からさっちゃんを担当してくださっているのでしょうが、さっそく心配事の相談です。
食事のことと水分摂取のことです。
さっちゃんは食べる気のない時は、どんなに促しても絶対に口さえ開けてはくれませんからね。
何か水分を飲む場合も同じです。
看護師さんはすでにそのことで苦労されているようですね。
「もともと凄く小食でしたから、無理して食べさせたりはしていませんでした。
それに、食べる時はそれなりにたくさん食べていましたから」

咽ることはないようなんですが、誤嚥も心配なので、とろみを付けたり工夫してくださっているようです。
でも、とろみが付いているのはあまり好みではないみたいですね。
その看護師さんから頼まれて、病院内の売店でゼリー飲料2個ととろみを付けるものを1箱購入しました。
さっちゃんが病院で飲むものなどに関する規則はどうなっているのか、ちょっと気になりますね。

看護師さんと話している最中に、本当に偶然、さっちゃんが車椅子に乗せられて、僕の前を通りました。
リハビリ病棟へ来てからは、午前と午後の2回、リハビリを行なうのだと思いますが、リハビリ室へ行く途中だったようです。
僕とばったり出会って、車椅子を止めてくれました。
手術の日も直に会うことが出来ましたから、ちょうど1ヶ月ぶりの対面です。
さっきのリモート面会の時よりも、数倍も目を開けてくれました。
僕のことが誰なのか分かってないのかもしれませんが、僕を時折見てくれました。
それに何かしら喋ってもいます。
相変わらず意味不明ですが、喋っています。
僕はさっちゃんの顔を撫ぜ、額と額をくっつけ、手を握りました。
手術直後はそんなことは出来ませんでしたから、入院した日以来です。
脚も触ってみました。
予想通り、太股や脹脛の筋肉は痩せ細っていました。
昔、さっちゃんが9ヶ月間入院した際の経験がありますから、さほど驚きはしません。
やっぱりな、という感想です。

車椅子を押している女性はPT(理学療法士)さんなんでしょうか。
リハビリの様子を少し聞いてみました。
立ち上がろう、歩こうという意志が弱いようですね。
昔の大怪我の際は「絶対に再び登山できるようになるぞ!」と、強烈な意志の塊りのようなさっちゃんだったんですがね・・・・
でも、こんなことを教えてくれました。
さっちゃんのリハビリで、平行棒を使って5mほど歩いたそうなんです。
凄いですね!
いつもそれくらい頑張って欲しいですね!
今の筋力でも、それくらいのことが出来る能力はあるということです。
やっぱり意志の力が大切ですね。
いつまでも、さっちゃんの手を握ったり、体を擦ったりしていたかったのですが、そうもいきません。
さっちゃんはこれから大切なリハビリですから。

さっちゃんが遠ざかって行き、看護師さんとも別れました。
病院の玄関ロビーに移動して、椅子に座り、相談員さんとしばらくお話しました。
前日に電話で聞かれたことの再確認のようなことでした。
退院に向けての僕の側の態勢や準備の確認でしょうか。
退院までの期間もとりあえずリハビリ病棟へ移ってから1ヶ月半ですが、最長でも3ヶ月までのようですね。
いくら長くても、桜が咲いている頃までには退院できるようです。
直接会って、話しをされたかったのでしょうし、今後より具体的な相談内容が発生した時のために、顔繋ぎの意味もあったのでしょう。
相談員と言われていましたが、名刺には「社会福祉士 介護支援専門員」と書かれていました。
リモート面会の様子もご覧になっていたようで、
「さっちゃんの旦那様なので85歳くらいの方かな、と思っていたんですが、お声が若くて」と思ったそうです。
「僕の方がずっと若いんですよ。
でも、こうなってしまうと、僕が若くて良かったな、と思いますね」


眩しい夕陽を右前方、左前方から浴びながら、自転車を漕いで家に戻りました。
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さっちゃんは今日リハビリ病棟へ移りました。さっそく看護師さんから電話が入りました

2022-01-06 17:27:31 | 大腿骨転子部骨折
1月6日リハビリ病棟へ移ることは既定路線でしたが、さっそく看護師さんから電話が入るとまでは思いませんでした。
リハビリ病棟へ移るということは、退院へ向けてのカウントダウンが始まるということのようですね。
一般的には1ヶ月半くらいリハビリ病棟に居たら、それくらいが退院する目途のようです。
2月20日前後を視野に入れながら、準備も進めないといけないということのようですね。

看護師さんが僕にいろいろと質問します。
まずは、さっちゃんが退院した場合の受け入れ先です。
自宅で受け入れるのか、施設が受け入れるのかということ。
僕にとって、この答えは明瞭です。
「可能な限り、自宅で受け入れたいと思っています」

自宅での受け入れに関係した質問もありました。
「お住まいは一戸建てですか、マンションですか?」
「アパートです」
「何階ですか?」
「○階です」
「エレベーターはありますか?」
「あります」
「部屋には手摺りなどはありますか?」
「トイレとお風呂にはあります」
「段差はありますか」
「いちおうバリアフリー対応なので、ありません」
「車椅子が通れる広さはありますか?」
「あります」
「入院前はベッドでしたか? お布団でしたか?」
「布団でした」
「ベッドを入れるスペースはありますか?」
「あります」


他にも入院前の生活自立度についても聞かれました。
食事やトイレや着替えについては、ほぼ全介助だったと言いました。
歩行についても聞かれましたが、しっかりと歩けていたと伝えました。
しっかりとと言っても、家の中を普通に歩く程度のことですけれどね。
「勝手に出歩いたりすることはなかったですか?」とも、聞かれました。
「以前はありましたけれど、ここ2年くらいはないですね」と答えます。
他にも幾つか聞かれたように思いますが、忘れました。

そして、看護師さんから重要な要請がありました。
それは介護度の区分変更申請手続きを進めることです。
申請手続きをしても、実際に決定がなされるのには時間がかかるので、すぐにでも進めておいて欲しいと言うのです。
とはいえ、僕には疑問点がありました。
現状で介護度を決めれば、ほぼ確実に要介護になると思います。
でも、リハビリが進んで、以前同様歩けるようになったりしたら、介護度はくらいで収まるはずですよね。
そのあたりを聞いてみましたが、その場合は再度変更すればいいと、言われました。
まあ、確かにそうですね。
最悪の事態に対応できるように準備しておいた方がいいということなんでしょうね。
この件では、電話終了後、ケアマネさんにお願いしておきました。
入院中の手続きになりますから、市役所からの担当者と看護師とさっちゃんとで行なうそうです。
僕もケアマネさんも立ち会うことは出来ません。

自宅での受け入れになった場合、看護師さんとして心配なのは僕が適正に介護できるかと言うことです。
おそらくその辺りに関連した質問なんでしょう。
「料理、洗濯、お掃除等の家事はどうされていましたか?」
「全部僕がやっていました」
「オムツになる可能性もありますが」
「寝たままで穿き替えるということですよね?」
「そうですね」
「もちろん未経験のことですから不安はありますけれど、慣れていけば出来ると思います」
「そうですね、訪問介護などを活用して、教えてもらうことも出来るでしょうし」


介護制度の利用についての話もありました。
ショートステイ11月に初めて1度だけ利用したことや、そこが車椅子にも対応してくださること等を看護師さんにも話しました。
また、ST(言語聴覚士)訪問リハビリに来ていただいていたこと、退院後はPT(理学療法士)に来てもらうことも考えたいと言いました。

立ち上がったり、歩いたり出来るようになって欲しいとは切実に思いますけれど、そうでなくても、早く退院して一緒に暮らしたいですね。
リハビリは家でも行ないたいと思いますし。
僕もやるでしょうし、訪問リハビリのPTさんにもお願いしたいと思いますから。

介護がこれまで以上に大変そうな気配は濃厚に漂って来ます。
でも、思いのほか早くさっちゃんが家に帰って来る、その喜びへの期待の方が強いですね。
立ち上がれない、歩けない、僕のことを忘れている、笑顔も消えている、そんな状態での退院かもしれません。
それでも嬉しいですよね、我が家に戻って来てくれるのは。
ゆっくり時間をかけて、立ち上がり、歩き、僕を認識してもらい、笑ってもらう、そんな努力も楽しそうですよね。
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病院からの連絡で垣間見えるさっちゃんの状況は・・・・

2022-01-04 22:54:21 | 大腿骨転子部骨折
コロナ禍がなくて、さっちゃんに毎日面会できているなら、さっちゃんの状況は手に取るように分かるはずです。
でも、リモート面会が月に2回、1回15分だけ、画面ごしに見るだけですから、詳しい状況など分かりようがありません。
ナースステーションに電話を繋いでもらえば、少しは状況を聞くことが出来るのですが、病状やリハビリの正確なレベル等は教えてもらえません。
そんな中、病院から僕に2回電話がかかって来ることがありました。

1回目は昨年の12月28日、事務の方からの次のような連絡でした。
「1月6日にリハビリ病棟に移動します。
ついては、昼間はトレーナー等に着替えることになりますから、CSセットが変わります。
これまでのCプランがAプランになって、1日当たり100円ほど費用も増しますけれど、よろしいでしょうか?」

CS(ケア・サポート)セットとは、入院生活で必要となる衣類・タオル類・紙おむつ類のレンタルサービスのことです。
Aプランが1日815円(税込み)ですから、それなりに費用がかかりますよね。
もちろん、「はい、いいです。よろしくお願いします」と答えました。

僕の返答を聞くと、相手はすぐに電話を切りそうな雰囲気になります。
僕は切られそうになる直前に、こんなことを聞いてみました。
「リハビリ病棟に移るということは、何か立てるようになったとか、歩けるようになったとか、
何らかの条件がクリア出来たからなんでしょうか?」
と。
でも、返事は「こちらでは分かりません」。
以前にも、こんな質問をしたことがあったように思います。
「リハビリ病棟への移動には、特別な条件はありません」と言われたように記憶しています。
体調に問題がなく、術後の経過が順調ならば、いつでも移動可能なんでしょうね。

さらに、今日1月4日に担当の看護師さんから電話がかかって来ました。
看護師さんから電話があったりすると、一瞬すごく緊張します。
何か、さっちゃんに悪いことでも起きたんじゃないかと心配してしまいます。
でも、すぐにそんな心の動揺は収まりました。
リハビリ病棟へ6日に移るので、履物を持って来て欲しいとのことでした。
今でも車椅子には乗っているようなんですが、リハビリ病棟へ移動すると、さらにそういう時間が増えるんでしょう。
スリッパではない、上履きのような履物を持って来て欲しいと言われました。
「7日にリモート面会の予約が入っているんですが7日でもいいですか?」と聞くと、
「ええ、いいですよ」とのこと。

多忙な看護師さんですから、やっぱり用件が終わるとすぐに電話を切りそうになります。
そこを間髪入れず、僕は質問します。
「車椅子に乗っていると言われましたが、自分で立ち上がって乗るんですか?
自力で立ち上がれるようにはなったんですか? それとも手を持って立ち上がらせたり・・・・」

でも、看護師さんの返答は僕の想像してなかったものでした。
「立ち上がることは出来ませんから、車椅子には抱きかかえるような感じで・・・・」
そうなんだ・・・・まだ、そんなレベルなんだ、と僕は少しショックを受けました。
「さっちゃんは山歩きをしていましたから、去年は山には行きませんでしたが、足はもともと強いんです。
それに、歩くことは好きですから、どんどん歩かせてください」
と、言いました。
看護師さんは「ああ、そうなんだ、だから車椅子に乗ることも嫌がらないんだ」といった雰囲気の言葉をブツブツと喋ってくれました。
よくは聞き取れなかったんですが。

さっちゃんに立ったり歩いたりする気持ちがあれば、衰えて細くなったとはいえ、もともと脚にはしっかり筋肉が付いていますから、歩けるようになるはずです。
立とうとする気持ち、歩こうとする気持ちが起きにくい状態なんでしょう。
立ち方や歩き方も忘れているのかもしれません。
立つことや歩くことをコントロールしている運動神経が委縮しているのかもしれません。
でも、まだしっかりと歩けるようになるはずです。


病院からの電話についてはここまで。

さっちゃんのいない僕ひとりだけの散歩昨日もしました。


▲14:58。奥多摩の山々が薄く見えています。この多摩川の土手をさっちゃんと再び散歩できる日が来ますように。


▲15:12。いつもの基本周回コースよりも長く歩きました。土手沿いにある桜並木も今は冬枯れの木の並木になっています。この枯れ木に咲く桜を今年一緒に見たいものです。


▲15:27。鴨(カルガモ)も足を水の中に浸けていると冷たいのでしょうか? 岩の上に立って、水に濡れないようにしているのでしょうか?


▲15:28。この日は15羽の鴨がいました。

基本周回コースより少し長いコースはさっちゃんの足で60分かかっていました。
僕は42分で歩きました。


▲20:10。昨日の晩もお雑煮を作って食べました。元旦よりも上手く作れたような・・・・
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