さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

久し振りに僕ひとりで面会して来ました

2023-09-16 15:54:44 | 面会

昨日、9月15日の午後3時半にさっちゃんとの面会に行って来ました。

今回はさっちゃんの妹さん、弟さん、皆さんご都合がつかずに僕ひとりでの面会でした。

面会前にナースステーションでインフルエンザワクチン接種の同意書にサイン。

コロナワクチン接種券のこともついでに尋ねてみましたが、どうやらこの病院には届いていないみたいですね。

I老健に届いていれば、必ずこのT病院に連絡が入るでしょうから、恐らくはどこにも届いていないのだと思います。

もし、接種しなければならない状況になれば、市役所へ問い合わせることになるかもしれませんと、おっしゃっていましたね。

コロナワクチンは副作用がきついので、可哀想な気もしますし・・・・

どうしたものでしょう?

僕はと言えば、7回目の接種券が届いています。

 

そんなこんなのサインや話が終わり、いつもの面会場所へ向かいました。

すでにさっちゃんのベッドが運ばれていました。

久し振りの僕ひとりでの面会ですから、ちゃんと目を開けて見てくれるだろうか、心配していました。

さっちゃんにとっては新しい記憶である僕のことは忘れられているのかもしれません。

子供時代からの古い記憶の兄弟姉妹のことは強く深く残っているようです。

これまでも妹さんや弟さんを見つめる眼には力が籠っていたような気がします。

「あ~う~」と話しかける声にも、何かを訴えているような想いが含まれている気がしました。

僕が一人で来て、ずっと目をつむりっ放しだったらどうしよう?

何も喋ろうとしなかったらどうしよう?

そんな心配を抱えながら、さっちゃんの前に姿を現わしたのです。

 

▲15:42。そんな心配は杞憂でした。さっちゃんはずっと目を開けていてくれました。時々、「あ~う~」と何やら話しかけてくれました。僕も嬉しくていろいろと喋りました。

 

僕自身の単なる思い込みなのかもしれませんが、思い込み出来るだけで幸せな気分です。

さっちゃんは僕のことを覚えていてくれている、何やら話したいとも思ってくれている。

それが誤解や錯覚だったとしても、人はそれで幸せになれます。

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相談員さんと今後のさっちゃんの方向性について話し合いました

2023-09-05 22:01:32 | 介護医療院

9月5日はさっちゃんが今の病院に誤嚥性肺炎で入院してから6ヶ月目です。

6ヶ月で入院生活にもひと区切りつけなければなりません。

ですから、1日の午後3時37分から20分間、相談員の黒Nさんと電話で話しました。

 

まず最初に、聞いておいてくれることになっていたI老健のことを聞きました。

I老健としては現状の痰の吸引の頻度では受け入れることは困難だそうですね。

2時間おきくらいだそうですから。

痰の吸引の頻度が減って来たならば、受け入れは可能だそうです。

 

I老健へ移るということは将来的に自宅介護を考慮してのことですから、そうなると自宅と老健間の移動方法が問題になります。

車椅子に座っての移動が難しい可能性がありますから、ストレッチャーや車椅子をほぼ水平に倒した状態で乗れる車があるかどうかが問題です。

それも黒Nさんは聞いてくださったようで、「大丈夫だろう」とおっしゃいました。

 

続いて、介護医療院のことについても聞いてみました。

現状では、このT病院に入院していた方がいいのか、介護医療院でもいいのか、どうなのでしょうね?

黒Nさんがおっしゃるには「今のこの病院の方が安心でしょう」と言います。

医療面では今のT病院は大きな病院ですから、それは当然安心なんでしょうね。

何かしら急変があった場合でも、対応がしっかりと出来ます。

介護医療院は介護も医療も充実しているとは言え、いま入院しているT病院と比較するのは酷でしょう。

でも、「介護面では優れていますよ」と黒Nさんは言います。

さっちゃんは安定した体調を保っていますから、介護医療院なら現状でも移ることはまったく問題ないそうです。

ただ、担当医師としては、もう少し良好な状態になるまで診たいようなんですね。

痰の吸引頻度のこととかなんでしょうかね。

 

介護医療院に移ることにした場合、当然のことながら順番待ちがあります。

でも、S介護医療院の場合、それほど長く待つことはないそうです。

「1~2ヶ月かなぁ」と黒Nさんは言います。

S介護医療院なら我が家から近いですし、面会も予約なしに毎日でも可能になっています。

もちろん、面会時間は短いですし、様々な制約はありますけれど、会いたい時に会えるのは嬉しいですよね。

 

さっちゃんの現状を思うと、医療面でのバックアップが充実していないととても心配です。

6ヶ月前、さっちゃんが自宅で暮らしていた頃と比べると、状況がかなり悪化していることは一目瞭然です。

一人で自宅介護することがどれほど困難なことか想像できてしまいます。

同居家族がいて、2人か3人で介護するのなら何とか頑張れそうですけれどね。

僕なりに出した方向性を黒Nさんに伝えました。

介護医療院に移る。

もう少し状態が改善される可能性もあるので、もうしばらくはT病院に入院しておく。

黒Nさんもその方向で担当医師と相談してみてくれるそうです。

S介護医療院とも連絡を取ってくれるそうです。

S介護医療院に入所する順番待ちをすると決める前でも、面談してくださるそうですから、そのセッティングをしてくださるとのこと。

 

何が最善策なのかはなかなか分かるものではありません。

でも、確実に一歩ずつ進めていかなければならないことだけは確かだと思います。

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今回もN子さんが来てくれました

2023-09-01 13:25:27 | 面会

今週の月曜日、さっちゃんに面会して来ました。

とくに変わった様子はありませんでした。

特段記載することもなく、という理由もあったのかもしれませんが、僕自身の用事やら疲労感やらで、今日まで面会の報告が後回しにされてしまいました。

順番(と言うものがあるのなら)で言えば、K子さんが来られるのかな、と思っていたのですが、用事があるようでした。

弟さんのT男さんも用事があって、前回に続いてN子さんが来てくださいました。

 

▲15:04。ベッドでデイルームに来た時は目を瞑っていたさっちゃんでしたが、来てくれたのがN子さんだと分かったからでしょうか、目を見開いて見つめています。小さな声で「あ~う~」と、何かを言いたいような感じも伝わって来ます。N子さんは今回もさっちゃんが好きなスヌーピーを持って来てくれています。

 

N子さんはさっちゃんの下肢を触り、撫ぜてくれます。

「足が冷たいわね~。とくに下の方が」と、N子さんは言います。

昔からさっちゃんの足の先は冷たかったのですが、脹脛の筋肉が無くなり、血流が滞っているでしょうから、なおさら冷たいのでしょうね。

さっちゃんは足を触られると、少し嫌なようで、ほんの少しですが顔がしかめっ面になります。

僕はさっちゃんの頭の位置にいて、上から覗きこむような感じで「さっちゃ~ん」と呼び続けます。

さっちゃんの頭を撫で、胸の前で交差させている右手を握り続けます。

 

8月27日の日曜日にはYYDの新人たちと南秋川の矢沢本流を沢歩きしてきました。

さっちゃんとも4回ほど行ったことのある沢です。

このブログのカテゴリー「沢歩き」の中にもその時の記録があります。

参考のために行く前に読み直したのですが、微笑ましくて嬉しくなってしまいますね。

この時さっちゃん78歳、じきに誕生日でしたから、ほとんど79歳でした。

認知症にならなかったら、今だってまだまだ沢歩き程度はしていたことでしょうね。

さっちゃんは体は小さいですけれど、強くて元気で、荷物だって体重の8割背負って剱岳へ行ったことだってあるんですよ。

自慢の妻なんです。

 

面会の15分間は実にあっけなく過ぎてしまいます。

僕は自転車で来れる距離ですから楽なんですけれど、たった15分間のためにわざわざ往復何時間もかけて来てくださるN子さんには感謝しかありません。

 

沢歩きしていた日曜日に病院から電話がありました。

山では電源を切っていますから、下山後気が付いたのですが、1度だけしか入っていなかったので、急用ではなさそうです。

でも、気になりますから、その後連絡をしたら、どうやらリハビリ担当の先生からだったようです。

8月中に書類にサインできなかったので、電話での確認になったようですね。

さっちゃんの様子に大きな変化はないそうです。

端坐位は続けているようですが、さっちゃんは嫌がるそうですね。

座る姿勢を取ること自体で、どこかがきつかったり痛かったりするのかもしれませんね。

折り曲げたままで固まっている右足も動かそう(伸ばそう?)とすると、嫌がって抵抗するそうですね。

やっぱり動かすと少し痛いのかもしれませんね。

右足は曲がったまま、両腕は胸の前で組んだままになっています。

拘縮なのでしょうから、少しは動かした方がいいに決まっているのですが、さっちゃんにその理屈は通じませんからね。

ただただ、平穏であって欲しいと願うばかりです。

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