さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

10日の水曜日はリハビリ科の診察がありました。やっぱり、ちょっと遠い病院へ通うのはさっちゃんにとっては大変なことのようです

2021-11-14 23:58:32 | 病院
水曜日2ヶ月ぶりのリハビリ科の先生による診察がありました。
その後、T田先生による言語リハビリも予定されていました。
先月の神経内科の先生の診察は何とか無事に終了しましたが、結構大変でした。
その時のブログはこちら。
今日は3ヶ月に一度の神経内科N川先生の診察がありました。・・・・

駅まで25分歩き、電車に10分ほど乗って、病院まで20分歩き、自分の番が来るまで待合室で待機する。
このことがさっちゃんには想像できないくらいの大きなストレスになるようなんです。
病院へ着くころには少し不機嫌な様子が見え始めていました。
待合室に入るころには完全に不機嫌でした。
待合室の椅子にじっと座っていることが出来ず、立ち上がって運動系のリハビリ室にフラフラと入って行こうとします。
僕が追いかけて止めようとすると、大きな声を出して怒ります。
そんな時はしばらく歩くと、少しは落ち着きますから、待合室から出てその階をぐるりと一周歩いて来ました。
戻って来ても、さっちゃんはとても怒りっぽい状態が継続しています。
待合室にいる他の方に触ろうとしたりするので、その手を止めると、また大きな声を発して怒ります。

それはF川先生の診察の時も続いていて、僕に怒りの眼と言葉を向け続けていました。
診察自体は先生が僕に最近のさっちゃんの様子、とりわけ変化したこと等を聞くだけです。
簡単に終了。
次回診察の日程を決めるのですが、F川先生は「神経内科のN川先生が1月にあるので、同じ日でいいかな?」と言います。
以前ならそれが良かったのでしょうが、最近は駄目です。
同じ日に神経内科とリハビリ科のふたつの診察をこなすのはさっちゃんには無理かもしれません。
結局、2月にしてもらいました。

F川先生の診察後は、T田先生の言語リハビリです。
さっちゃんの怒りっぽくてちょっと不穏な状況は続いています。
言語リハビリの部屋に入るのがまずは大変でした。
入ってからも、さっちゃんはリハビリメニューを行なえるような様子ではありません。
T田先生もそれは分かりますから、様々な事柄について僕から情報を得る時間として活用してくれました。
途中でも、リハビリメニューをやってみようとはしてくださいましたが、到底そんなことが出来る状況ではありませんでした。
その部屋から出て行こうとしないことの方が、僕には不思議なくらいでした。
結局、いつもよりずっと短い時間でその日は終了。

いつもなら、別れ際にはさっちゃんはT田先生にどこか名残惜しそうに喋りかけ続けるのですが、その日はそれも無し。
最後の挨拶も、いつもならそれらしく出来るのですが、この日は何も無し。

ただ、会計の窓口にその日のファイルを出し、自分の受付番号が掲示板に出たら機械で会計を済ます。
その30分間くらいが大変になることも多いのですが、この日は順調に進行できました。
次の電車まで20分を切っていたので、普通に歩けば20分かかるところを、ちょっとだけ急いでもらって間に合いました。


まあ、病院通いのたびにさっちゃんには大きなストレスがかかって、診察や言語リハビリどころではないことも多々ありました。
そんな理由もあって、訪問言語リハビリに切り替えたのです。
月曜日の訪問言語リハビリでは今回の水曜日のようなストレスはありません。
もちろん、さっちゃん自身の調子の良し悪しはありますけれど、外的要因によるストレスはないのです。
訪問言語リハビリに替えて良かったと思いました。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

土曜日散歩です。


▲15:34。このブログでもたびたび登場する猫です。虎毛の野良猫。すぐ近くまでは近寄れるのですが、手を伸ばせば届きそうな距離になると、静かに遠ざかります。


▲16:00。湧水沿いの散歩道に珍しくシラサギが飛んできました。さっちゃんは気が付いていないのか、普通に歩いて進みます。さっちゃんのすぐ近くで飛び立っても気付かなかったのか、関心がなかったのか、無反応でした。

続いて、今日日曜日散歩です。


▲13:41。日曜日ですから、まだ暖かい時間帯に散歩しました。


▲14:00。多摩川土手から降りて来た舗装道でお決まりの影ショット。さっちゃんの腰が曲がっていますね。腰が伸びていれば、時間も早いですし、もう少し先まで足を延ばしたかったんですけどね。


▲14:06。湧水の水辺です。ジャンパーと毛の帽子は暑かったので、多摩川土手で脱ぎました。さっちゃんがいま着ているブルーの上着は2013年に二人でNZに行った際に買ったもの。ニュージーランドのアウトドアブランドKathmanduの製品です。僕は着るものには無頓着なので何も買いませんでしたけれど、さっちゃんはセールなどで安くてセンスのいいものを幾つか買っていましたね。


▲14:06。がたくさん集まっていました。さっちゃんは鯉にはあまり関心がないようです。


▲14:07。カルガモです。今日は12羽いました。


▲14:08。さっちゃんの腰はやはり曲がっていますね。疲れている証拠でもあります。

散歩から戻り、5時過ぎくらいから僕は夕食の準備。
お味噌汁カリフラワーとジャガイモと豚ひき肉のカレー炒めを作りました。
薄切りしたタマネギをキツネ色になるまで炒め、唐辛子、クミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリック、ショウガ、ニンニクを加え炒めます。
さらにヨーグルト200ccを液状にしてから加え、水分が飛ぶまで炒めます。
その後、ひき肉、カリフラワー、ジャガイモを加えて炒め、しばらくしてから水も少し加えて軟らかくなるまで煮ます。
味は塩、胡椒、本だしの素、ガラムマサラなどで適当に。



▲19:06。右下の玉子かけご飯から時計回りに。キウイ1個と柿半分、お味噌汁(具はあげ、えのき、大根、白菜、ターツァイ)、クリームチーズ1個と花豆4粒とサラダチキン15g、カリフラワーとジャガイモと豚ひき肉のカレー炒め。

さっちゃんはいつも通りに食事を始めたんですが、3周目くらいで目をつむってしまい、食べようとしません。
それ以上食べてもらおうと僕が努力しても、受け付けてくれませんでした。
仕方なく寝てもらうことに。
就寝前の口腔ケアもトイレも嫌がってしてくれません。
寝巻きへの着替えも抵抗しましたが、何とか着替えてもらえました。
それ以降、一度も起き出さず(起きて来たら、トイレには連れて行きたいのですが)ずっと眠り続けています。
久し振りに夕食をほとんど食べない夜でした。
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今日は3ヶ月に一度の神経内科N川先生の診察がありました。病院通いは大変で疲れてしまいますが、何とか乗り切りました

2021-10-06 23:55:53 | 病院
今日水曜日7月7日以来3ヶ月ぶりの神経内科N川先生の診察日。
自宅を10時半前には出る必要がありました。
僕自身は7時半にアラームを鳴らして、朝食も食べました。
さっちゃんを十分間に合う時間に起こしたのですが・・・・

今朝のさっちゃんは何となく不機嫌そう。
凄く不機嫌で何にも言うことを聞いてくれない時もあるんですが、今朝はそれほど酷くはありません。
でも、トイレに行ったり、着替えをしたり、手を拭いたり、・・・・、いろんなことであまり協力的ではありません。
まったくしてくれないわけではなくて、何とかトイレにも行き、着替えもし、手も拭かせてくれるんですが、時間がかかります。
飲み物も飲んではくれません。
コップをさっちゃんの口元に運びますが、さっちゃんは口を開いてくれません。
しっかりと噤んだままです。

そうこうしているうちに出発しなければいけない時間になりました。
10時28分に家を出ました。
さっちゃんは朝食はもちろんのこと、1滴も水分を摂っていません。
家を出て歩き始めてからも、さっちゃんはぶつぶつと不機嫌そうに喋り続けていました。
歩くのを止めてしまうんじゃないかと、僕は内心ヒヤヒヤしていました。
ほんの少し、僕がさっちゃんを引くようにして駅まで歩きました。
歩くことで、少しは精神的に平常に近づいたのか、普段の様子に戻りつつありました。

電車を降りて、ホームからの階段を上って行きました。
さっちゃん、けっこう疲れているようです。
改札を出て、いつもは階段を下りるのですが、今日はエレベーターで降りました。
駅から病院までも20分ほど歩くんですが、疲れて来るからなんでしょうか? 次第に不機嫌になってしまいます。

予約時間の2分前に病院に到着。
いつもこれから長ければ1時間近く順番待ちになります。
待ってる間に売店で飲み物を買って、さっちゃんに少しでも水分を摂ってもらわねばと考えていました。
N川先生の掲示板にあった患者さんの受付番号が消えました。
念のために、次の患者さんの番号を確認してから飲み物を買いに行こうと思って、待っていました。
すると、これまでなら絶対にあり得ないことですが、さっちゃんの受付番号が掲示板に載ったんです。

N川先生からは最近の普段の生活の様子等を聞かれました。
体重のこと等も聞かれ、31kgまで減った体重が最近は32kgまでにはなったと報告。
それでも痩せ過ぎているので、体の栄養状態を心配してくださいました。
という訳で、続いて採血もしてみることに。

病院に着いてからも、さっちゃんはもちろん不機嫌なんですが、どうにかこうにか僕に付いて来てくれています。
採血の場所へ行き、注射針を差し込む看護師さんの他に、男性がさっちゃんの手首をしっかりと押さえてくれます。
僕はさっちゃんの上腕と肩を押さえています。
注射針が差されるとき、「痛い!」と叫び、腕を引こうとしますが、二人がかりで押さえます。
採血ですから時間がかかります。
さっちゃんは腕を動かそうとしたり、「ヒドイ!」といったような声を上げます。
針を抜いてからは看護師さんをぶとうとするような動きも見せたりしました。
でもまあ、何とか無事に終了。

会計の場所へ行くと、今日の診療内容が入ったファイルを窓口に渡すんですが、長い行列が出来ています。
今ではさっちゃんを一人椅子に座らせて待っててもらうことは出来ませんから、二人で並ぶんです。
でも、さっちゃんは並んだりするのが大嫌い!
さっちゃんと手を繋いでいる僕の左手に力が入ります。
僕たちが窓口に近づくにつれ、さっちゃんの抵抗も少しずつですが強くなります。
何とか無事に窓口での手続きが終わりました。
今度は掲示板に受付番号が表示されるまで待たねばなりません。

二人で売店へ行ってみました。
飲み物を買うためです。
店の中に入ると、さっちゃんは抵抗して僕と繋いでいる手を振り払おうとします。
ただ、レジの前には長い列が出来ていました。
ちょうどお昼休み時間だったせいでしょう。
飲み物を購入してもさっちゃんと一緒にその列で並ぶのは困難です。
僕は飲み物を買うことを諦めました。

会計の場所へ戻り、さっちゃんには座っていてもらいます。
しばらくすると、さっちゃんの受付番号が表示されました。
機械による会計の場所から、さっちゃんの座っている様子が見えましたから、さっちゃんには座って待っていてくれるように言います。
さっちゃんが立ち上がってフラフラとどこかへ歩いて行かないように念じながら、会計機械の前で順番待ちをしていました。
さっちゃんはじっと座っていてくれました。

会計終了し、病院を出るんですが、さっちゃんはもうあまり動きたくない心境のようで、手を引く僕に抵抗して歩きたがりません。
でも、その抵抗はあまり強くはなく、何とか付いて来てはくれます。
結構強く僕が手を引いているからかもしれませんけどね。

病院を出てからも同じような調子でした。
抵抗はするんですが、徹底抗戦ではありません。
結局は僕と一緒に普通のスピードで歩いています。
駅に近づくにつれて、さっちゃんの様子も普段に近づいて来ました。
階段を使わずに、改札へもエレベーターで上り、ホームへもエレベーターで下りました。

ホームの自動販売機でペットボトルのカルピスを買いました。
さっそくさっちゃんに飲ませようとしたのですが、さっちゃんは口の中に入ったカルピスをホームに吐き出してしまいました。
その後も飲もうとはしません。

電車に乗ると、すぐに二人の女性が席を譲ってくださって、さっちゃんと僕に「座ってください」と言います。
「有難うございます」
本当に感謝しかありませんね。

電車を降りる時もちょっとだけ抵抗がありました。
さっちゃんは疲れているんでしょうね。
動きたくないからだと思います。
いつもは階段を使いますが、今日はエスカレーターを使いました。
エスカレターの左側に立っていたい人たちがエスカレーター前で渋滞になっています。
右側を歩いて登っている人はまばらです。
右側にも立って並べばこんな渋滞にはならないはず。
埼玉県のようにエスカレーターには立って乗る、歩かない、という条令を作って欲しいですね、東京都も。
急ぐ人は階段を駆け上るべきです。

駅から外に出る際もエスカレーターで下りました。
そして、タクシー乗り場へ。
ひとりだけ先に待っている人がいました。
真昼間ですから、タクシーもいません。
しばらくして1台が来て、前の人が乗って行きました。
さっちゃんは待つのが大嫌いです。
この場所から離れようとします。
そんなさっちゃんを僕は必死に引き止めます。
タクシーはいつ来るか分からないし、よっぽどこのまま歩いて帰ろうかと思いましたが、さっちゃんの疲れ具合を見ると、やっぱりタクシーです。
そんなに長く待つことなく、タクシーが来ました。
さっちゃんをタクシーに乗せるのにもひと苦労。
乗ってからもさっちゃんは奥に詰めてくれませんから、僕は席には座れずに中腰のまま。
さっちゃんはやたらと僕のことを怒っています。
そのうちさっちゃんは目をつむって眠ってしまいました。

タクシーから降りて、見慣れた風景に出会うと、さっちゃんの表情も心なしか少し穏やかになったように感じます。
家に入り、着替えてもらって、手を拭いて、やっと今日初めての飲み物を飲んでもらいました。
100ccほどを一挙に飲みました。
続いて、今朝食べなかった朝食、薬も飲みます。
そして、そのまま布団の中へ。

僕もPCチェックをし、小さなカップラーメンを食べると、さっちゃんの横に入りました。
さっちゃんは2度ほど起きてウロウロしていましたが、僕はずっと布団の中。
最終的には7時前に目が覚めて、夕食の準備を始めました。

さっちゃんの夕食が終わり、寝巻を着せて本格的に就寝。
それから僕は夕食で、10時前に食べ終わりました。
その後、PCチェックをし、このブログを書き始めました。
この瞬間の本当の時刻は12時25分で、おそらくこのブログが完成するのは1時半くらいになると思います。

夕食時のさっちゃんは機嫌が良さそうでした。
さっちゃんには「今日は疲れたでしょ」「よく頑張ったよね」と誉めてあげました。
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先週の金曜日にお休みだった皮膚科病院に今日行って来ました

2021-09-27 23:59:35 | 病院
先週の火曜日、デイサービスの看護師さんの意見も聞いた上で、皮膚科病院へ行くことにしました。
月曜火曜日ころは少しぐじゅぐじゅと体液も滲み出していたので、「こりゃ大変!」と思ったのですが、
水曜日以降は患部(右耳の後ろ)も乾いたようで、あまり手で掻こうともしません。
見ている範囲では1日に2、3回患部に手をやるくらいでした。
白い粉のようなものが右肩付近に落ちているのが、ちょっと嫌でしたけどね。

水曜日に病院を探しました。
まずは家から近いことが第一条件です。
2ヶ所が候補として上がりました。
どちらも歩けば35~40分くらいの距離です。
ひとつは駅前の病院ですぐ近くまでバスでも行けますから便利です。
でも、HPをチェックすると、利用者が多くて待ち時間が長そうです。
HPから予約も出来るのですが、初診の際は予約は出来ません。
さっちゃんにとって待ち時間が長いことは不安の種ですから、この病院は遠慮することにしました。
ここだと水曜日には行けたんですけどね。

もうひとつは、さっちゃんの掛かり付けのお医者さんのクリニックのすぐそばです。
のんびりと歩いて行けますから、そのへんは安心。
ただ、水曜日は定休日で、木曜日は秋分の日でお休みですから、診てもらえるのは金曜日になってしまいます。
でもまあ、一刻を争うような状況でもありませんでしたから、この病院に決めて、金曜日に行くことにしたんです。
ところが、この病院に着くと、貼り紙がしてあって金曜土曜はお休み。
この経緯はひとつ前のブログで書きました。
ここの病院は金土と臨時のお休みにして、5連休にしてしまったんですね。

という訳で、今日月曜日に行って来ました。
念のために、病院へ電話して今日は開いていることを確認。
さっちゃんと散歩を兼ねて行きました。
予想していたよりも患者さんが多くいました。
事務の方に「どれくらい待ちそうですかね?」と聞くと、「30分くらいと思いますよ」との返答。
でも実際は、20分くらいだったでしょうか。

お医者さんは見るや否や「湿疹ですね」と。
湿疹と言っても原因は多様なんでしょうが、ちょっと聞いては見ましたが、僕にはさっぱり分かりませんでした。
ただ、「毎日石鹸で洗って、塗り薬を1日2、3回塗ってください。数日で治ると思います」と言ってくださいました。
さっちゃんは待合室でも診察室でも不穏になることなくしっかりとしてくれていました。
薬局でも同様です。

夕景の中を40分くらいかけてのんびりと散歩しながら帰宅しました。


▲17:00。まだ日没の30分も前でしたが、分厚い雲が覆っていたせいなのか、日没直前の太陽のような輝きを見せていました。西陽が映っているのは多摩川です。さっちゃんに「ここに立っててね」と言っても、すぐに僕の方へ近づいて来ます。3つの場所でさっちゃんを写そうとしたんですが、ここでだけ成功しました。


▲17:11。河川敷の公園に池があって、そこに映った夕陽です。久し振りに強く輝く夕陽に出逢えました。
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今日の僕は病院3連荘、病院のハットトリック。でも、最後の病院は・・・・。そして、疲れて夕食抜きで寝てしまいました

2021-09-24 23:56:59 | 病院
今日僕は眼科と歯科と皮膚科の病院へ行きました。

まず、1軒目眼科。
これは僕が緑内障だからです。
ほぼ1ヶ月おきほどに訪れます。
毎日さしている目薬が無くなりそうになると行くんです。

病院には10時40分ころに到着しました。
駅前の狭い病院なので病院の外にまではみ出して患者さんが待っています。
コロナの影響で待合室の座席が半減していることが影響しているんです。
外には扇風機も置いてはあるんですが、焼け石に水で、日陰から溢れた人は炎天下で待っている人もいます。
僕は幸運なことに扇風機の前の日陰で立って待つことが出来ました。

こんなことは時々あるので、我慢強く待っていましたが、それにしてもいつもより患者さんが多い!
これまで見たこともない患者さんの多さです。
ですから、待てども待てども僕の名前が呼ばれません。
外で待っている患者さんには、事務の女性が外まで出て来て声を掛けてくれます。
なかなか僕の名前を呼んでくれません。
外で待ち始めて1時間が経ったころ、やっと僕の名前が呼ばれました。

まずは眼圧検査。
前回悪くて、左眼は18でしたが、今回は16。
まだよくありませんね。
本当は一桁に持って行きたいそうなんですが、せめて10台前半にはね。

矯正視力は右眼が1.2、左眼は0.5でした。
左眼はずうっと0.6だったんですけどね。
右眼は通常の機械による視力検査なんですが、左眼はその機械を使えません。
普通はたくさん並ぶあの輪っかの中で明るく背後が照らされた輪っかを見て答えるんです。
でも、僕の左眼は答えるべき輪っかがなかなか見つかりません。
しかも、輪っかがたくさん並んでいますから尚更です。

それで、20cm四方くらいの紙にひとつだけ書かれた輪っかを病院のスタッフさんが僕に見せてくれるんです。
それも背後が白いと、白い紙自体をなかなか見つけることが出来ません。
すると、女性の黒っぽい服の前にその白い紙を出してくれます。
そうすると、紙自体はどこにあるのかがすぐに分かるんですが、輪っかはなかなか見つからないんですよね。
顔の角度を微妙に上下や左右にずらして、その輪っかを探すんですが、一瞬チラッと見えても、顔や眼をそこで急停止させることは出来ません。
ほんの1度ずれただけでその輪っかは消えてしまいます。
ですから、ごくごく一瞬見えた輪っかの様子から「右かな?」とか言って答えるんです。
スタッフの女性はいつも「そうですね」としか答えてくれませんから、正解だったのか間違いだったのかは不明です。
輪っかの切れ目が微かに感じ取れることもあります。
左か下のどちらかっぽいなという程度なんですがね。
逆に、上や右や下は輪っかの黒色が見えてる感じがするから左だろうな、という程度に推測することもあります。
兎にも角にも、輪っかを自分の視野の中に入れるのが至難の業で、長いと1分近く探しているんじゃないでしょか。

検査が終了し、そのスタッフさんに「今日は患者さんが多いですね?」と聞いてみました。
すると、「◎◎(僕の住んでいる市)のお医者さんが亡くなって、そこの患者さんを受け入れているんですよ」との返答。
なるほど、ですね。

続いて、お医者さんの診察です。
眼圧をもっと下げたいので、目薬をいろいろと試しています。
以前に試した目薬は充血がありましたから、駄目でした。
今回もエイベリスを試してみます。
朝1回使うだけです。
「様子を知りたいので、2週間後に来てみてください」と言われました。

この時点ですでに12時。
本当は薬局で目薬を買って、スーパーで買い物もしたかったんですが、そんな余裕はありません。
歯科の予約時間が12時半なんです。

1回帰宅してから、すぐに2軒目歯科へ行きました。
今日は先週言われた歯の治療です。
右上の5番目の歯だったかな?
先生が言うには、「歯ブラシで磨き過ぎてえぐれちゃってるんですよ」とのことで、えぐれた箇所を埋めたんだそうです。
治療はすぐに終わって、次回は3ヶ月後です。
定期的にチェックしてもらっているんです。

それから、薬局へ行き、スーパーで買い物をして、家に帰ってお弁当を食べ、湯船に長く浸かってリラックスしました。
さっちゃんが戻って来ました。
今日は順調だったみたいですね。
スタッフさんがさっちゃんに「じゃあまた来週お会いしましょうね」と言うと、珍しく「はい」とはっきり返事をしていました。
いったん家に入り、トイレに行ったり、水を飲んだりしてから、すぐに3軒目の病院へ向かいました。

さっちゃんの掛かり付けのお医者さんのクリニックのすぐそばの皮膚科病院です。
徒歩で30分以上かかります。
家を出てちょっと歩いたところで、マスクを忘れたことに気付きました。
1枚は僕のザックの中に新品が入っているんですが、もう1枚足りません。
途中のドラッグストアで買えばいいやと思っていたら、以前あったはずのその店は無くなっていました。
皮膚科病院そばの薬局は閉まっていました。
(あれ? ちょっと変・・・・ なんで閉まってるの?)
皮膚科病院に着きました。
~~~れっ!
閉まってます!
貼り紙がしてあって「都合により金曜、土曜はお休みさせていただきます」とのこと。
この病院は水曜日は定休日で木曜日は祝日でしたから、水木金土日と5連休にしちゃったんですね。
この病院なら待ち時間が少なそうだし、ということあってここを選んだんです。
以前、僕がムカデに噛まれた際に、ここでお世話になったことがあるんです。
ですから、小さくて来院している患者さんも少なそうだと知っていました。
(ちなみにムカデに噛まれても、毒は無いそうで大したことはありませんでした)

さっちゃんには来週の月曜日まで我慢してもらわねば、ですね。
そうそう、この皮膚科に用があるのはさっちゃんなんです。
右耳の後ろがちょっと爛れたようになってしまっていて、痒いようなんですね。
今週の火曜日の頃よりはいいみたいなんですが、せっかくお医者さんにちゃんと診てもらおうと思ったのに。

どうしようもないので、すぐにUターンして帰りました。
およそ1時間ちょっとの長い散歩になりました。

多摩川土手に上がる幅広めの階段がありました。
さっちゃんはその幅にあわせることが出来ずに、つんのめって手が2段先の階段に付いてしまいました。
その状態から回復することがさっちゃんにはすぐは出来ません。
いま足を置いている段に普通に立つことが出来ないんです。
階段に付いている手を離したがらないんですね。
結局、僕が半ば強制的に手を離させて立たせるしかありませんでした。


▲17:35。帰り道の途中、ベンチでひと休みしました。さっちゃんも歩き疲れて、腰も曲がって来ていたからです。ベンチにお尻を下ろしても、普通の座った状態になるまで時間がかかりました。

団地の棟に戻って来ても、2回階段で先ほどと同じようなことが起きました。
ここは階段の幅が普通なので、その途中の段で両足で立たせるまではしたのですが、その状態から足を次の段に上げることがなかなか出来ませんでした。
階段の上り下りもどのように足の筋肉を動かすのか、正しい指令が脳から出されないと駄目なんでしょうね。
階段の上り下りに関しては、その大元の脳に支障が出始めているようです。

家に帰ると、さっちゃんを布団の中へ導きました。
疲れているだろうと思ったからです。
でも、僕自身も布団の上に横たわってしまいました。
疲れていたんでしょうね。
目が覚めると、9時半でした。
それから僕はPCチェックをしたりして、このブログを書いています。
疲れるだろうし、時間もないでしょうから、スーパーで夕食用に惣菜を2種類買ってあったんです。
それも食べる気分ではありません。
僕は今晩の夕食はなしです。
さっちゃんはずうっと寝続けています。
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掛かり付け医の先生のところへ、今日の夕方行って来ました

2021-07-19 23:54:10 | 病院
さっちゃんの掛かり付け医の先生は今住んでいる場所に引っ越して来る前からお世話になっている先生ですから、20年以上にはなるんだと思います。
ほぼ月に一度は診てもらって薬を処方してもらっています。
最初に認知症テストをしてくださったのもこの先生ですし、認知症専門の先生を紹介してくださったのもこの先生でした。
認知症専門の先生がすぐに異動となったので、今通っている大きな病院の先生を紹介してくださったのもこの先生です。

月に一度、薬が残り少なくなったら処方箋を貰いに行くのですが、血圧を測り、聴診器をあて、最近の具合を聞いてくださいます。
(今日の血圧は上が120くらいで下が100くらいでした。
下がちょっと高いですね。
まだ暑い中をあまり水分も摂らずに歩いたせいでしょうか)
そして、時々血液検査等をしてくれるんです。
これまでは月曜日の3時ころに行くことが多かったのですが、真夏のいちばん暑い時間帯を歩くのはさっちゃんに可哀想です。
と言う訳で、午後は3時から6時までですから、家を5時15分に出ることにしました。
クリニックまではおよそ徒歩30分。

また、僕は薬の残量をメモしていきます。
例えば今日ですが、
アリセプト5mg:4錠
エゼチミブ10mg:4錠
酸化マグネシウム330mg:14錠
エパデールS900:18包
ラコール(経腸栄養剤):14個

でした。
(メマリーはN川先生が出してくれています)
酸化マグネシウムとエパデールは朝夜2回飲むのですが、夜は飲まずに寝てしまうことがあるので、残量も多くなります。
それに、夜は酸化マグネシウムを先に飲んでもらいますから、エパデールの方が多く残り易いんです。
ラコールはあまり厳密に数合わせはしないみたいですね。
1日1個(200cc)なんですが、さっちゃんの水分摂取量は少なくて、月に20個ちょっとしか飲めていないんじゃないでしょうか?

その水分のことですが、先生も水分を多く摂るようにと心配してくれています。
夏ですから、「氷なども口に含ませてあげたらいいですよ」「カルピスとかを凍らせるのもいいですよね」とアドバイスしてくださいました。
試してみようと思います。
でも、さっちゃんはあまり氷を使わないし、食べない人でしたから、どうでしょうかね?
「塩飴も今の時季いいですよ」ともおっしゃってくれましたが、さっちゃんは飴を嘗めることが出来るのかなぁ?
塩飴は家にありますけどね。

病院の次は薬局に行きますが、さっちゃんはもう待ちくたびれたようです。
病院でも待ちましたし(ほんの少しですが)、薬局でもじっと座っていなければならないとなると、さっちゃんは我慢できません。
立ち上がって、「行こ」と言いますが、僕が相手にしないので、仕方なく座ります。
出口がどこなのか分からないせいもあるんでしょうけどね。
まあ、薬局でもそんなに時間はかかりませんから、散歩をしながら帰ることにします。



▲18:22。いつもとは少し違う多摩川とその奥の山々の情景です。いつもの散歩コースよりは2kmほど上流なんです。


▲1:27。「さっちゃん、こっち向いて」と言っても、向いてくれませんでした。でも、こういう角度からもいいですね。


▲18:31。関東の梅雨明けを今日宣言したようですね。晴れた日の沈む太陽は鮮やかですね。

帰宅すると、もう7時前でしたから、すぐに夕食を食べてもらいました。
でも、ほとんど食べてくれませんでした。
お腹空いてないのかな~あ?
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昨日は3ヶ月ぶりの神経内科の診察。朝からいろいろあって僕は疲労困憊?

2021-07-08 23:58:22 | 病院
3ヶ月おき神経内科の先生に診てもらっています。
診て、と言っても最近の様子を僕から聞くことが主で、時々血液検査等をするくらいです。
薬もメマリーだけはこの先生から処方箋を出してもらっています。
何かの治療が出来る訳でもありませんけれど、定期的に見てくださって、さっちゃんの病状を把握してもらっているだけで安心感はありますね。

予約は11時半でしたから、GW以降1ヶ月に1度ほどになっている言語リハビリも同じ日の10時半から予約が入っていました。
ですから、家を9時20分までには出て、駅へ向かおうと予定していました。
僕はいつもと同じようにアラームをふたつ、6時と6時1分にセットしておいたんです。
前の晩は普段と同じ1時半ころ寝つきました。
アラームが鳴っていることには気付いていました。
6時のアラームは1度しか鳴りません。
6時1分のはセットを解除しない限り、止めても5分おきに鳴ります。
どちらも止めたような記憶はあるのですが、6時1分のアラームは何度も鳴っていたような朧げな記憶があります。

でも、目覚めたら7時20分でした。
僕は毎朝のルーティンをし、自分の朝食を作ります。
時間が押してしまったので、昨日の朝はコーヒーは淹れませんでした。
自分の朝食が終わり、棟のゴミ集積所にプラスチックごみを出して来ました。

そして、さっちゃんを起こしにかかったんです。
8時10分ころでした。
デイサービスに行く日のことやこの日の家を出なければならない時刻を考えると、余裕のある時刻でした。
布団の中で目を開けたさっちゃんは笑顔を浮かべていました。
機嫌が良さそうだ! と、僕は嬉しくなります。
予定通り順調に行きそうです。

ところが、起き上がって、ソファに座ってもらって、着替えさせようとすると、様子が一変!
ズボンを穿くことを拒否します。
つまり、僕を足で蹴飛ばすんです。
こうなってしまうと、取り付く島もありませんから、放っておくしかありません。
順調に行くと思っていた朝の進行が暗雲に包まれてしまいました。
時間を置いて、再度進めてみるしかありません。

その後、少しは落ち着いたかな? 気分が変わったかな? とさっちゃんの着替えを進めようとしましたが、駄目。
時間だけが経過していきます。
9時前になってようやく着替えをさせてくれました。
トイレに連れて行ったり、口を漱いでもらおうとしたり(これは拒否されました)、髪を梳いたりしました。
食事をして、急げば予定の電車にも乗れるかもしれません。
でも、こんな芳しくない気分で、無理に歩かせたりしたら、病院に着くころには最悪になりそうです。
しかも、昨日は雨が降ったり止んだりでしたから、傘をさして歩くようになったりしたら、時間がかかって間に合いそうにありません。

僕はあれこれ考えた末、10時半からの言語リハビリは行かないことにしました。
そして、さっちゃんを急かせることなく、さっちゃんペースで朝食等を進めて行きました。
さっちゃんもだんだん気分が平常に戻って来ます。
言語リハビリのT田先生にも電話を入れ、翌々週に変更してもらいました。

神経内科は11時半の予約ですから家を10時半までには出なくてはなりません。
ゆっくりペースで進めていると、すぐその時間が来てしまいました。
雨も予報より早めに止みましたから、駅までの歩きも傘を差さなくてよくなりました。
ところが、歩き始めると、日差しがあります。
薄雲ごしの陽光ですから、ギラギラしているわけではありませんが、雨上がりの日差しは蒸し暑苦しさ満点です。

発車時刻の10分前に到着したのはいいのですが、さっちゃんは同じ場所に立ち続けると不穏になって来ます。
入線数分前にはじっとしておれなくなったさっちゃんと、僕はホームを歩きます。
電車が入線してくると、二人とも座ることが出来ました。
冷房が効いているので、さっちゃんに上着を着せます。
マスクもしてはいるのですが、さっちゃんはすぐに下げてしまいます。
僕が上げても、また下げます。
下げてすぐに何度も上げると、さっちゃんも次第にイライラして来ますから、適度に時間を開けてマスクも上げるようにするんです。

電車を降り、病院へ向かいますが、蒸し暑苦しさは続いています。
こんな悪条件の中、病院まで20分ほどの歩き続けて、よく病院のすぐ手前の上り坂で不穏になりがちなんです。
「帰る」などと言い出すこともあります。
でも、昨日はさっちゃんはしっかりと歩き通してくれました。

ただ、病院に入ってからが大変でした。
まずは僕と手を繋ぎたがりません。
自分で勝手に歩いて行こうとします。
予約受付の機械で立ち止まってくれませんから、僕はさっちゃんを追いかけなければなりません。
追い付いて、逃げる手を何とか掴んで病院2階を歩き回ります。
(受付は2階なんです)
何とか機械で受付を済まし、神経内科がある1階に降りました。
11時半を数分過ぎていたと思います。

これから延々とおよそ2時間待つのですけれど、じっとしていることが大嫌いなさっちゃんがじっと待てるわけがありません。
最初から2時間待ちなんてことは分かりませんから、さっちゃんの受付番号が表示板に載るのを常にチェックしなければなりません。
つまり、その表示板の前から離れられないのです。
でも、さっちゃんはそんなことにはお構いなし。

待っている2時間の間にいろんなことがありました。
普通に手を繋いでその階を歩き回ることも2度3度ありました。
これなら僕にとっては気分的に楽です。
ところが、ほとんどのケースでは手を繋ごうとしません。
こんな所でじっとさせられている原因が僕にあるかのように、僕を責め、怒りを向けるんです。
大きな声を出して、僕を罵倒します。
叩こうとします。
そして、走り去るように僕から遠ざかって行きます。

僕から逃げるようにして歩くのですが、待合室に並べられた長椅子と長椅子の間ばかりを歩こうとするんです。
そこには来院者も座っていますから、僕はそこを通らせないようにしたいのですが、無理に通らせないようにするともっと大変なことになります。
結果、さっちゃんの通りたいように通るんですが後を歩く僕が座っている方に「済みません」と謝るんです。

さらにさっちゃんは待合室で座っている人に語りかけるんです。
語りかけられた人もさっちゃんが何を言っているのか分かりませんから、途方に暮れますよね。
さっちゃんは結構しつこく長く喋りかけ続けますから、僕は「済みません」と謝りながら、さっちゃんの手を強く引くことになります。
そうすると、さっちゃんはますます怒る。

また、さっちゃんは待合室の長椅子に座っている人の近くに座りたがるんです。
今はどこも間隔を開けて座るようになってますよね。
さっちゃんはコロナのことも分かりませんし、長椅子に付けられているバッテンの意味も分かりません。
気にされない方もいますし、すごく気にされる方もいて、席を替えたりなされます。
さっちゃんが近くに座っていた方の体に触ろうとしたりもしますしね。
そんな時は僕がさっと阻止します。

そして、行った先々で僕に対して怒りの感情たっぷり込めて大きな声で喋るんです。
そんな僕とさっちゃんの様子が周りの人々にはどのように見えるんだろうか? そんなこと、いちいち気にはしておれません。

時にはさっちゃん一人を遠くに残しておきます。
僕は表示板から長く離れ続けるわけにはいきませんからね。
もちろん、さっちゃんは遠くですけれど、見える席に座っている条件は必須です。
それにしばらく一人にしておくと、少しは寂しく心細くなって、僕に頼る気分が戻ってくるかもしれませんからね。
あまり長い時間放っておけませんから、さっちゃんが素直になってくれるまでには至りませんでしたけれど、抵抗や怒りは僅かですが小さくなったと感じました。
この待っていた2時間の間中、表示板が見える近くと遠くの間をさっちゃんと揉めながら往復し続けていました。

1時半ころ、さっちゃんの受付番号が表示板に載りました。
遠くの長椅子に座っていたさっちゃんをほんの少し強引に立ち上がらせて、診察室のすぐ外の待合場所に移動しました。
そこでもけっこう揉めて、僕はさっちゃんと隣り合って座らせてもらえなくなりました。

神経内科のN川先生がさっちゃんの認知症に関しては主治医になります。
意味性認知症ということで、難病指定の認定を得ようと努力してくださったのはこのN川先生でした。
ただ、可笑しなことに意味性認知症は65歳未満で発症していないと難病指定が受けられません。
さっちゃんが発症したのは軽度認知障害だったかもしれない時期を含めても、70歳以降ですから認定されませんでした。

3ヶ月ごとの診察と言っても大したことをする訳ではありません。
「敬礼してみて」とか手をフラフラフラと振って、「は~い、真似してみて」と同じ動作をさせようとします。
でも、さっちゃんは出来ません。
握力計を使わせようとしますが、持てませんし、持たせても強く握ろうとはしません。
さっちゃんに掴まれると酷く痛いんですけどね。
何にも出来ないことの確認をするだけの結果です。

ただ、昨日はN川先生から初めて僕に対しての言がありました。
「ご主人も本当によくやっておられますよね」と。
先生が僕の日頃のさっちゃんとの間の言動を知っているわけがありませんから、社交辞令のようなものだとは思います。
でも、そう言われて若干の嬉しさはありましたね。
と同時に、その言葉に相応しい自分でなければとの自戒もありましたけれど。

診察が終わり、会計へ向かいます。
会計窓口にこの日のファイルを渡すために並ぶのですが、最近はさっちゃんと一緒に並んでいます。
以前はさっちゃんに座ってもらっていて、僕ひとり並んだのですが、今はそれが出来ません。
さっちゃんがどこに行ってしまうか分からないからです。
列に並んでいても、列がなかなか進まずその場にじっと立っていると、さっちゃんはイライラして怒り始めます。
昨日も列が進んで2番目になった時に、さっちゃんが大きな声を上げ始めました。
その時はすぐに収まったのでラッキーでしたが、大声を上げ続けることもあるんです。

ファイルを渡し、会計手続きが奥の方で進み、掲示板にさっちゃんの受付番号が載るまでの時間がまた大変なんです。   
じっと座って待っていることに耐えられず、「もう帰る」と言い始めることがよくあったんです。
一度などは会計を機械で済まさずにそのまま帰らざるを得なかったこともありました。
病院の外までは出て、また戻って来たこともありました。
ただ、僕もだんだん知恵を付けて来て、じっと座って待っていることをしなくなったんです。
僕がおしっこしたくて、車椅子用トイレに一緒に入ったり、手を繋いで同じフロアをグルグルと歩いたりして、時間を潰すんです。
昨日もそうでした。
トイレに入り、歩き回り・・・・

思いの外、早く掲示板に表示され、会計を機械で済ますことが出来ました。
駅までの道も本当に蒸し暑苦しかったですけれど、さっちゃんは調子よく歩いてくれました。
ただ、信号待ちをしている時が大変なんです。
さっちゃんは同じ場所で待っていることが大嫌い。
信号待ちでも同じで、横断歩道を渡ろうとすることもありますし、歩道を別の方向へ歩いて行こうとしたりもします。
そのたびに僕が強く引き止めると、怒るんですよ。

さすがに駅が近づくとさっちゃんの疲労が目に見えて来ました。
が曲がって来るんです。
いつもは必ず階段を使うんですが、昨日はエレベーターを使いました。

電車に乗って、座席が空いていましたからさっちゃんを座らせました。
さっちゃんは自分で自分が座るべき席に自分のお尻を収めることが出来ません。
僕がさっちゃんのお尻を持って収めてあげなければなりません。
そんな様子を見ていた隣りの席の女子高生が僕に「席に座りませんか?」と言ってくれました。
嬉しかったですが、「大丈夫ですよ」とお断りしました。
次の駅で向かいの座席が二つ空きましたから、僕とさっちゃんはそちらへ移動。
すると、さっちゃんは隣りの別の女子高生の手(に握られているスマホかも)を触ろうとします。
僕は直前で阻止。

僕たちが降りる駅に着きました。
さっちゃんを座席から立ってもらおうとしますが、立とうとしません。
強く引っ張ると、さっちゃんも縦の金属ポールを強く握りしめます。
ドアからは乗客が乗り込んで来ています。
僕はさっちゃんがポールを握っている指を力ずくで引っぺがし、両腕を引っ張るようにして電車から降ろしました。
こんな時の力ずくは仕方ありませんよね。

この日は駅の改札のすぐ外にあるパン屋さんでイギリスパンを買いました。
本当はもう1斤、切ってもらって買いたかったんですが、さっちゃんが何をしでかすか分かりませんから、あるものだけを買ったのです。
一緒に店内を歩きながらでも、さっちゃんは手で置かれているパンを触ろうとするんです。
以前は、店の外で待っててもらえたのですが、今では難しいですね。
「待ってて」の意味が分からないのでしょう、そう言っても一緒に付いて来るんです。

いよいよ最後の家までの帰りです。
さっちゃんの足で30分かかります。
蒸し暑苦しさも最高潮!
よほどタクシーで帰ろうかと思いましたが、頑張って歩くことにしました。
家ま残り3分の1くらいの場所で、さっちゃんに飲むヨーグルトを飲んでもらおうとしました。
これまでも、少量ですが時々飲んでもらっていたんです。
さっちゃんは湯呑とかコップとかなら、どう飲めばいいのか割とすぐに分かるんですが、
ペットボトルとか、この飲むヨーグルトのように飲み口が3cmほどある容器苦手です。
まずは口を大きく開けてその飲み口全体を咥えようとします。
それが無理だとか飲み辛いだとかが分かったら、何となく記憶が蘇るんじゃないでしょうか?
ちゃんと口を添えて飲むことが出来ます。
この飲むヨーグルトもそうでした。
僕が手を添えて飲んでもらいました。
・・・・飲んだものと思っていました。
ところが、2口目を飲んだはずなのに、さっちゃんは大量のヨーグルトを路上に吐き戻したんです。
幸運なことに、さっちゃんは疲れて腰が曲がっていましたから自分の服にはかからずに全部路上に流れ落ちました。

そんなこともあって、3時過ぎに帰宅したさっちゃんは疲れているかと思いきや、意外と元気です。
逆に僕の方が疲労困憊していて、すぐに布団で横になりました。
もちろん、その前にはさっちゃんを部屋着に着替えてもらい、手をウェットティッシュで拭きました。
さっちゃんの腰の辺りにティッシュを当てると、何回当ててもティッシュが濡れてしまいます。
リハパンを穿いている内部が想像できないくらい蒸れているんでしょうね。

布団に横たわっている僕を邪魔するようにさっちゃんがちょっかいばかり出します。
こんな時は一緒に寝て欲しいのですが、物事はそう上手くは運びません。
でも、6時ころにはさっちゃんも布団の中に来たと思います。
散歩にも行かず(もう十分すぎるほど歩きましたから)、ただ寝ていました。
目覚めると、10時でした。
さっちゃんは僕の横ですやすやと寝息を立てています。
今日木曜日の日和田中止のメールを慌てて送りました。
パン屋さんで買ったコロッケ3つのうち2つと、前日に酒屋さんでもらったトウモロコシをレンチンして1本食べました。
その後、PCチェックしたり、食器を洗ったりして、やっぱり寝付いたのは1時半ころ。

本当にさっちゃんと一緒に病院へ行くと疲れます。
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病院通いはいろんな事態が起きて、本当に疲れ切ってしまいます

2021-01-06 23:59:36 | 病院
今日の夜、僕は布団の中で目が覚めました。
「もう、真夜中過ぎてるんだろうな・・・・」
そう思いました。
寝巻きには着替えてなくて、室内着のまま。

病院から2時過ぎに帰宅し、さっちゃんに飲み物とヨーグルト、そして朝飲むべき薬を飲んでもらい、食べてもらいました。
さっちゃんは疲れているでしょうから、布団で横になってもらうことにします。
その後、僕はパンだけ食べて、僕自身も疲れていたので、さっちゃんの横に潜り込みました。

何時くらいだったか、さっちゃんが起き出して、ダイニングに行ってしまいました。
僕も起きて、さっちゃんを念のためトイレに連れて行ったりしなければなどと思いましたが、体が動きませんでした。
そして、再び寝てしまいます。

一度、6時ころに目が覚め、起き上がってダイニングに行くと、さっちゃんが椅子に座っています。
夕食の準備もしなければと思いましたが、再度布団の中に戻ってしまいました。
さっちゃんが寝ている僕の横に来て、顔や体をなぜてくれます。
そして、しきりに「どおしたの?」と繰り返し僕に語りかけてきます。
僕は「ちょっと疲れただけだよ」と返事を返します。

そして、このブログの先頭の言葉です。
夜中過ぎに目が覚めたと僕は思いましたが、実際は9時半でした。
さっちゃんはあの後、僕の横に入って来て、すやすやと眠りこけています。
僕は帰りに買ったコロッケと昨日からの残り物のお味噌汁を温めて食べました。
PCチェックなどを済ませて、今11時過ぎ、ブログを書いています。



今日は脳神経内科の先生の診察がある日でした。
診察の前にはCT検査もありましたから、早く出かける必要があります。
僕たちは朝食も食べずに、家を7時45分に出ました。
CT検査を受ける患者さんが少なかったのか、待合室に行くと誰も居ません。
すぐにさっちゃんの番になりました。
検査が終了するまでさっちゃんがじっとしておれるか心配でしたが、一発クリア!
先生の診察も順調に終わり、その後の言語リハビリは予定より30分も早くスタートすることが出来ました。

ここまでさっちゃん自身も順調に過ごせていました。
ただ、言語リハビリの最後の10分あたりから、ほんの少しずつ不穏気味に。
「帰る」と言い始め、先生が機転をきかせて、同じ階の屋上のような場所までミニ散歩。
その時は僕と手を繋いでくれていました。

終了して、部屋から出ようとするころには、さっちゃんの不穏も進んで、僕と手を繋いでくれなくなりました。
リハビリ科の待合室の椅子に座ったまま、さっちゃんは動かなくなりました。
僕が手を取ろうとすると、拒絶します。
無理に手を掴んで立ち上がらせようとすると、大きな声を上げて抵抗します。
僕は諦めて、待つことにしました。
時間が経つとさっちゃんの気分も変わることに期待したんです。

数分なんだか10分なんだか、ちょっと待ってはさっちゃんの手を取ろうとしましたが、さっちゃんは拒絶のまま。
通りかかったSTのT田先生が力を貸してくださいました。
T田先生がさっちゃんと手を繋いで、階下の会計の場所まで連れて行ってくださったんです。
会計には大勢の方が並んでいましたから、とりあえずは待合室の椅子にさっちゃんを座らせます。

並んでいる人の数は減りそうにありませんでしたから、僕も並ぶことにしました。
ちょうどさっちゃんが座っている場所はよく見えていましたから、何かあればすぐに駆けつけることは出来ます。
すると案の定、さっちゃんが立ち上がってどこかへ行こうとし始めました。
僕は並んでいる列から離れ、さっちゃんの元へ行き、椅子に座らせようとします。
でも、さっちゃんは抵抗してちょっと暴れます。
その拍子に会計窓口に並ぶ列の場所と椅子とを隔てている赤いテープの仕切りを外してしまったんです。
僕は何とかさっちゃんを元の椅子に座らせ、その赤いテープを元の状態に戻しました。
さっちゃんがこんな状態ですから、しばらくは一緒に座っているしかありません。

少し時間が経って、僕の元へひとりの女性が来て、僕に声を掛けるんです。
先ほど並んでいた列で僕の前に並んでいた母娘連れのお母さん、会計窓口に出す書類ファイルを彼女に渡すよう言うんです。
「私が代わりに出してあげますよ」と。
本当に有り難いことです。
僕はその申し出に甘えさせていただくことにすぐ決定。
ゆっくりとしか進まないその列の先頭にその母娘が来た時に、さっとそこへ出て行って、書類の会計への提出を完了させることが出来ました。
さっちゃんと暮らしていると、このような僕たちとはまったく関わりのない人々の温かい人情に救われる経験をたくさん味わうことが出来ます。

これで、掲示板にさっちゃんの番号が表示され、機械で会計を済ますだけになりました。
でも、番号が表示されるまでに結構な時間がかかります。
さっちゃんは最初に座っていた場所を立ち上がって、ウロウロし始めました。
また先ほどの赤いテープに手を掛けようとするので、先手を取って防ぎます。
僕もさっちゃんのウロウロに付き合うことにしました。
まだ手を繋いではくれませんから、しばらくウロウロした後はそれとなく会計待合室の椅子に誘導して座ってもらいました。

椅子に座っていても、前に座っているご婦人のカバンを触ってみたり、マスクも顎まで下ろしたままです。
僕は近くの別の椅子に座って、視界の隅でさっちゃんの姿を捉えています。
何かあればすぐに出て行こうと。
さっちゃんはソーシャルディスタンスのための椅子のバッテンなどはまったく気に掛けません。
じりじりと座る位置をずらしていって、隣りに座っている人の近くへ移動したりします。
近づかれた方としては、気になりますから、空いている別の席へ移動してしまいます。

一人のご婦人がさっちゃんに優しく語りかけ始めました。
「そこは座ったらいけない場所ですよ」と。
僕は後ろを振り向いて、そのご婦人に説明します。
「認知症なので、説明しても分からないんですよ。それに今ちょっと機嫌が悪くて、僕のことを怒ってるんです」
「そうなんですか。それでさっきはご主人のことをぶってらしたんですね」と。
その後でご婦人が独り言で漏らした言葉が聞こえました。
「認知症なのか」

だいぶん時間が経って、掲示板にさっちゃんの番号が表示されました。
さっちゃんが座っている場所は会計の機械からはよく見える場所でしたから、さっちゃんの姿を見ながら急いで会計することが出来ました。
でもまだ、さっちゃんは僕と手を繋ごうとはしません。
「もう家に帰ろうね」と言って、手を取ろうとしても拒絶します。
僕は徹底的に待つことにしました。
今日はいつもの新聞の他にも雑誌を1冊持って来ていますから、時間つぶしはいくらでも出来ます。

時々さっちゃんの元へ行き、「帰ろうか」と言って手を取ろうとするのですが、まだ赦してくれません。
人も減って来て、さっちゃんの隣りに座ることも出来ていましたが、さっちゃんは僕とディスタンスを取っています。
すぐ横に僕が座ると、立ち上がってどこかへ行ってしまいそうです。

それでも、相当な時間が過ぎて、僕がさっちゃんの手を触っても逃げなくなりました。
僕はさっちゃんの横に立ち、さっちゃんの両手を掴みます。
「帰ろうね」と、さっちゃんを立ち上がらせることが出来ました。
立ち上がってはくれたものの、さっちゃんはすぐには歩こうとはしません。
「帰るよ」と優しく手を引きました。
さっちゃんは何とか歩き始めてくれました。
僕と手も繋いでくれました。

駅のホームにも電車の出る10数分前に着きましたから、100mほどのホームを2往復くらい歩きました。
じっと立ち止まって待っていると、さっちゃんが再び不穏になりそうな気がしたからです。
無事に電車に乗って帰宅できました。
普通なら乗れていたはずの電車より1時間半遅い電車でした。
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今日は掛かり付けのお医者さんに行って、お薬をもらって来ました

2020-12-28 23:58:06 | 病院
さっちゃんの掛かり付け医は隣りの市にあるクリニックの先生です。
僕たちが以前住んでいたすぐそばのクリニックだったのですが、優しい良い先生なので、引っ越してからも通い続けています。
徒歩30分ほどの場所なのですが、今のさっちゃんの足なら40分ほどかかってるんじゃないかと思います。
多摩川沿いの公園を歩いて行けるので、散歩としても気持ちのいいコースなんです。

公園にはセンダンの木が何本もあって、今の季節は黄色っぽい実がたくさん付いていて綺麗です。
今日は特に快晴の青空バックでしたから、たくさんの実が本当に美しく映えていました。
さっちゃんにも指で上を指して、「センダンだよ。綺麗だね」と言うと、何やらワア~とか、小さく歓声を上げていました。
センダンの木の下に来るたびに、僕は同じように言い、さっちゃんも同じように反応していましたね。

クリニックに着くと、入り口でスリッパに履き替えます。
置かれている椅子に座ってもらって、靴を脱がせ、スリッパを履かせます。
待合室に入ると、待っている人は1人だけでした。
今日が今年最後の日ですし、冬休み中の子供たちもいるはずと、混んでいることを予想していたのですが、空いていてラッキーでした。

すぐに呼ばれて、血圧を測り(120~50くらいだったかな?)、その後、診察室へ。
通常は大したことはやりません。
気になることがないか聞かれたり、聴診器を当てたりするくらいです。
今日は「前回より肌のつやがいいねぇ」と誉めてくださいました。
もちろん、お医者さんですから気がかりな点を厳しくビシッと言うこともありますが、この先生はいいと感じる点をよく誉めてくれます。
「食事や水分を前よりよく摂れているからでしょうね」とも言ってくれました。

最近気になっていることとして、太股の外側を痛がることを伝えました。
床に敷かれた布団に腰を下ろす際などに、特に「痛い、痛い」と言うんです、と伝えました。
先生は「レントゲン撮ってみますか?」と言われます。
僕はレントゲンで分かるようなものじゃないと思っていますから、返事をすぐには出来ませんでした。
先生は「腰が悪いからだと思うんですよね。腰回りが強張っていますし」と言います。
「整形外科で診てもらうのが一番いいんですがね」と、僕の住んでいる市の病院も教えてくれました。
年が明けたら行ってみようかと思います。


ところで、ここまではさっちゃんもいつもと変わらない様子だったんですが、クリニックを出る直前に急に不穏な感じになってしまいました。
僕が手を繋ごうとすると、手を繋いでくれません。
大きな声で待合室で何やら叫びます。
どちらにせよクリニックからは出ないといけませんから、ほんの少しだけ強引に外に出しました。
続いて、薬局に行って薬をもらうんですが、手は繋いでくれませんが、僕の後には付いて来てくれます。

その後も家に着くまで途中で何度もさっちゃんの手を取ろうとしましたが、そのたびに拒絶されました。
でも、僕の後からは歩いて付いて来てくれます。
アパートに着いて、階段でも僕は放っておいたんですが、やはり階段の上りはきつそうなので、途中で手を出してみました。
すると、さっちゃんもやっとこの階段では僕の手を受け入れてくれました。
そうなってからは、いつもの普通のさっちゃんに戻ってくれましたね。
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さっちゃんの採血を3人がかりで行ないました

2020-10-09 23:17:22 | 病院
今週の水曜日脳神経内科のN川先生の診察があった際に、「血液検査しましょうか。今日この後で採血してください」と言われました。
採血する場所へ行き、すぐにさっちゃんの順番も回って来ました。

さっちゃんを担当する女性に「認知症ですから、針を刺すと動いてしまうと思います」と告げておきます。
腕にバンドを巻き、針を刺す血管を探しています。
血管がよく見えていなかったので、探していると時間がかかってしまいます。
すると、さっちゃんは腕を動かし始めます。
採血する右腕はもちろんですが、左腕も動かして、目の前にあるものを掴もうとします。
左腕は僕がすぐに掴んで邪魔にならないようにしましたが・・・・

その女性がその場を離れていなくなってしまいました。
しばらくして、年配の男性の先生が来られました。
どうやら、この先生に代わってもらったようですね。
さっちゃんのような患者さんの経験もあるのでしょうね。
もう一人の男性に「右腕を動かないようにしっかり押さえてて」と指示し、バンドを右腕に巻きました。
血管が明瞭に浮かび上がって来ました。
「ちょっとチクッとするからね~」と、先生はさっちゃんに言います。
針を刺した瞬間、さっちゃんは右腕をビクッと動かしました。
若い男性のスタッフがしっかりと右腕を押さえています。
左腕は僕が押さえています。
立ち上がらないように、僕が見てるのですが、さっちゃんは立ち上がることはありませんでした。
血液を小さな容器に3本採る間、さっちゃんは比較的大人しくしていました。
針を刺した瞬間がいちばん驚いたのでしょうね。
そんな感じで無事に採血は終了。

もっと苦労するかと思いましたが、意外と楽に採血できました。
ベテランの先生がもう一人協力スタッフを動員して、スピーディーに終了させたからでしょうね。
3ヶ月後のN川先生の診察の際に血液検査の結果を教えてくれるそうです。
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頸動脈の超音波検査が出来なくて、脳神経外科通いは終了となりました

2020-09-23 23:48:09 | 病院
今日水曜日はいつもの言語リハビリの他に、頸動脈の超音波検査とその後の診察が予定されていました。
検査の予約は10時に入っているのですが、結局はその日に早く病院に来た人から順番に実施することになります。
9時20分に病院に到着しましたが、すでに多くの方が並んでおられて、実際に検査がスタートしたのは10時とっくに過ぎてから。

名前を呼ばれて検査室に入ります。
さっちゃんが不安がるといけないので、僕も一緒に入ります。
靴を脱いで診察台に横になるんですが、手取り足取り僕がやってあげないと、さっちゃん一人では出来ないことばかりです。

さっちゃんは頸動脈が右も左も少し狭くなっているんです。
まだ経過観察の段階なんですが、定期的チェックが必要なんです。
ちっちゃめのリモコンくらいの超音波を発する機具を首筋にあてます。
何故だかは僕には分かりませんが、その器具を何度も何度も首筋に沿ってなぞるように動かすんです。

さっちゃんは最初は静かにされるがままでした。
ところが、検査中に頭を少し動かすようになりました。
「じ~っとしててくださいね~」と女性の先生が優しく声をかけてくれます。
今度は頭を起こそうとし始めました。
「動かないでね~。動くと検査できませんよ~」
僕はさっちゃんの頭を動かないように押さえます。
そのうち、さっちゃんは超音波の機具を掴もうとし始めました。
機具につながってるケーブルも掴みます。
先生は掴んでるさっちゃんの指を外そうとしますけれど、「強い力ね~ぇ」。
さっちゃん、必死で力いっぱい掴んでるようなんです。
指を外そうとすると、さっちゃんは自由な足で反撃しようとします。
もちろん、実際に反撃する前に僕がさっちゃんの足を抑え込みますけどね。

まあ、こんなしっちゃかめっちゃかな状況では検査どころではありませんよね。
「先生に確認とってみますね」と、この検査予約を入れた脳神経外科の先生に連絡してくれることに。
さっちゃんと僕はしばらく外の通路で待っていました。
結局、今日の検査はキャンセルということになりました。

脳神経外科の先生の診察は検査後の11時に予約されていたのですが、検査がキャンセルになりましたから、11時ちょっと前に始まりました。
先生はいきなり「だいぶん進行した感じだねぇ」と言います。
いつを基準になんだろう? と、僕は一瞬返事に詰まり、何も言えませんでした。
でも、よく考えてみると、前回の超音波検査時に比べたら、明らかに進行してるんでしょうね。
「一番楽な超音波検査が出来ないんじゃねぇ。もう脳神経内科の先生に任せるわ」
確かに、診断のベースになるデータが取れないんじゃ、判断できませんよね。
というわけで、次回の予約は無しで、脳神経外科での診療は終了です。

その後、言語リハビリを11時30分から30分間ほど、いつものようにリハビリらしいことは一切できずに終了。
病院に9時20分から12時20分まで3時間いましたが、さっちゃんは途中「帰る」とも言わないで一緒に居てくれました。
僕から見ると、今日は精神的には落ち着いていたように見えました。
超音波検診はよっぽど嫌だったんでしょうね。
僕は自分が受けたことがありませんから、どんな点が嫌なのか想像すらできません。
首筋と言うのは敏感な場所ではありますしね。

今日は病院に居た時間は長かったのですが、意外にいつもほどは疲れませんでした。
昼食後、少し寝ましたが、それからはいつものように台所仕事が出来ました。
さっちゃんも平穏に過ごすことが出来ました。
コメント (4)
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