さっちゃんと奥多摩の林道から林道へ散歩してきました

本当は木曜日あたりが良かったんですけど、雨でしたから一日ずらして金曜日に山歩きに行きました。
今日のコースはほぼ90％くらいが林道歩きだったと思います。

さっちゃんはもっと汗をかく、きついコースの方が良かったようですが、
「あれに会えたから良かったよね。しかも、ふたつも」
と言って、満足してました。

そうです！
ニホンカモシカに遭遇したんです！
しかも、2頭！
1頭は林道にいました。ちょっと足の悪い個体でした。
もう1頭は林道の山側の崖の上に、すっくと立ってました。

前半の林道終点からは山道が続いています。
あまり人には知られてない山道。
廃村があって、そこを過ぎると、傾斜の緩い小さな道なき支沢を下って行きます。
こんなところはルートじゃあないんですが、
ここを通らなくては後半の林道とスムースにつながらないんです。
広々なだらかに流れる本流沿いの山道を下って行くと、今度の林道の終点広場が出現します。
あとは林道を駅に急ぐだけ。

沢を下るとこだけが、さっちゃんにはちょっと厳しかったですけど、他は楽勝！
地元の居酒屋さんで打ち上げをし、
帰宅後、「すぐ寝る」と言うさっちゃんをお風呂に入らせ、
今日の充実した一日が終了。


▲凛々しく立って、僕たちを見下ろしてました。


▲小さな支沢はこんな感じ。さっちゃんはちょっと苦労してましたね。

さっちゃんは何でも冷凍庫に入れてしまいます

今日の夕方気付きました。
冷凍庫を開けたら入ってたんです！

何がって？

ブドウ。
昨日スーパーで買ったブドウです。
高くて買う気の起こらないブドウですけれど、さっちゃんが「食べたい」と言うので買ったんです。

そのブドウがカチコチに凍ってしまってます！
冷蔵室に戻しました。
数時間たって、ひと粒食べてみました。
大丈夫でした。
よかった！

前日にはレタスが入っていました。
これはさすがにダメに。

その前日だったでしょうか？
空心菜が入ってました。
これはさっちゃんが入れてすぐだったので、セーフ！

わたしって何でもないわよ

だんだんに、さっちゃんが認知症だということを誰に対してもオープンにしていければと思っています。

先日、僕が所属している山岳会の例会があったのですが、さっちゃんはそのたびに大変です。
夕方早めの夕食を食べ、それから自宅を出て、二次会にも参加しますから帰宅は夜中になってしまいます。
今回も、さっちゃんは僕がなぜ居ないのか分からなくなってしまいます。
何度も家の外に出て、僕が帰って来ないかと見に行ったようです。
夜なのに、いっぺんも布団の中に入らなかったよう。

例会の夜のさっちゃんの困惑は理解できなくもないので、会長に聞いてみました。
「妻を例会に一緒に連れてきてもいいですか？」と。
返答は「いいよ」。
会長はさっちゃんが認知症であることを知っています。

ということがあって翌日、さっちゃんに尋ねました。
「例会に一緒に行く？」
「うん、行く」
「じゃあ、さっちゃんが認知症だということを山岳会の人たちに知らせてもいい？」
と聞いたのです。すると、さっちゃんがこう言いました。
「わたしって何でもないわよ」

確かに、さっちゃんは自分が認知症だという自覚はありません。
ですから、こんな風に言いました。
「そうだね、風邪（インフルエンザ）みたいに他人にうつる病気じゃないしね」
「癌のようにすぐ命にかかわる病気でもないしね」
「今日が何年何月何日何曜日か分かる？」
「自分の生年月日、何年何月何日に生まれたか分かる？」
「そんなことが分からなくても、確かに困らないよね」
「そんなことを忘れていることに病名をつけたんだよ」「認知症ってね」

さっちゃんは「ふ～ん」と言って何となく理解できたようです。
そして、「別にみんなに言ってもいいよ」と言ってくれました。

たった2時間半の留守番でしたが････

前職の関係で今でも繋がりのある20代前半の青年がいます。
彼は遅ればせながら定時制高校に通っていて、いつも金欠。
その原因は彼自身の計画性のなさ等によるところ大なのですが、
そればかりを責めても致し方ありません。
大したことは出来ませんが、彼にとってのちっぽけではありますが「足長おじさん」になれればと思ってます。

その彼からＳＯＳの連絡が来たのが土曜日。
そして、今日会うことになったのです。
そこまでの詳細も諸々あったのですが、それはさっちゃんには関係ないのでここでは書きません。

3時40分に家を出て、電車で彼の最寄り駅まで行きました。
････途中省略････
そして、用事を済ませて、駅に着いた僕は5時57分、さっちゃんに電話しました。

「駅に着いたよ」
「どこに行ってたの」
「◎◎君に会うって言ったじゃん」
「そんなこと聞いてない。どうしたんだろって、心配だったんだから」
家に着いてからも、僕への非難は続きます。
僕が家から出て行った理由を忘れてしまって、なぜ僕がいなくなったのか、分からないのです。
事実としていないことに、不安で不安で仕方なかったようです。

さっちゃんがそんな心持ちになるのが嬉しくもあり、心配でもありますね。
やっぱり、紙に大きく、行先や帰宅時刻を書いておこう！

高尾山に登り、サル園へ行きました。でも、朝は大変だったなぁ！

今日はNZから日本に来ているJSさんを高尾山に連れて行くH樹さんのお手伝いです。
さっちゃんも一緒に行きました。
高尾山口駅から琵琶滝～2号路～浄心門～4号路～高尾山山頂～薬王院～サル園～ケーブルカーで下山。

山登りは楽しく終了。

でも、大変だったのは出発前の自宅ででした。
やっぱり、前の晩に準備を完璧に済ませておくべきでした！
前回はそうしてたのに････
ザックの準備は簡単でした。
登山の衣服もズボン、ソックス、上着、それらは決まった場所にありました。

だけど、でも、ところが、、、、、
ＣＷＸがない！
さっちゃんは右膝を大怪我したことがあるので、膝のサポートが必須なんです。
ありそうな場所をそれぞれ二巡は探しました。
ない！　ない！　ない！

出発予定時刻がすぐに迫って来ています。
ＣＷＸなしで歩いたらどうなるんだろう？
まだそんな怖いことは試したことなんかありません。
意外と何ともないかも、とか楽観的な気持ちもむくむくと出て来ますが、抑え込みます。
何としても見つける！

ただ、現実はまだ見つからずに、時間は刻々と過ぎていく。
これまでの経験から、思いもよらぬ場所、そんな突拍子もない場所から出てくる可能性も考え始めました。
しかし、そんなあてどもない探し方をしてても、時間は容赦なく過ぎていくだけ。
僕のイライラもどんどん強くなってしまい、さっちゃんへの声もついつい大声になってしまいます。
ごめんね、さっちゃん。

すると、出て来ました。ほっ
僕が二度探した大きなかごの中、さっちゃんが探していたので、僕も一緒に見てみました。
さっきは見なかった深い場所にＣＷＸはありました。

予定の5分遅れで部屋を出発。
でも、最初から15分は余裕を持たせているので、駅には10分前に到着しました。

暑～い日中に買い物がてら散歩に行きました

今日は台風一過で暑い夏の空気がたっぷりと入ってきました。
そんな中、正午前に家を出て、近所の秋川ファーマーズセンターにお買い物へ。
もちろん、さっちゃんと二人でです。

多摩川沿いに歩いて行くと、奥多摩の山々がはっきりとシルエットで見えます。
富士山も大部分が雲で覆われてましたけれど、スカイラインだけは半分以上出てました。
道々、彼岸花がたくさん咲いてます。
公園では、少年野球チームが4チーム、グランド2面使って、これから試合のようです。
木が生い茂ったかまどやベンチがある木陰では、たくさんの家族がBQしてました。
他にもたくさん。みんな、たった一日の晴天、三連休最終日を楽しんでます。

平井川沿いの歩道に移ると、右岸の日陰の多い遊歩道。
崖沿いの道には地下水がしみ出していて、ひんやり。

秋川ファーマーズセンターまで片道1時間20分歩きました。

帽子嫌いな僕も今日ばかりは麦わら帽子姿。

さっそく買い物です。
泥付きネギ、大きくて巻いてないレタス、冬瓜、玉ネギ、ニンジン、賀茂ナス、ナシ、ピーマン、オクラ、葉っぱだけ摘んでくれたモロヘイヤ、バナナ
量が多かったり、逆に1個だったり、もちろん全体的に少し安いですね。他にも、
三宅島島のり、クルミユベシ、マンゴープリン、鮭の中骨水煮

ふたりのザックに分けて背負います。
帰宅後量ると、僕のは6.5kgありました。
さっちゃんはどれくらいだろう？
3kgくらいかな～ぁ？

夕食は賀茂ナスを輪切りにして焼きました。
その上にマヨネーズとチーズをのっけます。
ネギとオクラは2分間レンジにかけ、
ネギはフライパンで焼き色を付けます。
オクラは冷凍庫に残っていた豚肉を巻いて、爪楊枝でとめて焼きます。
いつも通り、お味噌汁はさっちゃん担当。僕も手伝いますが。

こんな風に活動している日には、さっちゃんはほとんど昼は寝ませんね。
逆に僕が大相撲中継の後、30分ほど寝ちゃいました。

やっぱり食べるんだ！

今日は三連休の中日。
台風18号のせいで、一日中雨。
外出もしませんし、家の中で主にテレビを観たりしながら、じっとしてました。
遅い朝食を食べ、少しだけの昼食を食べます。

さっちゃんは、その昼食もやっと少し食べました。

相撲中継を見終わったころ、さっちゃんが「夕食は？」と聞きます。
「お腹すいたの？」と問うと、「もう何時だと思ってるの？」と言います。
さっちゃんがお腹が空いているようなことを言うのは珍しいこと。
で、とりあえず、本当に小さな（ピンポン玉の半分くらい）ゴマ大福をひとつずつ。

しばらくして僕が、「夕食作るよ」と告げると、
「さっき食べたよ。わたしはもう寝る」と言うんです。
まだ、6時半ころですよ。
ちょっと言葉のやり取りがあって、ちょっとだけ僕はカチンと来てました。
寝るって言うんだから仕方ありませんよね。
自分の分だけ、バジル＆チーズスパゲッティを作ることにしました。

スパゲッティを100g秤で測って、茹でます。
ソーセージ、にんにく、玉ネギ、ニンジン、明日葉、もやし。
あるものを入れます。
茹で上がったスパゲッティを加え、市販のソースを混ぜ合わせて出来上がり。

さっちゃん、寝るかと思いきや、僕が作るそばに来てます。
「何か手伝おうか」とも。
僕はちょっと腹が立っていましたから、「何にもないよ」。

まあ、でも、スパゲッティが出来上がったら、皿も二枚持って来て、さっちゃんと分けて食べました。
僕の機嫌も直ってしまいましたし、さっちゃんも「食べない」とか「寝る」とかの前言はどこへやら。
けろっとして、当たり前のように僕と一緒に夕食。
一人分100gをふたりで分け合っていただきました。
カブの漬物、ポテトチップスもありましたから、焼酎のお湯割りで乾杯していただきました。

その後、さっちゃんと一緒にお風呂。
10時半ころだったでしょうか？　さっちゃん就寝。

それからはちょっと眠いのですが、僕ひとりだけの時間です。

お玉がない！ お玉はどこだ！

我が家の食器洗い担当はさっちゃんです。
その後の食器類や鍋等の片付けもさっちゃんがやってくれてます。
でも、お茶わんやお皿が所定の場所に片付けられていないことは日常茶飯。
所定の場所じゃなくても、割と近くに置いてあるので僕が直しておきます。

でも時々、とんでもない場所に置いてあるケースもあって、びっくりしてしまいます。
先に見つけたら、正しい位置に戻せばいいので楽なんですが、
先に必要になると、探さなければなりません。

昨晩からお玉が見つかりません。
今日のお昼にもお玉が見つかりません。

あああ、あれ～～～っ！
ありました！
その場所を説明するのは難しいのですが、目の真ん前です。
あまりにも眼前過ぎて気付かなかったんでしょう。

ついでですが、昨日の朝のレタスの残り物が、流しのシンクの下の鍋の上に置いてありました。

ただ、ほとんどは間違わずに正しい位置に戻してくれてます。

わたし好きだよ ――― 植林の中、平均斜度30度の急登が標高差600m続きました

昨日はさっちゃんと二人で奥多摩を歩いてきました。

いわゆる“バリエーションルート”なのですが、倉沢谷右岸の幕岩尾根東南支尾根です。
この東南支尾根は標高差600m、出かける前から地形図を眺めながら「急な登りが続くなぁ」とは思っていました。
でも、実際に登ってみると、ずう～～～っと予想を超える急登が続いていました。
帰宅後、計算してみると、平均斜度は30度。あくまでも平均ですから、実際はかなりの傾斜の部分が多く出てきます。

しかもそのほとんどが植林で、超単調な世界。
計画した身としては、さっちゃんが楽しんでるかな？　と心配です。
休憩で一本立てているとき、「急な登りが続いてるねぇ？」と僕。
「わたし好きだよ」と、さっちゃん。
「へぇ？　楽しい？　僕は好きだけど」と僕。
「楽しいよ。わたしも好きだよ」と、さっちゃん。

普通の登山者ならこんな植林の中の単調な急登は敬遠する人がほとんどでしょう。
でも、さっちゃんも僕もちょっと変わり者。
昔から急登は大好きです。
変わらないさっちゃんでした。

奥多摩駅前の「天益」が休みでしたから、地元の贔屓にしている居酒屋さんで夕食にしました。
それもさっちゃんは大満足だったようで、大喜び。

この中に入ってるのは何？

昨日は立川に買い物しに出ました。

そんな時には、いつもインド・ネパール料理店で遅いランチを食べます。
そして、最近はチーズナンを食べるのです。

食事中に、
「この中に入ってるのは何？」と、さっちゃんがたずねます。
「チーズが入ってるんだよ」と僕。

数分後、
「この中に入ってるのは何？」と、再びさっちゃんがたずねます。
「チーズだよ。少し甘い味のチーズだね」と僕。

さらに数分後、
「この中に入ってるのは何？」と、さっちゃんがたずねます。
「チーズだよ」と僕。

「美味しいよねこれ。わたし好きよ」と、さっちゃんは言いました。